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pithecanthropus collectus(蒐集原人) このページをアンテナに追加 RSSフィード

2016-08-15

大阪・なんば、味仙の担仔麺

今年の5月に大阪へ行ってきた。千日前にある味園ビル内「紅鶴」でトークライブに呼んでいただいたからだ。まあ、その話は別の機会にするとして、せっかく大阪まで行ったのだから、仕事のついでにその土地ならではのラーメンを食べておきたい。ぼくの脳と胃袋は、常にそう考えるようになってしまっている。

名古屋には、味仙(みせん)という中華料理屋があって、そこの店主が発明したという台湾ラーメンが気絶するほどうまい(自分好み)という話は以前書いた。それ以来、台湾ラーメンのトリコになったぼくは、日本各地で「台湾ラーメン」を名乗っているものを食べ歩いたりしているのだが、最初に食べたアレに敵うものは一杯も見当たらない。やはり名古屋の味仙じゃなきゃダメなんだ! と、やはり別件で大阪へ出かけたときに、わざわざ帰京の新幹線を名古屋で途中下車したほどだ。

ところが、そこでぼくは失望した。そのときは名古屋の今池本店で台湾ラーメンを食べたのだが、最初に食べて感動したあの味とはまるで別物だったからだ。「味仙の台湾ラーメンは支店によって味が違うらしい」とは、きいていた。それでも、本店なら矢場店よりさらにおいしいに違いないだろうと、無意識に思い込んでいた。ところがそうではなかった。これ、わりと衝撃的でしたね。そうか、単に矢場店の味付けがぼくの好みにドンピシャリだっただけなのかー。

それ以来、ちょっと気持ちが冷めてしまって、台湾ラーメンを過剰に追求する気持ちはなくなってしまった。

で、ここで話は最初に戻る。5月に大阪へ行きまして、なんば周辺に何かうまい麺はないものか……とジタバタしていたところ、ぴあ関西のWさんから「味仙(あじせん)という店の担々麺がうまいですよ」と教えていただいたのだ。ぼくは基本的にうまいものの情報を他者から提供されても、それに素直に従うことはない。味覚なんて人それぞれで、誰かがうまいと思ったものでも、それをぼくが同じようにうまいと感じる保証はまったくないからだ。

それでも、そのときは気まぐれで行ってみようと思った。他に行きたい店もなかったし、読みは違うけど「味仙」という店名が大阪にもあるのがおもしろいじゃないか。すりゴマたっぷりの四川風担々麺はそんなに好きじゃないけど、Wさんが言うには、ここの担々麺は四川風ではなく、台湾ラーメンに近いそうだ。だったらそれは確認してみたいよね。

店は心斎橋にもあるが、なんばこめじるしのところにも「なんこめ店」という支店がある。泊まっているホテルからはそちらが近い。夕方6時の開店に合わせて店に行き、一番乗りの客として「担々麺」を頼んでみた。

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食べ終わってボーッとしてしまった。うますぎた。カンッッッペキに好みの味だった。スープは台湾風(?)のあっさりした味で、ラー油がピリリとした辛さを引き受けていて、ひき肉がコクを加える。スープの表面に散っているネギのようなものは、細かく刻んだセロリだ。これがシャクシャクした歯ごたえで、とてもいいアクセントになっている。ぼくは大阪へ行ったときはいつもなんばを拠点にするので、これはもう毎回ここで一食とることが決定だ。

2016-08-12

8/16は千駄木でWバースデイバッシュ!

平日の昼間からTシャツに短パンで街をふらふら徘徊してラーメン食ったりビール飲んだりレコード掘ったり古本めくったりしていても時間さえ経てば人間って奴ぁ自動的に歳をとる。8月3日、こんなわたくしでも55歳になりました!

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そんな自分を自分で祝うために、千駄木Bar Issheeで月イチやらせてもらってるDJパーティー「CRAZY GROOVE DONUTS Vol.8」を、勝手にバースデイバッシュとすることにしました。当日はぼくと、さらに飲み友達であり音楽友達でありラーメン友達でもあるタムラ(@vvvxxx)くん(8/11生まれ)との合同誕生会ってことで、2人で交互にDJします。前半はNEW WAVE、後半は歌謡曲で、それぞれの愛する名曲をいっぱいかけるよ!

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誕生日プレゼントとか、そういうお気遣いはまったく無用です。 とにかく遊びに来てくれるだけで嬉しいです! ただし、会場はBarですので、お酒の持ち込みはダメね。1杯だけでもなんか飲んでって。

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それと、今回は新宿御苑“例のプール”からすぐ近くでお馴染み、Bar浮かぶの2代目ママ・シブメグちゃんがフードを用意してくれます。Bar Issheeはいつもフードの持ち込みは自由で、この日もOKだけど、浮かぶママのフードもおいしいよ!

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■会場:
  Bar Isshee(千駄木)
  東京都文京区千駄木3-36-11 千駄木センチュリー21 地下1階
 
■料金:
  Charge:500円 + 1ドリンク以上のご注文をお願いします。
 
■タイムテーブル:
  20:00〜 とみさわ(40min. ラウンジDJ)
  20:40〜 vvvxxx(40min. NEW WAVE)
  21:20〜 とみさわ(40min. NEW WAVE)
  22:00〜 vvvxxx(30min. 歌謡曲)
  22:30〜 とみさわ(30min. 歌謡曲)
  23:00 終了予定

というわけで、皆さんよろしくね。友達が少ないという現実を突きつけられるのはダメージでかいので、とにかく迷ってるなら来て! 楽しませるから!

2016-06-28

どうでもいいことで生きていく

おかげさまで『無限の本棚』を出版して以来、各方面から取材、イベント出演、ラジオ出演などのお話をいただきまして、忙しい日々を送ってます。どうせすぐに波は引いていくだろうけど、とりあえず注目されてるうちが花なのよ、というわけで、時間の許すかぎり、依頼には応えようと思います。ちなみに、いちばんうれしいのは原稿依頼です。

あ、でも、たぶん呼ばれるはずだよな〜と思っていたイベントに出演依頼どころかご招待すらされなかったので、おれもまだまだ無名だな〜と気を引き締めている次第です。この「もっと知名度を上げたい!」という欲求と、マニタ書房を始めたときに「これからは世の中の役に立たないことだけをして生きていく!」と決意した気持ちは一見矛盾するようですが、その均等な着地点は「どうでもいいことの王者」ってことでしょうかね。

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▲『無限の本棚』表紙写真の撮影風景

2016-03-12

3/22新刊『無限の本棚』が出るむげ〜ん。

すっかり放置しっ放しで、たまに更新されたかと思えば宣伝ばかりになってしまっている当ブログ「蒐集原人」なのですが〜、凝りもせずまた宣伝のために更新するのです!

f:id:pontenna:20160312134734j:image:leftとみさわ昭仁の書き下ろし新刊が、3月22日にアスペクトより刊行されます。タイトルは『無限の本棚 手放す時代の蒐集論』というもので、小学生のときに酒ブタ(日本酒のキャップ)を集めることからコレクションの道に足を踏み入れたぼくが、以後、ミニカーやら漫画本やら古鍵やら顔出し看板やら廃盤レコードやら人喰い映画DVDやらの様々なコレクション活動を経てゆくなかで見つけ出した、前代未聞の蒐集論です。

皆さんは、何かをコレクションする人というのは、「蒐集欲」が強い人だと思ってますよね? そして「蒐集欲」というのは、すなわち「物欲」であるとも思っていることでしょう。ところが、そうではなかったのです。

自分で物を集めることも大好きだけど、それ以上に、何かを集めている人を見るのが好きなぼくは、コレクションにまつわる本なら手当たり次第に読んできました。でも、蒐集の本質を解き明かしてくれている本は1冊もありませんでした。本書では、おそらく史上初めて「人が物を集めたくなるときの心理」を分析し、蒐集欲の本質を解き明かしています。

ぼくはことあるごとに「エアコレクター」という概念を提唱してきましたが、いまひとつわかりにくかったこの考え方も、本書を読めば納得がいくことでしょう。ぼく自身もよくわかっていなかった。でも、2012年に自分の理想とする古書店「マニタ書房」を開業したことで、すべてが見えたのです。

2012年に美術出版社より『人生のサバイバルを生き抜く映画の言葉』という本を出して以来の新刊となります。『人生の〜』は最初に20世紀フォックスと美術出版社による企画ありきの本だったので、あまり自分の著書という感じはしません。その点でも、今回の『無限の本棚』は、54年間の人生を通じて考え続けてきたことをすべて書き切ることができたので、感慨もひとしおです。

人生のサバイバルを生き抜く映画の言葉

人生のサバイバルを生き抜く映画の言葉

無限の本棚: 手放す時代の蒐集論

無限の本棚: 手放す時代の蒐集論

2016-01-14

2015年度映画ベストテン

昨年公開された映画の私的ベストテンを「映画野郎メルマガ」2016年1月8日 vol.380に寄稿したけれど、無料メルマガなのでこちらにも同じものをアップしておく。

01位:グリーン・インフェルノ
02位:マッドマックス 怒りのデス・ロード
03位:カリフォルニア・ダウン
04位:ピクセル
05位:皆殺しのバラッド メキシコ麻薬戦争の光と闇
06位:野火
07位:ストレイト・アウタ・コンプトン
08位:バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)
09位:チャッピー
10位:キングスマン

■総評:
 イーライ・ロスがやってくれた!『グリーンインフェルノ』は人喰い映画の復権だけに留まらず、野蛮の逆襲エンターテインメントとしても一級の輝きを放つ。見どころは大麻にまつわる脚本の妙。どこまでも瑞々しいジャングルと、その中に立つ人食い人種ボディペイントによる緑と赤のコントラストは、映画史に残るビジュアルイメージだ。
『マッドマックス 怒りのデスロード』はオールタイムではそれほど上位には入らないが、2015年度の映画としては不満点を探すほうが困難な作品なので、この順位に置いた。
『カリフォルニア・ダウン』はアトラクションとしての映画を徹底的に追及した仕上がりで、可能な限り大スクリーンで観るべき映画。
 今年は『スライ・ストーン』『ジェームス・ブラウン』『ラブ&マーシー(ブライアン・ウィルソン)』など音楽映画が豊作だったが、なかでも『ストレイト・アウタ・コンプトン』でトドメを刺された。
『スター・ウォーズ フォースの覚醒』は、よかったけれどベストテンには入らず。とても期待していた『孤高の遠吠』は、本物の不良少年たちの輝きをまるで活かせていない演出にがっかり。『クリード チャンプを継ぐ男』も楽しみにしていたが、これは〆切りまでに見られずじまい。もし見ていたら『キングスマン』はベストテン落ちしたかも。