maukitiの日記 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2016-07-28

通常日記

手抜き日記。


  • 容疑者宅を家宅捜索 相模原襲撃 - BBCニュース
    • あーもうめちゃくちゃだよ。でも誰かが予言してたのと似た展開だよね。「近い将来、介護(養護)の奴隷労働に絶望した若者が一線越えちゃう」のって。ここに限らず職場でキレるのは、少し前にアメリカでそんな構図の銃撃事件がありましたけど、まぁグローバル世界で生きる私たちにとって避けられないのかなぁと。報道見る限りちょっとこの人はガチ過ぎなので構図はズレてるけど、でもこんな思想の人が働いてるって時点でもう。

2016-07-24

ブレア・ウォッチ・プロジェクトの失敗

タイトル思いついただけで満足日記。結局アメリカを見守ることに失敗したイギリス。


イラク戦争を検証し続けるイギリスと、一顧だにしない日本〜その「外交力」の致命的な差 日本が噛み締めるべき「教訓」 | 賢者の知恵 | 現代ビジネス [講談社]

うーん、まぁ、そうね。日本がそうした経験に乏しい、というのはその通りでしょうね。でもまぁむしろ左右両側から前回戦争を検証なんてとんでもないと忌避してきた帰結ではあるし、同時にまたそれ(戦争について考えないこと)を平和主義と称してきた面はあるので、単純に不作為だけを責めても仕方ないとは思ったりします。

そんな日本の話はともかくとして、ブレア=イギリス外交としても面白いお話かなぁと。

そして、歴史的に見て孤立主義に陥りがちなアメリカの国民に呼びかける。

“決して再び孤立ドクトリンに引きこもらないでいただきたい。世界はそれに耐えられないのです。そして、イギリスという友人、同盟国があなた方とともにあることを理解して下さい”

当時のブッシュ政権下では、ネオコン新保守主義)が強い影響力を持っていた。彼らの外交姿勢は単独行動主義と呼ばれた。超大国アメリカの行動はどの国からも束縛されてはならず、イラク開戦では国連の承認など必要ないという姿勢だった。

ブレア首相は、イラク戦争をめぐりアメリカが国際社会から孤立することを強く懸念していた。そうなれば、世界が著しく不安定化すると考えたのだろう。

ブッシュ大統領との書簡で「何があっても行動を共にする」と訴えたのは、ブッシュ大統領を説得し、安保理決議を得るために「国連ルート」を歩ませるための約束だったのである。

イラク戦争を検証し続けるイギリスと、一顧だにしない日本〜その「外交力」の致命的な差 日本が噛み締めるべき「教訓」 | 賢者の知恵 | 現代ビジネス [講談社]

以前日記で書いた――かは忘れましたけど、イラク戦争について、概ねブレアさんの狙い(もちろん結果は失敗だったという前提で)としては理解できるとは個人的に思ってるんですよね。つまるところアメリカを、孤立化させない為の方策として。

実際ブレアさんがアメリカ国民に向けて「引きこもらないで」と言っているのは正しくて、一連のユーゴスラビア紛争ではクリントン政権の『得点』にはまったくならなかったわけですよ。基本的にはほぼ成功に終わったにもかかわらず、しかし国内政治としてはアメリカ国民はそれをまったく褒めてくれなかった。デイビッド・ハルバースタム先生なんかは、この軍事介入を冷戦後のアメリカの行く先にとって重要な問題を提示していると述べているんですよね

彼らは冷戦後世界に直面するきわめて重要な問題に取り組んだのだ。果たしてアメリカの軍事力をどのように使うべきなのか? そしてアメリカには自国領土以外にも守るべきものがあるのか?*1

実際、その後のシリアやリビアでの騒動、そしてトランプさんの登場によって大混乱している大統領選を見れば、ブレアさんそしてハルバースタム先生が述べた懸念は正鵠を射た最初の一歩であり、今も尚続く大問題であるわけですよ。

結局ヨーロッパの軍事力ではアメリカが居なければ実質何もできず、その上で、アメリカは一体どこまで軍事介入をするべきなのか? これは単純にブレアさんの慧眼というよりは、むしろ冷戦後初めてNATOとして行動が問われた一連のユーゴスラビアでのNATO空爆から得られた教訓で、その立役者の一人だった彼としては自明の論理でもあったのでしょう。

――あの時も冷戦終わった直後に、腑抜けまくっていたアメリカをどうやって(だまくらかして)動かすかが問題だった。

そりゃブレアさんもアメリカに向けてあの大成功の夢をもう一度とばかりに人道的介入を叫んでしまいますよね。まぁそんなブレアさんの二度目のプロジェクトは失敗するんですけど。

ちなみにここで皮肉で面白いのは、ユーゴスラビアでの一連の空爆でアメリカがまた別に得た教訓というのは、ヨーロッパのいう人道的介入に付き合うと軍事的に不合理なやり方をせざるを得なくなる、というモノでもあったりするんですよね。もちろんそれだけではないにしろ、イラク戦争で国際主義を軽視した理由の一つとして。


こうした、嫌々ながらのユーゴスラビア空爆から、アメリカが単独行動主義的に突っ走ったイラク戦争、そして何もかも放り投げるシリアへ、というパターンというのは歴史の教科書に載る流れとなるのかなぁと。

そのアメリカの行動三段変化のどれにも深く関わっていたイギリスは、やはりアメリカと『特別な関係』にあったと言えるのでしょうね。


がんばれ英米同盟。

*1:『静かなる戦争』下 P417

2016-07-21

残酷な多極化世界のテーゼ

一足先にその一端を垣間見せてくれるサービス精神旺盛な中国。


仲裁判断、中国外交に大打撃 習主席「一切受け入れない」 写真10枚 国際ニュース:AFPBB News

字幕:南シナ海問題、中国に追い出されるフィリピン漁師たち 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News

フィリピン、南シナ海裁定の「尊重」を中国に要求 写真6枚 国際ニュース:AFPBB News

ということで結果が出たものの、中国さんちは当然受け入れ拒否しているそうで。

 フィリピンの訴えを受けた裁判で仲裁裁が12日に下した判断は、天然資源も豊富な南シナ海の支配に野心を燃やす中国にとって外交的な大打撃となった。中国政府は真っ向から拒絶しており、中国外務省は同日のうちに「判断は無効で何の拘束力もない」との声明を出した。

 新華社によると、中国の在オランダ大使は「きょうはハーグにとって『ブラックチューズデー(黒い火曜日)』になった」と批判。判断は「国際法を辱めた」とこき下ろした。

 中国はこれまで一貫して仲裁裁にはこの問題を裁く権利がないと主張しており、新華社は「法を乱用した裁判所による根拠なき判断」と報じている。

仲裁判断、中国外交に大打撃 習主席「一切受け入れない」 写真10枚 国際ニュース:AFPBB News

やっぱり個人的に面白いと思うのは、中国の言い分かなぁと。これって所謂「多極化世界の論理」そのまんまなんですよね。

「当事者ではない国際社会は我々の領域内のことに口を出すべきではない」

彼らは間もなくそうした世界がやってくると(もちろんポジショントークとしても)信じ、そのように振る舞っている。確かに『多極世界での論理』として見れば、中国の言うそうしたって一切そこまで間違っているわけじゃないんですよね。


おそらく私たちが生きている間にという意味で「やがて」やってくるだろう多極化世界の可能性について。


そんな未来について、日本でも楽観的な人たちが「横暴なアメリカではなくなる」的な事をいう人は少なくなかったわけですけども、まぁもちろん平和な多極化世界がやってくる可能性だってあるわけですよ。

――例えば超大国の影響力がなくなっても、国際関係上の揉め事を条約や国際法に則って解決することができるなら。

もし、そうならなければ……多極化世界はきわめて残酷な世界を生むことになる。そこでやってくるのは、複数地域でそれぞれに政治的経済的大国=極がそれぞれに「地域の警察官」「地域の裁判官」となる世界であります。それ以外の弱国は従うか、あるいはどこかの援助を受けて反抗するしかない。

何が正義で何がそうではないか――まさに冷戦後あったアメリカのように――該当地域の強国がそれぞれに決める。その意味で言えば、例えばヨーロッパや北米辺りでは概ね今と変わらない世界が維持されることになるでしょう。その支配者が変わらない以上、彼らには世界が多極化しようがそこまで致命的な影響はないから。

しかしそれ以外の地域では、該当地域の最強国が何が黒で何が白かを決めるようになる。そこで他の地域から何を言われようが、気にする必要はない。だってまさにそれこそが多極化世界のテーゼなのだから。それは同時に「欧米リベラルな価値観の敗北」でもあるんですが、まぁでも自分たち(地域)では守れるから他所=中東やアジアやアフリカがどうなろうが知ったことではないよね。その意味で言えば、中国やロシアだけでなく、最近の動きを見る限りアメリカやヨーロッパも多極化世界に適応しつつあるとも言えたりする。

果たして極東アジアはその領域内にあるのか否か。


多極化世界ってつまるところ、それ以外の地域に干渉しない世界でもある以上、例えば別の地域である独裁国家が暴れてもその『極』内で解決する問題だと無視することになるし、あるいは国家が破綻し大多数が難民となってもそれはその『極』内で解決する問題となる。

そして中国はまさにその通りに「南シナ海の問題は、当事者である我々が自分たちで解決する問題であって、部外者が口を出すべき問題ではない」と言ってみせた。


南シナ海は、一足先に残酷な多極世界を体現しようとしている、のか?

みなさんはいかがお考えでしょうか?

2016-07-18

通常日記

手抜き日記。しかし最近事件いっぱいでネタに困らない感すごい。


  • 南仏ニースのトラック突入、5人を拘束 イスラム国が関与表明 - BBCニュース
  • 懸念されていた”車暴走テロ”、ISか、ニースで84人死亡  WEDGE Infinity(ウェッジ)
    • ということでフランスは再び、であります。これまでとは違う今回の件の特殊さを言えばやっぱり「車アタック」という辺りなのかなぁと。実際「やろうと思えば」いつでも運転手は車を歩道へ突撃できてしまうわけで。人間社会には当たり前の判断としてお互いに「そうはしないだろう」という暗黙の了解が存在する。これは自動車の運用に限らず信頼関係に担保されたモノって結構いっぱいあって、それがつまり社会における『信頼感』の役割ではあるんですが、これが崩壊するとまぁ人間社会自体が崩壊してしまうよね。
    • そしてこの構図において、更にメンドクサイ問題を孕むのが今後の「取り締まり」でもあるんですよねぇ。ヨーロッパと違ってイスラム系テロリストはどうにかなっているものの、また別の構図でアメリカが失敗しているわけで。

2016-07-15

オオ、タテマエ!

ちょうど色々タイムリーな話題だしね。


なんで日本の歴史は院政とか大御所政治とか引退した人が権力握ってるのどうして? - Togetterまとめ

これなー。フランシス・フクヤマ先生の『信なくば立たず』でも、日本の権力史についてほぼ同じことを指摘しているんですよねぇ。日本に昔からあり続けた『権威』と『権力』の分離について。隠居や院政や長老政治のような「実際の権力者」と「名目上の権力者」の不一致を好む――というよりはむしろお隣の中国なんかと違って「そこまで気にしない」日本人たち。

その事例の頂点がまさに天皇制でもあるわけで。

それこそ日本の歴史と言えばごく初期を除いて明治維新までほとんどが、最高権威を名目上の地位に置いといた上で、ひたすら実質の権力の方を握ろうと争ってきた構図でもあるわけで。東西対決はシャレになるけど南北対決だけはかんべんな。歴史の日常でもあったからなのか、私たちは権威と権力が分裂していることに、そこまでの疑問は持たない。

もちろんこうした構造はデメリットとして内乱の原因となることもある一方で、同時に世代交代の容易さというメリットもあるんですよね。老いた権力者がそのまま居座り続けるよりは、まだ半ば強制的な慣習としてのような形で『隠居』させた方がある程度の権限移譲と政治改革が進むから。上記著書の中でフクヤマ先生は、日本が中国より早く近代化にまでたどり着いたのはこうした理由があるからではないか、と指摘しています。


さて置き、ここで逆説として面白いのが、老人たちが「(少なくとも表向き)手放す」ことを習慣にしてきたと言うことは、同時に老いて尚権力に「しがみつく」ことへの嫌悪でもあるわけで。

老害死ねというのは、実は昔からある日本社会伝統の価値観なのかもしれない。


まぁ実際「コイツさっさと隠居すればいいのに」日本伝統的価値観に則ったことを考えたことがある人は少なくないんじゃないでしょうか。