Willcom のスマートフォン HYBRID W-ZERO3 内覧会に参加した

今日 12/21は Willcom の新作スマートフォン HYBRID W-ZERO3の内覧会に参加していました。

これです

http://willcom.windows-keitai.com/?HYBRID_W-ZERO3%2F%E5%86%85%E8%A6%A7%E4%BC%9A%E3%81%AE%E3%81%94%E6%A1%88%E5%86%85

Willcom のWZERO3は日本において「元祖」ともいってよいスマートフォン。 最近でこそiPhoneAndroid 携帯がでてきていて話題性が少なくなっているとはいえ、これまで培ったユーザの支持は高い機種です。
そんなWZERO3 の最新機種となる「ハイブリッド W-ZERO3」。 PHSと3Gの両方が使えるというのが話題になっていますが、どんなものやら。

早速、新宿のファーストウエストビルに行ってみます。
(ファーストウエストビルでの内覧会は3回目なのに、また迷ってしまいました。。)



外観。 スライド式です。ディスプレイ部はタッチパネルと「XCrawl」と呼ぶ円形の操作キー。
下側にテンキーとWindows Liveキー。

側面。カメラのスイッチなどいくつかのキー


SIMが複数入るだけあって、電波強度も複数。


メニューはタッチパネルからも操作できる

Windows Live とは密連携

1240mAh、3.7Vのバッテリー

これが海外での利用を可能にする GSMカード

複数のスマートフォンを重ねていました(ご協力: WSNの方々)



じゃんけん大会。 アキバガイド増田さん。




以下、講演の内容と感想。

・ この製品は、W-ZERO3 のこれまでのスマートフォンとしての伝統と実績を受け継ぎながら、いわゆるガラケーの使い勝手も入れこんで幅広いユーザ層へアピールすることをコンセプトとしているそうだ。
そのために、キーボードは、ブラックベリーのようなQWERTYキーボードや、iPhoneのようなタッチパネルではなく、日本のユーザが慣れ親しんだ10キーを元にしているとのこと。

・ 複数の通信メディアを併せているのも特徴
Willcom が自社で持っているPHSは入っているが流石にこのモバイルブロードバンドの時代に遅いということで、 Willcom がドコモ網を利用してやっている MVNOサービスである 「WILLCOM CORE 3G」も同時に利用可能にしている。 ただし、これら2つは同時には利用できず、設定でどちらを利用するかをその都度指定するとのこと。
無線LAN機能も持っていて「WiFiSnap」というソフトの機能で簡易ルータにもなる。公衆無線LAN経由での通信や、逆に3Gで繋いで無線LANで他のPCへのアクセスポイントとなるという運用が可能(ただし、アドホックモードでの接続となるため、それに対応していないDSやPSPは接続不可)。

・ バッテリーの持ちや通信速度は評価中

・ 通話料:PHS上限2800円、3G上限5250円 ..両方使うと8000円ほど。

とのこと。

マイクロソフトからは、Windows Mobile の製品部隊の方が講演。
Windows は「3スクリーン+クラウド」戦略をとっているそうだ。 3スクリーンとは 「PC,携帯、テレビ」の略だそう

・ 講演後、MSの方に iPhone,Android についての捉え方を聞いた。以下のような話をしてくれた(かなり意訳なのでMSの方がこの言葉の通り話していたわけではないことに注意)
  「スマートフォン市場が盛り上がって、感謝している。 Android は組み込み機器一般に広まっていくように見える。しかし携帯電話で要求される細かい要求には応えきれないのではないか。 iPhone はシングルプラットフォームでここまで広めたことは敬意に値する。 Windows Phoneはスマートフォンに特化して何種類かの端末に対してキャリアやベンダの要望を満たせるように密に取り組んでいく。 」とのこと



総合的な所感: WillCOMの起死回生をかけた端末であり、海外のSIMを利用できたり、(多分)SIMロック掛けていないので保証外だけど、ドコモのSIMを入れて動作できたりするなど、自由な匂いのする端末になっています。そこが話題になっていると思う。一方操作系は、タッチパネルの反応がよろしくなかったり、「XCrawl」というダイヤル部分が反応しづらかったりと難を感じる部分があった。慣れかもしれないが気になったなあ。
今のスマートフォン市場では、来年初頭のAndroid、初夏にでる iPhone で話題が独占されて、WZERO3はおろかWindowsPhone 全体的に低調にも見えるが、ここで早く Windows Mobile7 を出して「眠れる獅子」になっているマイクロソフトスマートフォン競争にふたたび参入して欲しいと思った

(参考)バルマー氏が「WindowsMobile は失敗。 WindowsMobile7はもっと前に出ているはずだった」とのコメント。来年にはWindows Mobile7もでてくるはず http://japanese.engadget.com/2009/09/27/windows-mobile-7-ceo/