中国は分裂するか?答えは分かりませんけどね。

yutakarlson104さんへの返事です。
実はいまから10年くらい前になるでしょうか、歴史の先生が中国史が専門で(本野英一という方だったと思います)、しきりと中国は崩壊すると言っておられました。ですので、中国分裂はそんなにとっぴな意見とは思いません。まぁ"崩壊"と"分裂状態が定着する"というのは厳密には違いますが。
中国人はいったん敵と決めた相手とは交渉しないらしい。
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20080326/1206538165
に書いたとおり、また新中国が統一されるまで泥沼の内戦が続くのかもしれません。

ちょっと話がそれましたが、その先生の意見は、中国は豊かになるたび沿岸部と内陸部で貧富の差がひろがり、なんどもそれが原因で国が崩壊しているというようなものだったと思います。中国には個人の財産を保護する法律がないというのが、根拠のひとつでしたが、たしか保護するような法律は出来たと記憶しています(中国共産党がそんな見解を発表しただけだったかもしれませんが。現実にどうなのかというのは分かってません。)。自分はマカオや香港の状況がどうなるかが、中国の未来を占うような気がしますが(ここら↓へんからたどれます)、
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20080117/1200574413
マカオでは貧富の差からデモが頻発してるようですが、香港では民主派が大敗してしまったのですよね。香港は経済の自由度が世界一位というのが大きいのかもしれません。

また中国の軍隊ですが、
中国軍内で“クーデター”「台湾と開戦すべし」
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20080312/1205316576
を見ると妙な動きがあるのかもしれません。軍事にはあまり詳しくないのでよく分かりませんが。

ただ邱永漢氏は中国のことより日本の事を心配しろと言っておられますね。
本当に日本の将来はどうする積り?
http://www.9393.co.jp/moshiq/kako_mos/2006/06_0208_moshiq.html

たしか邱永漢氏によると、経済界では台湾からの中国進出が多く、いまさら中国と事を構えようにも、それで財産を失うのがいやな台湾財界人からみればとっくに台湾中国は統一しているのであって政治家が張り合っているだけだというような話でした。

台湾については、こちら↓の方が色々書いておられます(リンクは一例です。僕も全部は追いきれてませんが、雑誌、本などに執筆されている方です。)
日本を裏切って、馬英九に擦り寄ろうとしている李登輝という老害
http://blog.goo.ne.jp/mujinatw/e/730cddb6d1d1f52752488f32108cfe35

実際馬英九氏が勝った訳ですが、今ちょっと調べてみましたが邱永漢氏は
台湾海峡を挟んで新しい時代が
http://www.9393.co.jp/moshiq/kako_mos/2008/08_0323_moshiq.html
と言う文を書いておられますね。邱永漢氏から見れば、馬英九氏は台湾独立にこだわらない現実主義者ということになるんでしょうね。

ただチベットの状況を考えると、ここは、やはり宗教が根底にある文化というのが大きいと思います。何かの本に、最低限の自衛を行う軍隊は必要である、なぜなら自衛が出来ないような地域では他国が軍事介入する正当性を失うから。というような文がありました。他国が軍事介入できなければ、新中国が統一されるまで"内戦"という中国国内の内政問題が続く事になるでんしょうね。

ただ、チベット仏教ではダライ・ラマパンチェン・ラマを頂点として片方が死ぬともう片方がその転生者を探すということが繰り返されていたわけですが、今のダライ・ラマが指名したパンチェン・ラマが中国につかまり消息不明になり、代わりに中国共産党が指名したパンチェン・ラマが中国に操られている状態かつ、
中国が「活仏転生」許可制 チベット族激怒
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20070808/1186521700
という状態では、
ダライ・ラマの後継者決定方法 ダライ・ラマ本人の意見など。
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20080115/1200409885
にあるようにダライ・ラマの存命中にダライ・ラマを決めるのがいいのかもしれませんが、これで、ダライ・ラマとしての正当性や求心力が保たれるのかというのも不安です。すでに政治的には引退を表明しているという事ですが、今のダライ・ラマが亡くなるときにはチベットも大きな問題に直面するような気がします。

新疆ウイグル(東トルキスタン)に関しては恐ろしいほど情報が少ないという印象しかありません。
ちょっと疲れてきましたので http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/archive の下のほうの検索窓に「新疆」とか「ウイグル」とか打ってみてください。わずかですが記事が出てきます。

世界テロリズムマップ (平凡社新書)

世界テロリズムマップ (平凡社新書)

ウイグルについて何か書いてあったと思うので、ちょっとまた見てみます。明日以降にこのエントリに追記したいと思います。

まとまりの無い雑文になってしまったかもしれませんが、何かの参考になれば幸いです。ではでは。