斬撃のレギンレイヴで思い出す北欧神話

だいぶ設定はいろいろといじられてはいますが、レギンレイヴ北欧神話がベースです。

北欧神話ギリシャ神話と並んでわりとなじみの深い物でしょう。

男性ならば小学校高学年生から中学生の間で必ず「神話知りたい病」を発症しますので、細かい設定はともかく、キャラクターやアイテムの名前等は多少は覚えている人は多いと思います。女性は知りません。TRPGとかやってる女性見たこと無いので、さほどファンタジーの世界に興味は無いように見えます。



最も、ファンタジーもののゲームでは北欧神話のキャラクター達は特別珍しいものではありません。


主神であるオーディンは有名ですね。水曜日(Wednesday)の語源であります。カラスを従えているのとグングニルと呼ばれる大変すばらしい槍、ひげを生やした姿はゲームボーイのSaGa2で再現されていますね。ロキの息子のフェンリル狼に食われてしまいます。


雷神トールは主神であるオーディンと並ぶ強さ(場所によってはオーディン以上)で木曜日(Thursday)の語源であります。ミョルニルハンマートールハンマー)はすさまじい威力で、投げてフルングニルを倒した逸話は有名ですね。最後はヨルムンガンドと相打ちになりました。


このゲームでの主人公の一人フレイの剣の師匠という設定の軍神テュールは予想通り火曜日(Tuesday)の語源です。オーディンが来る前には光の神で主神だったといわれています。


北欧神話にはいいことも悪いことも含めてロキがいろんなところでかかわってきますが、このゲームでも最悪なキャラクターとして独自の設定がされています。ロキの声を演じたのは郷里大輔 氏。先月お亡くなりになっています。TVタックルのナレーターの太い声の人といえばわかるでしょうか。



現在のファンタジーの原点であるトールキン指輪物語ですが、そのかなりの部分を北欧神話から抽出しています。エルフやドワーフといった存在はあきらかに北欧神話が元となっています。


また、世界は世界樹ユグドラシル)によって支えられているというのが有名です。比較的最近ではドラクエ9世界樹が重要な役割を果たしていました。世界樹の葉DQ2からありましたね。ただし、DQ9では世界樹の葉を落とす木が別に存在するのでややこしいことになっていますが。

世界樹の迷宮はもちろん世界樹が根本にありますし、テイルズオブファンタジアテイルズオブシンフォニアラタトスクの騎士も影響を受けています。


また、直接的に世界の影響は受けていませんが、ファイアーエムブレム聖戦の系譜トラキア776のキャラクター名は北欧神話からほとんど取られています。弓の神ウル、司法神フォルセティ、女神ナンナ、詩の神ブラギ、このゲームの主人公の一人であるフレイヤの夫はオードですし。ちなみにロキはロプトとも呼ばれますのでどれくらい最悪な存在なのかがわかります。

このゲームでナビゲータ(というかプレイヤーを陥れようとしているようにも見える)としての役割をする一部で大人気のイズンさんは詩の神ブラギの妻ですね。


戦乙女(ゲーム中では人間がこの言い方、神々はワルキューレといっている)は古くはワルキューレの伝説が有名ですね。英語名バルキリーのほうが有名な場合もあります。マクロスとか。おいらがガキのころ読んだ本ではヴァルキュリアという書き方をしていた本が多かった記憶がありますが、そんな読み方の違いは些細なものでしょう。

戦場で死んだ勇敢な魂を来るべきラグナロク(最終戦争)に備えてバルハラへ届ける役目をします。病の床で死にそうな場合、ヘルヘイムではなくバルハラへ行くことを夢見て自らの剣自害する人もいたといわれています。


このように北欧神話は現在のファンタジーの基礎ともいえるものです。これを機に読んでみると面白いでしょう。