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2018-09-21

雨の趣味展

いつものように9時40分過ぎに到着かなと思っていたのだが、昨夜からの雨が続き、バスが遅れ電車が遅れと続いて、結局会場に着いたのいは開場ジャスト。扶桑棚へむかう。今日はあんまりという感じか。注文していた蕗谷虹児「私の詩画集」(交蘭社)凾付5000円はハズレ。金欠時なので、実は助かったというべきか。

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「小春治兵衛」(佐藤出版部:演芸文庫)大正4年5月18日再版背痛300円

若槻泰雄「排日の歴史」(中公新書)200円

オングほか「ルネサンス人文主義」(平凡社ヒストリー・オブ・アイディアズ)カバ200円

演芸文庫というのはちょっと細長のお夏清十郎とか出ているシリーズで、巻頭に夢二の口絵があるやつ。

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オルテガ著作集3」(白水社)初版凾月報付800円

キネマ旬報」(昭41・5下)150円

日本近代書誌学協会会報4」200円

オルテガのは芸術論の巻で、「芸術の非人間化」がお目当て。「日本近代書誌学協会会報」は面白そうだし興味深いのだが、なんと国会図書館にも所蔵無し。なんで納本しなかったんだろう。

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谷崎潤一郎複製色紙「枕を欹てて聴く」(中央公論社)たとう付300円

いままでも谷崎の複製色紙については4種類くらいここで紹介したことがあったが、今回のはまた知らなかったもの。何種類くらい作ったのか。これでワタクシが所持している複製色紙はこれで4?5?枚目か。社名は入っているけれど、なんのためにどのくらい作られたのかは判然としない。

お昼に抜け出て、友人等と喫茶店で合流。その間にチラと田村の外ワゴンを見て文庫本を買い、他の通りすがりの店の外ワゴンでちょっといま入り用な岩波古典文学大系も安く入手。

まあ金ケチなのでこれでいいか、と。

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山口昌男「「挫折」の昭和史」(岩波現代文庫)カバ帯2冊揃600円

磯田光一鹿鳴館系譜」(講談社文芸文庫)カバ帯200円

黒岩比佐子パンとペン」(講談社)カバ200円

イーザー「行為としての読書」(岩波書店岩波現代選書)カバ200円

浜松中納言物語ほか」(岩波書店岩波古典文学大系)凾帯300円

しかし今日も朝まで一睡も出来ず。夕方、グラングランの寝不足で眠くて仕方がなかった。

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なぜか「日本近代書誌学協会会報」に挟まっていた戦時貯蓄債券

2018-09-14

雨あがり窓展

長袖シャツ一枚では肌寒くもあり暑くもあるような、どうにも中途半端な気候。いつものように新御茶ノ水に9時半過ぎくらいに到着して開場に列ぼうと思っていた窓展。しかし今日はあと少しというところで地下鉄千代田線人身事故でストップ。朝っぱらから何してくれるのよという感じで、JRを乗り継いで古書会館に到着したのは10時半前。時既に遅し。しかしまあ遅れたら遅れたで今更という気分で会場へ。金もないことだし、なるべく千円以上のものは買わないようにケチケチしながらお昼過ぎまで漁り、途中会場を脱けだして、田村の外ワゴンで1冊買い、茶店で友人と駄弁ってから共に会場に戻って再度見て、お会計。

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福地桜痴「伏魔殿」(春陽堂明治28年11月11日再版口絵欠300円

正岡子規「子規随筆」(弘文館)明治35年11月3日4版200円

桜痴のは、前編「怪物屋敷」後編初出タイトル不詳という別々の作品を春陽堂主人に言われて1冊の前篇後篇にまとめ改めて伏魔殿と題名した由。ちょっと表紙に痛みがあったがまあと購入。「子規随筆」も岩波文庫で持っているが、200円なら持っていてもいいかなと。巻頭には揮毫や原稿の筆跡などが口絵として収録されていて、没した芸術家を示す痕跡としてこうした筆跡が持っていた役割などを考えると興味深い。

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西村酔香「歌物語」(交蘭社)大正13年10月20日再版凾献呈署名入700円

「大正15年 毎日年鑑」(大阪毎日新聞社大正14年9月20日凾附録500円

「歌物語」はなんというか、そのまんま近代版の歌物語というか、短歌が掲げられて短篇小説がという形式の連作?的小説集。記載はないが装幀蕗谷虹児に違いなかろう。交蘭社、蕗谷虹児でときて内容はお察しの女学生ものである。今日一番高い本だが(笑)署名もあるしよいかと。装幀もかわいい。

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「毎日年鑑」は、安くて凾付の綺麗なのが数冊あったので、まあ新聞年鑑も1冊くらい資料で持っておこうと買ったもの。「朝日年鑑」と大毎の「毎日年鑑」とあったが、大阪毎日新聞出版事業開始五周年記念附録「日本交通全図」が付いていたのでこれにした。日本交通全図は、B全くらいの満洲台湾樺太含んだもの。

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溝口白羊「女夫波の歌」(岡村書店)明治40年9月18日5版400円

板垣邦器「アンナカレニナ」(アカギ叢書大正3年11月15日初版200円

蒲田青烟「椿姫」(鍾美堂書店)大正3年10月25日初版200円

大衆文学研究会編「大衆文学研究への招待」(大衆文学研究会)昭和48年8月1日100円

溝口白羊のベストセラーもの新体詩アダプテーションは、これで「金色夜叉の歌」も「不如帰の歌」も入手してあるし揃ってきた。デュマの「椿姫」梗概本は、鍾美堂書店という版元で「チョイス・シリーズ」と銘打たれているが、ご覧の通り、表紙の装幀も青年学芸社のエッセンス・シリーズにそっくり。便乗モドキ本かしら。大衆文学のは尾崎秀樹らのだが、それぞれジャンル別の総論と「大衆文学研究」総目次が付いている。

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水野葉舟明治文学の潮流」(紀元社)昭和19年9月20日カバ300円

吉田一穂「海の聖母」(渡辺書店)昭和48年10月10日複製版限定600部記番凾500円

「100万人のよる」(昭32・11)200円

葉舟のは持っているのだが、カバ欠でしかもこういう時期の出版だから紙質も悪く綺麗なのが欲しかった。二葉亭、一葉、藤村、眉山あたりと明治20〜30年代回顧録。「海の聖母」は復刻版だが、記番入りのものだし高いけどいいかと。「100万人のよる」は三島由紀夫関連記事掲載なので。

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つげ義春つげ義春とぼく」(晶文社重版カバ帯ビニカバ300円

伊狩章「硯友社自然主義研究」(桜楓社)凾欠図書館廃棄本400円

つげはまあついでにで、図書館廃棄本は田村の外ワゴンから。日大文理学部図書館蔵印の上から廃棄印。背にラベルもあるが、まあ読み用ならと購入。

なんやかんやとケチケチ本を買ったが、けっこうな量になってしまった。その後、会場で一緒になった古書仲間でもある多田蔵人さんと一緒に古書通信社に行き、古通の9月号を見せてもらい、編集長とあれこれ話す。昨日ワタクシ宅へ送ったとのことで帰宅後届いていたが、9月号には札幌版の谷崎本について書いたので原稿を改めて読む。痛恨の誤植。それからまた、同じく古書仲間でもある武者小路書房さんが、初めての目録販売ということでラインナップをチェックする。白樺派から現代ものまで、鏡花漱石まで織り込んだ豪華ラインナップ。これは注文しないと…とあれこれ話したことであった。

そういえば、どうでもいいことだが、前にも窗展であったけれども、今回も包みに使う紙袋が科学万博つくば85の集英社館の宣伝の入った33年前のデッドストックであった。

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2018-09-09

秋の風

先日来た扶桑書房目録の注文品が届いた。

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泉鏡花「斧琴菊」(昭和書房)昭和9年3月20日初版凾付10000円

実は持っていなかった「斧琴菊」をようやく入手。小村雪岱による木版の凾、表紙が美しい。見返しは芥川鏡花全集推薦文。天青染。本来はこれに擦れないようにボール紙の帙的なものが凾につく。まあ凾は擦れてしまっているし背もとれかけたのが補修してあるが、それでもこの状態でこの価格なら買いだろうなあと。

ここのところ、愛書会や先週の紙魚展も行けなかった。しかしまあお勉強用などの新本をあれこれ買ってしまっているので行けなくてよかったのかもしれない。ピイピイの金欠である。

崇高の修辞学 (シリーズ・古典転生12)

崇高の修辞学 (シリーズ・古典転生12)

とかいいながら、先日ちょっと映画を見に行ったついでに西荻窪へ足を伸ばしてささま書店で買い物したのを忘れていた。

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吉田健一「書架記」(中央公論社昭和48年初版凾付500円

大貫伸樹「製本探索」(印刷学会出版部)500円

大塚英志アンラッキーヤングメン・クウデタア」(イーストプレス)カバ300円

中村昇「ベルグソン=時間と空間の哲学」(講談社選書メチエ)カバ600円

上田真「日本の文学理論」(明治書院)凾1000円

「日本の文学理論」はマケプレ。ほかはささま書店で購入したもの。しばらく行かないうちに店内の配置が換わっていた。吉田健一の「書架記」は背・コーネル革装という装幀で、安く探していたものである。1973年刊行で定価は1950円。当時としてはかなり高い本であろう。革装ゆえか。ただ、マーブルを印刷した表紙平がツルツルしたアート紙系の紙なものだから、凾の出し入れですぐに擦れる。このツルツル紙もちょっとなあという感じがする。

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で、買った本を持ってレイトショーのポレポレ東中野に上映30分前にいってみたら、なんと売り切れ。結局ここまできたのにと意地になりレイトショー後の臨時上映を見てからダッシュで終電という流れであった。

2018-08-28

夏のノフラージュ

台風の後すっかり秋めいた感覚に陥っているが、しかしまだまだ30度超え。残暑の毎日である。

ここのところ買った本。

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真銅正宏「ベストセラーのゆくえ」(翰林書房)カバ帯1200円

竹田青嗣現象学は〈思考の原理〉である」(ちくま新書)カバ300円

別冊国文学「近代文学史必携」200円

地元の古本屋にて。「ベストセラーのゆくえ」はとうに買って読んでいるが、綺麗なのが安かったので。

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五十嵐太郎編著「ヤンキー文化論」(河出書房新社)カバ300円

佐野眞一「性の王国」(文春文庫)カバ100円

ジョルジュ・ボノー「象徴詩人アルベール・サマン」(メルキュール・ド・フランス1925年2版矢野峰人旧蔵書名1000円

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こちらはぐろりや会古書展にて。上記の仏語原書にH.Yanoの署名フランス語読めるわけではないのに勢いで買ってしまった。先日は扶桑書房の目録も来たがスルー。というのはちょっと大物を買ったからで。

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資生堂宣伝史1979〜1991」(資生堂)1992年4月非売品凾8500円

これである。ネットオークションで入手したものだが、これはCMのVHSビデオが2本付いていて、その片方にセルジュ・ルタンスのCMが入っており、これが狙いであった。資生堂のCMは既にDVDで2本出ており、この掲示板でも買ったことを書いたが、市販DVDにはセルジュ・ルタンスのCMは収録されていないのである。ルタンスの映像は15分に満たないものだが、CMとはいえ作品といえる完成度がある。DVD出ないということは、権利関係なのか。一応この宣伝史は非売品なので可能だったのかもしれない。ほかは1960年から1991年までのCMだが、先に言及したDVDに入ってないものの幾つかあり、面白く鑑賞。ファッションやコスメの分野は時代の先端を写す鏡のようなもので、そのCMも面白い。本当はパルコのCMを集めたDVD出てくれないかと思うのだが難しいのだろうなあ。

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ローデンバック村松定史訳「手相」(森開社)2018年8月限定300部

久々の森開社の新刊。森開社の小野夕馥氏にご恵送いただきました。ありがとうございます。期待を裏切らない瀟洒なたたずまいの造本。300部中訳者署名記番の100部は既に売り切れた由。詳細はこちら。また詩誌「螺旋の器」を新たに発刊されるとのことで、近々発売されるのが楽しみである。