ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

東京文化会館小ホール

 上野のお山のあのクラッシクの殿堂(今はどこかにお株をとられてしまっているのだろうか)東京文化会館の小ホールに出掛ける。アンサンブルコルディエ定期演奏会室内楽の輝き」Vol.21である。前回は昨年の9月だった。

 こんなことを書くとクラッシック、それもあの時代のものに大変に造詣の深い人間のように思えるけれど、実は私はまったくの門外漢で、クラッシックスに全く知識がなく、いくつかのメロディーは分かってもそれがなんというタイトルなのかすら分からないという悲しい状況にいる。
 それでも、それでもこうしたアンサンブルの楽しさは分かるような気がする。この会はチェンバロの大塚直哉の話がとても分かりやすく、この「なんもしらんおっさん」にとっては大変ためになる。休憩中にちょっと動かしたチェンバロをまた丁寧に女性が調律し直していたのに、メンデルスゾーンが始まると弦楽八重奏だから、チェンバロはいない。なんでだろうと思ったらアンコールのためだった。
 帰りに上野駅鶯谷側の両大師橋を通ると会社帰りのサラリーマンと覚しきお兄さんとおじさんがカメラとビデオを三脚の上に立てて駅を見下ろしている。多分撮り鉄なんだろうけれど、一体何事なんだろうと思っていたら、どうやらこれだった。

首都圏と北陸を結ぶブルートレイン寝台特急)「北陸」と急行「能登」の最終列車が12日夜、約3000人の鉄道ファンに見送られてJR上野駅から金沢駅に向かって発車した。(毎日新聞2010年3月12日 23時9分 更新:3月12日 23時49分)

豪州がベスト

 興味深い調査だけれど、これには様々に考えさせられる

世界の雑記帳:子育てに最高の海外赴任先はオーストラリア=調査
 3月11日、銀行大手のHSBCが実施した調査では、海外駐在員たちが「子育てに最も適した赴任先」として選んだのはオーストラリア。
 [キャンベラ 11日 ロイター] 銀行大手のHSBCが実施した調査では、海外駐在員たちが「子育てに最も適した赴任先」として選んだのはオーストラリアであることが分かった。美しい海岸やアウトドアライフの充実、現地の学校環境などが理由という。
 調査は50カ国・地域の計3,100人以上の海外駐在員を対象に実施。育児環境や現地への溶け込みやすさ、養育費、子どもが屋外活動をして過ごす時間などを基に、子育てに最も適した赴任先をランク付けした。
 それによると、赴任によって家庭生活の質が向上したとの回答が最も高かったのがオーストラリア。全体での2位はシンガポール、次いで香港、アラブ首長国連邦UAE)、米国、英国となっている。
 また今回の調査では、米国に赴任した場合、子どもたちがジャンクフードを食べる機会が増える傾向にあることも分かった。(毎日新聞 2010年3月12日 7時02分)

 これは多分に調査をした主体がHSBCだという要素がとても大きいだろうという気がする。調査対象となった3,100人の海外駐在員のそもそもの出身地がどこなのかという要素がこの調査には欠けている。
 英語圏から赴任する海外駐在員が多分中心だろうという観点からみると、豪州は昔の英国の要素を充分に満たしていながら、自然が豊富で、その上形式張っているところがほぼ皆無、カジュアルそのものだからそれはそれはリラックスできるといったら良いのだろうか。
 日本から出掛けたら、それはそれなりに大変だ。学校のことを考えると現地校に行かせて、そこで大きな壁にぶつかるだけではなくて、慣れた頃にまた帰国してこれまたとんでもなく大きな壁にぶつかるわけで、ストレスはやたらでかい。これは日本の学校制度、日本社会の閉鎖性、未熟性にも要因がある。
 だから、日本なんかに帰ってこない前提で、あるいは成人してから日本に帰る前提であれば、豪州での子育てにはある種の優位性があるといっても良いだろう。
 それにしてももちろん各国の例に漏れず、若者の中にはドラッグやその他の問題が大きくクローズアップされてきている。高校を終えるに際してのHSC(High School Certificate)の試験が与える重荷とその結果によるレッテル貼りは大きなプレッシャーになっていることは間違いないだろう。
 こういう記事が蔓延すると誤解する親がいて、「日本でうまく行かないこの子を豪州に送り込んだらどうにかなるかもしれない」という思い込みを、送り込み業者の口車に乗せられて持つ。一人で送り込んだだけでうまく行くなんて子は、それこそ日本にいたってうまく行く。日本でうまく行かない、その解決策が見つからない、負のスパイラルに入っている子どもにまたプレッシャーをかけてうまく行く可能性は低い。
 親も良くないけれど、送り込み業者はもっと良くない。そして得てしてこういう業者は表面がよい。多くの親子が苦労している。

ラジオに期待

 これまで首都圏のAMラジオをどうしても自分の部屋では受信が出来なくて、諦めてきた。ところがここのところに来てとても嬉しい知らせが入ってきた。
 在京、在阪の13局が3月15日から試験的に放送をオンタイムでネット配信するというのだ。こちらのサイトからアクセスが出来るらしい。
 「在京民放ラジオ7局、在阪民放ラジオ6局の地上波ラジオ放送をCMも含め、そのまま同時に放送エリアに準じた地域に配信する」とされているけれど、一応期間は8月末までと決められている。試験期間だから仕方がないのかもしれないけれど、ずっとやって欲しいねぇ。
 もうひとつ、こっちは実放送の際には改善して欲しいのはNHKもこれに参加して欲しいし、首都圏といっているんだから、千葉、埼玉、神奈川、東京のすべての放送局を網羅して欲しい。ラジオがとりにくいのは民放だけでなくて、NHKだって条件は同じだもの。
 9月以降どの様に判断して、どの様に実放送につなげていこうとするのかという今後のあり方についても明らかにして欲しいもんだ。
 米国の殆どの各地の放送局は、全く制限のない局ばかりではないけれど、かなりの確率でon lineで聴くことができることを考えると確実に実行が可能なはずだ。