映画「RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ」を観てきました
この映画はシリーズ第2作目ということで、今回は富山地方鉄道*1が舞台の人間ドラマです。
鉄道好きとして「とりあえず見ておこう」という意識があり*2、映画館へ。
(↑上市駅)
前作との違いとして、主人公が・・・
(前作)大企業の第一線でバリバリ働くホワイトカラーの管理職が、運転士に転職。
(今作)定年まで運転士を勤め上げる口下手な現場の、いわば職人さん。
個人的には今作のほうが、たまたま鉄道会社を舞台にして「どこにでもいそうな人」を描いている感じがして、前作よりも好感を持てたように思います。
前作は物珍しさがありましたが、2作目ではそれが通用しないですから、どこにでもいそうな人を描いたのかもしれません。
前作の設定も、職業選択の自由が保障されている我が国において可能性はゼロではないですが*3、どうにも現実離れしている感がないでもない。*4
(↑岩峅寺駅)
これ以上書くとネタばれになってしまいますので、ほどほどにしておきますが、鉄道マニア的な見どころを挙げておきます。
- 出てくるのは鉄道線が大半。
- 軌道線はほとんど出てこないが、現在単線で、目下橋梁架替えで複線化予定の富山大橋が出てくる。*5
- 稲荷町駅の車両工場も見どころ。
- クライマックスシーンの、駅間で立ち往生するシーン。これ以上は書きにくいので割愛。
- 急行 電鉄富山行きってあんなに停車駅が少ないの?
- 富山ライトレールの岩瀬浜駅で登場人物が下車するワンシーンあり。*7
- 黒部峡谷鉄道もほんの少しだけ。
- JRはちっとも出てこない。
- 他、立山連邦が雄大、チューリップ畑、のびやかな田園地帯の中を電車が走るシーンなど、景色が良い。
などなど。
鉄道マニア的視線はともかくとしても、人間ドラマとしても楽しめる*8作品かと思います。*9
機会があれば映画館へ足を運ばれてみては如何でしょうか。
・・・いやはや、こんな映画を観たら、また富山へ行きたくなっちゃいます。アルペンルートや黒部峡谷は本当に素晴らしいですから。
(↓黒部湖)
*2:一畑の第1作もそうでした
*4:現実離れしている設定が映画の醍醐味でもあるんだけど。
*5:映画には出てこないけど、この区間には路面電車では極めて珍しい交換用の鵯島信号所あり。路面電車の信号場って他には土佐電鉄の市場前(信)ぐらい?
*6:何が特徴的かというと、屋上に踏切の警報機が見える。富山地鉄の研修センターであるためか。
*7:富山港線はJR時代に乗車しました。変われば変わるものですね
*8:20代以下の若年層にはピンとこないかもしれませんが、中年以上だと映画で描かれるジレンマが理解できるかな?と思います。
*9:数年前に公開された「鉄道員」は鉄道マニア的視線ばかりで映画を観てしまい、突っ込みどころが満載で、人間ドラマとして映画を観ることができませんでした。(苦笑)