maukitiの日記 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2017-08-21

そして再び国家が舞い降りる、のか?

市民の安全を守ってくれるのは誰?


スペイン・バルセロナ繁華街で車両攻撃、13人死亡 2件目を阻止と - BBCニュース

【バルセロナ襲撃】 ワゴン車3台とガス缶120個で大規模攻撃計画か - BBCニュース

ということで今度はバルセロナで自動車チャージがあったそうで。(彼ら的には『聖戦』なんでしょうけど)悪意を以って人混みへ自動車で突っ込み、オマケに刺したり撃ったりする。いやぁ寒い時代になってしまったものだ。

スペイン北東部の主要都市バルセロナで17日午後4時50分(日本時間同11時50分)ごろ、繁華街のランブラス通りでワゴン車が歩行者を次々とはね、少なくとも13人が死亡し、100人以上が負傷した。同国警察はさらに18日未明、バルセロナから海岸沿いに西約120キロの港町カンブリスで、容疑者4人を殺害し、2件目の襲撃事件を未遂で阻止したと発表した。警察は、2つの襲撃事件が近くの町の民家で16日夜に起きた爆発事件と関係するとみて調べている。

スペイン・バルセロナ繁華街で車両攻撃、13人死亡 2件目を阻止と - BBCニュース

昔からテロの多い地域でもあり取り締まりの強化などによって追い詰められた果ての策は、もちろん手段を選ばず無辜の市民を巻き込み反感を抱かせるという致命的なデメリットもあるものの、これはこれで事前察知も防御も難しい成功率の高い手法となっている。

普通の自動車が凶器に 車両攻撃を防ぐのに打てる手は - BBCニュース

実際、その対応策についてほとんど何も言ってなくて笑えばいいやら絶望すればいいやら。現状ではほとんど唯一の実現可能な解答であろう「バリケード」は、それをやればやるほど、ヨーロッパの都市たちがイラクなんかの都市にある自動車爆弾防御用のブロックの列に似てくるという愉快なお話ではあります。「壁のない世界」を目指した果てにある「壁のない世界(内にないとは言ってない)」だね!



ともあれ、今回のスペインに限らず統合を目指しているはずのヨーロッパでテロが起きると、逆の風が吹くことになるんですよね。古臭いと言われてもおかしくないような伝統的な『国家』の役割が見直されることになる故に。

――市民の安全を守るのは国家の義務のはずではなかったか。

上記のような付け焼刃な対応策しか採れないままでいると、人びとの不満はそうした国家主権の回帰=統合懐疑へと向かうことになるわけで。(ちなみに左側から欧州統合懐疑へと向かっているのは、同じくグローバルな市場競争から国内労働者の安全(雇用)を守れていない、という『経済ナショナリズム』なお話だったりする)。EUそのものがテロ対応なんてことしてくれるはずもなく、「自由移動」などの欧州統合の理念は捨てられないが、もちろん市民の安全という義務を捨てるわけにもいかない。その結果として現代ヨーロッパではほとんどどこでもかなりの警察国家が進行しているのはホント皮肉なお話であります。まぁこの辺は本邦含めほとんどどこの先進国家でも同じジレンマを抱えているものの、しかしヨーロッパの進み具合はそれどころではない。


二兎を追うヨーロッパの彼らがたどり着いているほとんど唯一の解決策。

より緻密な監視社会と強い警察力を国家が強化しよう。


強い国家主権への道は、テロリストたちの犠牲によって舗装されていく。

がんばれヨーロッパ。

2017-08-18

通常日記

手抜き日記。


  • 小池知事:「私が決めたから」市場移転に関する文書残さず
    • 最近騒動になった、自衛隊なんかが文書を定期的に破棄するのは基本的にはまぁ高機密が残ってしまうことの対策が大きいわけですけども、この場合一体何故破棄するのか、という事の説明にはなっていないよね。まぁ本人・支持者的にはこれで説明責任は果たされていると考えているのかもしれませんけど。それだったら何も言えない。
    • AI云々については中立性アピールだけで、それ以上の意味はなさそう。まぁこっちはこっちで面白いネタではあるんですけども。神林長平先生の『都市制御体』かな?

2017-08-15

「ともあれ、フクシマは滅ぶに違いないと考える次第である」

現代の大カトーかな?


大炎上したテレビ朝日「ビキニ事件とフクシマ」番組を冷静に検証する(林 智裕) | 現代ビジネス | 講談社(1/5)

「フクシマの未来予想図」が消えて大炎上というお話。本邦マスコミの皆様の変わらぬ風景だろうというと身も蓋もないお話ではありますが、まぁだいたいそんな感じですよね。個人的に気になるのはどうしてそれを書いちゃったのか、という点。別にわざわざ書かなくても、少しだけ原発事故の事が頭に残っていれば実際の繋がりは薄くともそれを勝手に連想してしまうことはそれほど遠くないわけでしょう。特に今は原爆忌のタイミングでもあるわけだし。ところが何故か、「フクシマの未来予想図」なんてモロな副題付けちゃっている。

つまり、これを書いた人は「視聴者は暗喩が通じないほどの心底バカだと思っている」のか、それとも炎上前提ながらそれでもイケると踏んだ本人がバカなのか。

削除の理由については、報道によると「誤解を生じかねないと考え削除することにした」というテレビ朝日のコメントのみが出されており、何故このようなサブタイトルを付けたかなどの説明はもちろん、福島県民に対する謝罪も一切ありませんでした。

そもそも「誤解を生じる」とは、何に対する「誤解」なのでしょう?

視聴者は、なんら「誤解」などしていません。テレビ朝日は、前提条件が全く異なる二つの問題を並べて視聴者の誤解を誘い、被災地への「呪い」をかけようとした──。そのような番組の意図を誰もが正確に読み取ったからこそ、このような騒動を招いたのです。

大炎上したテレビ朝日「ビキニ事件とフクシマ」番組を冷静に検証する(林 智裕) | 現代ビジネス | 講談社(1/5)

ともあれ、今回の大炎上という間抜けな顛末はさて置くとして、しかしこの『フクシマの未来予想図』という副題が意味するところの真の企図は理解できるし、そこまで間違ってないとも思うんですよね。だから上記で筆者の言っている番組の意図ってちょっと違うんじゃないかと。それこそ既に一部マスコミの手による誤解を誘うことで生まれた「呪い」って存在していたわけでしょう。ところがそうした呪いは――少なくとも現地で生活を続ける人たちにとって――幸運なことに時間経過と一部の人たちのひたすら地道な努力によって、解けつつある。

新しく「呪い」を掛けようとしたのではなく、「呪い」が薄れ解けつつあることを防ぎたいだけ。

放射能の危険性を風化させたくない、その恐怖感を人びとに忘れてほしくない。そうした狙いの是非はともかくとして、やっぱり風化させない為に必要なのは何度も繰り返しその恐怖を思い出させることが重要であり、福島の被害を忘れさせないためにこうして何度も繰り返すことはやはり間違ったやり方ではありませんよね。悲しいことに――呪いを解きたくない人たちにとっては都合のいいことに、日本には毎年この時期になると広島長崎の原爆投下があるので、一応その機会は確保することができる。

でもそれもこう毎年何度もやっていてはマンネリ感も否めない。そうだ! 今年はビキニ事件も一緒に乗せちゃおう!

ザ・浅薄。



もういっそ、そこまで忘れさせたくないと考えるならば、無関係な話題だろうと締めくくりに「ともあれ、カルタゴは滅ぶべきであると考える次第である」的なのを付けておけばいいんじゃないかな。21世紀初頭における日本の政治表現として。今回の騒動を見る限り、既にそうした領域に足を踏み入れかけているよね。

ビキニ事件63年目の真実〜ともあれ、フクシマは滅ぶに違いないと考える次第である

実際やってることはコレと大差ないよね。いつか復讐と勝利が来る日を信じて、いつまでもフクシマの呪いを解きたくない人たち。

一体誰に復讐し勝つつもりなのかはわかりませんけども。


みなさんはいかがお考えでしょうか?

2017-08-12

人種のるつぼは遠くになりにけり

大都市群島inアメリカ。


身動きとれない米国人、田舎に足止めの訳は - WSJ

面白いお話。トランプ現象を筆頭とした現代アメリカを蝕む『分断』という病魔の核心という感じはあります。

 「田舎町から都会に移住した人々が感じる大きな文化的ギャップの一つは、地域社会に溶け込めないという感覚だ」。アイオワ州立大学のデービッド・J・ピータース准教授(社会学)はこう語る。「どうにも変えられない大都会では、われわれは無力感を味わう」 

身動きとれない米国人、田舎に足止めの訳は - WSJ

都市部と田舎で分裂していくアメリカ。その隔絶が固まりつつあるということは、つまり両者間の移動が減ってきていることの証左でもある。まぁでも、この辺はトランプさんの登場以前からロバート・パットナム先生なんかを筆頭にずっと言われてきたお話ではあります。アメリカ国民は分断に向かいつつあるのではないか、そしてそれが意味するのはアメリカという国家を形作ってきた民主主義政治の融解でもある、と。

かつて大多数を占めた産業革命以来の製造業で働く労働者たちは、その「働く場所」という意味であまり自由度は高くなかった。河川や港、鉄道、そして原材料などの近接性によって働く場所が決められてきたことで、人間の方こそを移動させてその結果として様々な地域からやってきた人たちを混交させてきたのであります。であるからこそその副次効果として、近代国家というのは工業化と共に国民国家として一つのアイデンティティを得ることに成功した。

ところが今はもうそういう時代じゃないんですよね。技術進歩と製造業メインからの卒業によって、素晴らしいことに労働者たちは所在地を自由に選択できるようになった。かくして人びとは自分の好きな場所=気候や生活スタイルそして文化的親和性で所在地を選ぶようになり、その選好によって同じアメリカ国民の間でも地域による「偏り」が避けられなくなっている。

「人種のるつぼ」のおわり。

クリントンさんとトランプさんの投票先で分けたアメリカ地図なんかでも言われていましたけど、同じアメリカでも都市部と田舎ではまるで外国のように違ってきている。それは単純に支持政党というだけでない、文化的価値観というレベルにまで至りつつあると。


アーサー・シュレンジャー・ジュニア先生なんかはその要因を多文化主義のせいだとしてきましたけど、現状を見る限り当たらずと雖も遠からずという辺りでしょうか。そんなアメリカ版多文化主義への『態度』こそが現状の分断を象徴しているのか、それともそれこそが要因なのか。ちなみに彼は『アメリカの分裂―多元文化社会についての所見』の中でその危惧を次のように述べています。

(アメリカは)多様な民族、宗教、言語、文化の人びとの共通のアイデンティティの確立に一定期間、適度に成功した実験である。しかしこの実験は、アメリカ人がその目的を信じ続けるかぎりにおいてのみ成功し続ける。もしいまアメリカがジョージ・ワシントンの『一つの国民』というかつての目的から背を向けるならば、その未来はどうなるだろうか。国家共同体の分裂、アパルトヘイト、バルカン化、部族化だろうか。

今のアメリカにある親トランプと反トランプさんの軋轢を見ると色々と考えてしまうお話。ちなみにこれは1992年のお話ではありますが、この予言は短期的にはハズれ、その後の一時期には政治社会的方向が逆の流れに向かったんですよね。少なくともその瞬間にはアメリカ国民が一つになった。

――『9・11』による悲しみと怒りを共有することによって。

これは第二次大戦時なんかでも同じことが起きたと指摘されていて、まぁもしかしたら再びアメリカの分断傾向に歯止めが掛かる転機がやってくるかもしれない。国民全体で悲劇を共有することで。希望は戦争。


おっと、都合よく今そこにいるのは核ミサイルを弄ぶ北朝鮮さん。


がんばれアメリカ。

2017-08-10

通常日記

手抜き日記。


  • 「男性レイプについて話さなくては」  名乗り出た被害男性 - BBCニュース
    • 昔から「セックスは戦争の道具の一つである」と言われてきた所以の一つではありますよね。相手を脅し恐怖させ支配するための(悲しいかな)さえたやり方として。そしてこうしたやり方は現代世界においてもなお現役であり有効であるし。同時にまたそうした恐怖を煽ることが戦争支持を集める大きな扇動方法の一つでもあったりしたり。
  • 悪質な犯罪行為があり、メロンハウス6棟が全滅しました。 | 感動野菜産直農家 寺坂農園 公式ブログ
    • 先週ネットでものすごくバズッてたメロン絶滅ネタ。事実上のざらしである以上当然イタズラは昔から大小あったんでしょうけども、ここまで「効果的に」できてしまうと色々とショッキングなニュースになってしまうよねぇ。であるからこそほとんどどこでも農家周辺というのは家を越えた協力関係が構築され、それに必ず伴う排他性が生まれ、そしてその排他性こそがこうした被害をもたらした可能性がある、というのは人間が人間社会として避けられないピタゴラスイッチ感あって面白い――というと不謹慎ですけども、興味深いお話。
  • スカッとゴルフ パンヤ
    • 多分僕のPCの奥底を探せば今でもどっかにトマ飛距離+横風影響早見エクセル表がどっかにあるはず。新しいスマホ版みんゴルも結構パンヤちっくと聞くし、良いゲームでした。