今日のテレビジョン〜小島よしおはどうも生き残りそうだ

明石家さんちゃんねる

若手芸人のネタ見せのコーナーという事で、途中から気付いてみたんですが、先輩芸人が事務所の後輩芸人を紹介するという体で、鳥居みゆきオオカミ少年、クールポコ、ななめ45°モンスターエンジンカトゥー直也らが出てきましたが、僕は後半からしか見れていなかったのですが、ななめ45°のようにキャラクターを分かりやすく打ち出すのは、さんまさんの受けが良いだろうなと思っていたけど、予想した以上に気に入ってくれていた。そしてモンスターエンジンは春に入ってから、baseよしもとを今年卒業した先輩達よりも、東京のテレビで見るようになったけど、ついに東京のゴールデンタイムの明石家さんまの番組にまで出て、ジャンプアップの幅が凄い事になった。大阪の先輩ゴボウ抜きしていますが、baseよしもとが再編したばかりでエース格になってしまったのが、東京進出の変な足枷にならないか心配していまう。
しかし今日のハイライトは何と言っても、明石家さんま鳥居みゆきのやり取りでしょう。
素人を扱わせたら桂三枝と並んで日本一の芸人司会者であり、何といってもジミー大西を育て上げて使っていた人なんだから、鳥居みゆきとの絡みなんて、さんまさんにはお茶の子さいさいという所ですね、やっぱり素人相手に巧く絡んでいくというのは、テレビ芸人に大切な要素であり、そこで培ったものは多方面で応用が効くという事が、改めてよく分かる。
それと鳥居みゆきの事務所の先輩役で、スーツ姿で出ていた小島よしおが、案外トークをしっかり回せていたのは収穫でした。僕は見ていないけど、今日の「ヘキサゴン」でもダンディ坂野を相手にいい感じでツッコんでいたとも聞いたし、小島よしおは後から触れる「レッドカーペット」でのネタも合わせて見ると、サンミュージック企画の先輩のダンディやヒロシの経験を巧く活かせている。小島よしおとか鳥居みゆきの成功というのは、事務所として経験の受け継ぎに成功していることを現していると思います。
この前の「アメトーーク」とかもそうだったけど、サンミョージックの芸人さん達の絡みは、ベッタリした感じはないにも関わらず、何か凄い巧い事やっているし、面白いなと思います。

爆笑レッドカーペット

とりあえず鶴見辰吾が、凄い勢いで老けていたことにビックリ、現在43歳という事ですが、少し老けすぎではないでしょうか、登場順で触れたい所のみ触れていきます。狩野英孝が「カッコ良く見えてきてる」という今ちゃんのコメントが良いわあ(笑)、何となくだけど分かる(笑)。
ザ・パンチは結構前から東京吉本にプッシュされて、色んな番組に出ていたんですが、ようやくブレイクの尻尾を掴んでくれて嬉しい、これは沢山の人に指摘されているけど、「死ねよ」「死んで〜」という直接的な台詞を封印しても、喩えだけで話を展開してイメージを膨らませる事が出来るようになったのは大きい。これもみんな引用している部分だから、わざわざ言うのもどうかと思うけど、「おにぎり追いかけて谷底落ちて〜」は、「ジャガイモの芽いっぱい食べて〜」に匹敵する彼らのキラーフレーズとなるでしょう、もう今日だけで何度も思い出し笑いしています。自動的に引っ込めてくれる舞台の仕掛けも、ノーパンチがキャラを維持して出て行けるから彼らにあってる。
小島よしおが早くも自虐に走れているのは、間違いなくダンディ坂野という先輩の存在のおかげでしょう。テレビに見えなかったけどね(笑)。ハリセンボンは、若手の女流漫才師として括られている芸人の中で、キャラの押し出し方、ネタのクオリティとリアリティのレベルが段違いに格上過ぎる、同世代のコンビで漫才やこんとやってる女芸人は不幸としか言えないかも知れない。
しずるは自分の中では、かなり前に飽きているんですけど、それでも見たら笑えるのが凄い、もうすっかり古典の域ですね、大阪の芸人との違いは、大阪の芸人はどうも照れが入ってここまでやりきれない。ここまでやりきってくれたら笑うしかないし、短期間でこの人達のスタンダードとして認識される、(ネタという意味も含めて)キャラが定着するということは大きい。U字工事は番組初出演だったんだから、いま現在の推しネタではなく、もっと初期の「栃木」や「田舎」を前面に押し出したネタをやった方が良かった。今田さんのフォローコメントが素晴らしい。僕はU字工事は初出場の番組とかでは、選挙演説のネタをやるべきだと思っています。
よゐこがいまラジオでオリジナルを見ないで真似しているダブルダッチの「ラジバンダリ」、今日の二回目以降の出演で常連の切符を掴んだのは、この人たちで確定ですね、この番組でうまく「ラジバンダリ」で印象付けていって、他の番組では西井さんのモノマネを押していけば、TKOに次ぐ大阪松竹芸人の東京進出の成功になりそうです。とにかく「ラジバンダリ」以外のものも期待されるようになるぐらいまで、この番組で「ラジバンダリ」を引っ張っていってほしい。
ななめ45°は一時期「鉄道ネタ」を、テレビだけかも知れないけど封印していた時代があって、それがブレイクを遅らせた要因になっていたとは思うけど、でもその時代にオンバトでチャンピオン大会のセミファイナルまでいったりしていて、鉄道ネタ以外も良いネタが多かったのですが、今回は鉄道ともう一本の大きな柱である「マザコンネタ」で、これだけの結果を出せたのは素晴らしい。キャッチーなネタとキャラが二つもあるのは、今後大きな武器になっていくでしょう。カムバックでは「鉄道ネタ」を持ってきて、今回はしずる、ザ・パンチとレベルが高い中で、文句なしのレッドカーペット賞でした。
最近では珍しい、これぞ「なにわ漫才」というのを体現してくれている、女と男のお二人ですが、大阪ではお客さんが引いてしまうから出来ない、ベタなドツキ漫才をようやく晴れの舞台でやってくれて嬉しい。もっと徹底的にやってほしいけど、それを育てて行くには、いまの大阪はあまりにも畑が痩せすぎているんですよね、大阪は寄席文化がほぼ絶滅してしまったし、事務所の壁もあって自由に色んな所に出れないから、どうしても若手主体のお笑いライブに出るしかないんだけど、その辺の客層がこういうドツキ漫才すると引いてしまう客層という現実は、彼らが伸びて行くにあたって全く良い事ではない訳で、そう考えると浅草の演芸場をベースに活動する方が、彼らのためになるのではないか? という指摘はご尤もと言うしかないのは、こんなに教科書のような上方漫才している人たちが、大阪ではなく東京でないと育てられなくなっているという現実を突きつけられているようで、大阪人としてあまりにも寂しすぎる。女と男のネタ中に今田さんの笑い声がより高く響いていた事、鶴見辰吾があそこまできちんと見てくれていたというのは、本人達も嬉しいでしょうね、あそこまで細かい所はなかなか見てくれない。この二人は意外と舞台よりテレビの方が映えるという風にも思えた。今日も長い時間貰えたしね。
みょーちゃんは「変化球しか投げない」というより、「変化球しかない」と言った方が正しいんでしょうが、この人がちっとも大阪ではテレビ露出していないのに、こうやって全国放送の番組でスターになりかけているというのに、大阪の現……(以下略)。刺しているときに手元アップにすると、ジャグリングのボールが丸見えなのだけ残念でしたね(笑)。羞恥心の人の「何これ?」というネタ中のコメントが全てですわ、いやーみょーちゃん凄いわ(笑)。タケウチパンダ代走みつくにも、早くさっさと続いてください(笑)。エド・はるみは今田さんのコメントが全て、「安定感」ありすぎ(笑)。
どきどきキャンプはコント、モノマネ共に完成度が高すぎ、あと最近のテレビでやっているネタだけかも知れないけど、岸学をボケ、佐藤がツッコミに固定したのも、最近のテレビ露出が好調な理由だとも思います。逆のネタも面白い事は面白いんですが、キャッチーじゃないんですよね、あとこの後のアップダウンもこういう歌ネタで、しっかりキャラ作ってくるのが、やっぱり作り込み方が、東京のコントやっている人たちは半端ない。大阪はその辺を半端にするのが格好良いという幻想もあるのかも知れないけど、この二組とか東京03を見ていると、設定とかキャラクターの作り込みの甘さを、比較したら大阪の芸人には痛切に感じてしまう。
しかし顔と動きと口調で笑わせるのは、お笑いの基本中の基本であるという事を、再確認して提示してくれる、なだぎさんは凄いとしか言いようがない。というかなだぎさんぐらいキャリアも芸もある人が、若手の振りをして顔と動きを駆使したネタをするなんて、本当に反則でしかないよ(笑)。最後のダンスはヤバイです(笑)。早く東京で友近と二人で活動の幅を広げてもらいたい。
天津木村はもうネタ枯れかよ、という感想しか残らなかった。というかなんでネタのテーマが前回に大受けした時と、微妙に違っているんだろう? ここは前回受けたのと全く同じテーマで、まだまだ押して行かなくちゃダメな所じゃないの? 松本人志が2004年のM-1南海キャンディーズの感想で、一本目と二本目のクオリティの差を厳しく指摘して、「自分たちの面白い所や受ける所が分かっていない(要約)」と断じていたけど、それって今回の天津木村に限らず、いまの大阪の芸人みんなにある程度当てはまるんですよね、僕は当時これを聞いたときに「貴方が好きな笑い飯もそうじゃないですか?」と思ったものです。
しかし矢口真里の小島よしお名前が出てこなかった所は、この人も外さないなあ(笑)、エンディングでななめ45°が一人だけ、最後のポーズして去っていったのはほほえましかったです(笑)。

あらびき団」5月21日放送分

関西地方は一週遅れの放送です(お約束)。
最初のブラックリボン軍から、東野さんと藤井君のコメントが面白すぎ、基本的にこの番組はこの二人のコメントを楽しむ番組というのがよく分かる(笑)。「あらびき団」って番組は、完全に主役は司会者ですよね(笑)。ガリガリガリクソンは「イロモネア」も出ているし、大阪で劇場に所属出来ていない状況考えると、早く東京行った方が良いよね、大阪のオバチャン主体になっているテレビにも出ようがないし、エハラさんみたいに行くべきと思うけど、吉本が連れて行ってくれないと難しいだろうなあ。