ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

定額給付金

 あれだけ大騒ぎした定額給付金だけれど、先週申請書がやってきた。簡易書留だった。すぐに判子を押して送り返すつもりだったのに、口座を示すコピーが居るというのが頭にこびりついていて、いつも出掛けるときについでにコピーしようと思っていたのに忘れた。
 今日になって気がついた、なんだ、プリンターのスキャナーで読ませればコピーできるじゃないか。実はプリンターを付け替えてからそんなことに使ったことがないので思いつかなかったのである。そうだ、pdfの書類を電車で読めるように印刷しなくちゃなぁ。私のラップトップは重くて持っていく気がしないのである。

福島 三春

 今年はこれまで見たことのない桜を見てやろうじゃないかと思い立って安いバスツアーを探した。どうしたって遠出をして桜を見るんだから、温泉付きがよいと、これは人情というものだ。いくつも安いバスパックが見つかるんだけれど、温泉には泊まれないというのもいくつか見つかる。きっと人混みに違いないんだろうけれど、同じ人混みなんだったらせめて温泉(しつこい・・)と思うのだ。それも早めに申し込んでおかないと満員になってしまう可能性が高い。というんで、先月の初め頃にもう申し込んでしまったのだ。すると、一気に暖かくなった。えっ、早く咲いちゃうのか!あぁ、時期を失敗したかも知れないなぁ、一週間遅かったかぁ・・・。ところが寒さがぶり返して低温が続いた。そうだ、ウェブカメラがあるんじゃないのか、と探す。見つけてホッとした、その時点ではつぼみだ。ところが今週頭にまた思いだして、ウェブカメラを見た。なんと!満開状態じゃないか!あぁ、やっぱりかぁ・・。一昨日の新聞にカラーで写真が掲載される。ライトアップをするという。あぁ、もうダメかなぁ・・遅すぎたかなぁ。
 明日見に出かけるのである。あぁ、やっぱり先週だったか・・・。後日報告申上候。

Expedia

 昨年は二度ほど思い立ってExpediaを使って旅行の手配をした。最初にExpediaを使ったときはとても緊張した。これで手配しておいて、行ってみたらそんなの知らないといわれたらどうするのか、いや、リザベーションは再度現地ですればいいのだから良いとしてもクレジットカードから落とされてそれを回収できなかったらどうするかと随分おびえた。ネット上で「これは大丈夫でしょうか」とまでお訊ねしたくらいである。というのはこの会社がグローバルにサービスを展開している企業だとは知らなかったからでもある。
 今ではエクスペディア日本が日本語のサイトを営業しているけれど、私はそんなサイトがあることを知らないで「Expedia」を使ってきた。「エクスペディア日本」を使ったことがないので比較はできないのだけれど、検索してみると「Expedia」の方が選択肢が多いような気がする。ひとつずつ比較したわけではないので、なんともいいようがないけれど、さんざんあぁでもない、こうでもないといじくり回した結果の印象である。
 Expediaを使うときに気をつけなければならないのは(他のウェブ上での予約はみんな同じだけれど)確実にvoucherをプリントして持っていくべきだということだ。しかし、それには個人情報が出ているから取り扱いに気をつけなくてはならないことはいうまでもないけれど。
 もうひとつはExpediaとの間でどこまで金が払われているかを確認しておくことが必要だ。利用施設とExpediaとの間で必ず同じ条件で決済されているとは限らないからだ。
 

 先日、「Expedia」からバッグにつけるタグをもらった、という理由でそう思うのかも知れないけれど、人間は簡単にこんな程度で喜んじゃうんだと自分で自分に呆れる。

千葉テレビ

 わが家はケーブルテレビでテレビを見ているのでテレビ千葉が映る。今朝千葉県の新知事である森田健作の県知事会見が生中継されていた。彼がいつもの調子で話し終わると、記者からの最初の質問は案の定「選挙期間中に完全無所属と唱えていたこと」に関してだった。
 彼は「わたしは政策についても自分ひとりで立てた。政党に何らかの繋がりがある人はその政党とそうしたものを摺り合わせなけりゃならない。わたしはそんなことをしないで自分で決めた。それで充分無所属だ」といった。相当議論をして想定問答に対する答えを推敲してきた雰囲気だ。「しかし、東京の自民党支部で・・・」とここまで来たときにテレビの下にはテロップが流れた。「記者会見中ですが、時間の都合により終わります。」そして11:00の時報が鳴る。うまい具合に終わったなぁ。計算通りだったんじゃないの?
 どうやらその後の記者会見では「(支部は)選挙前に整理しようと思ったけれど、結構煩雑なんだという話を聴いてそれでは終わってからにしようと踏み切った。それで終わってから整理した」と説明したらしい様子がテレビのニュースで報じられていた。これで通用すると思っているようだ。
 選挙運動中に党籍を持っていたということはこれで明らかになった。それでもただ単に「無所属」といっていたわけではなくて、彼は「完全無所属」といっていたわけで、それでは、彼の「無所属」と「完全無所属」の違いはなんなのか、それをお伺いしてみたい。

世襲議員

  • 質問:自民党で例えば菅さんなんかがおっしゃっている世襲候補の立候補制限についてはどうお考えですか?
  • 麻生太郎世襲候補の立候補、これは難しいですねえ。昔からよくある話じゃありますけれども、基本的には立候補っていうのは、いわゆる被選挙権のある方、得た方はどなたもということになってますから、誰だからできないということを制限するのはなかなか難しいんで、これはいろんな、これは各党の中でもご意見が分かれるとこだと思いますし、あの、これは一概にあの、いいとも悪いともこれなかなか今これ議論をして、いろいろ議論をしないといかんとこじゃないですかね。

(ぶら下がり会見2009年4月15日午後6時25分毎日新聞

 本当に難しい問題で、例えば一定の期間議員として活動した人の三親等以内は向こう10年被選挙権を失う、という規定をしたって、その看板は四親等に受け継いじゃえ、ということになればもう簡単に元の木阿弥だ。簡単に継続できちゃう。
 これは有権者の政治的信念にゆだねられちゃっているから。こいつにつながっているとおいしいからと思っている人はその権益を継承していく輩に群がるに決まっている。しかし、これとて投票率が向上していったらなかなかそう簡単な事じゃないだろう。
 私は投票率を向上させることが多くの政治的不正を防ぐひとつの重要なファクターではないかと微かに期待はしている。それ程有権者は単純じゃないだろうと。そのためにはなにかといえば棄権に対する懲罰制度を伴う強制投票ではないかと。黙っていたら機能させることができない国民性であるのであれば、これはもう仕方がないのではないかと思うのだ。
 河野太郎なんかを見ていると、彼は二世どころか三世議員だ。しかし、彼がいっていることは大変まともで、民主党の某都議会議員なんかに比べたら遙かにリベラル。こういう人を排除するのはどうかと思うし、今度立候補するといっている小泉の息子のようなのは四世議員としてもご遠慮いただきたいし。

全然真面目じゃないね

 昨日から今朝に掛けて報じられているニュースを聴いていてこいつら真面目じゃないなぁと思うことがいくつかある。
日本漢字能力検定協会の大久保昇:「マスコミが大仰に報道するから信頼を失う状況になってしまった」と発言している。テレビで彼のこの発言を放映されているのに、新聞にはこの発言がそれ程忠実に再録されていない様に思う。「私どもは、15日にお答えすると言ったのに、その前に色々な報道がなされて驚いた」といういい訳なんかはもう論外である。
 彼はもう73歳である。彼の3時間に及ぶ記者会見のニュースを見ていてどうもこの雰囲気はどこかで見たことがあると思ったのは、例の船場吉兆の湯木佐知子社長の事だった。彼女は当時71歳。事の本質を真摯に受け取ることができないで、表面面だけどうにかすれば嵐は通り過ぎるだろうと思っている姿が丸見えだ。
 公益法人にしたらもっと儲かるぞ、面倒な足かせなんてどうにでもなると思ってここまでやって来た姿が浮き彫りだ。世間に名前の知られた人を評議委員にしていても殆ど機能していなかった評議会も「名前だけ貸していただいたらもう充分ですから」とでもいっていたんじゃないかという雰囲気を彷彿とさせる。今回の事態を文科省の立ち入りだけで通り過ぎることができるのだろうか。
 「南禅寺の(漢字)資料館については、南禅寺という土地柄が漢字文化に触れる絶好の場所ということで購入したが、漢字文物の収集も困難なことから、本格的な資料館としての運営には至っていない。従って新たな公益事業のため売却したいと思っている(MSN産経ニュース2009.4.15 18:25)」には笑ってしまった。中に入れるものは集まらないけれど、とにかく器を手に入れた、それも6億円を上回るけれど、というのだから。
 「現在、280万人を超える受検生がいる。平たくいえば大所帯なので、私どもが全部退任すると混乱が起きるのではと懸念し、理事会、評議員会において理事、評議員の方々から多数そういう意見が出た。私もよく考えると、ここで一気に退任するのは無責任だと思い、理事評議員の先生方の意見を尊重させていだいた。しかしここで新しい理事長の下で新しい活動をされることでいいのではないか。ただ責任もあるので、新理事長を応援するために、役職に就かなくても新理事長をサポートする気持ちには一切代わりはない(同上)」という認識を聴いては呆れるばかり。大変に大きな間違いをしておられるのは、280万人の受検生は会員でも、所属する学生でもなんでもなくて、受検してくれなくなったらすぐにでも「ゼロ」になる。誰もが彼は「一気に退任する」べきだと思っていることだろう。もうこれだけシステムとして成り立っていたら誰が運営してもやっていけるようでなくては意味がなく、本来公益法人として成立した時点でそうでなくてはならないはずだ。
 調査委員会の結論を全く無視して結論を出すというのではまったく時間稼ぎでしかなかったということは明白だ。
 漢字検定としてはこの公益法人が独占的に実施する権益を保障されているのだろうか。他に同様な機関が設立されることは許されないのだろうか。

 もうひとつは例の「厚生年金の給付水準所得代替率)は50%を下回る可能性」の問題。
 厚生労働省が「国民年金保険料の納付率が、実績値に近い65%で推移した場合、政府・与党が公約する「現役世代の5割確保」は達成できなくなる可能性がある」と試算したという問題である。
 これまで「2038年度以降、給付水準は50.1%に固定される」といっていた根拠が現実的ではない納付率80%が前提だったからだという。まだこんなのほほんとした議論をしていたのかと愕然とする。しかも舛添要一民主党・山ノ井質問に答えて「今度の納付率については神のみぞ知る」と発言する始末だ。
 この話は小泉が「この年金は百年持つ!」と馬鹿発言した、あの時点の状況そのままだというのだから、自民党公明党も国民を愚弄しているとしかいいようがない。本来的にこの国民年金という制度は一定年齢以上の市民全員の皆保険システムであるという点を全く無視した議論をしていることになる。自民党が得意とするところの「現実的」議論なんだとすると、このシステムをそのままにしているという大前提が既に間違えているということだ。
 支払うべき市民のたった65%しか支払わないシステムが破綻しないわけがない。やらないのだから強制的なシステムを構築するしかない。税負担方式にするしかない。さもなければ民間保険に頼るしかなくなり、益々格差は拡大していく社会を構築することになる。与党の一角を担っている公明党は、既得権を主張する「持っている人間」が支持母体だとでも思っているのだろうか。そんなに創価学会は変わったのだろうか。そんなに政権与党にとどまることが彼らにとって重要だということなのだろうか。あるいはこれほどのスタンスにいても長老が支持するんだといったら支持するという単純な構造になっている、ということなのか。

 麹町の建築現場の事故で担当していた基礎工事会社のお偉いさん(専務)は事故当日の記者会見でふんぞり返って「自慢じゃないが、安全に関しては徹底していたんだ」と見得を切った。どうやらオペレーターの操作ミスのようだが、今度はどう発言するのだろうか。