ピーター藤尾 チリの風

2018-05-21 チリの風   その783  2018年5月14日―20日

今週もサンティアゴは水曜日に雨が降ると予報が出ましたが当たらず、異常乾燥です。このため大気汚染がひどくなり警戒警報が出ました。また近くの湖が干上がってしまったと言うニュースも出ています。

最低気温が2度まで下がった日があって私の家も暖房を入れました。

とは言え私は好調で、仕事も趣味も楽しんでいます。久しぶりに娘とクラシックのコンサートに。ブラームスのピアノ曲が良かったです。マラソン練習で丘登りのきつい12Kコースを走りましたが、途中の坂で、女子大生自転車で走っていました。その後ろをついて上り、スピードアップして追い抜きました。もちろんそこで無理をしたので帰りはクタクタでした。 

土曜日の今学期第1回登山教室は14名の参加者で麓歩きの2時間コース。太陽が出るとポカポカして楽しく歩けました。

日曜日のマラソン練習も仲間と楽しく走りました。毎日幸せです。月曜日が祝日なので、土・日・月の3連休として多くの車が郊外に出て行きました。明日、また高速道路で大混雑があるのかな?

政治

1) ピニェラ政権の現時点で一番重要な課題6月1日に発表される厚生年金改善案です。もちろん各人の受領する年金を上げるためには個人負担増と国の援助が必要になりますが、どんなアイデアが出るかな。ピニェラはそれに合わせて各大臣夫々が抱える問題改革案を出すよう指示しています。

2) 大蔵大臣ボストン訪問を個人旅行とし、公費使用を批判した野党に対して、与党側もバチェレット時代の大臣の外遊旅行調査しています。それは仕返しと言うのでしょうね。レベルが低い争い。

少年院で多くの児童が死亡しているのは以前から問題になっていますが、青少年保護局の予算正規に使われていなかったとバチェレット政権の元法務大臣二人を国会で喚問すると言う話が出ています。行方不明になった金は彼らの懐に入ったか、他のセクッションに横流しされたかのどちらかです。政治家は右も左も同じですね。

3) 外交

先週、パレスチーナ代表がモネダ宮殿を訪問しましたが、今週ピニェラはチリイスラエル人会の会長面談。両方の顔を立てると言う雰囲気です。ラタム航空は今年中にサンティアゴとテルアビブ間の飛行機を飛ばすとか。

しかしパレスチナ代表がチリから戻った直後にガザイスラエル問題が発生しましたから、落ち着いて眠れませんね。なんでも体調を崩し、彼は入院したとか。

ベネスエラの大統領選挙今日実施されました。チリに住む10数万人と言われるベネスエラ移民の一部がサンティアゴ中心部でデモを実施。反マヅロを訴えました。チリ政府は新政権を認めない方針です。

経済

1) リチウム

チリでリチウムの最高生産量を誇るのはソキミチSQMですが、その株を中国のティアンキが24%購入し、2番目の大手株主になりました。以前からリチウムに関し、中国が先行し日本韓国は後塵を拝していると言われていましたが、その通りの展開です。チリ、アルゼンチンボリビアのリチウム鉱山はこれからますます発展していくのかな?

2) 最低賃金

世界各国の最低賃金をドルで比較した表が新聞に載りましたが、最高はルクセンブルグで1903ドル、最低はメキシコで153ドルでした。日本は1274ドル、アメリカはそのすぐ下の1241ドル、チリはそれよりずっと低い583ドルでした。しかし世界各国で大きな差がありますね。

一般

1) 女子大生運動

先年、アルゼンチン女性暴行され殺害された事件の後、「これ以上もう一人の女性も殺されるのは認められない」と言う運動が起こり、チリにも飛び火しましたが、今回のチリの運動はそれをはるかに上回っています。

全国各地の大学で校舎の占拠が行われ、17大学になるとか、大学だけでなく政府にも問題をなくす(減少させる)方針を取るよう要求しています。

もう冬の寒さなのに、今週のデモで一部の女子大生が上半身裸になって抗議しました。主催者発表で15万人、警察は3万人と言っています。確かに盛り上がりました。

十年ほど前のペンギン運動と呼ばれた学生運動を思い出させます。

与党側の政党が政府に、女性問題に関し、左翼の意見を取り上げ、同調しないよう要請しました。

文部大臣が、「そんな小さなことを」とコメントしたのが問題になっています。彼は「暴行や殺人が問題なら、それは司法が以前から取り上げている、それより小さな段階のことを大声で騒ぐのはどうか」と言いたかったらしい。

しかし男女の差別、男が女を力で抑えると言うのは文化の問題ですね。チリではまだそれが幅を利かせているわけです。

2) バチカン醜聞

34人の司教大司教がチリからバチカンを訪問し法王面談しチリのカトリック現状分析、どうすれば正常化できるかを話し合ったらしい。しかし恥ずかしい・嘆かわしい現実と口では言いながら、面談の最後に全員がにっこり笑って記念写真を撮っているのが不思議。 

一応、全員が辞任届を出したので法王は全員を首にすることが出来ますが、(首ではなく辞任を認めるですね)現状を替えるためには全員入れ替えるくらいの気合が必要でしょう。チリの問題が世界に注目されると言われますが、この種の問題はチリだけでなく世界中で起きており、聖職者の性的問題はこれからもコントロールできないでしょうから、同じことが世界中で繰り返されるのは自明。今まで騒がれなかったのは問題を隠す力が大きかったから。それだけですね。

1月ローマ法王チリ訪問時に彼がマスコミに「証拠を持ってこい」とバカにしていますから、先ず辞任すべきは他の誰より彼でしょう。

カトリックは世界に冠たる宗教ですが、内容はお粗末と言うのが世界に知れ渡ったわけです。信者教会ミサに行くのを止めたら、本気に改革に手を付けるでしょう。

今週ランカグアで神父の新しい性的問題が出ました。テレビの特別番組で見ましたが、そういう不祥事があると、同州の司祭ゴイッチのところに1年以上前に文書が入ったのに、自分は司祭で検察ではないと相手にしていなかった由。それが番組で報じられるとコロッと態度を変えて申し訳ない、真摯に謝りたいと発表。カトリカはばれたら誤ると言うスタイルを上から下まで通していますね。もうどこまで行くか分からない最悪の事態です。

3) 犯罪の増加

数年前には考えられなかったほど、犯罪関連のニュースがテレビで報道されます。数字からするとそれほどチリで犯罪は増えていないようですが、派手な犯罪、特に話題になっている自動車強奪が目立ちます。豪邸の前に待っていて、その家の自家用車が近づくと犯人グループが一気に運転手を脅し、鍵を奪ってその車で逃走すると言うものです。

日系企業会社の社有車が、レストランの近くで駐車し幹部社員食事の終わるのを待っていると、犯人グループに襲われ車を強奪されたらしい。

こういう犯罪を減らすためには犯人を捕まえること、捕まった犯人は刑務所に入ることが基本ですね。

4) 移民問題

今年の4月16日から移民法が変わりましたが、おかしな移民が多いハイチとベネスエラからの旅行者はチリへの航空便に乗る前に現地の大使館でビサを取ることが義務付けられました。このため今年の4月のハイチからの旅行者は昨年に比べると62%減少。4月16日以降は更に激減です。72人がビザを要求し66人が却下されたとか。ベネスエラからはそれほどひどくなく2131人がビザを得て、1122人が却下されたとか。チリ政府の作戦が決まったと言う感じですね。

スポーツ

1) サッカー

国際サッカー連盟の今週の発表ではチリ世界ランクで9位でした。それで来月のロシア世界大会に参加できないなんて。

選手の一人があの頃、うぬぼれがひどかったと自己批判しました。俺たちに勝てるわけないだろうと相手馬鹿にして本気を出さなかったのかな、悲しい実態

ワールドカップの前の最後の国際親善試合がありますが、チリは欧州に渡ってポーランドなどと対戦します。その代表チームのメンバーが発表されましたが、なんと今までのレギュラーはたった一人しか選ばれませんでした。新監督は若手の起用こそチリ再生切り札としています。なんだかローマ法王が取るべき手段みたい???

国内リーグ戦は1位のカトリカが2位のコンセ大学と対戦し、引き分けでした。

この結果、順位は全く予想外で上から順にカトリカ、コンセ大学、ウニオン・カレラ、アントファガスタ、チリ大学、コロコロです。


以上

2018-05-14 チリの風   その782  2018年5月7日―13日

今週は風邪も治り、いつものように仕事と趣味の世界を楽しみました。夜べッドに入る時、いつも幸せだと感じます。 サンティアゴは4月以降、雨が降りません。今週も天気予報では雨の日がありましたが、当たりませんでした。

トレッキングで山に入った時、風が冷たくて、指先も顔も凍えましたが、小鳥のさえずりは全く夏と変わらず、元気に生きているのが感じられました。

土曜日のサッカー教室は絶好の天気で、30名を超える参加者。初参加の二人のお母さんも最後の試合までがんばりました。

日曜日のマラソン練習、吐く息が白くなりましたが、仲間と楽しく走りました。

この朝から自然時間に戻ったので朝起きたらすぐ明るくなります。8月に夏時間に戻るまで3か月ほど自然時間です。

政治

1) ピニェラ動向

パレスチーナの大統領アッバスがモネーダ宮殿を訪問しピニェラと面談しました。彼はその後、パレスチーナ移民グループと集い、おまけにプロサッカーチームパレスチナ応援しました。

チリには外国移民のチームがプロの1部リーグに三つあります。イタリアスペインそしてパレスチナです。

つまりその3民族がチリにしっかり根を下ろしていると言うわけです。

もうすぐベネスエラで大統領選挙がありますが、チリ政府はベネスエラにチリ大使を送らない計画の様です。ベネスエラの左翼政権ははっきり死に体ですね。同じ左翼政権のニカラグアも最悪ですが、左翼思想よりそれを運営する政権に基本的問題があるのでしょうね。

2) 大臣スキャンダル

二つありました。先ず大蔵大臣が先月ボストンハーバード大学同窓会参加のため訪問しましたが、その費用公費で払われたのはおかしいと社会党議員監査委員会提訴。社会党は「前政権のエラー政策実施する資金がないといつもクレームしている大蔵大臣が自分個人旅行に国の費用を使うなんてもってのほかだ」 

大臣は「私は大蔵大臣として参加し、そこでチリの現状の説明をしているから公務となる。また経費の一部は同大学から戻されるはずだ」と説明しました。大学から払われる経費との差額は彼が自分で払うとか。

ついでラライン法務大臣が、大臣職に付く前にこっそり検察長官と面談していました。最初、「全く隠すことは無い。単なる面談だ」と軽くコメントしていましたが、調べが進むとペン銀行からの不正資金援助を受けたと裁判になっている最右翼UDI党のモレイラ議員の議員職をはく奪する手続きを避けるにはどうすればよいか話したらしい。議員職を一時凍結すれば裁判所仕事がしやすくなりますからね。

長官は「これらのことから、自分は辞職するつもりは全くない」ときっぱり。

両方とも野党議員がネッチリ調べて追及するでしょう。

それから妊娠中絶法案が成立して、暴行などで妊娠した女性の中絶は合法になりましたが、一部の病院医者は中絶はいかなる理由でも行いたくないと拒否し、法律がうまく実施されていません。これも政府の責任として野党側は厚生大臣の辞任を要求しています。

内閣官房長官はピニェラは2回目の政権なのに、いろんな大臣が全く素人としか思えないエラーを繰り返しているとコメントしました。

もちろん、次は与党側が前政権のエラーを発表するでしょうね。 

崩壊した与党連合「新多数」は次の選挙新左翼を仲間に入れると発表。でもキリスト教民主党DCはそれから外れるかもしれません。

元チリ中銀総長は新多数が左に振れれば振れるほどピニェラ式中道右翼政権が継続するだろうとコメントしています。

経済

1) 経済成長

3月は4.6%で、過去5年間で最高でした。好景気は継続かな、それとも一時的なものかな?

2) 銅価格為替

ペソが1ドル635ペソまで行って、どこまでチリペソが落ちるかと思わされましたが、週末は620ペソまで戻りました。銅の価格がポンド当たり3.12ドルまで上がっていますから、為替と銅価格は連動していると言うわけですね。

3) 低賃金

どの国でもワーキング・プア問題はありますが、 OECDの最近の調査ではもっともその数が多いのは中国で26%、次いでインドの19%でした。何となくその通りと思います。

チリは13.8%で日本の13.3%とほぼ同じ。チリがスペイン(15%)より良いと言うのは不思議な気もしますが、スペインがひどいのですね。ラテンではブラジルメキシコが苦戦しています。

一般

1) カトリック

チリ司教33人が大人数でバチカンに入りました。来週、チリ側とローマ法王会議が行われます。     年少児性的問題で一番、悪質なカラディマ神父はどこかの修道院で静かに暮らしているようですが、どうして警察沙汰にならないのかな?裁判で有罪になれば刑務所に行くのが通常と思いますが、カトリック関係者は裁判にはなりません。

笑ってしまうのはその神父事件の時の大司教だったエラスリスは今回は報告書を送ったのでローマに行かないとマスコミに発表しましたが、その後こっそり飛行場に行ったのがばれました。法王からチリの司教は全員バチカンに来てくださいとお願いしているのに分からないのですかと電話があり、慌てて荷造りしたらしい。ホンマにアホやな。

2) 学生運動

女子大生大学封鎖は続いています。チリ大法学部は既に2週間になりますが、男子学生の入校は認めていないとか。男女の差別セクハラ、さらに性的暴行事件まで学内にあるとし、問題を解決するまで封鎖は解かないとしています。チリで女子学生の実力封鎖は始めてです。政府の女子省大臣はそれを認める、援助するようなコメントを出しました。

3) 旅行

誰でも旅をするのは好きでしょうが、1980年南米を訪問した外人観光客は580万人でした。それが2016年には3200万人に増加しています。チリも訪問者が何百万人とその恩恵を受けていますが、世界観光は既に観光産業と言うべき一大事業になっています。世界で交通・観光関係で働く人が何と労働人口の10%と言われるらしい。そんなに?

4) 住みやすい街

今週の発表でチリで一番住みやすいのプロビデンシア区になりました。今まで首位を保っていたラス・コンデス区は2位に低下。首都圏が上位を占めますが、サンティアゴ以外でもっとも上位に入ったのは南米大陸最南端のパタゴニアのプンタ・アレナス市でした。私の一番好きな街です。チリで最も貧富の差が少ない、失業者が少ないなどの事実から犯罪も少なく、街を歩けば市民幸せに暮らしているのが感じられます。もっとも冬になれば太陽が出る時間はほんのわずかで朝晩暗い道を歩くことになりますが。

スポーツ

1) サッカー

国内リーグ戦大学チームのカトリカがチリ大と対戦。引き分けに終わりました。この結果、リーグ戦首位はカトリカ、2位はコンセ大学と変わりません。3位は意外のウニオン・カレラ、チリ大は4位、コロコロは5位です。


以上

2018-05-07 チリの風 その781 2018年4月30日−5月6日

日本ゴールデンウイークで多くの人があちこちを訪ねる旅を楽しんだのでしょうね。 チリも先の週末、月曜日をはさんで連休にした大勢家族郊外に出たので高速道路渋滞になりました。

私は風邪をひいてしまいました。朝晩、寒くなってきたのに薄い毛布一枚で寝て、台所の扉を開けたままにしていたからです。アホや。今週は仕事を休み、大人しくしていました。それでも土曜日、友だちとトレッキングを楽しみました。その後、みんなでコーヒーを飲みながら話し合い。こう言う会話がいつも楽しみです。

日曜日は元気が戻ってきたので仲間とマラソン練習。通常の10キロはきついので7キロにしました。9時の出発時の前、ウォーミングアップをするとき、まだ太陽がすっきりせず薄暗いですが、来週から自然時間(冬時間)になるので1時間早く太陽が出ます。

政治

1) ペルー人のノ―ベル賞作家バルガス・ジョサがチリに来て講演しました。彼は独裁者は右でも左でも認められないと言っています。 しかし世界は変わりました。一時、南米軍事政権が抑えましたが、その後、全く逆の左翼主義が人気を得てベネスエラ、エクアドルボリビア、チリ、アルゼンチンウルグアイ、そしてブラジルと全盛を誇りました。その左翼が消滅していくのは自滅と言うことでしょうね。思想が傾いたのではなくそれを実現していく政治家が情けないレベルに落ちたわけです。ピニェラが素晴らしいとは思いませんが、バチェレットよりマシとは感じます。

2) 家族関係

先日、ピニェラが駐アルゼンチン大使自分の弟を起用して野党からクレームが出ましたが、今週は内務大臣の息子で内閣総理府に働く青年が辞職しました。自分の責任で、政府迷惑を掛けたくないと言うわけです。バチェレットの息子が同じ仕事をしているとき、マスコミも野党も(今の与党)クレームしていませんでしたが???もっとも若い彼の給料が5百万ペソと言われると、1流企業部長職のそれですが、もらい過ぎだとは思いました。

予算関係で、前政権負債を多く残し、このままで既に決定した政策を実行する資金がないと大蔵大臣コメントしましたが、前政権と国会に責任があるわけですね。また人権問題でバチェレット政権下ではほとんど新しい動きはなかったとする見解が国会でまとめられています。

もっともバチェレットはそんなクレームは痛くもかゆくもないでしょうね。私の努力国民が認めていますと言うだけで。

先日、警察がマプチェのグループの携帯電話などを盗聴して問題になりましたが、テレビで、その原因としてバチェレットがマプチェ問題で市民があっと驚くようなニュースはないのかとプレッシャーをかけたので、その事件が始まったとか。証拠はないようですが、ホンマかな。

経済

1) ドミンガ鉱山

とうとう出ました。バチェレット時代にこの銅山の開発を拒否した委員会のメンバーの一人が計画内容を越えた段階で政治的観点から開発拒否になったとするコメントです。もちろんこれがどこまで本当なのか、その本人だけの見解なのか分かりませんが、自然破壊の是非を問う委員会が政治的に動かされると言うこと自体、バチェレット政権の落ち目を表しています。

2) ラタム航空のスト

ストが終わり通常運行が始まりました。

ストとは関係ないけど、同社はサンティアゴとクスコを結ぶ便を飛ばすと発表。今まではリマ経由でしたから、便利になります。いつか利用してみたいです。

3) 銅価格為替

銅の価格はポンド当たり3.07ドルと低め安定、為替は1ドル621ペソとドル高が継続。もっとも隣のアルゼンチン通貨下落の苦しみとは全く違いますが。

4) OECD加盟

チリが同組織に参加して8年経過。世界のトップにはまだ差があるにしても、各種の数字の透明さは進んだと言われます。

しかし男女格差は一向に良くならず、同じ仕事をしても給料の差は大きく、また会社組織の重役に占める女性割合はわずか6%。

一般

1) 幼児の葬式

今週のトップニュースですね。アムバルちゃん2歳が殺された事件です。第5州のロス・アンデス市で起きた事件ですが、母親が麻薬かアルコールに溺れ、子供の世話ができないと子供管理局が、あかちゃんの世話を母親でなく叔母に任せました。その叔母の同棲者が2歳の幼児を性的暴行し殺しました。

木曜日の葬式には何千人と言う人が参加しました。その後、墓地まで同行し、埋葬を見守りました。市民が街路に出て犯人を死刑または終身刑にするよう要求しました。2歳の女児に性的暴行を加えると言うのは全く理解できない事件ですが、その容疑者の男は先の選挙で同市の市会議員に立候補したとか。信じられませんね。

この事件は政府も動かしました。年少児の性的問題には時効をなくし、永遠に犯罪者を訴えられるように法律改正するらしい。

同じような問題がテレビ局チリ大学で騒がれています。セクハラ関連の事件で、今まで黙っていた女性が声を上げたわけですね。チリ大学の場合、法学部の校舎が学生に占拠されていますが、学校長は問題をなくすと言う点では異見はないが、校舎の選挙は困るとしています。それを最初としてチリ各地で女子大学生が大学占拠を始めた模様。

ノーベル文学賞問題も、日本役人のそれもありますが、世界中で同じようなことが起こっているわけです。

2) 国勢調査

昨年の調査の最終発表ですが、人口は1757万人、先住民系の人は12.4%。その中ではマプチェが圧倒的に多く80%でした。

外国人移民は過去の例で1992年には11万人、2002年には20万人、それが昨年は78万人。今年は100万人を超えたと言われますが、如何にこの2.3年で急激に移民が増えたか分かります。

しかしこの1月、66000人が入国したのに、移民法案を改正したところ、4月はその半分の33000人になりました。つまり旅行者で隠れて入るのは認められないとハイチ人、ベネスエラ人に通告したらこの数字になった訳です。

新法案で移民申請したのは今週まで77000人で、ハイチ人、ベネスエラ人だけでその約60%になります。

3) チリ人青年がマレーシアで死刑?

その二人は世界を旅してマレーシアに入りました。ある日、ホテルに戻るとその後をつけてきた男が、ホテルの中で強盗に変わり金品を奪おうとしたので二人は自衛の為、強盗を捕まえましたが、警察がすぐに来ず、20分あとに警官が来たときその犯人は死亡していました。このため二人が犯人として逮捕されたらしい。しかしホテルの人間が見ていたなら、どうして犯人になるのか分かりませんが、 裁判に掛かり外国人犯罪者として首つり死刑になる可能性があるとか。二人の親はピニェラに助けてほしいと頼んでいます。

4) メ―デイ

5月1日はメイデ―として世界中で労働者の祭典としてデモが行われますが、チリの場合、今年のデモは例年の半分ほどの参加者で奮いませんでした。毎年、労働者のデモ隊道路を埋めるのに、今年は寂しいもの。右翼政権になったので労働者は怒りの声を上げると言う雰囲気はゼロでした。共産党員労働組合トップの女性が今の政府を動かして労働者の権利を守らせると約束していました。

チリ共産党のトップはキューバに渡り新旧大統領面談。キューバがすごいと今でも言っているわけです。

5) カトリック問題

毎週、同じ話題ですが、ローマ法王と面談してチリに戻ってきた3人の被害者は今回は法王真摯な会話ができた。彼がカトリックの立て直しに思い切った手を打ってもらいたいと記者会見で発表。

先週、バチカンの識者がチリのケースが世界の注目を集めているとコメントしましたが、今週はバチカンのトップの一人(会計責任者)が同じ性的疑惑で訴えられ、もう世界中のカトリックば信用できない組織と言うことになっています。

ローマ法王がチリの司教を一人二人外しても腐った組織には大きな影響は出ないでしょう。

6) 包装法案

チリは法律で必要以上の砂糖・塩・カロリーなどを含んだ商品は包装紙にそれを明記するよう指導しています。ネッスレ幹部はそれに関し、「ラテンアメリカでチリはブラジルメキシコに次ぐ3番目の売り上げを占めている。人口の大きいアルゼンチンコロンビアより上に位置する」としながら、包装紙法案では消費者製品値打ちが適格に伝わっていないとクレーム

私は包装紙法案が出来て、彼らの製品には不要に多い砂糖が使われているとされるので、彼らの製品を買うのを止めていますが、私と同じように考える人が増えて、売り上げが減少したのでしょうね。

7) 通行規制

今週からサンティアゴでは交通規制が始まりました。週日は中心部にはナンバープレートの末尾の数字で規制され入れません。その数字は毎日変わります。つまり2週間に1回規制に掛かるわけです。それを無視して入ると警察がチェックしていて罰金です。今週はそれまでより車の動きが11%減少したとか。

2011年以降に生産された車はこの規制に引っかかりませんが、その新しいと言われる車の方がそれ以前の車よりブランドモデルによっては排気ガスがひどいと言うこともあるそうで、科学的にはこの規制方式は正しいとは言えないとか。

8) マプチェ問題

数年前に南部家屋に火がつけられ、オーナーの老夫婦が焼き殺された事件で、テムコ地方裁判所拘留されていた11名のうち3名をテロリストとして有罪とし他の8名を釈放しました。政府は「家を襲ったのは10名以上の人間で3名ではない。従って警察・検察の協力を得て、犯人を全部逮捕したい」とコメント。

逆に国際人権組織がチリでは先住民(マプチェ)を虐める動きが頻繁にあるとクレームしました。

スポーツ

1) サッカー

国内リーグ戦は人気の3チームはそろって勝ちました。順位はカトリカが断トツのトップ。続いてコンセ大学チリ大学です。人気のコロコロは4位になっています。

南米大会リベルタドール杯では、コロコロは勝ち1次予選を勝ち向く可能性が出ましたが、チリ大学は負けて敗退が決まりました、

来年のアメリカカップ戦ブラジルで開催されます。

それは南米の10カ国に、日本カタールを加えた12か国が参加。従来の特別参加国メキシコとアメリカは外されました。もっともレベルの低いアジアの2か国を招待する意味が分からないとするクレームも出ています。

なでしこジャパンならチリ代表に勝てるでしょうが、男の場合、日本代表はチリ代表に勝てないでしょうね。悔しいけれど。チリは現在のチャンピオンとして参加連覇を狙います。


以上