ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

なんで誤解されるか

 日本はなんで誤解されるのか、と書いている人がいる。池田なんとかという人だ。で、この人がなんとかいているのか読んでない。なんで読んでいないか。あの人の見解というものは読まなくてもわかる。いつだっておかしいんだもの。
 日本が東アジアの同胞にどうして誤解されるのか。それは誤解じゃないからだよ。今まで史実としてあったことを事実をそのまま解釈するということをせずに、それは嘘だ誇張だ、煽りだ、挑発だといって真剣に取り合ってこないという行為を重ね、重ねしてきたからだ。特に今回の自公連立政権になってから、それまで裏でいっていた論理をどんどん表にしてきたことを見たら、だれもこの国が自らいっている自らの歴史解釈をまともに取り上げようとはしなくなるだろう。
 なんで誤解されるのか。真実と正面から向き合おうとしないからである。

本当のこと

 3.11以降ずっとそうだっていえばそうだけれど、テレビのニュースは本当のことをいわない。
 今度の中国艦船が日本の艦船とヘリに対して照準でロック・オンしたって話だって、よくネットなんかで聴いていると、今盛んにアベシンゾーが触れている先月の19日、30日の件だけなのかと思っていたらとんでもない。ずっと前から現場はそんな状況を把握していたというではないか。それでも誰も問題視なんてしなかったといっている。それはどこの国の軍隊だって、それくらいの練習はしているからだというのだ。それをアベシンゾーになってからそれをタイミング良く大騒ぎして「もう我慢できん!」「あいつらを征伐だ!」という気運を高めよう、高めようとしているのであって、それのお先棒を担いでいるのがまさにNHKのテレビニュースそのものなのだ。
 アベシンゾーもNHKもその過去の現場認識をまったくとりあげることもせず、「ここでじっと様子を見ながら、警戒を怠らず、強い姿勢で」とまるで自分たちがとっている態度を自画自賛するべく発言しているわけである。
 しかし、このニュアンスに意図的なものを見いだし得ない人たちは「安倍ちゃん頑張ってくれてんだなぁ」と認識して内閣支持率が上がるという、まぁ、いわばこれをマッチポンプという非常に古い作戦だと知ることができるのである。
 これはひとえに自ら「決断!」といって憚らなかった野田佳彦のスリーバンドゆえの大失敗だったということである。野田はひょっとしたら自民党民主党支部長だったのではないか。彼が今日の自民党を構築した最大の功労者だろう。
 民主党という政党は「シャドウ・キャビネット」なんてものを構築していたのだけれど、そのシャドウが全くの話、シャドウのまんまなんだとは思わなかったなぁ。

思惑

 柔道界の暴力、パワー・ハラスメントの問題にスケート出身の自民党国会議員、橋本 聖子が「告発することには責任がある」とあたかも匿名状態のままでいることを非難するような発言があって、ことの様相はとばっちり方面にも波及しつつある。
 48歳、大先生である橋本聖子は多分如何にも自民党国会議員らしいスタンスに立つんだなぁ、石原慎太郎組なんだろうなぁと思ったら、女子柔道選手のさきがけで、世間でも評価の高い山口香の発言を受けて、翌日になって慌てて「氏名を公表しないことについて厳しい意見もあることから、今後どういう方法で選手を守りながら、これまでの経緯や事実を明らかにするか検討すべき」というほとんど意味のない発言に乗り換えた。
 この程度の認識が未だに主流としてこびりついている日本の柔道界、スポーツ界は今回の事件からなにも学ぶことができない可能性がある。学ぼうとするスタンスが備わっていないから仕方がないのだということもできるけれど、学校スポーツの序列から脱却できないスポーツ行政は思考ベースを置き換えることができない。
 スポーツを学校から切り離すチャンスが埋もれている。それはスポーツが自民党政治から脱却しようとしていないのだから自ずからその限界がある。姦淫の過去をしょった二世議員を守り通そうとする政治体制によって守られているスポーツが純粋なもので終われるわけがない。各種スポーツ団体の表の顔を連ねてみると良くわかる。保守体制権威者の顔ばかり。彼らに革新的な組織を作り出すことができるとでもいうのか。

普通

 なんにも特別な才能なんてなくて良い、人より強くなくて良い、人より歌がうまくなくて良い、人よりペンが立たなくて良い、人より要領が良くなくて良い、人より綺麗でなくて良い、人より勉強ができなくて良い、人より金を集めなくて良い、人より凄くなくて良い、人より目立たなくて良い、ただただ、いてくれればそれで良い。

半可通 その2

 徳洲会のお坊ちゃま徳田某なる自民党国会議員が政務官をなんの説明もなく辞任だというから、こりゃ一体何だろうと誰もが興味を持ったら、やっぱり週刊新潮が暴露した過去の姦淫事件だっていう。それも酔っぱらった未成年女性だっていうんだから物事は穏やかじゃない---とどこかの写真週刊誌の書きようになっちまうのはなぜだろう。
 これは倫理的に政務官を降りたから良いという問題じゃない。国会議員としてあり得べきではない過去だろう。和議が成立して賠償金を払ったからそれで良いという話ではない。彼が人間としてやり直すことはもちろんできるだろう。しかし、それで国会議員として職務を全うしてもらえる資質を持つかといったら、そこははなはだ疑問であるし、行政の長としてだけでなくて、立法を鋭意検討することができる資質があると認めることができるかといったら、私は否定せざるを得ない。
 もし彼がそれを深く反省して、今正にそうした被害者の方々のために一石を投じる働きをしたいと決意して立候補し、それで当選しているのだとしたら、話は全く別だろう。相手を酔わせたあげくに卑怯なことに及ぶのはあまりにも許し難い。

半可通

 風邪を引いていた過去数日間、飯を食っては風邪薬を飲んでひたすら寝たおかげで今朝は朝4時に目が醒め、さすがにそれからわずかに一時間寝ただけだったのだけれど、夕飯が終わって、サッカーが終わったら急に眠くなり、午後10時前にはねてしまった。で、また夜中に起きてきたわけで、ろくにニュースを見ていない。
 そんな状態なのだけれど、ちらっと見たニュースで中国の外務省報道官の会見というのを知った。
 今日はいつもの無表情の眼鏡男ではなく、初めて見る柔和な感じの女性で、(中国語はもちろん全然わからないけれど)「私たちも中国海軍のロック・オンは報道で初めて知りました」という発言を聴いて、これは素晴らしい対応だなぁと感じた。これで、あの公海上に於ける中国海軍艦船による日本海自衛隊艦船およびヘリコプターに対するレザー・ロッキング・オン行為は「現場の勝手な行動」であったということになり、中国共産党中央政府は関与していないということになった。
 これにはアベシンゾー自公連立内閣は驚いたのではないだろうか。「こんな筈じゃなかったなぁ」と。
 中国のこの対応は「事を荒立てぬ」という観点からは珍しく大人の対応ではないか。アラブの国とアラブの国のサッカー試合だったらこうはいかない。蹴りを入れたら蹴り返す。肘で顔面打ったら必ず打ち返すという状態になったらもう蟻地獄に落ちていく。

2013年02月06日のツイート