<ポスターの社会史> 梅田俊英

夕焼け

ポスターの社会史 梅田俊英
ひつじ書房 梅田俊英 2001,10,25
法政大学大原社会問題研究所 編

1,2年前に書店で買った
プロパガンダする紙片>て節(章)、いやこの言葉が良かったんで買ったんだと思う
CD付きで戦前の昭和初期の労働運動関係を中心にビラ・ポスターを豊富に掲載している
買ったときはそれほど印象はなかった、WEBのデーターベースも
それと言うのもたぶんに戦前の左翼に対する漠たるネガティブな先入観等があったため
昨日、あらためて村山知義に対する関心からこれを見ていると、なかなか面白い。
1930年前後世界恐慌のあおりを受け、また大正後半から台頭してきた社会主義思想の影響と重なり、国内での首切り・合理化反対労働争議、地代値上げ反対等<プロレタリア>労働者(大衆)の社会運動が高揚した時期でもある。>見ようによれば、昭和初期のモダニズムの生活層の影の部分とも言うべき。
その雰囲気が良く分かる。http://oohara.mt.tama.hosei.ac.jp/poster-s/←以下写真引用
筆者はプロレタリア演劇運動でその沿革についても相当量書いているが、頭の悪いオレにはよく分からない>だれかWEBでまとめてもらえませんかね?内部での政治(イデオロギー)抗争また政府の弾圧の影響で分裂に次ぐ分裂。
ビラが張られた所は壁、そしてその頃(昭和初期)に急激にには、一般家庭に普及していた電灯・電気を支える電柱。>不可視の電柱の歴史でもあるよな

村山知義関連 制作者不明


     <少年戦旗>は<ヒカリノクニ>等と同じく、村山が童画を発表していた児童雑誌の左翼版



浅草6区へ!>うーん↓字(フォント)だけでもスゴイ

当時ビラは手作りの謄写版、そのアナログ感いいすー

  当時のビラでブルジョワ(資本家、地主等)非難の言葉としてしばしば殺人鬼、吸血鬼等が使われ、搾取者の過酷さを物語っている 個人的エモーショナルな表現

蛇足(へびあし)
 畏兄中山銀士さんの装丁・デザイン>はまぞうには出てこなかった、てっことは絶版か?残念これだから日本の出版て、やってられない・・・絶望>絶望書店(笑、汗←関係ない←売られてます、ぼくの間違いスイマセン
 ②結構、映画館(会社)での争議があったんですね 

変態演劇雑考

変態演劇雑考 [変態文献叢書第八巻]畑耕一  文藝資料研究会 S 3、9,13
ちょっと斜め読み(興味があった部分)

第二怪奇演劇編
 歌舞伎に現れた妖異現象について幽霊、鬼神妖精、呪法霊験と三分類し鶴屋南北の<四谷怪談>について考察している。
さらに、お岩と伊右衛門の対談形式もある>談論風発て感じ。
 また偉大な悲劇作者は同時に偉大な喜劇役者でなければならないとの持説からユーモア(茶気)そして滑稽演劇を論じている。

 英国のゴシック小説やA・アルトーの<残酷劇>を連想してしまった>そんなわけねーよ>でも変な本(無論良い意味で)


梅原北明派の<変態十二史シリーズ>で手元の他の数点は表紙イラストがないのに、これはどうですか?