巨椋修(おぐらおさむ)の新世界

作家・漫画家 巨椋修(おぐらおさむ)のブログ。連絡先は osaogu@yahoo.co.jp

朝鮮民族は暗殺に向いていないのかも?


●ずさんすぎる暗殺事件

 2017年2月20日15時現在の情報によると、13日に滞在先のマレーシア・クアラルンプール国際空港内で、北朝鮮金正男キム・ジョンナム)が殺されたとされたとされた事件が謎過ぎる。
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 まずジャンナム氏が本当に殺されたとすると、彼は偽名のパスポートを持っていたところを殺されたらしいのだが、なぜマレーシア警察がその「死んだ人」をかの独裁者故金 正日(キム・ジョンイル)の長男であった北朝鮮金正男キム・ジョンナム)とわかったのであろうか?


 ジョンナム氏はそれほど顔が知られた人ではなく、身元確認はパスポートから行うはずで、当然北朝鮮の大使館に連絡が行き、遺体は北朝鮮が回収・・・ というのが普通であろう。しかし、次の日にはキム・ジョンイル氏とほぼ断定され、さらに一週間がたった現在になっても遺体は、北朝鮮にも、ジョンナム氏の家族がいる中国にも渡っていない。


 ただマレーシア警察もマレーシア政府も2017年2月20日15時現在、「死んだ人」がキム・ジョンナム氏であるとは一言もいっていない。一週間たった現在でもいまだこの「死んだ人」が謎のままなのだ。


 さらにジョンナム氏を殺したされるベトナム人人女性、インドネシア人女性がたちまち逮捕され、さらに北朝鮮人の男性が1人逮捕され、マレーシア警察庁は、「金正男暗殺事件は、すでに逮捕されたリ・ジョンチョルのほか、北朝鮮国籍の男性容疑者が4人以上いる」とし、4人をリ・ジヒョン(32)、ホン・ソンハク(34)、オ・ジョンギル(55)、リ・ジェナム(57)と、氏名、年齢、顔写真を公開した。これらが本当だとすると、暗殺情報がマレーシア警察に漏れていたのかもしれない。どちらにせよ、ひどくずさんな感じがするのだ。



(マレーシア警察によって事件と関与したとされる人たち)


 ただ北朝鮮のテロ行為は“ずさん”であるという歴史もある。


 例えば89年に起った大韓航空機爆破事件は、ソウル・オリンピック前に韓国の評判を落としてやろうと企んだテロ事件であるが、爆破には成功するもの、犯人であるキム・ヒョンヒはあっさり捕まり犯人が北朝鮮であることがバレて逆に北朝鮮の評判を落とす結果となった。


 そのキム・ヒョンヒに日本語を教えたのは、北朝鮮に拉致された田口八重子さんと考えられているが、なぜ北朝鮮はリスクが高い“日本人拉致”などということをしたのかがわからない。しかも拉致されたのは特別な知識や能力がある人ではなく、一般人なのだ。


 しかも日本には拉致などしなくても、北朝鮮にシンパシーを感じている優秀な人や、あるいは在日北朝鮮の人で優秀で日本についてくわしく、本国に協力的な人もたくさんいることだろうに・・・ なぜ拉致というハイリスクなものを選んだのかわからない。


 他にも83年におこったラングーン事件は、ソウル・オリンピックの妨害、全斗煥大統領一行の暗殺、この事件によって韓国軍が軍事的に何かした場合はソ連の力を借りて、韓国に侵攻するという目的であったが、そのどれも成功していない。


 北朝鮮の場合、民間のテロ行為ではなく国家テロであるにも関わらず、どこかズサンなのだ。いや・・・ 北だけではない。韓国も金大中暗殺未遂事件のとき、朴正煕(パク・チョンヒ)大統領は金大中(キム・デジュン)暗殺を企てKCIAはキム・デジュン氏の車に大型トラックを突っ込ませ暗殺を狙うが、キム氏は重傷を負うも一名をとりとめた。


 その後、日本のヤクザにデジュン氏暗殺を日本の暴力団に依頼することも検討されたという。国家組織が外国の暴力団に殺しを依頼というのは、いかにも“ずさん”な考えである。当時の韓国はKCIAという大統領直属の諜報機関があったにも関わらず・・ である。


 また、71年に起った『シルミド事件】というおがある。金日成(キム・イルソン)を暗殺するために、朴正煕(パク・チョンヒ)大統領はなぜか死刑囚や重大犯罪者を寄せ集め実尾島(シルミド)という無人島で、彼らをキム・イルソン暗殺の秘密部隊として特訓する(漫画みたいだけど実話である)。



 あまりの過酷な特訓のために、何人もの隊員が死亡するほどであったが、暗殺計画は中止。しかしなぜか訓練は続けられるが、食事の配給もことかくようになり、隊員たちは大統領に直訴するために島を脱出しバスを乗っ取るも、正規軍と交戦になりほとんどの隊員が死亡、生き残った者も死刑になっている。


 これなど、いかに元凶悪犯であろうが、優秀な兵士になり、しかも秘密部隊なのだから、そのまま待遇を改善して秘密のまま生かしておくか、他の使命を与えれば、いろいろと役に立ったであろうに、これも実に“ずさん”といえる事件である
 

 さらにいえば、韓国・北朝鮮の英雄であり、日本の初代総理大臣、初代韓国統監であった伊藤博文を暗殺した安 重根(アン・ジュングン)もそうだ。



(左 安重根 右 伊藤博文


 アンが伊藤を暗殺しようとした動機として、裁判で語っている記録があるのだが、かなり間違い・勘違いが多いのだ。例えば


「伊藤さんの指揮にて韓国王妃を殺害したから」とか


「伊藤さんが明治天皇の父である孝明天皇を殺した」


 といった事実無根というか都市伝説的なことを理由に述べている。ちなみに安重根は韓国の愛国者であると同時に、天皇を大変尊敬する尊王家でもあったのだ。


 そして安重根は知らなかったらしいが、明治維新直後に、伊藤博文西郷隆盛などが推し進めようとする『征韓論』に真っ向反対。その後も大の親韓派で、韓国人の優秀さを認めていた人でもあり、日韓併合にも反対であった。


 また当時の韓国人の文盲率94%と字を読めない人が圧倒的に多い現状をみて、教育に力を注ぐつもりであった。Wikipediaによると


伊藤は韓国民の素養を認め韓国の国力・自治力が高まることを期待し、文盲率が94%に留まっていた韓国での教育にも力を注いだ。1907年4月14日、韓国に赴任する日本人教師達の前で「徹頭徹尾誠実と親切とをもって児童を教育し裏表があってはならないこと」「宗教は韓国民の自由でありあれこれ評論しないこと」「日本人教師は余暇を用いて韓国語を学ぶこと」を訓諭した。また明治40年(1907年)7月、京城(ソウル)にて新聞記者達の前でも「日本は韓国を合併するの必要なし。韓国は自治を要す。」と演説していた。


 ということであるらしい。ちなみに日本人の文盲率だが、幕末で10%〜30%であり、学校制度が作られてずいぶんとたつ伊藤が韓国統監になった時代だと、すでにほとんどの日本人が読み書きができたものと思われる。


 識字率でなぜこれほど日韓に差が出たのかというと身分制度の差と考えられる。別に韓国が特に低いというより、日本が異常に識字率が高いといったほうがいい。


 日本には俗に士農工商という身分制度があったとされているが(正しくは僧侶、公家、武家、平民、賤民)、日本の場合、農民だから商人だから職人だから賤民だから、読み書きそろばんを学ばなくてもいいという考え方がなかったのだ。どんな身分でも、読み書きそろばんができると、生きるのが楽になる。文字を読めれば、いろいろな知識が得られて人生楽しいということを知っており、武士という支配階級も、平民が知識をつければ反乱が起るとも思わなかっただけのことである。


 話しがそれた。かくのごとく、韓国朝鮮の国歌による暗殺行為は、どこか“ずさん”さがあるのだ。


 もしかしたら韓国や朝鮮の人はテロや暗殺に向かないのかも知れない。





巨椋修(おぐらおさむ)拝

 

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精神科医不登校に携わる皆さんにインタビューをしており、問題解決のヒントになれば幸いです。
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●巨椋修(おぐらおさむ)の著書



ビックリ!おもしろ聖書物語 (リイド文庫)

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新版 丹下左膳

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巨椋修(おぐらおさむ)は陽明門護身拳法という護身術&総合格闘技の師範をやっています。

陽明門護身拳法のHPはコチラ。門下生募集中!
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