3月のライオンという漫画に「電気圧力鍋」が超絶便利であることが描いてあった。それをなんとなく覚えていて、Amazonで価格を調べたところ、予想よりは安いことが分かった*1。
調べてみると、電気圧力鍋というものは「圧力管理や温度管理を電子制御でやってくれる鍋」であるので、いわゆる低温調理も可能なようだ。
昔からあまり料理ということをしたことがないが、電気圧力鍋のレシピ集にはポトフや、豚バラ大根、低温調理のローストビーフなんかが掲載されており、非常に簡単に作れそうに見えたので、なんとなく電気圧力鍋を購入してみたのだ。
https://www.t-fal.co.jp/sp/products/pressurecookers/epc/manualtype/lakulacooker/
さて、電気圧力鍋が届いたので、料理経験値0のおっさんがレシピ通りに作ってみると、各レシピで1回目に何らかの失敗をするものの、2回目以降はおいしいものが作れるようになった。実はたいていのレシピには料理を作る人の暗黙知が潜んでおり、経験値0のおっさんはその暗黙知を読み取れないのだ(笑)。失敗は最大の先生であり、失敗によって暗黙知が習得されていく。
とはいえ、材料切って入れ、ボタン押すだけで、「煮る」、「蒸す」、「圧力調理」、「低温調理」が簡単に行えてしまう電気圧力鍋は確かに非常に便利な料理器具であった。
電気圧力鍋調理を行うようになってから、料理に対する心理的な抵抗感が徐々に薄まってきたため、電気圧力鍋を使わない簡単な調理も行うようになった。日本という国は、調味料文化が著しく発達していて、専用調味料さえ買ってくれば、そこそこおいしい料理が、経験値0おっさんにも作れてしまうのだ。
以上のことから、なんとなく思ったことは、結局ものごとの上達、特に守破離の守の上達のための要素は3つある。「トライ」と「エラー」と「エラーの修正」で、このうちどれが欠けても上達は難しいんじゃないかということだ。3要素を繰り返し行うことでもっとも効率化されるんじゃないかなと思ったりした。
多分、何かを上達させるためには「トライの障壁」を下げ、「軽いエラーが起きやすい環境」を与え、エラーが発生したら原因を考えさせる、というのが最も良い方法なのだなと、思ったりした。
*1:もちろんピンキリであろうが