猫轍守衛の偽業務日報

訳あって暇人やってる、その昔似非鉄道趣味者だったクズの毒吐きブログ。虎もライオンもデカい猫だけど、文句ある?

「バカ」というより「素人」が線路のメンテをやっている……のか?

取り上げるのが今頃になってしまったが、こういう事になる場合ってのは、決まって物事を理解してない奴がいらん事をして、なおかつ話を詰めてない場合が多いというか。自分も人の事言えないけどなんかいろいろひどい。
《JR西の安全体制形骸化と指摘 保守作業員死亡で安全委 - 47NEWS(よんななニュース) http://www.47news.jp/CN/201002/CN2010022601000114.html
 兵庫県明石市のJR山陽線で昨年2月20日未明、線路保守作業中の男性作業員(74)が死亡した事故で、運輸安全委員会は26日、作業の開始時間を早めたことで、閉鎖されるはずだった線路を走ってきた電車にはねられたとする調査報告書をまとめた。
 調査では、作業前の打ち合わせの確認不足や不適切な見張り配置などさまざまな問題点が発覚。尼崎JR脱線事故以降、JR西日本は安全対策を進めてきたが、安全委は「安全管理体制が形骸化し適切に機能していなかった。根本的な立て直しが必要」と厳しく指摘した。
 報告書によると、作業は山陽線明石―西明石間の上り線で不要になった枕木の撤去。両隣に下り線が走っており、JR西の内規ではどちらか片方の線路を閉鎖しなければならないが、作業工程を変更したため両線に見張りを置いた上で閉鎖前に計10人で作業を始めた。
 見張り員は近づくライトが見えたため退避するよう伝えたが、カーブのためどちらの下り線か分からなかった。実際は両線で貨物列車と電車がほぼ同時に接近、男性作業員が電車にはねられた。》
これ、明らかに列車見張員(*1)のせいじゃないよね。てかこれ見張員どこに配置してたの? な感じ。神戸新聞の記事の方に図があったからわかったけども、上の47Newsの記事見た後でこれ見ると「え? いまいちよくわからないけど、カーブ近くの場所での夜間の保線工事で、列車見張員をつけたの作業中の線路の工事用車両近く両脇2カ所だけって、それで列車がどちらの線路走ってくるのか判るの?(*2)」な感じしかしない。こちらの記事にも状況がある程度詳しく書かれているが、なんかもうやっぱりいろいろ酷い。
《JR西、安全管理根本見直しを 作業員死亡事故で安全委‐神戸新聞 http://www.kobe-np.co.jp/backnumber/ama_dassen/0002742687.shtml
 明石市JR神戸線で2009年2月、保守作業中の作業員が快速電車にはねられ死亡した事故で、国土交通省運輸安全委員会は26日、事故調査報告書を前原誠司国交相に提出した。調査では、作業前の打ち合わせの確認不足や見張り配置の不備など多数の問題点が判明。JR西日本は05年4月の尼崎脱線事故以降、安全対策を進めていたが、運輸安全委は所見で「安全管理体制の根本的な立て直しが必要」と厳しく指摘した。
 事故は昨年2月20日午前1時25分ごろ、明石‐西明石間で発生。上下4本ある線路のうち上り1本を閉鎖し、古い枕木を撤去・回収していた下請け会社の男性=当時(74)=が、下り快速電車にはねられ死亡した。
 報告書では、問題点として、工程変更後に再打ち合わせをしなかった▽工事の着手承認を得ずに作業を開始▽見張り配置の不備‐などを挙げた。打ち合わせのための書類は、日付や工事区間などの基本情報が多数間違えていたという。
 工程変更は事故直前の同19日に行われたが、JR西社内での引き継ぎは適正でなかった。工事請負会社の社員が「変更が生じた際、西明石管理室に言いづらい雰囲気があった」と述べていることも明らかにした。
 また、現場にいたJR西社員が見張りのための管理図の使い方を理解していなかった、と指摘。作業前の点呼など社内規定が守られず、作業員が遅刻したり内容を詳しく聞いていなかったり、JR西の教育訓練不足や、工事従事者の安全意識の希薄さにも言及した。》
鉄道工事従事者のぬるさは、実は昔から鉄道業界に内在する業者間の格差・階級と構成員の出自に伴う能力格差の存在が大きく影響している(*3)ので、何を今更という絶望感しかしないが……さらに言うとJR内の教育不足に関しては「国鉄改革」やその後の長期不況に伴うJR内部の組織再編によってもたらされた現場の混乱の後遺症と言ってしまっても過言ではないかも。
それはさておき、実はJR西の下請けでツレが働いているので、彼にこの記事見せてこの件どうよ!? と聞いてみた。すると、
「俺が作業の担当者ならこんな作業中止しろというがな!」
と一喝。
「大体、複々線区間での内側の線路での作業はリスクが大きい。作業に入る為に必ず外側の線を横断しなければならないからね。それに保線作業ともなれば資材の搬出入もあるから、営業中の列車が動いている時間帯に作業始めるなんて危険過ぎる。ましてやカーブになっている所で、作業現場から列車の進行方向に対して前方に見張りを配置していないとか信じられん。どう考えても線路内に立ち入るべきではない素人集団が引き起こしたような事故だな。」
と呆れ気味。ついでに、
「大体、何か事が起きたら下請け業者呼び出して何時間も問い詰めるJRの体質もダメなんだよなあ……。」
と本音をポロリ。そーいえば日経関西版の記事にはこんな話が。
《JR西の安全管理体制「立て直しを」――運輸安全委、昨年の保線作業員死亡‐日経ネット関西版 http://www.nikkei.co.jp/kansai/news/news007866.html
 昨年2月、JR西日本山陽線の明石―西明石駅間で保線作業中の男性が下り快速電車にはねられ死亡した事故があり、運輸安全委員会は26日、社内規定に反し、両隣を電車が走る危険な状態での作業が原因だったとする報告書をまとめた。
 作業前の打ち合わせ不足や、計画の書類がずさんだったことなども明らかになり、同委はJR西に「安全管理体制を根本から立て直すことが必要」と厳しく指摘した。
 報告書によると、JR西や工事請負会社などの計10人が、線路上で撤去済みの枕木を作業用車両に積んでいたところ、両隣の線路を貨物列車と下り電車が相次いで通過。下り電車が男性と当たった。男性が下り電車の線路上にいた理由は分からなかった。
 JR西の社内規定は、作業用車両を使う時、両隣の線路どちらか一方を通行止めにすると規定。だが工事請負会社の現場監督がまだ両隣に電車が走っている時間帯に作業を始めた際、同社の現場担当者はこれをやめさせなかった。》
なんかもう体育会系組織故のダメダメ感しか……〇| ̄|_
(*1)記事中「見張り」と表記されている役目の係の人。駅の工事等線路内及び線路真横の工事現場で列車の進行方向に相対して立ち、列車接近時に作業員に安全な場所に逃げるよう合図を送るのが仕事。合図の仕方・配置の仕方は各鉄道会社によって異なる。JR西の場合、夜行襷みたいな形の安全ベストを身につけ手に白色の旗(夜間は白色ライト)を持って線路脇の工事現場で突っ立ってたりする作業員の人がそれ。作業員と一緒に線路内を移動する事も多い。この係を配置せずに線路内及び線路の真横で(場合によっては駅のホーム上ですら)作業をしてはならない事になっている。勿論、この前の警察によるJR関西本線撮り鉄侵入トラブルの実況検分の時にもこの係の人がついていっている。
(*2)JR西の場合「線路がカーブになってたりダイヤが乱れてたり等で列車の姿を確認出来ない場合は列車見張員の増やしてね♪ つか増やせゴルァ!!!!」(要約)という決まりになっている。晴天下の昼間のなるべく直線に近い見通しのよい場所ならこの配置で問題ない筈(とツレの持ってた資料に目を通した上で書いてみたがこう書いてよかったのか実は自信がない……orz)。
(*3)ツレ曰く保線作業の下請け業者は地権が絡むからか昔からヤクザのフロント企業が多いとも。故に刑期を終えて出所してきたチンピラの社会復帰先として機能してきた側面があるらしい。ちなみに列車見張員業務も鉄道会社及びその子会社・大手ゼネコンを除くとこれまたヤクザのフロント企業だらけらしい中小規模の警備業者が片手間にやってる事が多く、従って必然的に作業員全体に於ける所謂「バカ」が占める割合が大きくなる構図になりやすいのかも……orz

廣田の宮司張り切り過ぎw

もうこんな季節に。毎年恒例廣田神社での半珍球団必勝祈願。ま、案の定オープン戦で早速日ハムに負けてたようだがw
《タイガース戦士がV祈願 西宮の神社‐神戸新聞 http://www.kobe-np.co.jp/news/sports/0002752690.shtml
 26日のプロ野球セ・リーグ開幕を前に、阪神タイガース真弓明信監督と選手、球団関係者ら約200人が2日、西宮市大社町の広田神社を訪れ、リーグ制覇と悲願の日本一を祈願した。
 昨季は前半戦で5位に沈み、後半戦は猛追撃で一時は3位に浮上したものの、最終的にはクライマックスシリーズ進出を逃した。今季は米大リーグ・マリナーズから城島健司捕手が加入するなど、戦力補強が図られた。
 午前10時、ユニホーム姿の選手らが、参道を埋めるファンの間を通って参拝。本殿前でおはらいを受けた後、真弓監督と坂井信也オーナーらが玉ぐしを奉納し、全員でかしわ手を打ち活躍を誓った。
 坂井オーナーは「ぜひとも優勝しなきゃという思い。城島選手の加入でいい効果が出てほしい」。黄色の法被姿で駆け付けた西宮市の女性(45)は「今年はとら年。開幕から突っ走って日本一に」と期待を込めた。(切貫滋巨) 》
この記事を見ただけだと、毎年の事ながら奥ゆかしい必勝祈願しているんだなという気がする(勿論、神社で祈願している彼らの様子はTVのニュースでしか見たことがなく、実際に見物しに行っていない故にだがw)。が、次のデイリースポーツの記事見てお茶噴いたw
《トラ必勝祈願!神のお告げ!宮司がV宣言‐デイリースポーツonline http://www.daily.co.jp/tigers/2010/03/03/0002754462.shtml
 阪神は2日、兵庫県西宮市の西宮広田神社で必勝祈願を行った。真弓明信監督(56)をはじめコーチ陣、全選手、球団首脳が出席し、今季の覇権奪回を祈願した。祝詞奏上後にあいさつを行った同神社の西井璋宮司(62)は、詰め掛けた1200人のファンにV宣言。前代未聞のあいさつに、恒例行事はかつてない盛り上がりを見せた。
 「今年は寅年なので、優勝がすぐそこにあると思えてなりません」
 神妙に聞き入るナインに向かい、熱のこもったゲキが飛ぶ。そして最後は参道に陣取るファンに向かい、西井宮司はマイクを通じてこう語りかけた。
 「外で集まってくれているファンの皆様、今年はやります!!どうぞよろしくお願いします!!」
 V予言ならぬV宣言。荘厳な境内を、虎党の熱気が包んだ。 昨年の必勝祈願では、真弓監督について「今までの監督にないオーラがあった」と語った同宮司。今年は「去年は緊張しているように感じたが、今年は柔らかい印象を受けた」と、その変ぼうぶりに優勝の手応えを感じ取った。さらには「城島選手が入ったことで雰囲気が変わってきている。チームとして余裕がある」と選手たちの成熟を指摘した。
 「必ず優勝せなあかんと感じました」と坂井オーナー。覇権奪回に燃える戦士たち同様、“神のお告げ”も熱かった。》
宮司張り切り過ぎw神事の「主役」、完全に奪っとるwwwま、これが坂井珍也や南タンや真弓が言うとなったらかえって珍ヲタのテンション撃沈だったのかもしれないがw