国のためにとりなし祈る

2月11日は「建国記念の日」です。もとをたどれば、記紀伝承上の天皇神武天皇即位の日をこの日に設定し休日とした「紀元節」が、第二次世界大戦後に廃止され、1966年に「建国記念の日」という名で復活して今に至っています。ですから日本のキリスト教界においては、この日を「信教の自由を守る日」として毎年覚えている教会も多くあります。

 さて1月21日から遠藤周作原作の映画「沈黙」が上映されています。あらためて、この作品に描かれているようなキリシタンに対する迫害がこの国で行われていたこと、明治維新後もキリスト教への偏見は根深く残ったこと、第二次世界大戦の最中には国から教会に対する圧力、監視、投獄などがあったことを思わされています。

 今、私たちが当たり前に享受している思想、信条、信教の自由が保証されたのは、長い日本の歴史においてはつい最近の出来事です。現在の憲法によって守られている「イエスをキリストと告白する」自由が失われることのないように、国のために執り成しの祈りをしていきたいと思います。

 2月11日は14時から在日本韓国YMCAアジア青少年センタースペースワイホール地下にて、「信じたように生きるー次世代とともにー」と題して、大嶋重徳氏(キリスト者学生会 KGK総主事)の講演があります。話を聞き、祈ってこようと思います。

 2月12日の花小金井キリスト教会の礼拝では「信教の自由を守る礼拝」としてささげます。メッセージは藤澤一清さん。メッセージ題は「キリスト
は我が内にいきておられる」です。

この国のために祈りましょう。

「まず第一に勧めます。願いと祈りと執り成しと感謝とをすべての人々のためにささげなさい。王たちやすべての高官のためにもささげなさい。わたしたちが常に信心と品位を保ち、平穏で落ち着いた生活を送るためです。」(テモテへの手紙2章1節〜)