「憲法改正」@『熱風』

スタジオ・ジブリのPR雑誌『熱風』7月号の特集「憲法改正」が話題になっているようだ。そこで8月20日まで、4本のテクストを含んだ「憲法改正」特集がpdfで配信されるという*1


http://www.ghibli.jp/docs/0718kenpo.pdf



憲法を変えるなどもってのほか(宮崎駿
9条 世界に伝えよう (鈴木敏夫
戦争は怖い (中川李枝子)
60年の平和の大きさ (高畑勲
中川さんは、あのぐり/ぐらの作者か*2

TurkishではなくToruko

承前*1

長崎新聞トルコライスの日 見直し」http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130720-00010000-nagasaki-l42



長崎市は19日、ご当地グルメトルコライス」をPRするため2010年に制定した「トルコライスの日」(9月16日)と「トルコライス推進月間」(9月)を取りやめると決めた。新たな日付を設定するかなど、今後については関係者と協議する方針。
さてこの記事の特色は先ず「トルコライス」の実物写真が掲載されていること。また「トルコライス」という名前の起源についての説が紹介されていることだろう。曰く、

トルコライスは1950年代に長崎で誕生したといわれる洋食で、豚肉を禁忌とするイスラム教圏のトルコ料理とは直接関係ないとされる。名前の起源については諸説あり、ピラフがインドや中国、スパゲティがイタリアを表し、その中間点のトルコにちなんだとする「地形説」や、3種類の料理を三色旗(トリコロール)になぞらえたのがなまった説などが有名。
炒飯ならともかく何故「ピラフ」が「インドや中国」を表すのか、ちょっとわからない。1950年代というと、日本からヨーロッパへは主に船で行った時代。船だとスエズ運河を通過するのが殆どなので、土耳古は通過しなかったのでは? しかし他方で、陸地としてのユーラシアを(例えば)自動車で移動する場合、伊太利への「中間点」としての土耳古というのは妙に納得してしまう。沢木耕太郎(『深夜特急』)*2のルートも、土耳古からフェリーで伊太利へというものではなかったか。またマイケル・ウィンターボトムの『イン・ディス・ワールド』も*3
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3年前の開店以来、トルコライスを中心メニューに据えている「レッケル」(松が枝町)の松島伸一代表(46)は外国人向けメニュー表に「Turkish Rice」ではなく「Toruko Rice」と表記。「トルコライスは固有名詞。ちゃんぽん、皿うどんに並ぶ長崎のソウルフードであることを理解してほしい」と話している。
1980年代にTurkishではなくTorukoという理屈が通用していれば、今頃泡の国などという言葉はなかったのだ。