夏休みにプレイすべきフリーの傑作RPG10本
皆さん夏休みですね!元気にハックアンドスラッシュしてますか!!!
おそらく国内のフリーゲームの最高傑作は(人によりますが)洞窟物語でしょう。が、あまり陽の目を見ないRPGでも、そこそこの傑作/佳作があります。
とくに最近元気がないJRPGというジャンルにおいて、古典的なターン制RPGで刺激を求めている人は、フリゲに目を向けてみるのもいいんじゃないでしょうか。
っていう記事を、主に僕が書きたかったから書きました。需要とかどうでもいいです。
フリゲRPGの良い点
- ゲームバランスが秀逸
- 難易度高め
商用では絶対にありえない、RPGがわかってる人による、わかってる人への、歯ごたえのある難易度です。物好きな人ぐらいしかフリゲのRPGなんてプレーしないので、RPG初心者とか置いてけぼりでしょう。だがそれがいい。
筆者のフリーゲームのプレー歴について
小学校の頃から暇を持て余してフリゲ漁っていて、アスキーのコンパクあたりの主要なゲームはほとんどプレーしてきたと思います。
最近はやってないですが、話題になった作品は一通り目を通しています。2ch同人ゲーム板の某スレは定期的に監視してます。
あと、僕はキャラ萌えとかどうでもいい人間なので、萌えっぽい作風だとしてもその点について全く言及しません。あくまでゲームとしてのやりごたえについてのみ語ります。
じゃあそろそろ本編へ。
□短編
プレー時間10時間以内で終わるもの
ただし周回前提
魔界屋姉妹。
クロノトリガーやFF10に連なるCTB系の戦闘で、ラスボスまで一戦一戦が濃い!しかも低レベルクリアボーナスが熱い(これは二週目推奨)。
JRPGではある程度成熟したと思われるCTBというシステムで、いかに与えられた条件のもと、変化していく戦局をコントロールするか、ということを突き詰めた作品。
シルフェイド幻想譚
ADVのシルフェイド見聞録、パズル風シューティングのモノリスフィアなどのSmonking Wolfさん作のRPG。
時間制限がある。時間経過で世界が崩壊していく。一周目で世界を回って、二週目でタイムアタックに挑むのがオススメ。
□長編
といってもまともなシナリオがあるのは1つしか紹介するつもりがないんですが
セラフィックブルー
RPGツクール2000、オリジナルのCTB戦闘。かなり高難易度。そしておそらくクリアまで平均60時間を超えるボリューム。そして半端ないダンジョンの作り込み。
この作品の特徴は、なんといっても溢れ出る中二病。中二病のすべてがが悪いわけじゃないですが、これはたぶん、悪性の厨二病でしょう。でもまあ、その悪性の中二病が癖になる人もいるんですよね…
ちなみにこの作者が公開停止してしまったスターダストブルーという前作があるんですが、無意味なレイプ描写とかで叩かれたりしてました。今作も無意味に人が、主要キャラが死にます。こういう表現ができるのも、フリゲだからこそといったところでしょうか。
DL:http://www2.odn.ne.jp/~caq12510/SeraphicBlue.htm
□ハックアンドスラッシュ
個人的にフリーシナリオでお宝探しハックアンドスラッシュこそ、フリゲRPGの醍醐味でしょう。このジャンルの傑作は質が高いです。とくに魔王物語物語はゼロ年代のフリゲRPGの最高傑作でしょう。
ちなみにフリゲの古典的な和製ハクスラといえば「禁術と呼ばれる術」という作品があるのですが、さすがに古すぎるので、今やるのは辛いです。
このジャンルの特徴は
- フリーシナリオ
- お宝探しのハックアンドスラッシュがメイン
- シンボルエンカウント/ターン制戦闘
- デモ/イベントはほとんどない
- シナリオがメタメタ
で、次に挙げるネフェシエルの影響が強いです。
ネフェシエル
ハックアンドスラッシュはどうあるべきか、その後の作品に大きな影響を与えたのがネフェシエルです。
全体としての完成度は後発の魔王物語物語・イストワールに劣るものの、広大なフィールド、敵の配置、2DRPGとしてのレベルデザインには目を見張るものがあります。
使い古されて人によっては見るのも嫌であろうRPGツクール2000のデフォルト戦闘なんですが、ちゃんとバランス調整すればこんなに良作になるのか、という例を示した作品。
イストワール
主人公と、7キャラの中から段階的に3人を選んでゲームを進めます。選んだキャラクター、選ぶ順番によって、結構ゲームバランスが変わります。しかし誰を選んでも破綻をすることはないし、すごく高いバランスでゲームが成立しています。(とはいっても誰かが回復持ってないと辛いですが…)
周回引継ぎからのインフレ、タイムアタックが楽しい。ネフェシエルにならって、マップデザインが秀逸。
DL:イストワール
魔王物語物語
「愛と勇気とかしわもち」や「いりす症候群!」などで有名なてつさん作。RPGツクールXP製。イストワールからの影響が大きいです。
シンボルエンカウントで、複数の敵とどのような角度で接触するか、というシステムが独特。拾ったアイテムを何でも装備できて、アイテムごとに熟練度まであります。たぶん探索系の中では一番完成度が高くとっつきやすいのではないでしょうか。
探索を主として、セリフが少なくシナリオがおまけのように思われるんでしょうが、張り巡らせた伏線を一気に回収するラストの展開は鳥肌。
らんだむダンジョン
ネフェ・イスト・魔王物語物語の流れを汲みつつ、しかし純粋にアイテムを集めることに主眼を置いている。アイテムを合成したり、拠点を発展させたりできる。そういうのが好きな人向け。アイテムの説明文がやたら充実しています。
個人的にあまり好きではない点があって、ランダムダンジョンではなく、ランダムに選ばれたマップをぐるぐる周回させられることで、ローグライクが好きな自分としては少しもやもや。
DL:らんだむダンジョンの詳細情報 : Vector ソフトを探す!
□古典系
コンピュータRPGといえば、Wiz/Rogueの流れを汲む作品群。ウン十年とずっと開発され続けてるのですが、どうしても敷居が高い作品が多いです。
だけどその敷居を乗り越えたときに中毒的な楽しさが待っています。
変愚蛮怒
Angbandの流れをくむローグライク。最新は1.7.2。更新止まってますが、充分に枯れてるので楽しめます。
日本のローグライクファンが集う @の溜まり場II では一番人気。
ちなみに自分はElonaからローグライク入ったからクチなんですが、あっちは十分に枯れないまま開発止まってしまいました。
最近ではフォークした D'angbandの開発が進んでるようなので期待。
DL:http://dl.dropbox.com/u/26625628/index.html#hengcvs
Elona http://homepage3.nifty.com/rfish/elona_top.html
D'angband http://deeangband.sourceforge.jp/
Ruina 廃都の物語
Wizの雰囲気が強い。複数のキャラクターから仲間を選んで、親密度を高めてイベントを開放していく感じ。自分はあまりやりこんでないのですが、評価が高いので一応。
FF3.5
(ごく一部の界隈で有名な)俗に言うクローンゲーム。いわゆる「俺が考えた最強のFF」。VB製。
FF3と5のジョブシステムをベースに、本家FFより遥かに高難易度に仕上がってます。著作権的にはグレー。
以上!
RPGのバランスはどうあるべきかってのを、デビルサバイバー2やりながらRPGのゲームバランスについて考えてら、なんだか書けそうだったので書いてみました。需要は微妙だと思いますが。(だってフリーゲームおしえろ系の2chスレみればいいわけだし)
昨今のグラフィック偏重なRPGはどうしてもゲームバランスまで考慮されてない気がして、それを補うのに同人ゲームで補うのって、なんだかなぁって気がしないでもないです。
最後に某改変コピペ
177 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/10(土) 18:14:16.88 ID:jHnqLPAj0 FREEJIAは文学 Elonaは人生 EDENは戦争 *bandは神話 Nepheshelは歴史 イストワールは聖書 魔王物語物語は精神 ゆめにっきは芸術 コトノハは劇場 悪の教科書は論理学 ナルキッソスは映画 NetHackは古典 CardWirthは交流 ぱるめろは音大 タオルケットは教科書 フィアドラは絆 洞窟物語は教祖 シル見は笑死 セラブルは唯一神 夜明けは哲学 MUGENは命 RSは旋律 エルアドは模倣 ゆうとっぷはのっぺり Ruinaは物語 ヴァンプリはパンチラ
まあ、元コピペと同様、信者を馬鹿にするアレなんですが、ネタになる作品ってのはその業界(とても狭い…)では有名な作品なので気になったらやればいいと思います。(ただし、FREEJIAはあまりの酷さで有名になった作品です)