ひょっとすると超一流だったかも知れない電気グルーヴの「お笑い」と桑田真澄の「バッティング」というセンスの片鱗


夢をあきらめないで


こちらのエントリ

電気グルーヴがバラエティ方面に進まなかったのは勿体なかったなあ、と今でも思う

と書かれておられたのに触発されて、せっかくの機会なんで、15 年間くらいずっと悶々としてることを今このタイミングでいきなり書きます。


テクノバンド・電気グルーヴは現時点でも唯一無二のグループで最高なんですが、しかしながら“もしも電気グルーヴが本格的に真剣にテレビお笑いバラエティの世界に進出していたら・・・?”ということはどうしても夢想します。

ボケにボケを重ねて重ねて暴発させるトーク核融合。もしかするとパラレルワールドでは、今音楽の世界で発揮している以上のとてつもないお笑いの実力を発揮していたかも知れない。ヘタすりゃお笑い第三世代と第四世代のはざまあたりで天下取るくらいのレベルになってるかも知れない。そんな「if〜もしも」なパラレルワールドへの可能性がどうもさっぱり拭えません。


かつてはこんな番組をやっていたりしたんですね。

今田・東野の前戯なき戦い! VS 電気GROOVE(1993年、朝日放送

関西ローカルの深夜枠「フリーチャンネル」で放送された今田耕司東野幸治司会の特番第二弾。初回では今田と東野の対決という構図で展開されたが、続編である今作では東京から電気のメンバー三人を迎え、今田・東野(+人数あわせに山田花子)と数々の過酷なバトルと罰ゲーム(知らないおじいさんが裸足で踏んでついた餅を食べさせられる等)を演じた今田・東野といったツワモノを相手に、芸人としても優れた才能を発揮していた当時の電気の活動の極北として、ファンの間で伝説となっている番組である

Wikipedia-電気グルーヴより

今田・東野とバトルしてた。「HEY! HEY! HEY!」で「松本人志福山雅治がビリヤード対決!」みたいなのとはまたぜんぜん種類の違ったお笑いバラエティ的なガチが見てとれます。


で、これとほとんど同じような感覚で、元プロ野球選手の桑田真澄について、“もしも桑田真澄がバッターとしてプロ野球の世界に入っていたら・・・?”ということも考えているのです。

バッティングの力量を高く評価されていた桑田のこと。「通算 173 勝」というピッチャーとしての一流の成績以上の、決して清原レベルの豪快なパワーヒッターではないけれど、とてつもないアベレージヒッターになっていたかも知れない。イチローくらいの超一流の安打製造器になってたかも知れない。そんな可能性が、やはり自分の中では頭から離れないでいます。


桑田の打者としての「可能性」がそうさせるのです。

・打者としての才能にも優れ、甲子園通算本塁打数も清原和博に次ぐ歴代 2 位の 6 本である。高校通算 25 本塁打
・2002 年 6 月 19 日の横浜戦で、延長 11 回表無死一塁の場面で代打に起用される。誰もが送りバント要員かと思ったが、バスターによって安打を放っている
青田昇は生前桑田の打力を高く評価しており、「打者としても清原以上に成功する可能性があった。プロに入って最初から野手でやっておれば 3 割 3 分、30 本塁打は打てただろう。( 1995 年の故障以後に)打者に転向しても、2 割 8 分で 20 本ならいけたと思う」と語っていた

Wikipedia-桑田真澄より

特に最後の故・青田昇が主張していたような言説が、「すべて終わってしまった」今となっても、なお脳にこびりついて残っているのです。


高校時代の桑田と清原のホームラン動画


「本業」で十分な実績を残してきたいっぽう、「副業」(それは不動産とか飲食店経営とかいう板東英二的な意味ではなく)でも力があった人たち。

音楽とお笑い、あるいは、ピッチングとバッティングの距離。それぞれ近いようでもあり、遠いようでもあり。あくまで「センスの片鱗を見せた」というレベルの話かも知れません。

しかしその片鱗すら長年にわたって見せられ続けてきた身からすると、さらに「上まわっていた可能性」を夢見ざるを得ないのです。

もちろん実現していたらしていたで、電気はあくまでミュージシャンだから肩の力抜いて「おもしろ」に邁進できたわけでいざお笑いを本業にしたら二流どまりだったかも知れないし、桑田もデッドボールで大ケガして選手生命を台無しにしていたかも知れない、という可能性は十分あるんですけどね。