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美徳の不幸 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2017-01-27

[][]今年最初学術書まとめ買い

完全に「お買い物ブログ」と化しておりますが、2017年に入って最初に注文して届いた本の一覧です。

偽史の政治学:新日本政治思想史

偽史の政治学:新日本政治思想史

Twitterでこの本の一部の文章が流れてきて、かっこいいなあと思い購入。

知り合いの林さんの博論

東亜連盟運動と石原莞爾

東亜連盟運動と石原莞爾

最近石原莞爾過大評価するのは止めようと個人的には思っているが、この手のが出るとつい手が出ちゃうのよね。

主に中近東マイナー宗教イスラームに圧倒された、という意味だが)を扱った本だが、グノーシス派の流れを汲むマンダ教や、最近IS虐待されたヤズィード教徒の章もある。

カトリック近代って、実はよく知らないことも多いんだよね(ナチスファシスト政権との関係クローズアップされることも多いが)。この本は19世紀フランス社会主義下のポーランドフランコ政権時のスペインなど、僕の知らなかったことが多く載っているので購入。僕の学科の先輩に当たる寺戸淳子先生が、ルルドについてもお書きになっている。あと、中公新書の『ポピュリズムとは何か - 民主主義の敵か、改革の希望か (中公新書)』の著者、水島治郎先生もオランダのカトリックについての章を執筆

これは、結構えぐい絵がこれでもかと目白押し。結構この手のものに耐性があると思っていた僕もきつかったので、学科図書館直行させました(笑)

東本願寺中国布教の研究

東本願寺中国布教の研究

浄土真宗と近代日本 東アジア・布教・漢学

浄土真宗と近代日本 東アジア・布教・漢学

このところ大きなうねりになっている「近代仏教史」の研究の一つとして。僕は植民地朝鮮への布教は多少知っているが、中国は全く知らなかったので。

2016-12-19

[]斉藤由貴クリスマスライブBillboard Osaka

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月曜だが、忘年会シーズンのせいか、街は酔っ払いムード今日は、Billboard 大阪で、斉藤由貴様のクリスマスライブ。このところ研究会、発表疲れの自分へのご褒美。大人になるって素敵(笑)

豪華なディナーとともに、遅めのセカンドステージに参加。今日は、観客のことも考えての、懐かし目の曲が中心のセットリストでしたね。一番僕的に感動したのは「予感」ですね。元々大好きな曲だし、季節も合ってるし(カルピスCMが目に浮かぶ)、由貴ちゃんの作詞者としての天稟を見せつけた曲でもある。以下で、今日のセットリストを記します。

1.モノローグ(一人芝居)

2.Winter Wonderland

3.夢の中へ

4.悲しみよこんにちは

5.初戀(academic version

6.予感

7.Bella Notte

8.土曜日タマネギ

9.AXIA かなしいことり

10.卒業

11.今だけの真実(ほんと)

以下、アンコール

12.「砂の上の足跡」の朗読

13.Somewhere out there

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曲数は少なめですが、相変わらず由貴ちゃんのMC面白すぎた。思い出すままに書いてみます。

開口一番、「最近再ブレイク中の斉藤由貴です」から始まり(実際、仕事がすごく増えたそうです)、「ごめんなさい、真田丸を壊せといったのは私です」と自由奔放。由貴ちゃんの面白MCは他にも「(最前列ファンを指差して)ガン見はやめてほしい、ご飯食べてお酒飲んでてください」「皆さんお分かりでしょうけど、私はあっち行ったりこっち行ったりするタイプではないので、こっち側の人は私の右側の横顔、そっち側は私の左側の横顔をずっと見る、と思ってください」「第一部に来て、またこの第二部にも来ている人、いますか?(パラパラ手が上がる)そういうのはやめてほしいです(会場大爆笑)。ディナー付きなのに、そんなに食べてどうする。もうそんな人はお客様じゃない、スタッフです」「同じことしか喋りませんよ。だから、二回目の人は先取りして笑ったりしないように」「リリー・フランキーさんが、この歌の歌詞みたいなことを言われたら、きっと立ち直れない、腰から、違った、膝から崩れ落ちる、まあ、どっちでもいいや、そういう気持ちになるそうです。でも、そういうMッぽいことを分かる人って、ここには多そうじゃないですか?まあ、Mっぽくないと、私なんかのコンサート、聴きに来ないでしょ(AXIAを歌う前に)」いやあ、最高だ。でも、泣かせるトークもありました。「皆さん、今年はどんな年でしたか?楽しかったこと、嬉しかったこともあったかも知れませんが、もしかしたら、哀しいことのただ中にまだいるような方もいるかも知れません。でも、こんな時間を皆さんとともにできたことを感謝します」なんて言われたら、あなた

あと、途中、衣装替えがあり、再登場の時、会場を由貴ちゃんが一周してくれたのですが、40センチ先にまで来てくれて、神に感謝を捧げました。一瞬で魂が打ち砕かれました。

アンコールの時の物語の朗読は、たぶん由貴ちゃんのオリジナルなんじゃないかと思ったのですが、Twitterで教えてくださった方がいましたので、ご紹介すると「砂の上の足跡」という結構有名な詩だそうです。僕の記憶によると、こんな内容でした。ある男が夢を見ていた。その彼は海辺を歩いていて、いつも神が横にいて、二人分の足跡があった。でもある時彼は神にこう言った。「何故、私のつらかった時、一人分しか足跡がなかったのですか?そのときあなたはどこにいたのですか?」「愛する息子よ、私はお前を愛している、足跡が一つしかなかった時というのは、私がお前を背負っていたのだ」と。内容的にも、この詩で間違いないですね。僕は結構この話を聞いた時、震撼しました。由貴ちゃん、これを選ぶ時点で、あなた、やはりすげえよ・・・。

てなわけで、1年ぶりに生の由貴ちゃんのお姿を拝見して、深夜バス帰宅中です。

2016-10-24

[][]先週注文した本が

届いた。これで今年いただいた科研費は全て使い切った。

丸山眞男弟子である朴先生の「丸山的な」韓国政治思想史。ごつすぎですけど(笑)

これ、買ったつもりで買いそびれていた。

知り合いの勝村誠先生が監訳者。

台湾南洋諸島に「帝国日本」の足跡を追った論文集。表紙の朽ち果てつつある鳥居テニアン島)が象徴的。

研究仲間の西村君たちが翻訳。これも、戦前の日本の南洋諸島での足跡を辿る「学問的な旅」、といって良いだろう。

このところ、ちょっと盛り上がっているこの「戦争社会学」という分野。なかなか面白そうな論文集。

研究室の後輩の渡辺君の浩瀚博士論文フランスの神秘主義者の研究。その分量と濃厚さに圧倒される。

心理学者アプローチした「日本人宗教性宗教心)」。

去年修了した学生で、ここで扱われているテーマ修論書いたのがいたんだよなあ。進化論を筆頭とした19世紀科学聖書信仰の暗闘。

変容する聖地 伊勢

変容する聖地 伊勢

古代から現代までを総覧した欲張りな論文集(シンポジウム記録)。

2016-10-19

[][]学期始めに

やはり新学期(後期)が始めると、「ちょっとは本でも買わないと」という気持ちになるので、また本をまとめ買い。

近現代日本の法華運動

近現代日本の法華運動

西山先生日蓮主義法華系新宗教研究集大成。僕は学部4年生の時、西山先生が東大非常勤出来て要らしたとき講義に出てからお世話になっている。既に読んだのもいくつかあるが、再び味読する所存。

研究室の後輩、エリック君の博士論文。祝、ご出版日本中国近代仏教相互関係考察した労作。

一度研究会でご一緒した事のある森さんの単著フランス研究の素晴らしい成果。

これは貴重な史料集。朝鮮半島における被差別民解放運動の史料集。お世話になっている水野直樹先生が解説を書かれている。

というわけで、今回は知り合いが関わっている本を中心に購入しました。

2016-10-02

[]鈴木祥子定期演奏会「No Microphone,Please.」「外で歌おう」@鎌倉長谷別邸

f:id:t-kawase:20161003135106j:image:left僕がずっとファンを続けている鈴木祥子さんライブに行ってきました。今回は、鎌倉の長谷にある「長谷別邸」という邸宅の庭で、お昼と夕方の2回公演というもの。僕は昼の部に参加しました(ファン仲間には、両方参加という人も大勢いました)。

今回のライブは「マイクなしで」「外で地声のみ」というコンセプトで計画されたもので、マイクは勿論なし、ギター(Fender12弦ギター、以下G)も生音、電気を使ったのは電子ピアノのウーリッツァー(以下W)の内蔵アンプだけ。この黒いウーリッツァーは、恐らく祥子さんが買い直したんでしょうね。以前はクリームのものでしたが、どうも基盤が浮いたりして調子が悪く、良く上に漬け物石とかを置いて押さえつけていましたけど。

幸い天気も良く(日焼けしたくらいです)、気持ちいい青空の下で、結構近い距離で祥子さんの声を拝聴するという、ファンにとっては至福の時間を過ごすことができました。以下で、僕が参加した昼の部のセットリスト感想などを書いていきます。多少の記憶違いはご容赦を。

1.青空のように(G)

一曲目は、祥子さん自身CD化した、大滝詠一さんの曲。まさに冒頭を飾るのにぴったりすぎる曲。祥子さんは12弦ギターを抱えながら、後ろから登場して、会場の我々ひとりひとりにアイコンタクト(とファンの側としては思いたい)。衣装は黒を基調としたもの(スカートは華やかな柄が描かれていました)。

2. Beautiful Sunday(G)

これはスタンダードの曲ですね。アラフォー以上の方なら、田中星児さんの顔と声が思い出されるかも知れませんね(笑)

3. Sunday(すてきなサンデー)(Buster)(W)

これは僕の知らない曲。祥子さん曰く「このBusterというバンドは、まあいってしまえば、Bay City Rollersの二番煎じみたいなものだったんですが(笑)、この曲が大好きなんですよ」

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4. I Met Him On A Sunday(The Shirelles)(アカペラ)

もともと「The Shirelles」という黒人ガールズグループの曲で、Laura Nyroカヴァーしたそうです。日曜日に彼と会ったのにすぐ分かれた、という内容だそうです。ここまでが「日曜縛り」のアメリカンポップス

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5.水の冠(W)

これまた懐かしい歌。「オレンジ5つも絞ったジュースをたったの一息で飲み干すあどけなさ」という歌詞を聞いた時、この日、ウェルカムドリンクオレンジジュースを飲んだ僕は思わずにやっとしました(我ながらきもいですが)。

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6.ぼくたちの旅(W)

Candy, Apple, Red』所収の曲。これをライブで聴くのも久々だと思います。

7.北鎌倉駅(W)

これはまだCD化していないので、新曲と言って良いでしょう。そういえば、浜田省吾にも「紫陽花のうた」という曲で「紫陽花の花 北鎌倉 横須賀線ホームで君と」という歌詞があったな。鎌倉の一歩手前のこの駅には、何かシンガーソングライター琴線に触れるものがあるのでしょうか。

8.花束(W)

祥子さん曰く、「この曲はさっき歌った「北鎌倉」と実は似たコンセプトの曲で、何となく幻想を見ているような、そういう心情を歌っています」とのこと。この曲が入っているアルバムの『Hourglass』、凄く内省的な雰囲気で、一時期凄く聞いておりました。

9. My Sweet Surrender(W)

これは、前回の「レコーディングライブ」で、リクエストされでやってみたものの、「コードがしゃばしゃばになってしまい、悔しかったのでやります」とのことでした(笑)。この曲を前回リクエストした知り合いは大喜び。

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10.ベイビーイッツユー(G)

祥子さんのデビューアルバムViridian』所収の、ある意味一番古い曲の一つ。「新しい曲のあとには古い曲を交互に」と言って、ギターをかき鳴らし、我々の間を練り歩く祥子さん。「この歌詞(「一人きり生きていく、なんて素敵なの」)、よく見たら「お一人様」を助長する歌詞ですね(会場爆笑)」。以前はここで祥子さんが「素敵じゃねえよ」とセルフ突っ込みをするパターンも多かったのですが(笑)。

11.Get Back(W)

これも結構昔の曲。『水の冠』所収。「この曲は、さっきのとは正反対に、二人って最高、みたいな歌詞ですね。私の曲は「お一人様」と「二人は最高」という内容のを、振り子のように行ったり来たりしているのかも」と自己分析

12.Good Old Dusty Road(W)

SNAPSHOT』所収。この曲では祥子さんがおもちゃトランペットを取り出してきました。ここまでが本編で、以下はアンコールです。

e1.風待ちジェット坂本真綾)(W)

これは、坂本真綾さんに提供した曲のセルフカヴァー。数年前のライブでも頻繁に歌っていましたが、何年ぶりくらいだろう。あらかじめメールなどでもらっていたリクエストだったそうです。

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e2.月の足音(W)

これはその場で、ある女性からのリクエスト。良く、結構昔の曲をすぐに思い出せるものだなあ。凄い。『水の冠』所収。

e3. Happiness(W)

祥子さんには「Happiness?」という曲もありますが、こっちは「?」のない方。この曲は「うまれてからもう25年も たったけど何もわからない」という歌詞があって、ライブではここに来るとある意味「鉄板」の「年齢ネタ」のMCが出るのですが(要するに、今の実年齢と絡めたネタなのですが)、今回は「え、もうこの倍、プラス1になっちゃったよ、で、何も分からない、ってこともないな、多少は分かるようになった」と立て板に水のMCが挟まり、「新聞雑誌に書いてある事じゃない」という歌詞のあとに「うん、我ながら良いこと言ってる!(会場爆笑)」という感じでした。

e4. True Romance(アカペラ+W)

この曲は、最初普通にウーリッツァーで弾こうとしたのですが、風が吹いて歌詞カードが飛ばされ、もう面倒だとばかりにいきなりアカペラで歌い出し、我々の間を一周して、後半は座って歌いきってくれました。

e5. Never been gone(Carly Simon)(W)

ラストは、この曲のカヴァーで締め。

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今回は、僕が見ている限り祥子さんが、天気の良さも手伝ってか、非常に「楽しんで」歌っていらっしゃった気がします。これを見る我々も、当然ながら気分が良くなるのは必然なわけで・・・、年明けにまたレコーディング・ライブがおこなわれるとの予告(このライブ会場で、先行予告がされました)にも、「最高のもの」を来た直後の我々は即、応じざるを得ないわけで・・・と「北の国から」のようなナレーションが脳裏をこだましましたが、僕としては数ヶ月に一回という最近くらいのペースで結構ですので、ライブをしてくれることと、既にライブでは何曲か披露済みの新曲を入れたアルバムを出して欲しいなあ、という月並みな感想を持ちました。何度も言っているのですが、今回、マイクを通さないということもあって、僕は祥子さんの声が本当に好きなんだなあ、と再確認させられました。祥子さん、お疲れ様でした。そして会場でお会いした皆さんも、また次回にも!

2016-09-29

[][]科研費

昨今、大学予算が削られる一方ですが、僕の場合だと、出張は控えてもさすがに本を買うのはやめられない。で、いただいた科研費で以下の本をまとめ買い。

図説 戦時下の化粧品広告<1931-1943>

図説 戦時下の化粧品広告<1931-1943>

この手の図版は、見ているだけでも楽しい朝ドラでおなじみの「戦時下」ですが、意外とこういう生活相は分からなかったりするんですよね。

僕も「歴史学科」という所属になって、史学史とか、歴史学についてのメタ議論をちょこちょこ読むようになったので、これもその1冊として。後書きがかっこいい。

19世紀末から20世紀前半のドイツの「宗教事情」というのに前から興味は持っているので、それに関するものを。

上記の2冊は、巡礼研究。宗教研究内の盛り上がりと、歴史地理学の同僚の影響もあり、この手の本には手が伸びる。

安楽死法:ベネルクス3国の比較と資料

安楽死法:ベネルクス3国の比較と資料

これはタイトル通りベネルクス3国についての研究所だが、日本の状況を考えるときにはやはり参照せねばならないだろう。

禅からみた日本中世の文化と社会

禅からみた日本中世の文化と社会

中世研究者による論集。元同僚の上田純一先生コラム執筆

森岡清美先生が「これが(本当に)最後著作」として出された浩瀚な研究書。このヴァイタリティ、恐ろしすぎる・・・。

修行と信仰――変わるからだ 変わるこころ (岩波現代全書)

修行と信仰――変わるからだ 変わるこころ (岩波現代全書)

昔から知り合いの藤田さんの新刊。とことん、現場主義なんだよなあ。

僕は植民地朝鮮の「対日協力者」について多少研究しているが、写真などで有名なこの女性たちの戦後というのは非常に興味あるテーマ

僕にとって出身研究室の先輩に当たる勝又悦子さんとその夫の共著。

マンガ 沖縄・琉球の歴史

マンガ 沖縄・琉球の歴史

沖縄琉球についての歴史読み物を多く書いている(そして僕が愛読している)上里さんの新刊。Twitterでも結構拝見していますが、やはりまとめて読みたいね

2016-08-27

[]zabadak 「私の罪は三千年」第20ライブ郡上八幡照明寺

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このところ、年に一回は岐阜郡上市に遊びに行っています。というのも、僕がずっとファンを続けているzabadakが、ここの照明寺というお寺で年に一回ライブをする企画があり(写真は開始直前の内陣の様子です)、関西のファン仲間の車に乗せてもらってお邪魔しているのです。ただ、今年は、ご存じの方も多いでしょうが、このバンドの核であった吉良知彦さんが7月急逝され、吉良さんのいないライブとなりましたが、パートナーである小峰公子さんをミュージシャン仲間がサポートして、予定通りにおこなうこととなったわけです。今日のこのライブには、全国各地から(確認したわけではないですが、僕の知り合いで仙台からいらした方もいました)約120名程が参加しており、ライブの最中「この中で地元の方は?」という質問に客席はシーンとする、というくらい津々浦々からやってきています(僕もその一人ですが)。

以下では今日のセットリストと、僕がメモしたものを書き記していきます。

17時ちょうどにお寺の鐘が鳴らされ、ライブ開始が告げられました。登場したのは、舞台に向かって左から鬼怒無月(G)、小峰公子(Acc. / Vo.)、向島ゆり子(Vl.)のお三方

1)Birthday

この曲からスタート。鬼怒さんもバッキングヴォーカル(今日はヴォーカリストとしての鬼怒さんが炸裂)。

2)生まれては別れにむかうわたしたちのために

ああ、いきなりこんな泣ける歌を、というのが率直な気持ちでした。

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実際公子さんも少し涙声で「(虚空を指しつつ)そのあたりに吉良君がいると思います。鬼怒さん、ゆり子さんと、(助けてくれる)ミュージシャンに恵まれています」とのMC

3)にじ・そら・ほし・せかい

ある意味似たテイストの曲が続きます。

4)グスコーブドリの伝記

「ここではまずらしくインストを」といって始まったこの曲、偶然ですが、今日は宮沢賢治誕生日だそうです。向島さんがヴァイオリンウクレレみたいにしてつま弾いていて、そのテクニック唖然。でもつま弾くだけあって、チューニングが狂いやすいそうです。

5)線香花火

公子「線香花火好きなんですよね」、鬼怒「今夜やりましょうか」、向島「夏に欠かせないよね」とおっしゃっていましたが、なさったでしょうか?(笑)

6)幸福の王子

iPhone用のアプリ絵本「幸福の王子(オスカー・ワイルドのあれ)」への曲。ツバメ視線で書いてみたと公子さん。大人になってから読むとあの童話の悲哀さがより胸に迫ってきたとのこと。

7)月と金星

このあと、郡上が初めての鬼怒さんに公子さんが「郡上はどうですか?」、鬼怒「良いか悪いかでいったら、良いとしかいいようがない(会場爆笑)」公子「なんでそう鬼怒さんは二分法なの?」という会話が笑えました。あと、お堂の中にいるのはほぼ県外のファンばかりというのを知って鬼怒「zabadakの経済効果とかあるんじゃないの。ここまでファンを呼び寄せて、まるでハーメルンの笛吹きだ」というと公子さんが「その笛はPolandのだ(会場爆笑)」というやりとりもありました。

8)河は広くても

最新アルバムにある、トラッドカヴァーしたもの。ここで公子さんが少し涙ぐんで歌が詰まると、歌詞を異常に覚えているお姉さん軍団自然発生的にコーラスを取りフォロー。こんな事するファン、まあ他には見たことないですよね(笑)。公子さんも「泣かないぞ、行くぞ、これからも歌っていくぞ」と自分を奮い立たせて、次に歌ったのが

9)樹海

でした。7拍子の難曲。ここで、鬼怒さんが歌いまくるという、ある意味レアなシーンを我々が拝見することに。歌い終わったあと、公子さんが「この曲をやろうといった時、鬼怒さんの侠気(おとこぎ)を見ました」というとすかさず「今はちょっと後悔しています(会場爆笑)。自分の唾で溺れそうになる瞬間があって」。

10)はじめてうたったうた

この曲の最後の「うたうたえ〜」というリフレインは、観客も一緒に合唱。ここで、吉良草太郎君(B)in。持ってきたのはお父さんから受け継いだ白いフレットレスベース。鬼怒さんの隣に座り、彼だけはエレキベースなので(他の三人は完全にアンプラグドでした)、アンプに繋いで始まったのが

11)双子の星

でした。これも宮沢賢治つながりですね。公子さん「草太郎はこの20年間毎年この郡上に来て、亡くなった前住職さんのことを〈夏のおじいちゃん〉と呼んでいた程でしたが、果たして〈冬のおじいちゃん〉はいるのか(笑)」「歌詞を間違えてしまい、親として面目ない。(たぶん)吉良君がここに来たのかも(だから間違えた)」と。

12)Still I'm Fine

当たり前ですが、これを公子さんのリードヴォーカルで聴いたのは初めて。草太郎君はバッキングヴォーカル。

13)いのち記憶

これはNHKみんなのうた」で流された曲。最後の三拍子はやはり手拍子を叩いてしまいます。公子さん「ここにいる皆さんはあとで、NHKのサイトに行って、この曲をリクエストするんだぞ〜(笑)」鬼怒さん「俺もやりますよ(会場爆笑)」

14)Deir Paidir

15)相馬二遍返し

何とこの公子さんの故郷民謡で、向島さんの「合いの手」が間違ってしまったことによって(向島さんに吉良さんが「降りてきた」のかも、と公子さん)公子さんが歌に入れず、ドタバタするトラブルが!でもそれを周りのファンとミュージシャンがすかさずフォロー。

16)Easy Going

この曲で、公子さんはアコーディオンを抱えたまま、客席の方に降りてきました!これを見て、僕みたいに、公子さんのソロライブの時、吉良さんが客席に飛び降りていって、あとで楽屋で「誰のコンサートだと思ってるのよ!」とダメ出しされた(この話は、ベーシスト内田ken太郎さんの誇張が入っているそうです)というのを思い出した人は少なくないはず(笑)。

本編はここまでで、以下はアンコールです。

17)雲の言葉

この曲、元々、このお寺の前住職さんに「発注」されて書かれたもので、このお寺が運営している子供合唱団「照声会(さすがに声明会とか唱名会とは名付けられなかったのでしょう(笑))」と一緒に歌うという企画でした。葵おそろいのポロシャツを着たお子さんたちと、そこそこいい年の(というか、彼らの親世代の)我々とのコラボ。久々に小中学校の皆さんの声を聴いて「え、子供の声ってこんなに美しかったっけ」と思いました。子供との企画は、「noren wake」のacid angelsを思い出させました。そして最後は

18)遠い音楽

で締め。これも草太郎君がバッキングヴォーカル。ちょうど陽も落ち、外からは「リーリー」という虫の音。この曲にあまりにもおあつらえ向きの舞台で、静かに今日のライブは終了。

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そして終演後、今月に行われた吉良知彦さんの「お別れ会」である「katami wake」で配られた「形見(『音』というアルバムのマスターテープの断片)」をいただくことができました。僕、出張で出席できず、気になっていたのですが、嬉しかったです。

で、勢いで、本当は行くつもりがなかった明日の公演も行くことになりました(キャンセルが出て席ができたため)。俺って「押し」に弱いなあ、流されやすい性格だなあ(たぶん、ファシズムの世の中になったら、「Easy Going」の歌詞のように、すぐに友達を売ったりしちゃいそう)、と今更なから噛みしめながら、今夜はここまで。