”ダ・ヴィンチ・コード”日本での公開、本日スタート

日本国内の過去最高規模となる全国863スクリーンでの上映

全世界で5000万部と言われる世界的ベストセラーの映画化”ダ・ヴィンチ・コード”が
本日より公開されました!
読売新聞によると、東京の有楽町・日劇1では、開場前に約400人が、
また3スクリーンで上映した渋谷の渋東シネタワーでは約1000人が行列したほか
日本各地でも、1日早い19日に計3735館で上映したアメリカでも
並んでいるようすが報じられていました。

日本より先に公開された各国の様々な対応と反応

実はイエス・キリストマグダラのマリアと結婚し子供がいた・・・というストーリーが
エス・キリストへの誤った認識を与える可能性があると、
小説の時から教会側から非難されていただけに、強い反発が起きています。
「フジサンケイビジネスi」などによると、
アジアで最も多いカトリック教徒を抱えるフィリピンでは、
首都マニラの市議会は市内での上映禁止を決め、
韓国やシンガポールなど他のアジア各国のキリスト教団体や
聖職者の人事をめぐってローマ法王庁と対立した中国政府公認のカトリック愛国会は、
(中国政府が許可しているにも関らず)上映禁止を呼びかけています。
インドではフィクションの但し書きを入れた上で成年指定上映となり、
シンガポールでは16歳以下の鑑賞禁止、
アメリカの有力キリスト教団体”ヒューマンライフ・インターナショナル”では
配給会社のソニーを糾弾し、ソニー全製品の不買運動を世界中に呼びかけていくと
しています。
他にもロシアなど旧ソ連キリスト教圏や欧州のブルガリア正教会等をはじめ、
各国各地で上映反対抗議行動が巻き起こっています。
ベラルーシの首都ミンスクカトリック教会司祭は上映反対のハンストを、
ウクライナキリスト教団体は大統領府や政府に向けて抗議の十字架行進を行い、
グルジアアルメニアでも抗議デモが行われています。
・・・土地柄なのか、日本のカトリック中央協議会は、比べるとかなり優雅な対応のよう。
キリスト教の方々にとっては、昨日の神戸新聞の記事中で、
”全世界で6000万部以上、日本でも単行本と文庫本で計九百万部を超えるベストセラー”
と言われる読者層が災難ではありますが、宗教の携わるものらしく?広い心で受け止めた方が
得策な気はするのですが・・・そんなことができていたら、宗教戦争は存在しなかったはずなので
無理というものでしょうか。
人が心の拠り所とし、大切にする宗教がメインテーマになっているだけに難しい問題です。



とはいえ・・・その反面、カンヌ国際映画祭ではオープニング作品として上演したのも事実で、
そのカンヌ映画祭に向かう出演者達を乗せた国際高速列車を
PR特別列車”ダ・ヴィンチ・コード”号として運行した英国や、
今映画で警部役のジャン・レノ氏が犯罪現場を案内するスタイルで
”ダ・ヴィンチ・コード”を追体験する鑑賞音声ガイドの貸し出しを始めた
パリのルーブル美術館等のパワフルな商魂?にも驚かされるものがあります。
ジャン・レノ氏の音声ガイドを聞いてみたくはあるものの、天下のルーブル美術館
ディズニーランドのシンデレラ城のミステリーツァーのようになってしまっても
いいのかは、ちょっと疑問です。


ロバート・ラングドン”シリーズの次回作。

「FRIDAY」等の特集からの情報によると、ダン・ブラウン氏は、
ロバート・ラングドン”シリーズ新作を年内中に発表の予定だそうです。
気になる第3弾のタイトルは「ソロモン・キー(仮題)」。
懲りない?ブラウン氏が挑む相手は、世界最大の謎の秘密結社と言われるフリーメーソン
今度の相手も巨大です・・・。
ダン・ブラウン人気と歴史ミステリブームはまだまだ続きそうです。

新作の情報や映画の詳細情報は、
"ブック・レビュー・ガイドb"http://www.honn.co.jp/index.htmlでも紹介しているので、
こちらも見てみてくださいね!