交換を考える

やがて壊れるときのことを考える

住宅には大きめの機械や什器を入れる。
新築のときには障害が少ない状態で搬入して設置するが、やがてそれが壊れた時のことを想定しているか。
車庫にどのように車を入れるかどうかはみんなが気にしているはずなのに、いざ家族が大きくなったら車を大きくしたいが駐車場に入らないといったことが起こりうる。

車でさえこれだから、それ以外についてはたいてい設備工事業者の人任せである。
修理交換は10年に一度なので業者の人に任せておけばいいという考えもあるが、家主に負担が来る場合もある。ひとつは追加料金。もうひとつは重労働だ。

  • ビルトインの食器洗い乾燥機を交換しようとしたら、最大限引っ張り出す必要があると言われ、大きな食器棚を移動しなければならなくなった
  • ピアノを搬出しようとしてクレーン車を手配してもらったが、以前停めた場所に電柱が建っていると言われた
  • 大型冷蔵庫の搬入が難しいと言われて無理やり入れてもらったが、交換のときには「前の業者さんがどうやったか知りませんけれど、うちには無理です。ベランダを一部壊しましょうか」と言われた
  • 隣の家の木が成長して、搬出入経路の邪魔になっている
  • エアコンの室外機、エコキュートのタンク(貯湯ユニット)を搬出できない
  • システムバスの交換のときに、玄関までの経路をすべてきれいにしてくださいと言われ、部屋の片づけが大変だ
  • 廊下に作り付けの机を工作していたのだが、いったん撤去しなければならない

交換しにくい家

新築、住みはじめのときに注意しなければならないのはこんな家

  • 水回り(台所、浴室)が2階以上
  • 階段が狭い、複雑に入り組んでいる
  • 自宅を建設する時点では周りが空き地であるが、そこに別の建物が建ちそう
  • 自分の家または隣の家で外構(柵など)を造る予定がある

問題は新築の場合。どれも新品なので難しいかもしれないが、10年後のことを思い浮かべてみる。
内覧下見で大きいものを見たら「これはどうやって交換するんですか?」と聞いてみたらいい。
中古の場合、不動産業者から「今の家主さんがまだ使えると言っていましたよ」と言われても「やがて交換するでしょ」と食い下がる。

「ぴったり」は避ける

システムキッチンやユニットバスは規格が決まっているので、同じ大きさのものに交換できる可能性が高い。
例えばビルトインの食器洗い乾燥機は国産のものであれば同じところに埋められるだろう。

一方、壁につけるリモコンは機器によって、形状がばらばらである。
キッチンでは給湯のリモコン、照明のエアコン、インターフォンを1か所にまとめて設置ことがあると思うが、それぞれのリモコンを隙間なくぴったり並べてしまうと、交換するときに入らないことがある。
新築だと、入居後にエアコンを設置する場合もあるだろうが「リモコンをどうします?」と聞かれた時に即答せず、交換するときのことをよく考えてみる。

注文住宅において、現在持っている冷蔵庫の寸法ぎりぎりに壁を造って、冷蔵庫を収めようとする人がいる。
冷蔵庫は次も全く同じ大きさのものに買い替えられる可能性が少ないし、そもそも冷蔵庫は放熱するので、冷却効率をあげるためには隙間が必要である。
ほこりがたまりやすいなどとして、壁ぴったりに寄せてはいけない。
壁を冷蔵庫の寸法に合わせて注文するなんてもってのほかである。

以前はテレビについても、外付けステレオスピーカーと合わせてピッタリの家具を使う人がいた。数年前に急に大型化したため、むき出しで使っている人も多いだろうが、今後何か家具を買うときに機械と「ぴったり」のものを買うとしたら本体と同時に交換かもしれないと思っておくのが無難である。

自動計測

歯科医院で型取りをしますと言われたので、ペーストを口に入れて歯型をつくるのかと思ったが、小型のカメラで撮影して終わりだった。

歯は立体なのでさすがにワンショットとはいかず、少し時間がかかるが、ペーストが固まるまで口の中の異物に耐え続ける必要はなくなった。

 

上下のスーツを作るときも、機械の中に立って10秒待つだけで済むように体型を自動計測してくれないだろうか。

以前、体験したことはあるが、ベテランの店員さんが機械計測の後で体中に巻尺をあててくれた。自動計測した意味がなくなるくらいまで。

じっと立ったままあちこち探られるのが気持ち悪いから機械計測をお願いしたのに。

アパレル通販のZOZOがスマートフォンでセルフ測定するアプリを配っていたがやめてしまった。

歯医者ではできて、服はなぜだめなのか。

歯は近くで撮影できるけれど、服の場合は人間が別の服を着ているから、その服を避けなければ正確な体型を計測できない。体のラインを目立たなくする服があるくらいだから、カメラで外から撮影した体と実際の体の間には誤差が大きいのだろうか。

服を買いに行った先で、下着姿になるのは嫌だ。服を脱いで着るよりも、測ってもらったほうが早いかもしれない。

 

足の自動計測も靴屋で体験済だ。足なら裸足になっても恥ずかしくないので靴下を脱いで機械に足を入れる。計測は正確だろう。

ところがその後はアナログだ。靴の場合、細かな調整は中敷きに物を詰める。中敷きは足に触れるので、痛みや強い違和感がないかは、実際に履いて試さないとわからない。

何度か調整して理想の中敷きが提案される流れである。

 

自動計測では、前後左右の傾きや土踏まずの状態はわかるが、おすすめの矯正靴の形が自動で決まるわけではない。

 

裸足で測る足でさえ難しいのだがら、服はもっと難しいだろう。

人のそばで働く仕事は、なかなか機械に置き換わりにくい。

技術が進んでも解決しにくいのかもしれない。

 

東京の通勤電車をざっくり解説

1.本記事の使い方
首都圏で新たに都会への通勤または通学を始める人向けに、快適に通うための知識を得ることができる。
上京したてで、東京で快適に暮らす前提知識をつけたい人にも役立つだろう。

2.経路を決める
通勤通学は毎日のことなので、かなりの時間を費やすことになる。
できる限り所要時間が短い方が人生を有意義に過ごせる可能性が高い。
やむを得ず長くなる場合は精神的肉体的負担を減らす対策を取るとよい。

(1)居住地・通い先固定の場合
学校が先に決まり、自宅から通う場合は出発地と到着地に選択の余地はない。
また、会社から寮を指定される場合も工夫する範囲が限られている。
複数の経路が考えられる場合は、可能であれば下見をするとよい。
新年度・新学期は慣れない通勤通学者がいるために電車が遅れがちなので、4月であれば3月のうちに実際の通勤時間帯に試乗しておくとよいだろう。

(2)通い先に合わせて居住地を決める場合
乗車時間が10分くらいならそれほど苦にならないという人がいれば、通い先から10分の駅周辺で家を探す。
通い先が都心の場合は家賃が高くなるか、狭くなることを覚悟しなければならない。
それより伸びても乗り換えがなければ楽だと考える人がいれば、そこから多少伸ばしたところで家を探すことになる。
業種によっては通勤先が顧客の拠点だったり、プロジェクトごとに拠点が変わったりする。または勤務する店舗が定期的に変わることがある。これらの場合、都度住み替える人もいる。
住み替えには一時費用が必要であるが、遠距離通勤を回避するために時間を買っていると思えば高くはない。

(3)通い先が定まらない場合
業種によっては、多くの顧客を担当していて、直行直帰をするならば毎日行き先が変わる。
すると、勤務先に合わせて住む場所を決める意味がなくなってしまう。
会社の経費規程で申請が承認される限り、自由に住む場所を決めることができる。
行き先のエリアが決まっている場合は路線が集まっている場所に住めば便利だが、もちろん家賃が高い。
行き先が首都圏とは決まっていない場合は新幹線や羽田空港へのアクセスも考慮が必要である。
静岡から新幹線通勤していた人が営業職に転換したとして、北関東に行かなければならないとなったら新幹線を乗り継がなければならず、名古屋・大阪に行くよりも苦労する。

3.JR、私鉄、地下鉄を選ぶ
(1)JR東日本
明治時代からの官営鉄道を前身とし、全国に路線を持つ。幹線は東京から放射状に遠くまで伸びているという特徴がある。
長距離路線を持つが、近年は系統分離といって路線をぶつ切りにしたり、遠くの方から各駅停車にしてみたりと、長距離利用者は座席有料特急に誘導しようとしている。
10km〜20km程度の区間は運賃が安めという特徴を持つ。
都内を中心に、複々線を数多く保有している。

(2)私鉄
東京では政策によって山手線から内側にはほとんど進出していない。山手線の接続駅によく行く人には便利だが、山手線の反対側には行きにくいという特徴がある。
都心進出を果たすため、地下鉄と直通運転を行なってる路線が数多くある。
運賃は会社によってばらばら。
最近はJRも通勤需要に対応する特急を走らせているが、私鉄は元々観光地などに向けて特急を走らせてきた。通勤時間帯はその車両を使って着席サービスを行なっていることがある。

(3)地下鉄
山手線の内側の路面電車の置き換えと、JR線の混雑緩和を目的として建設された。長らく公営であったが、東京地下鉄は民営化された。他に東京都も交通局が運営している。
江戸は城下町だったため、城から放射状に伸びているのと、空襲後に一から道路を引き直したところを除くと道路が入り組んでいる。古い路線は道路を掘って建設したため、放射状に伸びていて、線形が悪い。新しい路線は道路を掘らずにトンネルを作るようになったため線形が良くても深い。大江戸線は建設費を下げるために車両を小さくして狭い交差点も曲がれるようにしたため、線形も悪いし深い。
これが意味することは、移動距離の割に、意外と時間がかかるということだ。

4.種別を見分ける
東京に慣れていない人にとって、種別の見極めは困難である。この電車に乗っていて行きたい駅に止まってくれるのかわからず困っている人がいる。各駅停車なら止まるだろうと考えて乗ってみたものの、急行の倍以上時間がかかってしまうかもしれない。

(1)各駅停車と普通列車の違い
最もわかりやすそうなのが各駅停車である。ほとんどの各駅停車は、その文字が示す通りすべての駅に止まる。例外として東急には通過運転をする各駅停車があるが、例外が一番少ない種別と言っていいだろう。
普通は英語ではlocalと訳すされるが、JRの複々線区間では駅の数が少ない急行線(各駅停車が走らない線)を走り、快速運転する。地方に行って複線になると各駅に止まるようになる。
もうひとつ意味があって、定期列車が各駅停車だけの路線においてはJRは普通という種別にしている。「各駅停車」というのは通過運転種別である快速など走っている場合に各駅に止まる電車に付けられる名前であって、快速がなければ普通と表示する。
東京駅を出る京葉線において、通過駅がない電車は、駅での案内表示は「各駅停車」に統一しているが、電車の前面側面の表示では西船橋行きだけ「普通 西船橋」と表示している。西船橋の手前に京葉線の支線があって、そこには快速が設定されていないから普通なのだろうか。ただし駅員の放送では「普通」と呼ばれることはない。
何が言いたいかというと、普通=「都会では通過駅がある列車」と割り切れないということがある。路線ごとに普通が何を意味するのか、東急においては各駅停車が何を意味するのか調べて乗る必要があるということだ。
なおJRの「普通列車」には快速も含まれる。「普通」と「普通列車」は異なる。紛らわしい。苦情は鉄道会社へどうぞ。

(2)優等種別の順位
JRでは急行がはじめに誕生し、特別な急行が特急で、やや停車駅の多い急行が準急とされた。これらの急行系はJRでは乗車券の他に急行券などが必要とされた。現在は急行がほとんど運行されていないし、準急はない。すると、特急→準急という順位である。
急行系は他の種別より優先して走るという特徴がある。ダイヤが遅れた時に、快速を待たせて特急が臨時の追い抜きをする場合がある。
JRにおいて快速は急行券を必要としていない。有料座席の車両は一部あるが、優先して走ることに特別料金がかからない。
停車駅が少ないというだけで、優先されるとは限らない。混雑時には各駅停車の後ろをノロノロ走ることもある。
JR以外の場合は、JRの定義とは異なる。
特急には乗車券だけで乗れるものと、有料座席の特急がある。従来は明らかに追加料金がかかりそうな見た目だったので誤って乗る可能性は少なかった。しかし、近年では日中は一般の電車として運行し、混雑時に有料座席に転換する通勤電車が現れたので乗客が見分けなければならない。
有料特急と座席指定を除けば乗車券だけで乗れる。つまり、JR以外の場合は急行は乗車券だけで乗れる。
有料座席だけ特急として、無料特急は急行と呼び分ければ良さそうだが、残念ながら特急も急行も走っている場合がある。
東急東横線はJRに対抗するために特急という呼び名をあえて使っている。
快速の定義はJRと似ている。ただし、快速◯◯という場合は◯◯の進化版である。快速急行が快速よりも速くて停車駅が少ないという意味になる。快速は急行よりも停車駅が多い。
快速は急行には追い抜かれにくい。ただし特急には追い抜かれる可能性がある。
快速の前に「通勤」が付く通勤快速については、共通点を探るとしたら昼間走らないという以外にない。JRの通勤快速は遠距離通勤向けに長距離運転し、東京寄りの停車駅を大幅に絞っている。京王にかつて存在した通勤快速は、日中の急行を格下げして郊外で各駅停車になる種別だった。走り方は似ているが、JRにおいては快速より停車駅が少なく、京王においては快速より停車駅が多い。
区間急行は、郊外では各駅停車という意味である。東武では準急に追いつかれる区間急行が存在する。

よって、残念ながら、路線案内を見て理解するしかないというのが現状である。

5.「痛」勤を緩和する
東京の通勤電車はコロナ禍を契機としたニューノーマルによってだいぶ混雑率が緩和されたが、それでも長い間立ちっぱなしで圧迫されるのはつらい。
どうしたら負担を減らせるか。

(1)近くに住む
先に書いたが、行き先の近くに住んで乗車時間が短いのは悪いことではない。ただ、すでに満員近くまで乗ってる車両にさらに乗り込むのは大変という意見もある。

(2)始発駅に住む
車庫から出たての空っぽの電車を待ち構えて乗れば座れる可能性がある。ただし、同じことを考えている人は多いので、該当する駅の家賃は高いし、列車の到着よりも前に並んでいなければならない。ダイヤが乱れると始発便の設定がなくなる駅がまれにあるので、ネットの掲示板などで情報収集が必要である。

(3)着席サービスを利用する
有料座席特急や、普通列車グリーン車を利用する。JRの特急は編成のすべてが有料座席で、グリーン席と指定席と自由席があり、近年は指定席が増えている。普通列車グリーン車長距離走る長編成の普通、快速に2両連結されている。自由席であるが、座れなくても料金を取られる。満席で座るのを断念してグリーン車から離れる場合は払い戻しを受けることができる。
私鉄の有料座席特急は指定席である。
いずれの着席サービスも、乗りたいと思った時にスマートフォンでさくっと購入できるようにしておくようにしておくと便利である。

(4)新幹線通勤をする
新幹線としては短距離となる三島、那須塩原などから東京行きが出ているので、それで地方住まいと都心勤務を両立させる。かつて飲み会が多かった頃は途中で帰る人に位置付けられていたが、そもそも新幹線通勤できる人は新幹線料金が会社負担であれ個人負担であれそれなりの余裕のある人が多く、飲み会の日は都心に泊まるという人もいる。余裕がなくてもホテル以外でも夜を明かせる施設はいくらでもある。

6.鉄道経済圏に入る
半導体不足で、鉄道系ICカードの入手が2024年現在でも困難である。またJRや地下鉄においては定期券売り場の閉鎖が急速に進んでいる。新年度は購入に1時間以上かかる場合がある。これから通勤を計画するならおサイフケータイつきのスマートフォンを乗車券とするのがよさそうである。子供の場合でも保護者の名義でモバイルSuicaを使うことができる。
定期券を購入しない場合、かつての回数券はほとんど廃止されてしまっている。かわって、各社のポイントサービスに入ると定期券購入や多頻度乗車でポイント還元が受けられる。
モバイルSuica、モバイルPASMOのチャージ方法はいくつかあるが、現金でスマートフォンにチャージするのは難しい。鉄道会社が勧めているのは、各社のクレジットカードを持ち、オートチャージをするという方法である。改札でひっかかることはなくなるし、ポイントも貯まりやすくなる。
鉄道会社も他の業界と同じように隠れ値上げをしているが、ポイントサービスではお得なものがいくつかある。
楽天などの経済圏に入っている人も、鉄道利用が多ければサブで鉄道系クレジットカードを持つのは悪くない選択肢だ。もちろん、カード会社の審査に通る人限定ではあるが。
私鉄については住む沿線が変わってしまったら最初から作り直しになることにも気をつけなければならない。JRについても名古屋大阪に転勤になってしまったらオートチャージはできない。手動操作のチャージになってしまう。
Suica定期券で私鉄に乗ってもポイントはつかないが、オートチャージは私鉄の改札でチャージされてもたまる。Suica定期券の区間に私鉄が含まれていても、定期券全体の料金でポイントが計算される。これらを理解し、JRと私鉄の両方を利用する人は単に距離だけで決めずにどちらがお得か比較検討するとよい。私鉄沿線に住んでいれば駅前の開発もその私鉄が行なっていることがあり、駅前のスーパーなどでサービスが受けられることもある。

7.直通運転を理解する
東京では乗っているうちに路線名が変わり、運営会社が変わることが珍しくない。
JR同士の直通運転サービスは、従来は別の名前をつけていた。京浜東北線や中央総武線がそれにあたる。一方、近年設定された長距離普通列車タイプは「〜ライン」と呼ばれる。湘南新宿ライン上野東京ラインがある。呼び名は2つだが、
宇都宮線埼京線横須賀線を直通する湘南新宿ライン
高崎線埼京線横須賀線東海道線を直通する湘南新宿ライン
宇都宮線東海道線を直通する上野東京ライン
高崎線東海道線を直通する上野東京ライン
常磐線東海道線を直通する上野東京ライン
がある。初心者は案内表示と案内放送だけで聞き分けるのは事実上困難である。末端まで利用する場合は行き先を暗記して見分ける。
・JRと地下鉄の直通運転は、並行するJRの混雑緩和のために計画され、現在、2路線で行われている。
・JRと私鉄の直通運転は、JRと相鉄線との間で行われている。
りんかい線はJRも出資する第三セクターで、埼京線と相互乗り入れをしている。
・私鉄と地下鉄の直通運転は、私鉄の都心乗り入れのために計画され、数多く行われている。
・私鉄同士は通勤向けとしては京成で広く行われているが、乗り入れ先が京成から出資を受けているので京成と一体的に運営されているに過ぎない。最も複雑なのは東急東横線東京メトロ副都心線を核とした乗り入れであり、初めて行った人を悩ませる。
乗り入れに参加しているのは、東武東上線西武池袋線西武有楽町線東京メトロ副都心線東急東横線、東急新横浜線、相鉄新横浜線相鉄線みなとみらい線である。東急はさらに、目黒線を介して、東京メトロ南北線埼玉高速鉄道埼玉スタジアム線都営三田線ともつながっている。
直通は便利だが、初乗り運賃がダブル、トリプルでかかってしまうために料金が高額になる。数駅ずつまたいだ場合には乗り継ぎ割引料金が設定されている場合が多いが、されていない場合もある。
会社を超えてさまざまな方面に乗り換えなしに行かれる便利とは引き換えに、運休や遅延の影響を受けやすくなってしまった。
来た電車の種別と行き先を確認して乗らないと思いもよらない遠くに飛ばされる可能性があるので、しっかり確認しなければならない。
たまたま同じ駅につけたとしても、想定していた経路と異なる場合もある。ICカードの引き落としであれば気づかないかもしれないが、きっぷや定期券では改札を通れず、別に料金を請求されてしまう可能性があるので気が抜けない。
ICカードで乗車するよりも、切符の方が安い区間が稀に存在するので、よく利用する区間で複数経路がある場合は買い方を確認した方がいい。ネットで質問すれば詳しい人が教えてくれるだろう。
なお、直通を行なっていない路線は、東京メトロ銀座線、丸ノ内線都営大江戸線都電荒川線、日暮里舎人ライナー、ゆりかもめ、モノレール各線そして山手線である。これらは他路線の影響を受けることが少ない。

8.遅延リスクに備える
不動産屋で教えてもらった所要時間よりも、さらに時間がかかる場合がある。
日中なら10分だが、混雑時は15分。そして、毎朝必ず5分遅れる場合、乗り慣れた周りの乗客は遅れだと思っていないし、駅でも特に注意喚起は行われていない。
このような路線を使う場合は20分かかるとあらかじめ覚悟しなければならない。
当然10分早く家を出なければならない。
残念ながらしょちゅう事故が発生する路線が存在する。
幸運なら20分。事故があれば30分。車内で立っているのが辛いとなれば、始発電車を待つことにするかもしれない。一駅遠い駅で10分並ぶとすると、一気に所要時間は50分に伸びるかもしれない。
選べるなら、そもそもこういう路線の沿線には住んではいけない。
ただ、人が集中するのは便利だからである。便利さを取るなら少し早めに家を出るようにするしかない。
業種にもよるが、ホワイトカラーの従業員に対して、台風や雪の日に無理やり出勤を強いる会社は減っている。ただ、その路線だけの事故や、コンピューターのトラブル(改札、信号、運転システム)は回復に時間を要する。
競合路線が近くを走っている地域であれば、迂回経路を確保しやすい。ただ、それは他の住民も同じことを考えているので、動いている路線は過酷な混雑と遅延が不可避である。

いろいろ書いたが、新年度であれば各社の駅に営業案内の冊子が置いてあるので、それをじっくり読んで勉強するしかない。
スマートフォンが使える人は乗換案内アプリを駆使するのもいいだろう。

永遠はない

ゼロ金利政策は生きているうちはなくならないと言っている人がいた。
でも、金利はようやく動き始めた。

いまだに、住宅ローンを借りるなら絶対変動だと言っている人がいる。
絶対はないんじゃないかな。

まあ、常に市場をチェックできる人なら変動金利を選んで間違いないとは思う。
ただ、金融資産管理よりも仕事や遊びに忙しい人は固定金利にして一切忘れるというのも悪くないのではと思う。

長期ローンであっても、借り手から10年くらいが金利の影響を受けやすい時期だ。10年は現在の金利水準が続くと考えるのであれば変動でもいいかもしれない。
ただ、この予想はギャンブルである。家のローンで長期のギャンブルをしてよいかどうかはその人の人生観による。

そして、ただいま2024年月現在は、一方的に円安が続くと思っている人が大勢いるに違いない。
中には金利差はなんらかのハプニングで逆転すれば円高に進む可能性もあると考える人もいるけれど、永遠に円安が続いて200円、400円、1,000円となると考えるのは極端である。

金利も為替も、自分がどんなに努力しようが変えることができない。
世の中には頭のいい人や偉い人がたくさんいるが、誰一人、金利操作や為替操作に成功していない。
日本銀行でさえできないのだし。

そういうものは気にしないというか、気にしなくてもいい経済行動を取るのが人生を有意義に生きるこつなのではと思う。
長期分散投資や固定金利ローンはそのための仕組みである。
もちろん、大きく儲からなかったり、手数料が大きかったりする。
ただ、救いがたい失敗をする可能性は少ない。
その分、別のことに力を注いだ方がいい人生になると思う。

謎のこだわり つづき

東京から錦糸町まで各駅に停まるのに、東京から千葉まで快速運転だと言い張る総武線快速

https://lqh.hatenablog.com/entry/2023/05/23/195412

 

ところが、上りの電車で千葉駅に着くと「各駅にとまります」と案内していることを新たに知った。

f:id:o1y:20240422165612j:image

この電車に乗って東京に着くと、「東京から先は各駅にとまります」という自動放送が流れる。

さっき、千葉からと書いてあったではなのか。いったい、どこから各駅停車なのか。

 

この電車には成田空港から乗ったので一つ前の東千葉は通過している。だから「千葉から」という言い方は間違いない。

ただし、成田線内、ホーム長が足りない東千葉を除いてほとんど各駅に止まり、いよいよ快速運転が始まるというタイミングでなぜか

各駅にとまります

と案内する。

 

さらに快速運転区間内では、これ。
f:id:o1y:20240422170757j:image

各駅にとまるのに、各駅停車にのりかえだそうである。

 

総武線は千葉から複々線になる。快速線のホームにはたしかに各駅に停まる。しかし快速停車駅以外を通過していると考えるのが普通の感覚ではないのか。

 

都賀から快速運転を開始して、錦糸町から各駅停車なのが実態である。

 

しかし、総武線快速は東京から千葉だと言い張りたいJR東日本としては、

東京から千葉が快速運転であり、千葉から東京は各駅にとまる

ということにしたいようだ。

 

 

選挙妨害

衆議院東京15区補欠選挙
泡沫候補が他党の演説を妨げている。他党の選挙カーに近づいて、即答しにくい質問を大音響で浴びせる。
立憲民主党も小池知事もやられている。

かつて党の代表が国政政党の演説を乗っ取ったことでノウハウを得て、今回の選挙で派手に展開している。
日替わりで各党の演説に介入を続けている。

供託金を捨てるつもりでやっているから、無敵の人である。
大音響で相手を威嚇する行為は通常であれば違法性が高い。
公職選挙法は選挙のやり方を規制しているが、一方で選挙管理委員会に届け出ている候補者であれば、なんでもやり放題。
民主主義への介入と解釈されることを恐れ、検挙されにくい。

泡沫候補は、演説予告を察知して、先回りして現地に行く。
先に場所取りをしていたので、演説を始めた相手候補が選挙妨害だという主張をしている。
ただ、映像で確認すると、相手候補が場所を移動してもくっついていく。先に場所取りをしているという言い方は無理がある。
卑劣と思う。

選挙管理委員会が場所取りを調整するようにしたらどうなるか。
三者を入れれば解決しそうな気もするが、競合したときに公平に調整するのは不可能である。

これを機に街頭演説を禁止にして、ネット演説に切り替えたらどうなるか。
ネットであれば、空間としては事実上無限大である。

お年寄りがネット演説を聞けないという議論、そろそろいいんじゃないんですかね。
投票所や不在者投票の会場として役所や公民館を使っているのだから、そのついでに「選挙期間中にテレビかパソコンを置きます。政見放送を1日中自動再生しておくので見に来てください」とすればいいんじゃないですかね。
政見放送は街頭演説より時間が短いが、応援演説や名前の連呼がほとんどであり、本人の話を声で聴きたいなら政見放送の方が適していると思う。
仮に、インターネットへの転換を高めるとして、ここでは、その行く先がどこかを確認したい。

1. 政党または候補者が独自に配信サイトを構築する
2. プラットフォームを利用する

この2つが考えられるが、1は資力さえあれば選挙ゴロハッカーを雇って妨害することができる。
ハッカーとのつながっている証拠さえつかまなければやりたい放題である。

では2はどうか。ニコニコ動画くらいだったらサーバーを落とすことはできるかもしれない。
あるいは、Youtubeなどに頼るのだろうか。
外資がいなければ、外資にお金を払わなければ日本で選挙が成立しないというのもよくないと思う。

演説を行う者に対して、別の者が執拗に言葉をぶつけ、相手からの停止要請に応じない行為は、違法にしなければいけないのではないか。