ゲームメーカーのクエストが開発・発売したシミュレーションRPGのシリーズの総称。ゲームで語られる一連の叙事詩を「オウガバトルサーガ」という。サーガは全8章で、うち5章・6章・7章と外伝2作の合計5作品が発表されている。
このゲームでのオウガバトルとは、太古に起きた、人間と悪鬼オウガによる大地の覇権を賭けた戦いのことをいう。人間は神を、オウガは悪魔を味方にして、数千年もの長きに渡って戦い続けた。天界の三騎士と十二人の賢者が異界の門カオスゲートを封印し、悪魔の力を断ち切ることで、最終的に人間が勝利した。5章〜7章のゼテギネア期には、多くの人がオウガバトルを御伽話と認識しているようである。
タイトル | 章 | 副題 | 機種 | 発売日 |
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伝説のオウガバトル | 第5章 | The March of the Black Queen | スーパーファミコン*1 | 1993年3月12日 |
プレイステーション | 1996年9月27日 | |||
セガサターン | 1996年11月11日 | |||
携帯電話(iモード) | 2010年9月1日 | |||
携帯電話(Ezweb) | 2011年5月12日 | |||
タクティクスオウガ | 第7章 | Let Us Cling Together | スーパーファミコン*2 | 1995年10月6日 |
セガサターン | 1996年12月13日 | |||
プレイステーション | 1997年9月25日 | |||
オウガバトル64*3 | 第6章 | Person of Lordly Caliber | NINTENDO64 | 1999年7月14日 |
伝説のオウガバトル外伝 ゼノビアの皇子 | プリンスの章 | Let us walk on together, so as not lose our way | ネオジオポケットカラー | 2000年6月22日 |
タクティクスオウガ外伝 | オウィスの章 | The Knight of Lodis | ゲームボーイアドバンス | 2001年6月21日 |
タクティクスオウガ 運命の輪 | 第7章 | Let Us Cling Together | プレイステーション・ポータブル | 2010年11月11日 |
2002年にクエストの事業譲渡により、「オウガバトル」シリーズの版権はスクウェア(現スクウェア・エニックス)が承継した。「オウガバトルサーガ」の作者である松野泰己は、「FF12」の制作終了後に「オウガバトル」シリーズの新作に取り組む意向を示していた。しかし松野が「FF12」制作途中の2005年8月にスクウェア・エニックスを退社したこともあり、長い間新作の制作発表などは行われていなかった。2010年になってようやく「タクティクスオウガ」のリメイクとなる「タクティクスオウガ 運命の輪」が発売された。