ピーター藤尾 チリの風

2017-03-20 チリの風  その723 2017年3月13日−19日

日中は暑いけど、朝晩涼しいサンティアゴです。公園の栗の実を拾ってきて調理して食べています。 

いつものようにマラソントレッキング、それに郊外での仕事を楽しみました。ある日、登山のためにバス停に。以前、そこが始発だったのですが、ルートが変わって、多くの乗客を乗せてからやってきます。なんと3台も続けて満員で乗れません。30分待って乗れなかったので私はあきらめて家に戻り、登山は別の日にして、服を着替えてマラソン練習。しかし私以外の乗客は仕事・勉強の為にバスを待っているのでイライラですね。

日曜日のマラソン練習は6名で実施。サンティアゴマラソンが近づいたので気合を入れて、それでも楽しく走りました。

政治

1) ギジェルの政府批判

新聞に「どこに行ったバチェレット」と言う専門家の文章が記載されました。いつも私が考えていることです。

幼稚園の開所式とか老人ホームでインフルエンザの予防注射をするときにニコニコ参加していますが、マプチェがトラックを19台も燃やしても全く前面に出ません。

彼女の公約の20の病院建設は現在までの所72%の進捗があるとか。完成・もしくは寸前が6か所、ほとんど進んでいないのが2か所。あとの12カ所はそここそです 

今週、発表された世論調査で次の大統領は誰になるかと聞くと1位はピニェラ、2位はギジェルと変わらず。 

そのギジェルはチリはすべての分野に問題を抱えているが、その解決を図るのに現政権は高所から見ているようで、現場の目がないと批判。与党内で論戦になりました。彼には現政府に忠誠心は無いのか、自分もその責任者の一人だろうと言うことです。

交通大臣の辞任がありました。いつものように「個人的な理由」で辞任したようですが、最後の記者会見で涙を見せながら「3年間この政権でやってきたが、あと1年がんばりたかった」とコメント。 

やっぱり世界最悪と言われるのバス無賃乗車タクシー白タク(ユーバー)のコントロールがうまく行かなかったから首になったと言われます。 

彼が辞めた直後に、首都から南に行く鉄道運行を始め、バチェレットはニコニコしながら、その汽車に乗り、皆さんのために働いていますとコメント。今までのバスよりずっと早く確実に中心街まで行けるとか。 

新交通大臣は次のトランサンテァゴのテンダーの前に自陣の再編成を行うと意欲満々です。

警察不法問題で会計部門のトップが逮捕されました。理由が無いのに公金を抜こうとすれば誰かの許可が要りますからね。裁判の途中も刑務所に仮入獄らしい。

2) ピニェラ

彼のドミンガ鉱山計画が不許可になったことを受け、全く異なった二つの意見がでました。この計画は違法なだけでなく、自然汚染など他の問題も誘発する。もう一つは政治的な理由で計画を拒否しているが、地域の振興・チリの経済発展のためには不可欠な事業と言うのを忘れている。 

当初、この計画は自然環境の問題はクリアーしていると言われていました。 

新聞の社説技術的な問題と政治的な問題が混ざっているとするコメントが出ました。

ところでこの鉱山の近くの土地をバチェレットの息子夫婦ともう一人の娘も購入しています。この記事が新聞に出るとバチェレットは「どうしてこんな問題に私の名前が出るのか。娘の土地は鉱山予定地から12キロも離れているし、わずか0.5へクタ−ルの広さなのに。」

ピニェラの関連会社ペルーの漁業会社投資したことを始めピニェラの問題は山積のようですが、何と幽霊会社を利用して税金の支払いを逃れていたと言うニュースが出始めました。ここまで来れば彼の人気もその内、落ちそうです。

経済

1) 中銀の固定歩合引き下げ

3.25%を3%に下げました。しかし前中銀総裁バルデス大蔵大臣に「自己批判が全くない。チリ経済が伸び悩んでいるのは彼の政策に魅力が無いから投資が増えないのだ」と厳しいコメント。もっともそれはその大蔵大臣だけでなく、バチェレットに向かう矢でしょうが。

バルデス大蔵大臣はもうなすすべがなくギブアップ状態ではないかとするコメントが他の経済学者からも出ています。

銅の価格は先週とほとんど変わらない2.67ドルで、為替は1ドル661ペソ。落ち着いていますね。それでも昨年、一昨年より銅価が高いレベルなのはうれしいニュース

2) TPP会議

アメリカがTPP不参加を言い出したことから、その前途を懸念する各国が今週チリに集まり討議をしました。自由貿易を確認し計画が頓挫しないよう全力で進むとなったようです。

しかし不思議なことにチリ国内ではこれはほとんど話題になりませんでした。一部のグループが反TPPを叫んでデモをしましたが、迫力は全く無し。

昔、TPPはアメリカにとってメリットのあるものだと言われましたが、そのアメリカが辞退するなんて、専門家の意見はおかしいですね。

3) サンティアゴ株式市場

4542ポイントを記録、4500以上になったのは2013年以来のこと。順調に上がってきているわけですね。

一般

1) ガライ逮捕

チリのことをかなり知っている人でもこの事件は初耳かもしれません。彼がチリに戻ってきたとき、全テレビ局が彼の一挙一動を報道しました。

18億ペソ詐欺したとしてチリは国際警察に逮捕を依頼、彼がブルガリアにいるのを確認し同国と連携してチリへ強制送還してもらったもの。

昨年9月に彼は一般人として出国しましたが、その前に自分は脳細胞に癌が見つかり、パリで集中治療をしてもらうとニュースに出て話していました。

彼は経済学者として売り込み、年金利を18%払うから私に投資しなさいと誘い、知人友人をはじめ一般市民から巨額の資金を得たもの。豪華な車が好きでベンツジャガーなど6台所有し、毎晩のようにキャバレーで豪遊していたとか。

何年か前に第8州から国会議員立候補しましたが、見る目のない私はこの新人は新しい光を持っていると応援するつもりでした。当然、刑務所入りでしょうね。

2) 自然災害

ペルーで大雨による河川の氾濫が問題になっていますが、チリでも第3州で似たような災害が発生。第2州も警戒警報。 2月末のカホン・デル・マイポで川の氾濫から起きた行方不明者は全員、死体が発見されました。

山火事は先週のビーニャ・デル・マルのそれはそれほど大きな火事にならず治まりました。その前の大火事に関しては、復旧工事家屋新築工事が進行中です。

3) カトリック神父の年少児性的悪戯事件

バチカンがそのカラディマ神父の有罪を認めていますが、その神父に性的悪戯を受けた3人が、チリのカトリック教会

それを隠そうとした共犯とし、賠償金を支払えと訴えました。チリの裁判所は神父の有罪とカトリック教会の責任は別のものとして支払い要求を認めませんでした。

被害者側は欧州などの諸国ではこの種の犯罪に備え基金を用意しており、チリがそれを認めないのは不可解としています。

4) 世界で住みやすい街のランキング

世界の223の都市比較したところ、1位はウィーンでした。まだ2回しか行ったことがありませんが、欧州で私の一番好きな街です(他に好きなのはブダペスト)。

ラテンアメリカではモンテビデオ、次いでブエノス・アイレス。3位がサンティアゴでした。ここは大気汚染、地震の問題がマイナス要因になるとか。

確かに空気は汚いですが、私の家からバスで15分で山岳公園の入り口へ行けるなんて最高の条件です。えっ、判断基準がおかしいかな?

5) マプチェ問題

先週19台のトラックに火をつけた犯罪をCAM(アラウコ・マジェコ委員会)が自分たちの行為と認めました。トラック業界などが内務大臣にすぐにこっちに来てこれからの対策を話し合おうと呼びかけましたが、内務大臣は最初、自分は他所から脅されて出かけるつもりはないと断りました。

しかし逆の見方をすると、CAMがテロリスト犯罪集団とされているのに、政府が彼らに話し合いを呼び掛けるのはどういうことなのかな。組織を認めず解散させ、メンバー各自の動きを調べて適正な処置を取るのが普通と思われますが。 

今週にも内務大臣はテムコを訪問するとか。

スポーツ

1) サッカー

国内リーグ戦コロコロが無敗で首位を守っています。

チーム別の大会南米で一番大事なのはリベルタドール杯ですが、それに参加するチリのチームでカトリカは今週ブラジルフラメンゴを破りグループの首位を走っています。1次リーグ戦を勝ち抜けるかな?イキケも参加中です。

来週はワールドカップ南米予選があります。先ずチリ対アルゼンチンです。

2) 17歳以下の南米大会でチリは上位に入り、今年インドで開催される世界大会への出場権を入手しました。何でも20年ぶりの参加とか。


以上

2017-03-13 チリの風  その722  2017年3月6日−12日 

      

季節が変わり、朝晩、肌寒くなってきたサンティアゴです。郊外現場に働きに行く時、初めて重ね着をしました。

週日にトレッキングをしたとき、下の街がくっきり見えたので、3月になってもまだ空気はきれいと喜びましたが、それは早い時間だけで昼頃になると西から中央部まで黒いスモッグに覆われました。

土曜日のサッカー教室日本人学校が学年末休暇に入ったので8名の参加で実施。最後の練習試合大人子供で子供が勝ちました。

日曜日のマラソン練習は3人で競り合って楽しく走りました。

政治

1) 大統領選挙

与党側の候補者の中で一番人気があるのはギジェルです。彼はここに来て、勝負をかけました。

与野党とも、自陣内で正式候補者を選ぶ仕組みを持っています。しかしそのグループ内予備選挙に参加せず、公式の第1次大統領選挙に参加することは可能です。

もしそうなると与野党が敵陣だけでなく自陣との戦いをやむなくされるわけで、誰が勝つか分からなくなります。

1970年の大統領選挙は右翼中道左翼の三つどもえで、それぞれ約3分の1の投票を勝ち取りました。普通はそこで首位と2位の候補者が2次選挙を戦うわけですが、その時は第1次だけの結果で、少し浮かんだアジェンデが勝ちました。そうなるのを恐れたギジェルは与党側の内部選挙が無いなら自分候補から降りると脅しをかけました。

これはキリスト教民主党DCが、左翼側に有利になるような現行の仕組みを外れ、一般市民に直接に民意を問うシステムの方が(直接に第1次大統領選挙に向かう)自分たちには有利との思惑があるようです。

さらに先日、キューバ入国拒否されたエイルウィンは、問題が起きたとき、ギジェルがそれに関しコメントを避けたことから、もし彼が与党側代表になれば、自分はDCを離党して、他の候補者に投票すると表面切って反対しています。

ギジェルがキューバ政府にコメントできなかったのはチリ共産党と問題を起こしたくなかったからでしょう。理由は分かりますが、自分の見解が無いのは悲しい。

そのDCは土曜日、党大会を開き党首のゴイッチを大統領候補にすることを決定。ただ与党内の予備選挙に参加するか直接第1次大統領選挙に参加するかの決定を延ばしました。敵の(敵と言っても同じ与党連合ですが)動きを見ると言う感じですね。

土曜日の3月11日東北大地震とか、スペインテロとかいろんなことが起きた日ですが、バチェレットにとっては任期があと1年になった日です。

新聞記事では第1次政権の時は、80%の支持を受けて任期を全うしたが、今は全く逆で20%少しが支持を表明しているだけとか。

昨年の夏休みの時、息子夫婦不正問題が表面化しましたが、それの対応を間違ったため、国民の信頼は地に落ちました。息子夫婦の会社資金を貸し付けたのはチリ銀行でしたが、そのオーナーのルクシック家族はチリで最富裕と言われています。彼らはアメリカにも不動産を持っており、最近彼らの豪邸を借りたのはトランプの娘夫婦でした。何か怪しい? 

バチェレットの選挙資金がブラジルから入っていたという件の調査は進んでいます。バチェレットもブラジル・アルゼンチン女性大統領の後を追うのかな?

2) ピニェラ関連会社が準備しているドミンガ鉱山プロジェクトにストップがかかりました。第4州の鉱山で、積み出しのための港も設定される予定でしたが、今週の州会議オープンを認めないことに決まりました。

そのピニェラはアルゼンチンを訪問し、マクリ大統領と面談しました。お互い頑張ろうねと言ったのでしょう。

3) 最右翼のUDI党の党首がプンタ・ぺウコ刑務所を訪問しました。そこは旧軍人で人権問題関連の犯罪を犯した囚人収容されている特別刑務所です。党首は、収容されている人の中で、何人もの旧軍人が病気で死期を迎えているが、彼らに恩赦を与え死を自宅で迎えるようにしてほしいと政府に依願しました。左翼狩りをして多くの市民殺害した旧軍人です。

4) 警察の不正問題

今週の最大の話題はこれですね。毎日のように関係警察官の数が増えています。その横領した額も80億ペソとか言われています。警察軍の長官国会で釈明していますが、警察軍のトップクラスから大尉・中尉の中クラスのレベルまでの組織で公金を横領し、各自銀行口座に振り込んでいました。現在までに17名が逮捕されています。

しかし長い間、それが発覚しなかったことが問題で、不正をチェックするシステムが動いていないことが明白です。逮捕された警官はもちろん裁判にかかり刑務所行きでしょう。チリ警察軍が設置されて以来最大の不祥事と言われています。チリの警察は他国より清潔と言われていたのに・・・

経済

1) 経済成長

専門家の意見では今年の成長率は今までの予想の2%を下回り、1.8%になるだろうとなっています。エスコンディーダ鉱山のストがこの下方修正に大きく影響しているとか。

2) 銅価格

世界最大の銅鉱山エスコンディーダの労組がストに入って1か月になりました。専門家の意見ではストが長引けば、生産量が減少するから市場は銅高に大きく動くとなっていましたが、実際が全く逆で今週は銅価格はポンド当たり2.59ドルに下がりました。

為替は1ドル663ペソとペソ安の傾向です。

3) 銅などの鉱業関係以外では、ワイン、果物そしてサーモン

チリの輸出産品です。サーモン業界は一昨年は軒並み赤字だったのに、昨年は価格上昇に助けられ、大きな黒字を出しています。また赤潮問題とか起こらなければよいのですが。

一般

1) 肥満問題

長い間、肥満問題はチリ社会問題になっていますが、これは下記のように各家庭の問題と言うことが明白です。

と言うのは小学校に入ってくる子供の半数が超過体重か肥満症になっています。

このため政府は学童の肥満・超過体重を軽減するため50の作戦を立てましたが、結果はいまいちです。

つまり給食に野菜・果物の割合を多くし、新包装法案で砂糖・カロリー過多と表示されている食品は一切使用しない、

また教育省と合意して運動の強化を図ったのですが2016年の数字はその前年より良くなっていません。

幼稚園児、小学1年生、高校1年生の体重過多・肥満割合は年齢が低いほど数字が高いです。

家庭で食べる食事生活習慣が理想とは程遠いと言うことが証明されています。

2) 観光

先年、ニューヨークタイムスでチリが冒険旅行に最適な国だと報道されましたが、今週イギリスのザ・テレグラフ紙で2017年に訪問すべき旅行地として1位にチリが入りました。その下にはカナダインドが続いています。南米では10位にペルーが入っています。

10年前、チリ政府は観光に力を入れていませんでしたが、最近は方針を替えたので、世界にチリが知られるようになってきたわけです。

チリのパタゴニアのトレス・デル・パイネ国立公園が雨のため、この9日、一部のルートが通行禁止になりました。川の氾濫や土砂崩れの可能性があるからとか。もちろん禁止は長い期間ではないでしょうが。

3) 年金

刑務庁の幹部をして、退職した女性ラテ社会党党首の前妻)は警察軍(刑務庁の上部組織)から月550万ペソの年金を受け取っていましたが、あまりにも高給と騒がれ、刑務庁は150万ペソに減額。まだクレームが出たので、彼女が貯蓄した基本額を民間の年金運営会社に渡し、一般市民として年支払いを開始したら42万ペソになったとか。

チリは公明正大と言われますが、組織の上層部にいる人間はせこいことを堂々とやるわけですね。ばれない限り。

4) 山火事

中央部の山火事は少し治まった様ですが、日曜日の午後に、ビーニャでまた火事が発生。家屋に延焼しています。まだ火事は継続中なので、被害は増えていきます。

道がろくにないような斜面に、不法に家を建築し、ごみ収集サービスが無いので、谷の下にごみを投げ捨てる。高温・低湿度・強風の3条件が重なった今日、誰かの失火放火で大火事になったと言うストーリのようです。

夜になってもまだ火災は継続しています。

5) マプチェ問題

今日、テムコ周辺で過去最大を言われる放火事件が発生しました。17台のトラックと倉庫などが燃やされ、被害総額は20億ペソとか。

トラック業界会長がバチェレットに訴えていますが、「いつまで私たちはこうしたテロ行為の暴力を受けなければならないのか、警察の補強とかどうしてやっていただけないのか」

スポーツ

1) サッカー

国内リーグ戦コロコロ勝利を飾り、首位を堅持。

17歳以下の南米大会チリで開催されていますが、決勝リーグで2試合終わったところでチリは連勝し首位です。多分、今年インド実施される世界大会への参加は間違いなさそう。


以上

2017-03-06 チリの風  その721  17年2月27日―3月5日 

  

もう3月です。日本なら梅や桜の花が咲き誇る時期ですね。こっちは太陽の出る時間が日に日に遅くなっていきます。日中の暑さは続いていますが、やっぱり秋ですね。

今週も仕事と趣味の世界を楽しみました。時間がある時はトレッキングマラソン練習です。

土曜日のサッカー教室の前にPTA歓送迎会がありました。そこで私の70歳の誕生日を祝う言葉がいっぱい書かれたサッカーボールプレゼントしてくれました。ありがとう。今回の参加者の人数はいつもの2倍。最後の試合はお母さん対年少児、お父さん対年長児で行い、盛り上がりました。悲しかったのは主力選手が何人も帰国することです。長い間一緒に練習してきた彼らの日本での幸運を祈ります。

政治

1) バチェレット

夏休みの終わった彼女は仕事に戻りました。 

月曜日は35年前に殺された元労働組合会長ヒメネスの記念式典に、火曜日は教科書の倉庫へ、木曜日はノートブックなど学校用品を扱う倉庫へ。

いつもの笑顔子供のみなさんの勉強がどんどん進むようにとコメントしていました。政府援助で大学無料で学べる学生を励ますところもニュースに出ましたが、全員無償にすると言う公約とははるかに遠い現実

義務教育も年間の学習計画を30年前に立てたのに僅か70%の公立学校だけがその基準を達成しているとか。監督責任は?

与党会議は火曜日でした。政治・経済で現政権がかなり追いつめられていると言う緊迫した認識はあまりないようです。

憲法改正、労働法案教育法案などの大きな問題の他に、この山火事ではっきりした森林局の力不足、サンティアゴを始めとする交通問題、少年院での死亡事故から係官が暴力をふるっていた例も明らかになり、国の管理体制がなっていないことが明白です。

例のDC共産党の件についてバチェレットは小さないさかいで大きな亀裂を起こさないようにとのコメントを出しただけです。

2) 共産党の動き

先週、問題になったキューバ入国拒否の問題でチリ共産党はそれは他国政府の決断でそれについて我が党がコメントする必要はないと一蹴。

アルシス大学の廃校問題では、かって共産党が運営していた大学ですが、問題が出ると経営権を譲って手を引いたらしい。しかしその時、資金を引き抜いたので資金不足から大学経営が一段と悪化教師従業員給料を支払えないとか。今まで同大学で勉強してきた学生をどこに移すのかな?    共産党はそれを批判されると、党として関与していないのでコメントする必要はないとしています。

労働組合連合CUTが混乱していますが、選挙に負けたのに会長に居座る共産党員は混乱ではなく多様化しているだけとにっこり笑っています。

勿論、どれをとっても笑って逃げられる状態ではなく、次の選挙に共産党倒しの刺客が各選挙区に立てられるとか。有名議員がそろって討ち死にすれば党は壊滅状態になりますね。

3) 次期大統領選挙の予想

今週の予想結果はいつもと同じで、野党側のピニェラがトップ、与党側のギジェルが2位、大きな差が付いて3位は元大統領ラゴスでした。

しかしそのピニェラはペルーの漁業会社への投資問題に続いてチリ国内鉱山への投資で問題を抱えています。

彼くらい資本を持っていれば、あと100万ドル儲けるのはそれほど重要なことではないでしょうが、彼みたいに金儲けを人生の生きがいにしている人間は投資への情熱をコントロールすることが出来ず、こうして問題を継続して起こすわけですね。アメリカトランプも同じでしょうね。

4) ボリビア問題

ボリビアがオランダハーグ国際法廷にボリビアの海を返せとチリを訴えていますが、彼らの有利なようには法廷は動いていません。

さてモラレス国民の人気を取り戻そうと農民にコカの葉の合法的栽培面積を1万2千ヘクタールから約倍増の2万2千ヘクタールに拡大しました。国際的にこのニュースは取り上げられています。何を考えているのかこの大統領は。

健康に問題のある彼はキューバに治療の旅に出ました。

経済

1) 経済の落ち込み

失業率が6.2%に上昇。専門家の意見では今年中に一気に二ケタまで上昇する可能性があるとか。これは大問題になりますね。一番失業率が高いのは第9州。マプチェ問題で混乱している州です。

さらに過去12か月で契約社員の数が6万8千人減少。その替わり自営業が増加しています。自営の場合、労働環境は悪いし、給料は契約社員の半分にしかならないとか。

今年の1月の数字で鉱業・鉱業がマイナス成長を示し、専門家は2017年チリ経済成長は2%に届かないかもしれないと見通しています。

2) ソキミチが上昇 

この会社与野党議員選挙資金を援助していたことから経営のやり方に疑惑が出ていますが、昨年は利益が30%も上昇しています。その理由はリチウムの国際価格が大きく上がったからです。

一般

1) 自然災害

山火事は大きくないにしても継続中です。

先週末の川の氾濫による事故はまだ行方不明者がいます。カホン・デル・マイポでキャンプしていた4人組が濁流に流され、そのうちの一人だけが助かった事件で、生き残りの男性がテレビカメラの前で何が起こったかを話しましたが、これからの彼の人生はどうなるかな?

断水していた水道正常化しました。

2) 高齢化

2035年にはチリでは中高年が子供の数より増えると見られています。2015年は14歳以下が21%、65歳以上が10%でしたが、これがそれぞれ17%、19%と変化しそうとか。

勿論総人口も変化します。現在1800万人ですが、ピークは2050年で2100万人まで届くらしい。その後、減少が始まり2100年には1900万人に下がっていきます。

3)トランサンティアゴ

これはサンティアゴの公共運輸システムのことですが、バス無賃乗車する乗客の数が3分の1を超えました。過去最高と言うか世界最悪レベルとか。悲しい実態

ただで乗れるならなぜ金を払う必要があるのかと言う考えですが、周りが払わないので、それに影響され無賃乗車が増加しています。完全に政府の責任ですね。野党側から交通運輸大臣罷免要求されています。

これをただすのは簡単です。失業者の数が増えていると言われますが、無賃乗車を調べる検査官を増えせばよいだけです。現在6500台ほどのバスが走っていますから、検査官を1千人新規雇用し、彼らがすべてのバスを1日1度は調べるようにすれば、払わないでバスに乗った乗客はすぐに見つけ出すことが出来ます。彼らからバス代と罰金を取れば、検査官の給料心配しなくても済みます。こんな簡単なことを何故やらないのかな?1年もいらないでしょう、半年で無賃乗車の客は激減します。

4)パタゴニア

チリ南部のパタゴニアは最近、急速に人気が出ていますが、同地区ホテル旅行会社が集まった観光連盟が、政府機関のコナフ(森林管理局)を批判しました。それによると観光客からの公園への入園料のうちたった10%しか再投資していない。従って公共トイレの不足など設備の問題が山積みになっている。国が上手く運営できないなら観光連盟などの私立企業に任せればどうかと提案をしました。

トレス・デル・パイネって確かに素晴らしい観光地ですね。チリの観光が人気を上げていることははっきりしていますが、今年の夏の外人観光客は2.8百万人と昨年より18%アップ、一昨年より88%アップです。今年のアルゼンチンからの爆買い客を考慮してもチリが注目されてきていることは確かです。

スポーツ

1) サッカー

国内リーグ戦話題の中心はコロコロ対カトリカ。コロコロが勝って首位を確保、2シーズン連続優勝のカトリカは下から2番目まで落ちました。

チリで開かれている17歳以下の南米大会でチリは予選を首位で勝ち抜き決勝リーグ進出しました。世界大会の出場権を獲得しそうです。                  

2)マラソン

サンティアゴマラソンは4月2日ですが、参加申込者が3万人を超え、定員に達しました。そのうちフルは6千人強です。


以上