構図

「きれいな写真」を撮るためのコツを、要素に分けて述べていきます。
 
以前に、コスプレ写真を評価するための基準を以下のように挙げました。
1位 モチーフ
2位 表情
3位 構図
4位 ピント
5位 色
6位 光
 
1位の「モチーフ」については、すでに簡単に述べました。
これについては重要なので、いつかまた熱く論じたいです。
次のテーマとしては、2位の「表情」は飛ばして、3位の「構図」について述べようと思います。
この後は、順位どおり、「ピント」、「色」、「光」と続けていくつもりです。
 
さて、一般的に写真というと構図です。
見えたものを四角に切り取るのが写真だからです。
構図が大事だということは皆が知っています。
よって、一般的な感覚でうまい写真というと、構図ができている写真です。
写真を見てそれがいい構図かどうかは、皆なんとなく判断できます。
 
いい構図が分かるのですから、撮ることができるはずです。
では、どうやって撮るか。
 
構図はパターンです。
いい構図をまねて撮ればよいのです。
写真や絵を見て、いい構図だと感じたものを覚えておくのがいいです。
 
しかし、簡単なようでこれがなかなか難しい。
一度試していただきたいとは思います。
これを容易にできる人もいるかもしれません。
もしかしたら、そういう人が才能ある人なのかも。
でもまあ自分にとっては難しいので、難しいとして話を進めていきます。
 
撮りたい構図は、2つか3つくらいに絞るのがいいです。
それが精一杯です。
それでも撮ってる最中に思い出しにくいので、現物を用意しておいてもいいでしょう。
ただ、現物を見本にしてそれと同じように撮ろうとするのは、案外難しいです。
うまく撮れないので、モチベーションが上がらず、めんどうになります。
こうなると、写真の難しさが実感されます。
 
ところで、絵を描くことと、写真を撮ることを比較した場合、前者の方が数段難しそうに思われます。
写真なら誰でもすぐ撮れるからです。
しかし、コントロールという点で、写真のほうが難しいです。
絵の場合、描き手はアウトプットを完全にコントロールできますが、写真はコントロールが困難なのです。
 
 
 
 

 

連写機能

連写に関わるカメラの機能について説明します。
 
<レベル1>
・連続撮影モード
基本としては、ピント合わせの仕方を知っておけばOKです。
あとはシャッターを押すだけです。
どうせなら、連続撮影のモードにしておきましょう。
1枚1枚シャッターを押さなくても撮り続けることができます。
キヤノンのカメラの場合は、「ドライブモード」を「連続撮影」にします。)
 
補足ですが、撮影モードは、連写ができるものであればなんでも構いません。
モードの差異がよく分からなければ、いちばん基本的な自動モード(フルオート)にしておけばいいでしょう。
キヤノンのカメラの場合は、「モードダイヤル」を「P (プログラムAE撮影)」にします。)
 
もう1つ補足ですが、オートフォーカスモードとしては、止まっているレイヤーを撮るコスプレ写真なので、デフォルトに設定されている普通のものにしておけばよいです。
キヤノンのカメラの場合は、「AFモード」を「ONE SHOT」にします。)
  
<レベル2>
・ブラケティング
「オートエクスポージャーブラケティング(AEB)」という機能を使用すれば、写真のヒット率が高まります。
これは、暗め・普通・明るめというように、1枚づつ明るさをずらして連続撮影する機能です。
±1/3〜±1くらいに調整します。
キヤノンのカメラの場合は、「AEB設定」にして、「AEBレベル」を決めます。)
 
撮った画像を確認しながら撮ればブラケティングは不要のようですが、液晶で見る画像はそんなにあてになりませんし、その場での自分の判断もあてになりません。
 
<レベル3>
・マニュアルフォーカス
ブラケティングだと、連写は一般的に3枚ずつしかできません(KissDNの場合)。
3枚撮るごとにピントを合わせなければなりません。
これでは連写効率がわるくなります。
 
そこで、レンズの側面にあるフォーカスモードスイッチを使います(古いレンズにはないかもしれません)。
通常は、このスイッチが「AF(オートフォーカス)」になっていて、自動的にピントを合わせることができます。
これを「M(マニュアルフォーカス)」にすると、レンズを回して手動でピント合わせすることになります。
 
撮影手順は次のとおりです。
まず、フォーカスモードスイッチを「AF」にしてピントを合わせて撮影します。
その後、スイッチを「M(マニュアルフォーカス)」にします。
そしてシャッターを押すと、先に合わせたピントで撮影することになります。
被写体が動かなければ、いちいちピント合わせせずに連写できます。
 
このテクニックは、1枚ずつ撮るモードのときも同様に使えます。
レイヤーなら、カメコが撮影するときに、顔にピントを合わせた後レンズを下にずらす、というちょっと奇妙な動作の繰り返しには馴染みあることでしょう。
この繰り返しは時間がもったいない、というか、どんくさいです。
オートフォーカスの精度は完璧ではないので、いちいちピント合わせした方が、ピンボケのリスクは減少しはしますが・・・
 
 

連写

デジタル一眼レフがあれば、初心者であっても「きれいな写真」が撮れます。
 
いちばん簡単な、しかし実は難しい方法を紹介します。
それは、大量の枚数を撮ることです。
何百枚か何千枚に1枚、「きれいな写真」が出てきます。

これは、初めてカメラを使うような人でも、「きれいな写真」が撮れるということです。
カメコ経験を積んだ人でも、たいていはそれほど枚数を撮らないので、大量に撮る初心者の方が「きれいな写真」を撮ってしまうのです。
どうです、すごいでしょう。
 
実は、この方法が現実的になったのは、この2,3年です。
カメラとメディアの性能が向上し、また安価になったため、一般人でも容易に大量撮影ができるようになったのです。
だから、やった者勝ちです。
  
では、とりあえずの撮影枚数の目標は、
イベント…1000枚、撮影会・ロケ…3000枚、としましょう。
 
連続撮影モードにすれば、シャッターを押しているだけで撮り続けられるので、楽ちんです。
一度、トライしていただきたいです。
 
ところで、冒頭で「実は難しい方法」と言った意味は、またいつか述べたいと思います。
 

カメコ日記(コミケ3日目)

カプセルホテルに滞在した。
早朝にオタクのおにいさんたちが出発していった。
ちゃんとアニソンを目覚ましにされておられる。
自分は8:30まで寝て、9:30に出発。
 
ゆりかもめで間違えて、フジテレビ前で降りてしまった。
降りる人が多く、駅から列が見えてたので、コミケ会場と思い込んでしまった。
30分かけて歩いていくことにした。
おかげで台場がつかめた。
早朝の列が観覧車を越えて橋の所までになっていた、というのも2chで後日見て、長さも分かった。
でも、時間がもったいなかったか。
 
コスプレ広場には、11:45から15:00までいた。
こんなに強い直射日光の下で長時間撮ったのは初めてだ。
ISO100でも絞りを4以上にせねばならない。
もっと背景をぼしたいのに。
 
それにしては、どうしてこんな過酷な環境にいるのだ、みんな。
やりたいことをやるということは、狂気だな。
 
名刺は100枚くらい渡した。
これだけ次々に撮れるのはコミケだけだと改めて実感。
やっぱりすごい。
今日は、渡した人に「写真ほしかったら、連絡くれたら、データ送ります」と言う。
言えることはこれがせいいっぱいだ。
サイト掲載許可を得ているカメコには一目おく。
自分には無理だ。
速攻でコミケ写真をアップしたら、HPの宣伝になるんだろうけど。
次回の課題にしようかしら。
 
15:00でコスプレは終了。
まだまだ撮り足りない気分だ。
次々と取り憑かれたように撮り続けるのは、そこにレイヤーがいるからだろう。
惰性とはまた違うと思う。
ようやく開放されるとほっとする、同時に一抹のさみしさだ。
名刺も残り3枚となったので、いいタイミングではあった。
 
あとは、同人誌ブースへ。
コスプレ写真ロムのブースへも行く。 
活気のある地帯だった。
でも、まあ買わんわな。
自分にとって価値ある写真を売っているところがあったんだろうか・・・
 
パンフを、捨てに来た人からもらって、最後に確認した。
研究的な本を出しているブースがあることを知って行くけど、もう終了時間まぎわだ。
日本橋についての研究本を1冊だけ買った。
そこに知り合いがいて驚く。
この本とパンフがコミケのおみやげ。
 
今日はさすがに疲れた。
TFTに行く気力はもうあまりない。
というか、1000円なら行っただろうけど。
 
帰り際、会場の景色を撮影する。
祭りの後の寂しさだ。
帰り道で、アイドルがコンサートしていた。
ビラを配っている人に聞いたら撮影してもOKということで、撮らせてもらった。
あと、停っていた痛車も撮る。
 
もう一泊してもよいなと思っていたけど、もう帰ろう。
秋葉原を見学して、最終近くの新幹線に乗った。
新幹線内でぶ厚いコミケパンフを読む。
面白かったし、勉強になる。
人々の思い入れが分かった。
今度は事前に購入しよう。
  
家に帰ってから、ネットでコミケに関わる情報を見る。
よく分かってきた。
コミケは青春なんだな。
また来ようと思う。 
  
  
  
    

カメコ日記(コミケ2日目・TFT)

2週間ほど前に、コミケに行かねばと思いつきました。
めんどくさいし、お金もかかるし、とても疲れそうだしと、あまり期待はしてなかったけど、今を逃すともうチャンスがないかもしれないので、とダメもとで。
しかし、予想外に楽しかったので、久しぶりにカメコ日記を記しておくことにします。
 
現地に着いたのは9:30。
京都から新幹線で行ってこんなに早いとは。
南港イベントに行くのでも2時間近くかかるのに。
関係ないが、スーパーベルツの曲にあった路線に乗ったことに気づき嬉しかった。
 
さて、会場に入るための列に並ぶつもりもなく、うろうろしたり、ベンチで本読んだりしていた。
会場警備員のおにいさんに話しかけてみると、予想どおりコミケ経験値が高いオタクだった。
・・・コスプレへ行くなら、西側に並んでください。
順調に行けば、11:00くらいになったら列はなくなるでしょう。
3日目の明日は、並ばずに入れるのは11:30頃かもしれない。
コミケスタッフの手際よさはすごい、警備にほしい。
「男幕薄いぞ、なにやってんの」状態がどうのこうのと、いろいろ教えてもらった。
おかげでモラルが上がった。ありがとうございます。
 
待ち時間の間、となりでコスプレ博の会場を見に行く。
TFTという有名なところだ。
イベントはまだ始まっていないが、待っている人たちが100人くらいいそう。
丸い机で化粧している姿が、鶴見緑地の休憩所と同じ。
どこも同じということか。
 
すぐに11:00となって、会場へ。
たしかに、げんしけんと同じ景色だ。
 
そして、コスプレ広場に到着。
コスプレ広場の90%は、企業ブースの列を置くための場所になっている。
そのため、撮影会ゾーンは細長く形成されている。
華やかでカメコ人気のレイヤーがすでにけっこういる。
カメコも多くいる。
スタッフが、「5,4,3,2,1」と言って、囲みを解散させている現場をついに見た。
 
企業ブースの列が減るにしたがい、コスプレ広場が拡張されていく。
人々がコーンを持って、スタッフの指示に従って一斉に動かしていくのは、恒例のいい状況なんだろう。
 
自分のカメコ活動としては、おにいさん2人の合わせを撮らせてもらったのを皮切りにひたすら撮っていく。
遭遇した知り合いは、レイヤー3人、カメコ1人。
関西のイベントで見かけたことある人は、3人くらい。
コミケに来てコスプレしてる関西人は意外にすくないのかなあと思った。
 
カメコが多いときは囲み撮影になる。
レイヤーが多いため、待つカメコはあまりない。
皆さっさと撮って去るので、次々に撮っていくことが可能だ。
その上、レイヤーは気合が入っていて、またレベルが高い。
というか、最強レベルのイベントだ。当然か。
 
撮らせてもらったときには、ほとんどの人に名刺を渡した。
渡せなかったのは撮影が途切れないときくらい。
消費した名刺は全部で40枚ほど。
もらった名刺は2枚。
この場所で名刺をいただけるのは嬉しい。
 
レイヤーの傾向としては、かわいい系の衣装の人が目立つ。
暑さを無視して、手の込んだ衣装の人もわりといる。
モデル的な美人さんをしばし見る。さすが東京。
1人で行動している人の割合が多い。
高校生程度の若い人が少ない。平均年齢高そう。
撮りたいと言って受け入れられやすい。
・・・このような印象だ。
  
暑いといっても今日はまだましな気候だった。
それでも2時間くらいで疲れたんで、他のところを見に行くことにした。
 
人波に流されて会場内をふらつく。
西館と東館に大きく分かれていることがわかった。 
東の同人誌ブースは巨大だ。
その裏の駐車場で昼食にパンを食べた。平和な時間だった。
 
コスプレ広場に戻った頃に雨が降ってきた。
じきにどしゃ降りになってきた。
雨の中、カメコたちに撮られているお姉さんが神々しい。
 
大雨のためコスプレ中止になったので、こんどは企業ブースへ行く。
ここがいちばん人口密度が高い。
しかし、興味あるものなし。
 
コスプレ広場は再開されなさそうなんで、TFTへ向かう。
今日会った知り合いのカメコに、TFTとディファとどちらがいいかと質問したら、TFTの方が人多くてよいとのことで、こちらにした。
2500円は高いけど、相場なんだろうな。
 
TFTは人が多かった。
多すぎて撮影場所がなくて、これはダメだとはじめ思った。
でも、外で写せるところはまだ空いていた。
1人2人でいる人が多く、そして撮りたいと感じる人が多い。
そして、なぜかカメコが少ない。
ここでひたすら撮っていく。
コミケよりもよい環境だ。
また、ちょっとしたコミュニケーションができた人もいてよかった。
知り合いがいないイベントでこれだけ撮れて、そして楽しめるのはすごいことだ。
このへん、ぜんぜん期待していなかった意外さである。
もしかして、よそ者の多い東京は、人を受け入れやすいんだろか。
今日、ここへ来ている人はやさしい人たちなんだろうか。
    
名刺は必ず渡していった。
19:30までいて、40枚くらい消費しただろう。
明日の分が足りなくなったのでコピーをしに行った。
100円ショップがあるので、ハサミも購入。
このへんはなぜか便利なところだ。
 
名刺をくれるレイヤーが多かった。
関西イベントではあまり名刺もらえないので、不思議に感じる。
名刺くれた人には写真送らないといけないな。
 
カメコに関して触れておくと、関西のイベントよりも数は少ないけども、撮るのが長い。
それにしてはじっくり撮りすぎだ。
レイヤーも、後ろで待つ自分も辛い。

わたしのカメラ

参考に、自分が使っているカメラ環境について説明します。
 
使用カメラ:
キヤノンEOS Kiss DN>
・連写
連写性能は抜群です。
途切れることなく連写で撮れます。
 
・画質
画質はよいです。
さすが自前で作っているキヤノン
連写を優先して、いちばん荒い画質(Sサイズ)で撮っていますが、PCで見る分には十分きれいです。
 
・耐久性
大量に撮影するので、壊れにくいものの方がよいです。
10万円以下レベルのデジタル一眼レフは、5万枚程度撮影するとシャッターが寿命になるとされています。
たまたま運がよかったのかもしれませんが、私のKiss DNは、25万枚撮影するまでシャッターは壊れませんでした。
 
 
使用メディア:
<A-DATA製のコンパクトフラッシュ
安物メーカのものですが、今のところ画像の喪失経験はありません。
最近、コンパクトフラッシュは急に安くなっています。
 
<日立製のマイクロドライブ
Sサイズで撮っていれば書き込みに時間がかかることはなく、不便はないのです。
撮っている最中にマイクロドライブが壊れて画像が喪失したことが一度あります。
 
 
使用電池:
台湾製
1年くらい使用していますが、問題はありません。
台湾製なら1個1000円くらいで買えます。
販売している企業のURLは以下のとおりです。
http://www.rowa.co.jp/cabinet/form.cgi?no=123
 
 
 
  
 

デジタル一眼レフ

前回の続きとして、「きれいなだけの写真」を撮るためのノウハウです。
なお、ここでのポイントは、「だけ」よりも「きれい」にあるので、「きれいな写真」と表現していくことにします。
 
まずはカメラ環境を整える必要があります。
結論から言うと、デジタル一眼レフカメラを買いましょう。
 
デジタル一眼レフには、「きれいな写真」を撮るために必要な以下の能力があります。
 
① 連写ができる
② 画質がいい
 
①の連写機能が最も重要です。
デジタル一眼レフであっても少し古いものであれば、書き込みに時間がかかって待ち時間が生じてしまうのでいまいちです。
②の画質のこだわりはそんなになくてよいです。
デジタル一眼レフであれば、たぶんどれでもいいのではないでしょうか。
なお、ここで画質がいいというのは、画素数の高さよりも、ピントが合っていない部分のぼけが出せることです。