maukitiの日記 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2016-05-28

21世紀はまたナショナリズムの時代になりそうだしね

アイザイア・バーリン先生もそんなこと言ってました(予防線)



オバマ米大統領 「死が空から落ちてきて世界が変わった」 - BBCニュース

ということでサミットも概ね無事に終わったそうで。むしろメインイベントとなったオバマさんの広島訪問で、彼だけでなく安倍さんにとっても文字通り教科書に載るレベルの外交的遺産になった感じ。



G7なぜ伊勢神宮に? 安倍首相の意図を勘ぐる海外メディア…神道を政治に持ち込もうと!? | ニュースフィア

まぁその辺のお話は書いても特に面白くはないのでさて置くとして、個人的には何度か行ったことあるし結構好きなんですが、まさか欧米各国の首脳引き連れて『伊勢』に行く辺り安倍さん(が言い出したのかは解りませんけど)の素朴なナショナリストっぷりが見える所ではあったかなぁと。

その意味で言えば、まぁ確かに「勘繰られる」という批判は一理あるんですよね。ただまぁしばしばポリコレ議論でもネタになるように、それが伝統文化なのかあるいは宗教なのかは結構微妙なラインでもあるわけで。

 ガーディアン紙は、安倍首相は神道の熱心な信者であり、オバマ米大統領、キャメロン英首相をサミット期間中に伊勢神宮に案内したがっている、と語った。WRNも、首相はG7各国首脳らに神宮を見せることに非常に興奮、熱望していると語った。

 首相は神道をプッシュしている、とブルームバーグは語っている。G7首脳らを神宮に案内することについて、首相が神道を奨励していることの最新の実例としている。

 ブルームバーグは、首相は憲法上の制約にもかかわらず、日本社会において、この日本固有の宗教がより重要な役割を果たすのを見たがっている、と語った。この文の前半と後半の連関にあるギャップを補足すると、首相は個人として神道を信仰しているのみならず、政治家・総理大臣としての公的活動でも、神道をベースとし、神道を奨励しようとしている、という見方のようだ。憲法上の制約とは政教分離の原則のことで、首相が2013年の伊勢神宮の式年遷宮の「遷御の儀」に参列したことに対して国内のキリスト教徒から批判があったことにブルームバーグは言及している。

G7なぜ伊勢神宮に? 安倍首相の意図を勘ぐる海外メディア…神道を政治に持ち込もうと!? | ニュースフィア

それでも一部から批判されているように、それが欧米リベラルな政治家からウケない、というのは概ねその通りなんですよ。だってその効用ってあまりにも魔力が強すぎて、『戦争』にも流用できてしまうことがヨーロッパ自身及び私たち日本が証明してしまったから。


ただ、そもそも論でいえば、本来のナショナリズムというのは啓蒙思想のカウンターとして自国の神話や伝統を愛し守りたい、というそれ自体は中立的な意味でもあります。だからこそ普遍的価値観を半ば強制させられるグローバル化な21世紀のこの時代において、逆説的にローカルな価値観や伝統を守ろうとする意味でナショナリズム的な揺り戻しが世界中で起きてるわけですよ。

握手は信仰より大事なスイスの文化 | ワールド | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

それは上記「ウケない」とされるヨーロッパですら例外ではないでしょう。ドイツ主導の欧州統合に対する揺り戻しでもそうだし、イスラムな移民難民とのアレコレで自国伝統や神話を守りたいと考える人たちは、おそらく過去に例を見ない程高まっているわけで。


ちなみにこの意味で、安倍さんのナショナリズムを批判する人は本邦でも少なくありませんけど、これまでの日記で散々ネタにしてきたように所謂一国主義的な平和主義だって立派な「ナショナリズム」の一形態なんですよね。だってそれは日本独自の戦争経験や平和憲法を自らの愛すべき伝統的価値観だとして、それを守り続けたいと願うわけだから。自国の価値観こそ最上であると確信する人たち。そこに左右の違いなんてない。

日本だけは独自の平和主義の伝統があるので他国の戦争に関わらなくていい、なんて。

ともあれ、そうやってただそれぞれに独自の伝統や神話を愛し続けるだけなら、やっぱりそこまで問題にはならないわけですよ。だからナショナリズムも元々ただそれだけでは攻撃的でも排他的でもない。しかしそれを普遍的価値観だとして帝国的に周囲へ広めていこうとすると、あの戦争のような悲劇を繰り返すことになってしまうんですけど。

ということで個人的には「神道サイコー!」とか言い出してG7で『布教』していない辺りは、安倍さんのはむしろおだやかなナショナリズムとして見ていいのではないかなぁと思ったりします。


繰り返しますけど、ローカルな出自の独自価値観を世界のスタンダードにしようと息巻いて言い出す人が出てくると、まぁそれっていつか来た道ではあるんですけど。


既に現状見られるようなグローバル化への反発が出てくるのはいいとしても、せめて次はおだやかなナショナリズムであるといいよね。

みなさんはいかがお考えでしょうか?

2016-05-25

左右が手を結ぶ時、沖縄の米軍基地撤去の物語がはじまる、かもしれない

また一つステージが進んでしまった感じ。



<社説>米軍属女性死体遺棄 日米両政府に責任 防止策は基地撤去しかない - 琉球新報 - 沖縄の新聞、地域のニュース

ということで沖縄が結構ヤバいそうで。基本的な構図としては、単純に米軍人の凶行云々というよりは、一発逆転起死回生だったはずの政権交代の民主党があのザマだったので結果としてまともな別案が存在しないことが明白となり、この問題の手詰まり感というか八方ふさがり感がまた現地の人たちの鬱屈に拍車を掛けている面は大きいのだろうとは思ったりします。

――このままではきっと10年後も我々は同じ悲劇に苦しめられているに違いない。

そんな「未来の救いのなさ」という点で、やはり彼らの嘆きは特筆すべき事態ではあるのでしょう。

 容疑者は軍人ではないが、嘉手納基地で働く元海兵隊員の軍属である。米軍には軍属も教育する責任が当然ある。だが事件がなくならないことからして、米軍の教育には限界があることが分かる。ならば、選択肢は一つしかない。沖縄から去ることだ。

<社説>米軍属女性死体遺棄 日米両政府に責任 防止策は基地撤去しかない - 琉球新報 - 沖縄の新聞、地域のニュース

ともあれ、でもまぁ各所から既に揶揄されているように、こうした物言いが特段彼ら「独自の」言葉かというとそうでもないんですよね。それは日本の右側のアレな人たちだけではなく、海の向こうの欧米ですら『極右』候補として半ば大っぴらに語られるようになってたりする。

オーストリア大統領選決選投票 極右候補敗れる | NHKニュース

〇〇人たちは我々の安寧を脅かす異分子であり、彼らを全員「撤去」させる以外に我々の生活を取り戻すことは出来ない! なんて。


だから、この琉球新報の社説って――「是非」はともかくとして――政治的意見表明としてはそれなりに効果的ではあるんですよね。こうした論理に同意する人たちは、まさに欧米の政治状況が証明するように、決して極小の少数派ではない。

一本の矢では簡単に折れてしまう矢も、二本三本と重ねればいつか……。まぁそれって両極が一周まわって握手するっていう絵でもあるんですけど。

気に入らないガイジンは全員追い出そう。在沖縄アメリカ軍人・関係者だけに限定すれば味方は少ないかもしれないけれども、それが別の在日外国人たちにまで拡大すれば(悲しいことにミソもクソも一緒だと*1)そこに同意する人たちはおそらく増えていくでしょう。


この辺は以前も書いたネタではありますが、結局のところ沖縄に基地があるのは概ね「一にロケーション、二にロケーション、三にもロケーション*2」であるわけですよ。

この現実はもちろん強固ではありますが、しかし私たちの愛する民主主義であれば圧倒的な民意があればそのハードルだって突破できないこともない。嗚呼素晴らしき民主主義。

つまり、より多くの人たちが基地撤去に賛同できるだけの政治的主張として、別の何かをアレンジし拡大し扇動して言うことが出来ればワンチャンあるかもしれない。


こうした点から考えると、やはり今回の琉球新報の社説は実はものすごく考えられた主張だったりするのかもしれない。あるいは本当に何も考えてないのかもしれない。どちらにしても結果的に、やっぱりそうした主張は実は「ある層」を味方につけるにあたって、欧米社会の現状にある現代民主主義を見る限りそこまで非合理的ではないんですよねぇ。

 審議会の終了後、翁長知事は「日米地位協定の特権的な状況があり、そこで働いている軍人・軍属が大変、ある意味で占領意識を持ちながら県民を見ているところも大きい」と述べ、地位協定改定に向けて日米両政府に働き掛ける決意を語った。

1分間の沈黙、そして「日本の独立は神話」 翁長知事、首相に訴え - 琉球新報 - 沖縄の新聞、地域のニュース

「日本(沖縄)社会に寄生する、素行の悪いガイジンは全員追い出せ!」

その切なる願いに左右の違いなどありはしない。その両者が手を結ぶとき、日本も今世界中で起きつつある「流れ」に合流してしまうことになるのでしょう。




みなさんはいかがお考えでしょうか?

*1遺棄容疑者、海兵隊員として沖縄に 妻は日本人、乳児も - 沖縄:朝日新聞デジタル

*2:ちなみにこれは同じアジアのちょうど真反対にある米軍基地のインジルリク基地についての言葉。

2016-05-23

『艦これ』春イベントクリアした

ということで今回も呪縛継続――ALL甲難易度でクリアしました。もちろん大前提として「無茶しやがって」ばりに先行した提督たちの残した数々の知見のおかげではあるんですが、後発組提督たちにすれば実はそれほど苦労しないイベントではないのかと少し思ってたりします。

f:id:maukiti:20160523221104j:image

実際、資源ALL30万・バケツ2100スタートで先週一週間ほどかけて、全甲難易度(私は掘りは毎回スルーなものの親潮だけギミック解除で出た)クリアするだけなら上記のような減りでしたから。一番苦労したのはE5で、あそこ挑んでる時は局戦情報がまだ出回っていない時だったので、今からやる人はそれをやれば大分楽なのではないかと。

しかし非難轟々の『航空基地ゲー』ではありますが、個人的には結構好きなんですよね。何故かって廃提督とそれ以外の提督を分ける決定的差である、単純に課金(ケッコンや女神の数)や装備改修進度の差がほとんど出なくて、単純に知識と試行回数だけの勝負になったから。これまでは先行提督の編成参考しようとしても、ケッコン艦多数+貫通済み女神多数+装備改修完璧、と戦力差に頭抱える状況がかなりあったんですよね。

一方で今回は、(運営失態による)熟練度実装と、陸式のチート性能及び最近明らかになったばかりの局戦のチート性能を理解してから挑めた後発提督からすれば、むしろ実は前回に引き続き比較的楽とすら言えるイベントではなかったかなぁと。それってつまり甲難易度ではいつも以上に最適解を事前に把握しておくのが必須ではあったんですけど。

今回イベント戦略の懸案としてまたまた浮上したのは、これまであった「雷巡の使いどころ」だけでなく「対空艦」と「航空巡洋艦」の投入タイミングでしたよね。まぁ複数艦育ててる先行廃提督はそれすらも踏みつぶすわけですけども、益々初期の様子見が重要になった感じ。航空基地が出てくることで敵空母カカシ狙いの高威力対空カットインの重要性はかなり増したし、水戦(最大熟練度)の実装はゲームバランス変える勢いじゃないかと。


それだけに最初の不具合で沼に沈みまくった先行提督たちにはやっぱり頭が上がらないし、なんらかの補償があって欲しいなぁと今後もお世話になる「後発組だからこそ」思う所ではあります。以前のイベント日記でも言及した連合艦隊の水上機動の二択に関しても、これまでと比べると大分融通が利くようになってるし、きちんと進歩しているところも見られるんですけどねぇ。


ともあれ、その意味で今回イベントの感想としては、運営が今回の『航空基地ゲー』でやりたかったのは、装備改修依存の緩和だったのかなぁと。もちろんそれは真面目にネジ任務やってる人たちには不満でしょうけども、僕のようなものぐさ提督からすればかなりありがたい仕様だったりします。でも今回もやっぱりネジ装備が必要だと毎度のことながら再認識したのでもうちょっとネジ任務を真面目に消化していきたい。



以下、興味ない人はごめんなさいの続きを読むに、簡単に個別マップ雑感。

続きを読む

2016-05-21

オバマさんは「歴史修正」の栄光を勝ち取ることができるか?

「アメリカは核について、中国やロシアと比較して三分の一くらいしかポジティブな感情を持っていないのだ!」


原爆投下は必要だったのか? オバマ氏広島訪問で議論再燃 写真7枚 国際ニュース:AFPBB News

ということでオバマさんがマジ広島に来るそうで。

 トルーマンの決断の早さや背景、余波については、現在も議論の的となっている。特に日本では、原爆投下による市民の大量殺害は行き過ぎで、おそらく戦争犯罪ですらあるとの意見が、世論の大半を占める。

 一方、今回の広島訪問は罪の告白に等しいと懸念する識者らは、オバマ大統領に対し、謝罪をしないよう訴えている。

 ノートルダム大学(University of Notre Dame)のウィルソン・ミスキャンブル(Wilson Miscamble)教授(歴史学)は、「オバマ氏は5月27日の広島訪問で、トルーマンと距離を取るべきではない。むしろ、恐ろしい戦争を終わらせた大統領に賛辞を贈るべきだ」と書いている。

原爆投下は必要だったのか? オバマ氏広島訪問で議論再燃 写真7枚 国際ニュース:AFPBB News

もちろんオバマさんの個人的な決断もあるのでしょうけど、戦後アメリカが持ってきた核神話が完全に無くなりこそしないものの――徐々に和らいできたことの証左でもあるのかなぁと。別の異論を言えるだけの「風化」がようやく顔を見せるようになっている。


ただまぁぶっちゃけてしまえば、この辺は対ドイツ戦線にもあった勝利神話であ「ノルマンディー上陸の役割」なんかと構図は一緒だと思うんですよね。チャーチルなんかが当時から既に身も蓋もなく指摘していたように、スターリンのロシアこそが東部戦線でヒトラーの野望を直接に打ち砕いたのは概ね客観的な事実でもあるわけですよ。

――しかし戦後間もなく始まった冷戦構造下で、まさか共産主義陣営の側の功績を褒めたたえるわけにはいかなかったわけで。

つまるところアメリカの原爆投下正当化ってその日本版という側面でもあったのでしょう。まさかそれを「愚行」であったと断じるわけは絶対にいかない。だってそれは正義の側であるはずのアメリカのポジションと矛盾してしまうから。当時から既にイデオロギー戦争でもあったし、アメリカ国内向けには更に強く善悪の戦いだったのだし。


かくしてその神話はポジション上否定するわけにもいかず、数十年の間により強固となった。しかしその神話を必要とする国際関係もやはり時代と共に移り変わっていくわけで。最早冷戦中ではない。

……ということは新たな神話の登場でもある。まぁその意味でオバマさんの訪問は、訪問に反対するロシアや中国といった他の核兵器国とは違ったポジションを演出できる構造ではあるんですよね。

「アメリカは核について、中国やロシアと比較して三分の一くらいしかポジティブな感情を持っていないのだ!」


がんばれオバマさん。

2016-05-18

通常日記

手抜き日記。