2016-09-09

１ではなく４

Adam Vaughan “Researchers discover there are not one - but four species of giraffe” https://www.theguardian.com/environment/2016/sep/08/researchers-discover-there-are-not-one-but-four-species-of-giraffe

Julian Fennessy博士*1らの研究によると、今まで１種だと信じられてきたキリンは実は４種に分かれている*2。

Analysis of DNA evidence from all of the currently recognised nine sub-species found that there is not just one species of giraffe but enough genetic differences to recognise four distinct species. Experts said the differences are as large as those between brown bears and polar bears.

The four recommended new species are the southern giraffe, with two subspecies, the Angolan giraffe and South African giraffe; the Masai giraffe; the reticulated giraffe; and the northern giraffe including the Kordofan giraffe and west African giraffe as subspecies.

この発見はキリンの保護に対して重要な意味を有している。アフリカにおいてキリンは30年前の３分の２である10万頭が生息している。このように減少はしているものの、単一の種として最も絶滅の危惧のない種と認定されているので、キリンの保護はあまり注目の対象となっていなかった。しかし、４種ということになると、絶滅危惧の度合いが上がる種も出てくる；

While the southern giraffe was increasing markedly in number, populations in east and central Africa were in trouble, he said.
“It’s all habitat loss, fragmentation and a lot of that is, let’s be honest, linked to human population growth – increasing land for agricultural needs, whether for commercial or for subsistence farming,” he said, speaking from Windhoek, Namibia. “In some of these countries though there is illegal hunting or poaching causing the decline.”

国際自然保護連合(IUCN)*3の反応；

The conclusions of the study, which took five years, will be now be reviewed by the International Union for Conservation of Nature’s specialist group on giraffes.
In a statement, the IUCN said: “The number of species of giraffes has come in for much discussion and debate in recent years. The findings of this latest study will need to be carefully evaluated, as it could - as the authors note - have considerable implications for their conservation. We know that giraffes, while widely distributed, are declining nearly across their range, with some narrowly distributed populations in serious trouble.
“If the findings of the current study are accepted, then it may well be that some species would be listed in threatened categories on the IUCN red list. This would hopefully flag the need for increased attention on a species that is otherwise normally considered common.”

さて、キリン＝単一種説の起源；

The historically accepted definition of one species of giraffe was based on a description in 1758 by the Swedish taxonomist Carl Linnaeus, who examined a Nubian giraffe (now to be considered as a northern giraffe). The new study’s discovery that there are in fact four will not come as a a total surprise to those who study giraffe closely – previous research has suggested some subspecies appeared genetically distinct enough to be considered separate species*4.

18世紀のリンネ以来の定説が覆るわけだから、世界中の動物園や自然博物館で解説の書き換えをしなければならなくなる。
今月初めに公表されたIUCNの「レッド・リスト」の改訂を巡って；

Oliver Milman “Eastern gorilla now critically endangered while giant panda situation improves” https://www.theguardian.com/environment/2016/sep/04/eastern-gorilla-critically-endangered-illegal-hunting-iucn-red-list

*1:See eg. http://giraffeconservation.org/our-team/ Kate Bezar “Julian Fennessy is a Giraffe Protector” http://www.dumbofeather.com/conversation/julian-fennessy-is-a-giraffe-protector/

*2:Julian Fennessy, Tobias Bidon, Friederike Reuss, Vikas Kumar, Paul Elkan, Maria A. Nilsson, Melita Vamberger, Uwe Fritz & Axel Janke “Multi-locus Analyses Reveal Four Giraffe Species Instead of One” http://www.cell.com/current-biology/fulltext/S0960-9822(16)30787-4

*3:http://www.iucn.org/ See eg. https://en.wikipedia.org/wiki/International_Union_for_Conservation_of_Nature https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E9%9A%9B%E8%87%AA%E7%84%B6%E4%BF%9D%E8%AD%B7%E9%80%A3%E5%90%88 Mentioned in http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20130708/1373257262 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160406/1459958841

*4:See David M Brown, Rick A Brenneman, Klaus-Peter Koepfli, John P Pollinger, Borja Milá, Nicholas J Georgiadis, Edward E LouisJr, Gregory F Grether, David K Jacobs and Robert K Wayne “Extensive population genetic structure in the giraffe” http://bmcbiol.biomedcentral.com/articles/10.1186/1741-7007-5-57

2016-09-09

三人の酔っ払い

三酔人経綸問答 (岩波文庫)

作者: 中江兆民,桑原武夫,島田虔次
出版社/メーカー: 岩波書店
発売日: 1965/03/16
メディア: 文庫
購入: 3人クリック: 44回
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某人に教えてもらった。
NHKの報道；

東洋のルソー中江兆民の代表作の直筆原稿見つかる
9月9日 7時08分

明治時代に日本に自由民権思想を広め、東洋のルソーと呼ばれた思想家、中江兆民の代表作「三酔人経綸問答」の原稿が見つかり、調査に当たった国文学研究資料館は直筆の下書き部分が含まれ、執筆の過程がうかがえる貴重な資料だとしています。
高知出身の思想家、中江兆民は明治時代にフランスの哲学者ルソーの思想を日本などに紹介したことから、東洋のルソーと呼ばれ、自由民権運動の理論的指導者となりました。
今回見つかったのは兆民の代表作「三酔人経綸問答」*1の原稿で、１１４枚の和紙に毛筆で記され、２つの冊子にとじられた状態で残されていました。
「三酔人経綸問答」は、思想の異なる３人の人物が酒の席で、１９世紀の世界情勢における日本の在り方を議論するという設定の作品です。
見つかった原稿は後半の４分の１ほどが下書きのままで、調査に当たった国文学研究資料館は、少なくともこの下書き部分と、前半の清書部分に書き加えられた訂正の記述については、兆民の直筆と見ています。
国文学研究資料館の谷川恵一教授は「原稿には訂正箇所が多く、兆民が執筆の過程で試行錯誤をした跡がうかがえる。近代日本を代表する思想家が、どのように作品を書き進めていったかが検証でき、学術的にも大変意義深い資料だ」と話しています。
この原稿は、国文学研究資料館などが進めている古典資料のデータベース化を進める事業の中で確認されたということで、来月８日から高知市の自由民権記念館で展示されます。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160909/k10010676861000.html

報道としては、何処で所蔵されていたのかが言及されていないのが問題だろうとは思う。
ところで、気になったのは、「東洋のルソー」の「東洋」とは（伝統的な）日本という意味なのか、それともOrientという意味なのかということ*2。

*1:Mentioned in http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20110831/1314764943

2016-09-09

新天地（2015年６月）

See http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160906/1473170584

2015年６月13日。

興業路*1。

興業路・黄陂南路*2の交差点。

2016-09-09

Organic Kitchen

2015年４月19日。

復興西路*1。

Organic Kitchen*2

復興西路。

Organic Kitchen

復興西路・烏魯木斉中路*3の交差点。

*2:See eg. http://www.timeoutshanghai.com/venue/Restaurants__Cafes-Western-Contemporary/Fusion-_Restaurants__Cafes-Cafes/8815/Organic-Kitchen.html

2016-09-09

弁護士的ディスクール？

高畑裕太による強姦事件*1を巡って。

田房永子「高畑淳子の会見」http://mudani.seesaa.net/article/441393175.html *2

批判的な見解。

記者たちの無粋で無意味で不気味な質問の数々によって、高畑淳子の「被害性」が強調されまくる。まるでマスコミが高畑淳子への同情を作り出して守っているかのように見えるほどだった。
　性犯罪という、個人間の問題、殺人という非日常的な事件よりももっと分かりにくい、日常にまぎれ混んでいる問題で、こういう会見がテレビで仰々しく流れてしまうこと自体が、被害者側への大きな攻撃だと思う。
　被害者は弁護士から「相手はちゃんと働いてる人なんだ」「酔っていただけなんだ」「このことが公になったら、加害者の人生は終わってしまう」とか言われる。
　まるで自分が被害を訴えることで今度は自分が加害者かのようなことにすり替えられてしまう。
　それで訴えを取り消したりすることが、世の中にはたくさんある。

結局この会見は、２４時間テレビとか裕太が「仕事で」迷惑をかけた人たちへの謝罪会見でしかなかった。
　加害者の家族がどんな風に苦しむのかを映像でハッキリと見せつけられてしまって、これから先、性犯罪・性暴力の被害に遭った時に、遭った人が、この会見の映像や高畑淳子の様子を思い出して通報を躊躇ってしまうことになるのではないかとも思う。

また、「不安」解消の心理について；

そして、母親に容疑者のもともとの特徴や、性犯罪の兆候などを聞きたがったり、容疑者の性格の“異常性”をことさらに語ろうとする記事がバンバン出てくるのは、「私は加害者になったり加害者の親になったりすることはない」と思いたい、安心したいという心の現れだと思う。
　地震が起きて家が壊れてしまった人に「ここは地盤がゆるいからですよね？」「地震が来たら壊れるって思ったことはなかったんですか？」とか聞いてるのと同じで、聞いてる側の「うちは大丈夫だよね、地震来ないよね、きてもうちは壊れないよね」っていう不安を解消しているだけの無礼な質問だ。
　被害者の特徴を知りたがったりするのも、同じ心理だと思う。だからこの件は仕方なかったんだ、と溜飲を下げたい、納得したい、という心理。
　
　しかしそんなことで不安が解消されるわけがない。
　テレビでは子持ちのタレントたちが「自分の子どもが加害者になるなんて怖い」「防ぎようが無い」とただ“男の性欲”に怯えてる。
　男性タレントが「顔もいいし有名人なんだから、ちゃんと口説けば結構な確率でそういう関係になれたはずなのにどうして」と言っていた。これは震災の話題で「もっと太平洋の真ん中の海のほうで地震が起こればよかったのに」とか言ってるようなものだ。
　他の件だと、そんなアホな発言は出てこないのが普通だけど、性犯罪のことになると、みんな知らなすぎて「なんで」とか「こうすればよかったのに」とか延々とただ感情を口から出す、みたいなテレビショーになってしまう。　
　地震とかは、地球がどういう構造になっててどうして起こるのかっていうのを専門家が分析してる。
　性犯罪・性暴力だって専門家達が研究してるのに、なかなかそういう話にならない。性犯罪・性暴力は、自然災害以上に、どうにもならないもの、みたいなことになってる。
自然災害とか殺人事件とかだったら、「自分はそういう目に遭わない、という安心」や「事件は仕方なく起こったんだと思いたい」という心理（本音）はもっと隠され、ネットの隅でひそかに語られるけれど、性犯罪になると、そっちが表に丸出しになる。ニュースが出た当日から、そのとてつもなく下劣な話題が真っ先に一番表に出てくる。性犯罪が一体どういうことなのか、一般的に知られていないから、本音と建て前が真逆になっていることすら分からないという状態になっている。

さて、吃驚したのは、冒頭で語られている、田房さんが「ルノアール」で盗み聞ぎしたという痴漢被害者（女性）と弁護士（男性）との会話；

喫茶店（ルノアール）に一人でいた時のこと。隣の席で60代前半くらいの弁護士の男性と、20歳くらいの女性が、痴漢の裁判について話していた。
　痴漢被害者の女性が具体的にされたことをしっかり説明した。強制わいせつだけではなく女性が駅員のところに連れて行くと目を離した隙に洗面台で手を洗って証拠を消し、バカにしたような態度を取ってきたということを詳細に話していて、それが余りにも酷いので、聞こえてしまった私も怒りで震え出すほどだった。「訴えたい」と言っているのに弁護士は「10万での示談」を薦めまくっていた。そしてこう続ける。
「向こうの男性は、その時はお酒が入ってただけで、普段は真面目ないい人だよ」
「例え慰謝料が50万とれても30万は裁判費用で消えるから裁判なんてあなたにとってなんの価値もないよ」
「（それでも訴えてこらしめたいという被害者に対し）ちゃんとした会社に勤めている人だから、留置場に1日入っただけでも相当反省してるよ」
「殺人とか覚醒剤みたいに証拠がわかりにくいから慰謝料はとりづらい（だから10万円で我慢したほうが賢明）」
「有名な企業の人だから、あなたが訴えるとニュースになって新聞に顔写真とか名前が載っちゃうんだよ」
「訴えられたら向こうの人生狂っちゃう」
　もっといろいろ「ええ？！」ってことを、ずっと女性は弁護士から言い続けられていた。
　弁護士的には、そう言うのが仕事なのかもしれないけど、つまり法律自体にその根底に「触られたぐらいなんだよ」と思ってる男たちの心理がベターーーーーと張り付いている。口では言わないけど、全身から出てる。
　一番腹が立ったのは「裁判でまた2度も３度もつらい体験を話さなきゃいけないんだよ？　いやでしょ？」というもの。「たいしたことねえだろ」って思ってるのを全身から出しておいて、都合が悪いところだけ「つらいでしょ？」と脅す。
　なんとなくは聞いてた。痴漢被害を訴えるのがとても大変だっていう話は。だけど本当にこんなことを面と向かって言われて“説得”されるんだ、と知って驚きすぎて息が苦しくなった。

この爺、痴漢男性の代理人じゃなくて、被害者の代理人ですよね。この弁護士の世界観によると、人間（特に男性）には、狂うに値する「人生」のある人とない人がいるということになる。また、「ちゃんとした会社に勤めている人」は「痴漢」をしても（多分レイプをしても）訴えられない、「示談」で済ます特権があるわけか。

*1:See http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160823/1471959494 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160826/1472224781 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160831/1472610546 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160901/1472699191

*2:Via 其処當あかり「高畑裕太が「容疑者」となってからふつふつとわきあがる心の奥の何か」http://www.huffingtonpost.jp/akari-sokoatari/sexual-assault_b_11869846.html

2016-09-09

チャフラスカではなかった

『朝日新聞』の記事；

「五輪の名花」チャスラフスカさん死去　女子体操で金
金島淑華、ウィーン＝喜田尚
2016年8月31日16時36分

　１９６４年東京五輪の女子体操で三つの金メダルに輝き、「五輪の名花」「東京の恋人」と呼ばれて日本でも親しまれた旧チェコスロバキア出身のベラ・チャスラフスカさんが３０日、故郷のプラハの病院で亡くなった。７４歳だった。

　４２年、プラハ出身。東京五輪では個人総合、跳馬、平均台で金メダルを獲得。６８年メキシコ五輪でも個人総合で２連覇を達成するなど四つの金メダルに輝いた。３度出場した五輪で合わせて１１個のメダルを獲得した。
　優雅な演技で日本を含め、世界中のファンを魅了したが、母国の民主化運動、６８年の「プラハの春」を支持する「２千語宣言」に署名したため、迫害を受けた。８９年の民主化で名誉を取り戻した後は、大統領顧問やチェコ五輪委員会会長も務めた。
　だが、息子が元夫を死なせてしまう事件をきっかけにうつ病を患い、９０年代終わりごろには表舞台から姿を消した。１０年以上にわたる闘病生活を乗り越えると、日本にもたびたび来日。１１年には東日本大震災の被災地にも訪れた。
　昨春、膵臓（すいぞう）がんで１０時間に及ぶ手術を受けた。その後も化学治療を続けていたが、今年６月、肝臓にがんが見つかり、医師から余命が短いことを宣告されていた。（金島淑華、ウィーン＝喜田尚）
http://www.asahi.com/articles/ASJ8053Y5J80UTQP021.html

ずっとチャフラスカだと思っていたことがあった。どうしてもスラヴ系の名前は苦手だ。
1964年の東京オリンピックのときは３歳で、全然記憶がない*1。でも、東京オリンピックにおける彼女の写真（映像）は何度も雑誌やドキュメンタリー番組とかで引用されてきたので、知っている。また、墨西哥オリンピックのときは既に小学生になっていたので、それは覚えている。
See also

「ヴェラ・チャスラフスカを追悼する（9月1日更新）」http://blog.goo.ne.jp/mccreary/e/752db83dfc5da77075d803e064e99578
ユーロの行方*2「チャスラフスカさん死去…彼女が日本で「名花」と呼ばれた理由」http://matome.naver.jp/odai/2147263226322771501
ajamasuajamasu*3「「五輪の名花」チャスラフスカさん死去、突然の訃報に悲しみの声が相次いでいる」http://matome.naver.jp/odai/2147263204722052201
Wikipedia
https://en.wikipedia.org/wiki/V%C4%9Bra_%C4%8C%C3%A1slavsk%C3%A1
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%A9%E3%83%BB%E3%83%81%E3%83%A3%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%83%95%E3%82%B9%E3%82%AB

*1:See http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20140707/1404706556 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20140930/1412097866

2016-09-09

場所と季節

昨年12月に自らの祖父を鶴嘴を使って殺した千葉県の高校生がいたのだが*1。
『朝日新聞』の記事；

スイカ割り口実に目隠し、つるはしで襲撃か　郡山の殺人
永野真奈
2016年9月9日12時57分

　福島県郡山市の山林で５月、郡山市大槻町の警備員岡部大樹さん（２５）の遺体が見つかった事件で、殺人と死体遺棄容疑で逮捕された無職、車田和也容疑者（２６）＝郡山市安積町笹川＝が岡部さんに「スイカ割りをしよう」と持ちかけ、目隠しをしたうえで背後からつるはしで襲った疑いのあることが捜査関係者への取材で分かった。車田容疑者は９日に起訴される見通し。

　捜査関係者によると、車田容疑者は５月１５日、殺害現場の山林まで岡部さんと自分の車の２台で向かい、持ってきたつるはしで岡部さんの頭を殴るなどした疑いがあるという。岡部さんは頭の骨が折れており、体にも複数の切り傷があった。
　車田容疑者は岡部さんの元同僚で、岡部さんの身分証明書を使い、複数の消費者金融から金を借りていたという。借金の発覚を恐れて犯行に及んだとみられている。
　岡部さんは５月１５日、車で外出したまま行方が分からなくなった。捜査関係者によると、車田容疑者は同月１７日、岡部さんの家族に「岡部さんの車を山林で見つけた」と伝えていた。翌１８日、車から約１０メートル離れた場所で郡山北署員が岡部さんの遺体を見つけた。県警は８月２１日、殺人と死体遺棄の疑いで車田容疑者を逮捕していた。（永野真奈）http://www.asahi.com/articles/ASJ993SB5J99UGTB003.html

最初タイトルだけ読んで、「スイカ割り」で人間の頭を西瓜に見立ててぼこぼこにするというのはギャグとしてはありだけど、マジでやられたらやっぱり怖いよねと思ったのだった。よく読んだら、この被害者の方も「スイカ割り」に関する或る種の常識を参照していれば、「スイカ割りをしよう」という呼びかけに応えることはなく、従って殺されることもなかったのではないかと思った。〈常識〉によれば、「スイカ割り」というのは海辺（砂浜）でやるものだ。「山林」の中で「スイカ割り」をやるというのは聞いたことがない。また、「スイカ割り」の季節は夏。「５月１５日」も一応初夏といえるけれど、まだ梅雨入りもしていないのに「スイカ割り」をするのはおかしいとは思う。

２５歳の警備員を暴行し殺害容疑、知人の男逮捕　福島
2016年8月22日00時13分

　福島県郡山市内の山林で５月、同市大槻町の警備員岡部大樹さん（２５）が遺体で見つかった事件で、福島県警は２１日、岡部さんの知人で、同市安積町笹川の無職車田和也容疑者（２６）を殺人と死体遺棄の疑いで逮捕し、発表した。容疑を認めているという。
　県警によると、車田容疑者は５月１５日正午ごろ、郡山市逢瀬町多田野の山林で、岡部さんの背後から頭を殴るなどの暴行を加えて殺害し、近くの竹やぶに遺体を遺棄した疑いがある。
　捜査関係者によると、車田容疑者は岡部さんと警備会社の元同僚で、金銭トラブルがあったとみられるという。
　岡部さんは５月１５日午前、「コンビニに行く」と家族に言い残して車で外出し、行方が分からなくなっていた。１８日に郡山北署が岡部さんの車を山林で発見。車から約１０メートル離れた場所で遺体を見つけた。捜査関係者によると、車田容疑者は１７日、岡部さんの家族に「岡部さんの車を山林で見つけた」と伝えていたという。
http://www.asahi.com/articles/ASJ8P7T2VJ8PUGTB00H.html