印刷物(複製)

大阪天満のお地蔵さん

<すぐわかる画家別近代日本版画の見方>
 岡本祐美等共著
H16,2,20 東京美術

知らない版画家或いは作品が見られたのでまずまず>見方である本文はほとんど読んでないなぁ
2,3気になった作品(作家)ー同書より

谷中安規(1897〜46)
ムッテル・ショウス
1933,木版手彩色

永瀬義郎に師事して<日本創作版画協会>の常連
佐藤春夫内田百間等の装丁挿絵を手がける
西洋の<死の舞踏>の伝統と違って、骸骨(髑髏)て日本ではあまり描かれていないよう


小林清親(1847〜1915)
明治の<東京名所図>光線画として有名らしい。

風刺雑誌<団々珍聞>(まるまるちんぶん)錦絵漫画、ポンチ絵を発表
<目を廻す器械>1885 木版 
が面白そう

蛇足
ホントはマメに美術館とか画廊とか回らんとアカンと思う・・・

 
 
 版画(運動)の沿革(同書より抜粋)

1904(M37) 山本鼎<明星>に木版画掲載、創作版画運動開始
1907 石井柏亭森田恒友山本鼎<方寸>創刊
1914 恩地孝四郎、田中恭吉、藤森静雄<月映>創刊
1916 長谷川潔、永瀬義郎ら<日本版画倶楽部>結成
1918 山本鼎、戸張孤雁、織田一磨ら<日本創作版画協会>設立
1922 戸張孤雁<創作版画と版画の作り方>刊、永瀬義郎<版画を作る人へ>刊
1923 村山知義ら<マヴォ>結成
1932 小野忠重ら<新版画集団>結成


PS
牧義夫(1911〜?)の作品があったのもありがたかった
隅田川両岸画巻(全4巻)で有名な版画家
911群馬生まれ
1932小野忠重等と<新版画集団>結成
1935失踪

赤陽
1934木版、手彩色、一部コラージュ

荒俣宏の2,3の本

 荒俣の本最近買ってないですね

稀書自慢 紙の極楽 (中公文庫)

稀書自慢 紙の極楽 (中公文庫)

 ↑著者の若き日の読書放浪ね
 前にこれを読んで、英文学者(翻訳家)平井呈一(お師匠さんと呼んでいる)についての挿話とりわけ、其の師匠である永井荷風との悶着(破門事件)を知り、荷風に対してイヤなイメージを抱いた覚えがある。
陰険ジジイの荷風がいなかってもぼくには関係ないこと。だけど平井呈一の訳本がなければぼくの青春も変わっていたかも・・・>ちょっと大げさか
 実際、江戸趣味が漂うイナセなジジイの名訳がなければ英国のアーサー・マッケンの<夢の丘>(牧神社版)やダウスンについて知らなかっただろうに。
 楽しい本についての博覧強記というかコレクターぶりをいかんなく発揮しているね。

 でも、フランスの豪華本というよりレアもの、20〜30年代アールデコイラストレーター、版画家の図版、カラーでの紹介の方が嬉しかった↓

不思議のアールデコ
恋するアールヌーヴォー①
おとぎの遊園地③
虹色草紙⑤
以上みき書房H6〜7↑ちょっと恥ずかしくなるような少女っぽい装丁デザイン

object/book オブジェとしての本

①Thorsten Dennerline
Kansas City, MO



5 1/4 x 5 3/4 x 1 7/8 inches
The cover boards are edged in oasis and have inlaid original acrylic paintings. The text is letterpress-printed on a concertina of Rives BFK paper and has lithographic images. Edition of 10. 1998. See also Peter D. Verheyen's binding of this book or view the entire book online.

10部のリトグラフの本 アルファベット26文字とイメージ
http://www.philobiblon.com/alphabet/index.html


Photographs by Sean Kernan

Text by Jorge Luis Borges (ボルヘス)

こちらは書店で売られているみたい
http://colophon.com/gallery/kernan/


③独のDavid Casparの作品オブジェ
これは一つしかないんでしょうね
何の材質で出来ているのかしら?
極めて内的な、私的な世界がかいまみられそう
他者に開かれた本でなく、自分に向かうもの、日記に近い

http://www.thesecretwindow.de/start.htm