オーウェンがレアル・マドリーへ移籍

レアル・マドリーCFが、リバプールFCのFWマイケル・オーウェンを推定1200万ユーロ(約15億7200万円)の移籍金で獲得した。マドリーのMFカルロス・ヌニェスのリバプール移籍も同時に決まった。
http://jp.uefa.com/competitions/UCL/news/Kind=1/newsId=215737.html

ここ少し書いたけど、正式決定してしまいましたか。
リバプールにとっては勇気ある挑戦だと思う。特にリバプール贔屓でない自分にとっては凄く面白い。確かにオーウェンはスピードと決定力を兼ね備えた素晴らしいストライカー。ただオーウェンがチームのエースとして存在していると、どうしても彼に点を取らせる事を最優先するサッカーをしなくてはならない。
オーウェンは前線に大きなスペースないと持ち味を発揮しづらい。どうしても相手を引き出すような戦い方をしなくてはならず、必然的にカウンターサッカーになってしまう。遠目の位置からスタートすることを好み、前線に張ったり組み立てにも参加することを得意としないのだから。そうして彼中心のチームを作っても、持病のハムストリングの悪化ですぐに離脱。そうなるとリバプールのチームとしてのパフォーマンスは極端に低下してしまう。
ベニテスは個人頼みのチームではなく、一人の主力が抜けても同じようなパフォーマンスが出来るチームを作りたいんでしょう。アイマールが離脱してもチームとしてのパフォーマンスが落ちなかったバレンシアのように。リバプールベニテスの元でどう変貌していくのか期待したい。でも計算できるFWFWがシセとバロシュだけではきついよね。シナマも将来有望だけど、現時点で過剰な期待は出来ないし。へスキーとディウフの離脱が後々響いてこなければ良いのだけど。16億という移籍金も安すぎだったのでは。
一方のマドリー。なんかつまらない補強だよね。皮肉以外で好意的な言葉を並べる人は少ないと思う。マドリディスタも含めて。ただし実にマドリーらしい補強。オーウェンは今のマドリーにぴったしの人材でしょう。マーケティング効果的にはこれ以上ない人材。マドリーは財政てkに選手の肖像権に頼る所が多いのだから。
戦力としてもオーウェンロナウドも小さな怪我でフルシーズン持たないだろうから丁度いいのか。モリエンテスはまたもつらい立場に。一番厳しくなったのは来シーズン戻ってくるポルティージョか。パボネスさえ重視しない戦略。
崩壊しそうな気もするけど、サムエル加入でDFの層はアップしたし、昨シーズンよりは手強そう。ビエイラに50億出すより、オーウェンに16億の方が旨みがあるのかも。余った金で獲得候補のコロッチーニカンナバーロを獲れれば御の字。何やらマスチェラーノにまでオファー出したらしいし。やめてくれ。

日本代表vsイタリア代表

GK:1 曽ヶ端準
DF:15 徳永悠平→4 那須大亮(前半19分)、3 茂庭照幸、2 田中マルクス闘莉王、13 駒野友一→11 田中達也(後半0分)
MF:6 今野泰幸、5 阿部勇樹、8 小野伸二(Cap)、10 松井大輔
FW:9 高松大樹、16 大久保嘉人

スタメン発表(確認)*1
は? 4バックかよ。親善試合でもろくに試してない4バックを、相手の出方も観ないまま使うかなあ。オプションとして用意しておくなら、事前の親善試合でもっと試しておくべき。またテストですか。3バックで前回ミスをした那須をそんなに使いたくなかったのか。だったら徳永か菊池を使えばいいのに。
前半終了。
はぁ・・・。またも試合の入り方に失敗した日本。全体的に浮き足立っていた印象だけど、一番テンパっていたのは監督なんですかね。前半20分あまりで交代選手が出ることが事の異常さを象徴している(怪我ならsっようがない)。これで大事な交代カードを一枚切ってしまった。この先の展開に不安が残る。
急造4バックがイタリア相手に通用すると思ったんですかね。小野の位置もまた中途半端だし。なんで自分達が継続してきた戦い方を信じて遂行しないか疑問。今までの強化過程は何だったのか。
イタリアは相変わらずコンディション不良。セリエAやU-21欧州予選でのプレーの面影はない。終盤はスタミナ切れで足が止まるはず。とにかく頑張ってくれ。
試合終了。
こんなもんでしょ。最後まで諦めずに戦ったのは立派だけど、結果的には完敗。そしてグループリーグ敗退。
後半は日本がボールを保持して攻める場面が目立ったけど、ほぼイタリアのゲームプラン通り。高い位置でプレスをかけずに、引いて守ってスペースを消して、攻撃には人数をかけずにカウンター。フィジカルに優るイタリアに、あそこまでスペースを消され、守備に人数を割かれたら厳しい。2点も差があるから省エネで十分勝てると判断したんでしょう。そういう展開だからこそ押し気味に試合を進められたに過ぎない。
序盤はイタリアが3トップを捕まえきれずに日本もチャンスを作れたけど、その後はセットプレー以外で点が奪える気配はなかった。日本は後半開始直後に1点返しておきたかったところ。松井の一対一でシュートを打たない姿勢が悔やまれる。
選手も監督も国際舞台での経験不足を露呈。特に山本監督は酷かった。先発もそうだけど、選手交代の最後のカードが松井に代えて森崎。2点リードされていて、なぜ松井より得点力で劣る森崎を投入するのか。リスクを犯してでも攻める姿勢を選手投入に表して欲しかった。混乱が見えた先発布陣、リスクを犯せない姿勢は試合内容にそのまま反映された格好。つまるところ監督には向いてないんでしょう。次は何処に分からないけど、ジュビロへの出戻りだけは勘弁してもらいたい。
選手も部分部分は通用したけど、あくまで一部分であって、全体的な能力では世界レベルに比べると見劣ってしまう。足りない所はポジションや各選手によって違うけど、ピッチ上のメンタル・判断力は全体的に劣っていたと思う。ただし部分部分は十分通用していたわけで、その選手のポテンシャルを最大限発揮させられなかったことが悔やまれる。戦い方さえしっかりしていれば、もっともっと渡り合えたはず。
小野にしても得意のパスでミスが目立ってしまうなど、OAとしてチームそのものを変える様な力はなかった。そもそも一人の選手にそんな役目を負わせること自体無理があるのだけれど。しかも直前合流・ぶっつけ本番で。OA起用に関しては、選考段階からあったチグハグさをそのままピッチ上へ持っていってしまった。
試合そのものだけでなく、事前の親善試合やOA選考も含めたチームの強化段階にも問題があったと言わざるを得ない。
OAを『前回大会に惜しくも出場できなかったから』なんて理由(無論それだけとは思わないけど、それがなかったら選ばなかったでしょう)で直前合流しか出来ない選手を選んだ挙句、本来のポジションで使わないとはお話になりません。GKもソガが前回大会の補欠メンバーじゃなくても選んだのかは疑問(ソガでは相応しくない云々ではなく)。直前で無理と判断された高原の件も、彼の病気は完治しない可能性はあったんだから、保険でOA登録を増やしておくべきではなかったのか(高原の件に関しては山本監督だけの責任とするのは酷ですが)。
事前の親善試合もテストに終始して、本番までに先発メンバーを固定することもせず、本番までもテストに使ってしまった印象。チームとしての攻撃の形も最後まで作れずじまい。効果的だった平山のポストプレー(頭)からの攻撃の形も、本番では刺身のつま扱い。高松中心にするなら、親善試合から高松を中心とした戦術を構築すべきだった。
これで第3戦は消化試合。プレッシャーから開放された選手には良いプレーを期待したい。本当はプレッシャーを背負っての真剣勝負を経験して欲しかったんだけど。国際舞台に恵まれないJリーガーにとって、一戦でも多く世界の舞台で経験を積む事が重要だっただけに、その機会を無くしてしまったのは残念無念。

*1:試合開始間際