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2018-12-05

中央線やら和洋会やら

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「都市」1〜4号+別冊の5冊揃1500円

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岡上淑子全作品」(河出書房新社)カバ帯2000円

ユベルマン「イメージの前で増補改訂」(法政大学出版局)カバ帯2000円

11月24〜25日の中央線古書展で注文していた3点はすべてアタリ。どれも安い。都市出版社の「都市」は「血と薔薇」と並んで60年代末期のカルチャーマガジンとでもいえようか。ただ詩がメインで、いままではあまり気が向かなかったのだが、それはそれとしてこの辺のものは持っていないと話にならないだろうということで、お安く出ていたのを注文しうまく入手できた。土曜日は学会の仕事があり日曜日、高円寺へ向かったのであった。わざわざここまで出て来たのだからと、ついついまたケチな癖が出て、荻窪まで足を伸ばす。ささま書店である。

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キルシュネライト「私小説」(平凡社)カバ300円

岡田温司「イメージの根源へ」(人文書院)カバ帯1600円

佐々木敦「テクノイズ・マテリアリズム」(青土社)カバ帯800円

私小説—自己暴露の儀式」はむかし4000円lくらい出して買ったような。持っているのに悔しくて買ってしまった。そんなことをしているからか、「イメージの根源へ」は帰宅して見たら、これ出た時に新刊書店で定価購入していた。いろいろガッカリである。

そして翌週の土曜日、和洋会を覗いてから扶桑書房事務所へ。事務所で2冊購入してから、池袋サンシャイン劇場へ向かった。三島由紀夫の小説「命売ります」の舞台化を見に行ったのである。

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北原白秋「おもひで」(東雲堂書店)明治44年7月10日再版カバ欠美800円

春日ゆら「先生と僕」(河出文庫)カバ100円

矢野目源一「MW時代」(住吉新書)初版カバ300円

矢野目の本はタイトルにつられて和洋会会場で買ったもので、あとは扶桑にて。白秋のは重版を持っていたようなあいまいな記憶だったが、まあ状態もよいしと買ってしまったもの。奥付では再版なのだが、扉には三版の小さく印刷してある。奥付の版数とずれている実例

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2018-11-23

勤労感謝の日の趣味展

今年最後の趣味展である。寝不足でグダグダであったが、京菜いつもよりも一寸早めに、古書会館に9時40分前には到着。それでも蛇行した列が出来ている。45分過ぎか、入口が開き、階下へ。10時開場。今日は祝日であるが、並んでいる人の数はいつもの趣味展と同じくらいか。

で、まあ扶桑書房の棚へ。これはというほどのものがあったわけではないが、それでもギュウギュウの人混みの後ろからざっくりと見て、手を伸ばしていく。それから場内を一周してから、カゴの中から棚に戻すものを選別。ひょいと見てみると、あおこからかなりいいものを抜き出している人などもいる。削りに削って、注文品を確認してみる。注文していたのは、胡蝶本の「刺青再版。当たっていた。帳場に商品を取り置いてもらって、食事に出てから茶店で一服し、うつらうつらしていたら14時近く。

その後、また夕方近くなってから会場へ戻って再度会場をまわる。第一書房の背革の翻訳もの凾欠が500円とかでゴロゴロしていたが、少し前まではけっこうなお値段していたのになあと、「フランシス・ジャム詩集」裸500円を棚に戻し、本を漁る。「佳人之奇遇」の勝手な続編のボール紙本(巻末に、これはタイトルが同じだからといって不届きな便乗本ではない云々書いてあるのが盗人猛々しく良い)2000円とか、天弦堂書房の近代思潮叢書印象主義だったか、本自体のタイトルは失念)のカバー背の部分だけ欠という本があり、カバーの裏にびっしりと宣伝文句が印刷されているのとかを手に取って惜しいなあと戻したり、「風葉小品」の1ページ落丁800円とかを戻したりした。でまあ結局、注文品含めて買ったものは以下。

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谷崎潤一郎刺青」(籾山書店)明治45年2月1日再版凾欠5000円

齋藤未鳴編「明治文芸側面鈔1」(樹海社)大正5年1月30日裸少痛1000円

谷崎潤一郎「恐怖時代」(金星堂名著叢書大正12年11月20日9版裸400円

胡蝶本の「刺青」は、これで初版から2版、3版、4版、そして現在ワタクシが確認している最終版であるところの第5版まで全部揃った。ようやくである。10年かかったか。おそらく6版はないと判断している。というのも、既に古通連載の拙稿に書いたが、5版後に収録作をだいたい踏襲している植竹書院の「麒麟」が出ており、その序文で籾山との版権授受について言及しているからだ。「明治文芸側面鈔」は御存知齋藤昌三による発禁小説作品集。背文字も消えてしまっている裸本だが、まあ読み用で。藤村「旧主人」や葵山「富美子姫」、風葉「姉の妹」なんかの小説が入っている。風葉で思い出したが、今日は扶桑の棚で風葉の「寝白粉」掲載の発売禁止になった「文芸倶楽部」口絵付が千円であった。裏表紙が半分欠でイタズラ書きもあったので見送ったが、ワタクシ所持しているのは口絵欠なのである。しかし前の趣味展でもこれとは違う同号があったし、発禁といっても見るなあ。

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澤田順次郎・羽太鋭治「変態性欲論」(春陽堂大正4年7月7日再版裸500円

日夏耿之介「残夜焚艸録」(竹村書房)昭和9年3月15日初版凾400円

「変態性欲論」は大正初年の通俗性科学本。といっても春陽堂から出ており怪しげな書肆から出ているわけではない。端々に当時の認識がうかがえて興味深いところ。日夏のは安い。限定千部と奥付にある。

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鈴木正節「博文館『太陽』の研究」(アジア経済研究所)昭和54円9月10日裸印500円

国文学解釈と鑑賞臨増「現代新聞小説事典」(197712)200円

潤一郎愛用文鎮谷崎潤一郎刺青』『春琴抄』刊行記念)凾解説揃200円

「太陽」研究のやつは「中国関係新聞雑誌解題」というシリーズの1冊。総目次掲載。谷崎の文鎮は、日本近代文学館(ほるぷ)の復刻「名著初版本復刻珠玉選」の谷崎の巻の附録である。実は谷崎の復刻文鎮を目当てに、「刺青」と「春琴抄」の赤黒のセットにこの文鎮が入った大きな段ボール外凾入りのゾッキを、十数年前にかわほり堂で安く買ったことがあった。文鎮だけ取り出し、本はどこか奥に行ってしまったが、200円なら買っておこうと抱えたもの。復刻といっても、「倚松弾琴」という谷崎の印譜が刻まれている。

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演劇界昭和32年5月号200円

明治座台本「細雪」チラシ付100円

夏目漱石夏目漱石・美術批評」(講談社文庫)カバ100円

ポンス「裏社会の日本史」(ちくま学芸文庫)カバ帯300円

カズオ・イシグロ「わたしを話さないで」(ハヤカワepi文庫)カバ帯300円

演劇界」は座談会三島由紀夫の実験歌舞伎」掲載号。「細雪」台本は、平成26年6月の明治座公演で、菊田一夫の脚色、水谷幹夫演出のものだが、100円ならばと。

刺青」もあったので、かなりの出費になってしまった。実は明日からの中央線古書展でも注文品があるのだが、明日は日本近代文学会11月例会があるので行けず、もし当たっていたら日曜に行くしかない。神近の寺山修司展も行きたいが、ちょっと無理か。

2018-11-16

五反田新宿

まずは五反田へ向かう。五反田遊古会古書展。注文品はない。1階のガレージをじっくり見て行く。よく見かけるシェークスピア全集の端本に、なにやら「嘉香校正本」と手書きの帯が巻かれているものが10冊くらいある。赤字で誤植などが細かく直してある。これはなんだろう。1冊200円だったので、試しに買ってみる。

それから2階の会場へ。ザーッとまわる。東宝ミュージカルス第1回公演のパンフとか職場演劇祭のパンフなども一時抱えるが、結局やめて戻す。赤ドリの棚で欲しかった本を見つけるが、けっこうなお値段だったので戻す。

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坪内逍遙訳「ハムレット」(シェークスピヤ全集)昭和8年9月20日印ラベル200円

武林無想庵訳「サニン」(植竹文庫)大正3年12月8日再版凾200円

「近代詩書在庫目録」(田村書店)200円

大江健三郎「日常生活の冒険」(新潮文庫)カバ200円

まあお金もないし、いいかと。

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シェークスピヤ全集のやつはこんな感じ。嘉香というのは服部嘉香のことであろう。この本が出た頃には早稲田の教授職である。逍遙訳シェークスピア新たに出すにあたって手を入れたものか。では蔵書印は。不明。月の輪さんに聞いてくればよかった、失敗。

その後、新宿に出て、ニコンプラザ新宿で開催中のインベカヲリ写真展を見て、最新写真集を買って著者にサインを入れて貰ってから、今度は急いで紀伊國屋サザンシアターへ向かう。18時半開演の「豊饒の海」を見に来たのである。

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あの大部の4部作をどうやって板に載せるのかと思っていたが、「春の雪」をベースにしながらもうまいことまとめていた。全作のダイジェストか、はたまた大胆な改作をしているかなあと思っていたが、これはアイデアの勝利と思う。いろいろと思うこともあるが、これはちょっと文章にまとめて発表したいので、ここには書かない。

2018-11-10

立冬も過ぎ

古書会館に赴いてみると、今日は洋書まつりであった。

閉場30分前に到着。じっくり見る、といいたいが、背文字を見て頭の中で変換して、という感じで誰の何というタイトルの本かと見ていくので、とにかく時間がかかる。ジェームス・ハネカーやらベンジャミン・カッサースとかあればよいなあなどと見て行くが、これというのもなし。

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Yukio Mishima : ARRATSALDEKO ATOIUNTZIA, Ibaizabal, 1994 500円

あら三島があったということで1冊のみ購入。「午後の曳航」のスペイン語訳。

17時閉場後、そのまま田村書店の外ワゴンを見に行き、そこで数冊。

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ポール・テイラー編「ポスト・ポップ・アート」(スカイドア)カバ200円

マルシア・ポイントン「はじめての美術史」(スカイドア)カバ300円

ウィットフォード「抽象美術入門」(美術出版社)カバ500円

「ART TRACE PRESS」1号、200円

新しめの文庫と美術関係書がゴロゴロしていたが、そこから上記のものを購入。「ART TRACE PRESS」という雑誌は4号までは出ていたみたい。今回買った1号の特集はジャクソン・ポロックで、中にはロザリンド・クラウスの翻訳なども収録されていた。