maukitiの日記 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2016-06-24

イギリスのかなり長い日

その時歴史が動いた。


キャメロン英首相、辞意表明 EU離脱派勝利で引責 - BBCニュース

【英国民投票】開票開始から離脱確実まで 開票特番の場面から - BBCニュース

【英国民投票】通貨ポンド下落 1985年以来の水準に - BBCニュース

【英国民投票】EU離脱支持が勝利 - BBCニュース

ということで前回日記で「やっぱり残留よね」とか書いたら見事に離脱大勝利っていうオチ。でもまぁこれはこれで、ガンダムWで一番好きなキャラはドロシー・カタロニアで日記文尾には「そんじゃーね!」も付けたことある僕個人としては面白い流れになるので――つまるところ日記ネタにもなるし(本音)――ちょっとwktk感あります。

英国で23日に実施された欧州連合(EU)からの離脱か残留かを問う歴史的な国民投票の開票が進み、離脱が52%の支持を得た一方、残留は48%となり、離脱が確実な情勢となった。

離脱派有利となった時点で、離脱を長く推進してきたイギリス独立党(UKIP)のナイジェル・ファラージ党首は早々に勝利宣言をして、「6月23日をこの国の独立記念日として歴史に刻みましょう!」と熱弁をふるった。

「6月23日をこの国の独立記念日に」 - BBCニュース

「持つ者」と「持たざる者」の階級闘争の趣 - maukitiの日記

結果としては、(経済にしろ難民問題にしろ)先日書いた「持たざる者」たちの怒りの方が大きかった、というお話ではあるかなぁと。まさかここまで大きいとは思わなかったので、上記日記では残留派がそれでも勝つと思っていたんですが。

まぁ本邦でも叫ぶ方がいらっしゃいますけども、正しく民主主義のチカラ、であり面白いのはこれが(アカな人たちの意味にも似た)民主主義革命でもあるんですよね。

『政治的正当性』をめぐる不毛なゼロサムゲーム - maukitiの日記

欧州連合という一大政治プロジェクトが抱え続ける『原罪』 - maukitiの日記

ピンチをチャンスに変えられなかった欧州連合 - maukitiの日記

うちの日記でもずっとネタにしてきて定番のお話ではありますが、EUの『民主主義の赤字』は昔から有名なお話で、それはまぁ少なくない欧州各国人民の不満でもあったわけですよ。結局EUの政策はブリュッセルの高級官僚たちが勝手に決めて、各国の人びとはそれを押し付けられるだけ。そんな不満について、これまでどうにかギリギリで回避してきたものの、ついに爆発した。

もう一つ関連して面白いのは、イギリスが移民難民から「最も人気のある」行先であったという点で、そうした受け入れ先の集中による負担はどう見ても明らかだったわけですよね。ところが、そうした負担集中に欧州連合は最後まで実質(少なくとも受け入れ先で現実に難民と暮らす地元住民たちには)何もしてくれなかった。


そうした権力者たちの横暴・専制に、今回の投票で、イギリスの人びとは正しく民主主義的に不満を表明した。いやぁ民主主義革命っぽい、あるいは公民権運動かもしれない。

【英国民投票】欧州各国で投票実施求める声 離脱勝利受け - BBCニュース

これはイギリス国内に留まらず、ヨーロッパ中の不満を持つ人たちの大きな助けになるのは間違いないでしょう。まぁそれってつまり更なる混沌を意味することになるのであり、だからこそ独仏の指導者は戦々恐々だったわけですけど。





早く戦争にn――じゃなかった、

イギリス「EUそんじゃーね!」

2016-06-23

「持つ者」と「持たざる者」の階級闘争の趣

マルクスさんによれば、まさにそれこそが歴史動因なので正解かもしれないね。


英EU離脱投票:暴走するワーキングクラスの怒り | ワールド | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

ということでいよいよ明日であります。個人的には、銃撃事件――ていうかこれ後になって絶対陰謀論言われそうだよね――もあったし、やっぱ残留優勢だとは思っていますけど。

 これまで一般に、保守党支持者と比べて労働党支持者は残留支持が多いと言われ、残留を唱えるキャメロン首相は、実は労働党支持者の票をあてにしてきたとも言われてきた。

 実際、労働者はEUの規制に守られていたほうが権利を維持できるのだというのは労働者の街でも一般論だ。保守党政権は昨年の総選挙後、組合のストライキを困難にしようとしたり、組合から労働党への献金にも規制をかけようとしてきたからだ。

 EU懐疑派のコービンは、EUはデモクラティックな組織ではないとしながらも、「EUから抜けると保守党の労働者への締め付けに抑制が効かなくなる」と主張して残留を呼び掛けてきた。

英EU離脱投票:暴走するワーキングクラスの怒り | ワールド | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

 加え、わたしの周囲の中高年労働者がよく言っているのは「そんなにEUが労働者を保護するなら、どうしてギリシャやスペイン、ポルトガルでは50%近い若者が失業しているんだ」ということだ。「EUは労働者にやさしい」というレトリックは地べたの人々には説得力がない。

英EU離脱投票:暴走するワーキングクラスの怒り | ワールド | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

離脱派の言う(「移民受け入れ拒否」との引き換えの)「手厚い労働者保護」って上記リンク先では矛盾する構図のように書かれていますけども、実はそれって概ね親和的だとも言えたりするんですよね。

何故アメリカと較べて欧州のイスラム社会は孤立しがちなのか、に対する答えの一つ - maukitiの日記

この辺は以前も書いたお話ではありますが、本邦でも似たような構図があるように、手厚い労働者保護を進めると既存『正規』労働者の保護に繋がり、結果として新しく競争に入るだろう人たちにとってはハードルの高さにも繋がることになる。もちろん「自由すぎる」労働市場がロクでもないことも間違いなく事実でしょうけども、しかし硬直性があり過ぎるのも正解とは言えない。

内部者に優しいということは外部者には厳しいということでもあるし、内部者に厳しいということは外部者に優しいということでもある。

だから上記離脱派の人たちの切実な希望ってある意味一貫してはいるのです。彼らは守られるような正社員でないからこそ、地べたを這うことになるのだから。


ともあれ、これって単純に文字通り「新参者」である移民難民にもプラスになるお話なんですよね。だから残留か離脱か、真にジレンマなのはそうした人たちじゃないかと思ったりします。彼らにとって労働市場は自由である方が都合がいいものの、しかし単純に入国だけを考えれば残留した方がいい。

元々イギリスという国がヨーロッパでも人気があったのって、社会保障が厚いだけでなく「かつ」労働市場が他欧州国と比較するとアメリカのように柔軟であったからなわけで。



できるだけ労働市場は規制を無くすべき=個人主義的であるべきか、それとも規制によって保護するべき(そうしなければ「ゆとりある」働き方は不可能である)=団体主義的であるべきか。

一般には前者がアングロサクソンなアメリカ(イギリス)で、後者はヨーロッパ(ドイツフランス)であったわけですけども、一体どちらが正解なのかまぁ専門の経済学者の間でも明確な回答の出ていない、難しいお話ですよね。

ということで、今回のイベントはほとんどそのまま「持つ者」と「持たざる者」の階級闘争な趣があって、現代社会を考える上で私たちも他人事でなく色々と面白い光景になっている理由の一つではないかと。

がんばれイギリス。


みなさんはいかがお考えでしょうか?

2016-06-21

通常日記

手抜き日記。


2016-06-18

セックスはだれのもの?

社会として『正しい』セックスが何かを求めるべきなのか?


【オーランド乱射】銃撃犯の妻を訴追の可能性と - BBCニュース

【オーランド乱射】容疑者はクラブ常連 「男をナンパしようと」 - BBCニュース

ということでフロリダの銃撃事件は、犯人の中の人の家庭や性的志向色々闇が深い話でもあるそうで。

米フロリダ州オーランドのゲイ・ナイトクラブ「パルス」を襲撃し49人を殺害したオマール・マティーン容疑者は、その「パルス」の常連客だったという情報が相次いでいる。

同じく常連客のジム・バン・ホーンさんは、事件後に写真を見て驚いたと話す。

「みんな彼の名前を知ってました。オマールだって」と言うバン・ホーンさんは、「彼は同性愛者で、男をナンパしようとしていた」と言明した。

【オーランド乱射】容疑者はクラブ常連 「男をナンパしようと」 - BBCニュース

いやぁ難しいお話ですよね。おわり。でもそれだけじゃ寂しいし、何か適当なことを書けば、まるじゃなくてもさんかく位は貰えるかもしれない(当日記のメインテーマ)。


以下、「性的志向の正義をどこに置くのか?」の適当なお話。






さて、報道が正しければ、犯人は自分の性的志向とその教義のジレンマに(文字通り「死ぬほど」)悩んでいたとされていますが、まぁこれって現代の個人主義的価値観の広まった(広まりつつある)と信じる人たちからするとちょっと解りにくいお話ではありますよね。

性的志向といったプライベートなことについて、もちろん現代社会でも尚ある宗教や伝統的価値観から要請される「正しい」性道徳は影に日向に存在する以上そこで深刻に悩むことはあるように、さすがに銃撃するほどではないものの、暗黙の圧力もあったりする。


それでも「過去」社会において宗教や伝統などが、そうした規範をほとんどどこでも生み出してきたのにはやっぱり理由があるわけですよね。セックスは私たち人間――ひいては人生にとって重要な事柄であり、同時にまた性病等危険な要因を持つ行動でもあった。

今回のようにイスラムのそれ(同性愛は死ぬべきである)が話題になりますけども、それを言ったらキリスト教、特にカトリックだって似たようなモノでしょう。カトリックについてもっと言えば、今でも離婚やコンドーム使う等避妊全般だってよろしくないとされている。

何故キリスト教がイスラムと違ってそこまで問題にならないのかというと、そりゃもうキリスト教徒の皆さんはぶっちゃけそんなの無視しているという身も蓋もない事実があるわけで。一般に信仰心が強いとされる社会ですら「避妊ヨクナイ」とか言われてもそんなこと知ったこっちゃないわと相手にしないからこそ、出生率はダダ下がりなのだし。

レスプブリカ・クリスティアーナは衰退しました - maukitiの日記

今でもイスラム教がそうであるように、かつて性はもちろん生活全般に普遍とする規範を求めてきたキリスト教は、(経済及び技術進歩の事情から)人々が宗教と生活を切り離すことを憶えたことで、力を失った。

最早彼らにとって「性」とは社会規範によって決まるモノではなくて、「食事」なんかと同様に、自分自身の選択の範疇にしかないんですよね。あるいは、今でも重要だからこそ、その性的志向は個人の自由に任せるべきだとリベラルな世界に生きる人たちは考えているわけで。


しかし、重要だからこそ、現代でも尚も性道徳とは社会によって何が『正しい』のか定められているべきモノだと考える人たちも居る。今回の事件のようにそれは保守的なイスラムの人たちなんかが筆頭ではありますが、濃淡の差はあれど宗教以外でも同じように考える人たちも(一般に保守的な人として)少なくない。

例えば「食事」について、宗教に限らない特定の規範を持ち込む人はそこそこ目にしますよね。それと「性」だって構図としては同じ所にあるんですよ。私たちが日々の生活において、何が『正しい』規範であるか社会が規定すべきだと考える人たち。

妊娠中の高3女子生徒に体育の授業を要求 京都の高校、休学勧める(1/2ページ) - 産経WEST

最近の本邦で言えば、上記ニュースもその関連にあるんじゃないかと。うらやまけしからんという冗談さて置くとしても、しかし女生徒の側を批判する側の背景にあるのはやはりある程度の性規範が存在すべきであるという風に考える人たちであるのだろうし。

是非はともかくとしても、それが現代でも人間社会(家庭)の根幹の一つである以上、そうした考え方が生まれること自体をまるっと否定することはやっぱり難しいかなぁと個人的には思います。


――であるならば、やはり私たちは個人の価値観ではなく、社会として『正しい』セックスが何かを求めるべきなのか?


みなさんはいかがお考えでしょうか?

2016-06-15

民主主義が必ずしも経済繁栄と結びつかない現在進行形な実例

「平等か成長か?」という究極の選択を突き付けられる現代先進国たち


EU離脱支持、イギリスの世論調査で過半数に 国民投票「ブレグジット」の行方は?

イギリス世論調査でEU離脱派拡大、残留派と6%差 | ワールド | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

ということでイギリスさんちの投票予想まさかの離脱優勢で動いているそうで。最近また(報道量と併せて)活発になりつつある「難民移民の暴力事件」を見ると理解できなくはないかなぁと。

カーティス教授はさらに、「ブレグジットは予想以上に接戦で、実際に離脱の可能性があることにキャメロン首相は不快感を抱いているだろう」と語った。

労働党員は、党首のコービン氏がEU残留キャンペーンにもっと力を入れるべきだと主張している。また、保守党員の中には、キャメロン首相がEU離脱のデメリットを強調する「プロジェクトフィアー(恐怖作戦)」を展開し、離脱派のジョンソン前ロンドン市長と1対1で議論しなかったことを批判している人もいる。

EU離脱支持、イギリスの世論調査で過半数に 国民投票「ブレグジット」の行方は?

プロジェクトフィアーとかなにそれかっこいい。

ただまぁこれってどちらも同じ穴ですよね。一方は残留による恐怖を叫び、もう一方も同様に離脱の恐怖を叫ぶ。後者は経済的なモノであるけども、後者はもっと人びとの感情に結びついたモノ、という違いはありますけど。


ということで個人的な意見で言えば、離脱派・残留派ともに言っていることには一理あると思うんですよ。おそらく離脱すればかなりの経済的損失をイギリスが被ることになるのは間違いないし、逆に残留すれば移民難民の流入をイギリス「独自で」コントロールすることは難しくなる(それが犯罪率等に結びつくかはまた別のお話としても)。

――民主的政府というのは、成長を犠牲にしてでも平等を生もうとする、ということがしばしばある。

これって「経済的繁栄がやがて民主主義に行きつく」に対する「民主主義が経済的繁栄に行きつく」ことへの反証として言われるお話でもあります。生まれたての民主的政府なんかの悲劇的帰結を、先進国な人たちがよく笑っていたりしますけども、それってやっぱり私たちだって例外ではないのです。


私たちは平等や安心感を求めて金のガチョウを殺す。

実際、一体どちらが正しいのか、と言われると困ってしまいますよね。


さて、ここで面白いのは規模は限りなく卑小ながら、ちょっとだけ似たような問題が私たち日本にも現在見られる点ですよね。舛添さんという件。

(五輪タイミング等といった他に)およそ50億円という選挙コストを掛けてまで、次の都知事を選ぶのか? というのはまぁ半々ではないにしろそこそこ意見の分かれるお話でもあるわけで。ここまでに明らかになった部分だけで言えば、少なくとも彼の振る舞いって所詮ケチな子悪党的節約でしかないし、次の都知事が舛添さん以上にアレな可能性だって低くないと思うのでやったところでほとんど「実益」はないと思うんです。

しかしそうは正義の問屋が降ろさない。

幾ら経済的合理性を説いてみても、不完全な合理的人間でしかない私たちは、それでは感情として納得できないから。





Brexitも、トランプさんも、そして遠く離れて舛添さんも、こうした点から見ると似た構図なのかなぁと少し思ったりします。民主主義の限界って言うと身も蓋もありませんけど。


みなさんはいかがお考えでしょうか?