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新潟市でIT業を営むおっさんのブログ。

プジョー「308 SW」試乗記。定番ゴルフを本気で殺しに来た仏蘭西の刺客。 #プジョー #308 #308SW

キャラバンの後釜となる車探しを継続中。一般的なSUVとミニバンは除外し、バンとステーションワゴンを軸に検討してきたが、今回プジョーに行く時点で候補に残っていたのは以下の3台。

  • 日産 キャラバン(前期型所有・現行型試乗済)
  • ルノー カングー(試乗済)
  • フォルクスワーゲン ゴルフ・ヴァリアント(試乗済)

この中ではゴルフ・ヴァリアントが最有力。しかし妻ちゃんがゴルフの走りに納得しておらず。結果的に100点満点とはならないだろうが「全部見て納得した or 諦めた」と感じるところまでやりましょう。そこで、一旦候補から落とした

を復活させる事にした。候補落ちの理由はリアシートの狭さなのだが、それは私の独断でしかもハッチバックによる判断。もちろんワゴンもほぼ同じだと聞かされての判断なのだけど。308SWは内外装では最も惹かれるモデル。もう1回見たら感触違うかも...という淡い期待はある。

ちなみに、これまでに候補落ちしたのは以下の車種である。

  • シトロエン ベルランゴ(試乗済)→リアシートが絶壁
  • スズキ エブリイ・ワゴン(未試乗)→興味あるも妻拒絶
  • ダイハツ アトレー・バン(未試乗)→リアシートが絶壁
  • 日産 NV200バネット・ワゴン(前期型現車確認済)→古い
  • トヨタ クラウン・エステート(未試乗)→サイズ(多分予算も)オーバー
  • ルノー メガーヌ・スポーツツアラー(未試乗)→検討中に終売
  • スバル レガシー・アウトバック(現車確認済)→サイズオーバー
  • スバル フォレスター(試乗済)→友情出演
  • スバル レヴォーグ・レイバック(試乗済)→荷室高が足りない
  • スバル レヴォーグ(先代試乗済・現車確認済)→荷室高が足りない

しかし、自分としてはゴルフの走りの何が物足りないのか解らない。乗り心地もハンドリングも良いしバイパスでもパワー不足は感じなかった。サーキットに行く訳でもあるまい。ゴルフだよ?ド定番だよ?贅沢じゃね?(笑)その辺りを妻ちゃんにヒアリングした。

俺「ゴルフは何がダメなの?実はキャラバン大好きなっちゃってる?」
妻「んなこたーない!揺れるのよ。それが気に入らない。」
俺「縦に?乗り心地が固い?」
妻「横。あと道路に食い込む感覚が弱い。」
俺「横なの?食い込む?タイヤの剛性と接地感が足らない?」
妻「それだ。スカイラインに届かない。」
俺「横に『揺れる』じゃなくて『ヨレる』だわ。それ。」
妻「それだ。加速が及ばないのは我慢する。」
俺「何キロ出すつもりなのよ。」

しまった!スカイライン級の走りを求めてたんだこの人。完全に乗り心地の問題だと思い込んでいた。スバルでの試乗はレイバックではなくレヴォーグが正しかった。それも2.4Lにすべきだった。今回は荷室の問題で見送る結果とはいえ「次」に繋がった可能性がある。なんてこった。

自分ならスペックからある程度は走りを想像して試乗する。なので、良し悪しの判断はそこからの相対値になる。例えば、ゴルフTDIは直4/ディーゼル2Lターボ/155psのFF。昔乗っていたスカイラインはV6/ガソリン2.5L NA/225psのFR。両者に相応の差が存在するのは想像できる。そして実際に差がある。

妻ちゃんは理屈抜きの絶対値で感想を述べる。先入観が無いのは良い事なのだろうが、車選びの落としどころが難しくなり質が悪い。今回はフォレスターの件があったからか、背高車の足が固い理由や車幅が広がり続ける理由など、講釈を垂れたら珍しく耳を傾けてくれたケド。

しかし、タイヤサイズはスカイラインが225/55R17、ゴルフTDIが225/45R17だ。この程度の外径差で、接地感にそこまで差があるかな。古いスカイラインのほうがトレッドは逆に狭いし、理屈では55より45のほうが剛性感で有利だと思う。フロントヘビーでリアが使えていない感触が根源か?

同じ視点で308とゴルフを比較していくと、フロントヘビーなFFなのは同じ。タイヤサイズも全く同じ。ただ車体幅が55mm広い=トレッドが広いのが大きな違いか。ここは安定感の向上などかなり期待できるはずだ。ホイールが18インチのグレードなら理想的だ。

...などと考えていたらプジョーディーラーに到着した。

俺「んちゃ。308SWください。安いほう。楽天Payで。」
店員「いらっさい。もうワゴンは売ってないよ。」
俺「は?え?マジですか?」

マジだった。ハッチバックは継続だがステーションワゴンは日本では終売とのこと。ひっそり3月頃に通達があったらしい。ガーン。何世代も売ってきたのに(涙)。狙っていたベースグレード「アリュール」は既に在庫無し。上位グレード「GT」ならまだ在庫があるそうだ。

GTでは価格差大きく予算オーバーだ。すごすごと帰ろうとしたが、ちょうど308SW GTの青色が展示されていて、やはり格好良くて足を止めてしまう。凄いデザインだよコレ。GTになると内装もDセグと見紛う質感。妻ちゃんも高い関心を示したので、見るだけ見ることにした。

まずはリアシートを再確認。やはり狭い。背もたれも角度が少々キツい。ボディが大きいのに何故なのか?しかしながら、直近のカングー・ゴルフ・レイバックの経験を踏まえて座ってみると、シートの質はゴルフに負けず劣らずなのが判る。でもやっぱ狭くね?

妻「大丈夫。助手席を前に出せばイケる。なんなら助手席と交互に座ればいい。」

前向き発言キター。やはり女性は色と形と高級感に弱いのだった。リアシートが狭い分、ラゲッジは広い。床面を下げる機能が強力でゴルフの1.5倍ほど下げられる事を確認。リアシートが許容できれば他は何の問題もない。強いて言えば幅広で難儀する可能性はある。

とはいえ「試乗しないわけにはいかない」という。そらそうだ。今の課題は「走り」なのだから。試乗車は残念ながらハッチバックのガソリンPHEVだった。GTなのでホイールは18インチ。ディーゼルとPHEVでは大差があると思うが、無いものは致し方ない。

運転した感じは実に好印象。妻ちゃんも「これは良い」とのこと。PHEVはさらに100万円以上の価格差があるけど欲しくなる。しかしバッテリーのせいで荷室床を下げる機能が無くなってしまうんだよね。PHEVを諦める理由が存在したのはお財布的にはなによりだ。

ここまで良いとディーゼルとの差がどの程度かは気になる。加速感や騒音はもちろん、重量バランスが向上して重厚感も増している点も差し引く必要がある。そこは妻ちゃんも認識しているようで、なにやらブツブツ言っている。

そこで、308と同じディーゼルの2008でエンジン音を確認させてもらった。アイドリングでは即座にディーゼルと判るが十分静かで優しい音質。空吹かしすると結構良い音で吹け上がる。プジョーディーゼルは評判良いようだし、選んでも酷い結果にはならないだろう。2008も格好いいな!

しかし、今回の308は完全にゴルフを殺しに来てるね。全長全幅の拡大、気合入りまりの内外装、パワートレインのスペック差はあるが燃費も上回る。パッケージングで追い付いていないものの、同じ価格帯で内外装の質感にここまで差があると結構流れるのではなかろうか。

という訳で「高いよー高いよー」と思いながら見積を作成頂いた。青色の展示車がそのまま購入できるという。色も文句なしのフル装備仕様。値引き込みなら驚く程の額でもないが、本当に買って良いの?「一晩頭を冷やして結論を出すので、1日だけ他の人から守っておいて!」とお願いし帰宅した。

さて。どう判断したものか。正直ゴルフも良い。リアシートはゴルフの圧勝。サイズ的も無難だ。堅実な選択だと感じる。多少の予算オーバーを許容するならゴルフで18インチを選ぶ手もある。一方、ラゲッジは308SWの圧勝。レア度も内外装も308SWが圧勝。妻ちゃんの走りに対する不満度が下がる度合いも308SWのほうが高いか?

ゴルフヴァリアントと308SWの独仏最終決戦が脳内にて勃発した。これでキャラバンとカングーの線は消滅。ステーションワゴンはマジで全滅しそうだし、ここで乗るしか無いと思う。いつかはシーマだと信じて疑わなかった日産党としては寂しさもあるが、今の日産のラインアップではいかんともしがたい。

続く。

スバル「レイバック」「フォレスター」試乗記。スバリストへの道は開けるのか? #スバル #レイバック #フォレスター #レヴォーグ

キャラバンの後を継ぐ車探し継続中。本命だと考えていた「ベルランゴ」や「カングー」が物足りない内容だったので、現在はステーションワゴンを軸に検討している。一般的なSUVとミニバンを排除した上で、人間x3+大型犬x1+コストコの荷物に対応できる積載性と満足できる走りは両立できるのか?

今回スバルの2台に試乗する時点で候補だったのは以下。

  • 日産 キャラバン(前期型所有・現行型試乗済)→全部ダメだった時に還るべき故郷
  • ルノー カングー(試乗済)→全般的に物足りないが選択肢としては残る
  • フォルクスワーゲン ゴルフ・ヴァリアント(試乗済)→現在の最有力候補
  • スバル レヴォーグ(先代試乗済)→4WDを求めるならこれ?
  • スバル レヴォーグ・レイバック(未試乗)→4WD+テンコ盛り装備ならこれ?

検討した結果既に対象外となっているのは以下。

  • シトロエン ベルランゴ(試乗済)→リアシートが絶壁
  • スズキ エブリイ・ワゴン(未試乗)→興味あるも妻拒絶
  • ダイハツ アトレー・バン(未試乗)→リアシートが絶壁
  • 日産 NV200バネット・ワゴン(前期型現車確認済)→古い
  • トヨタ クラウン・エステート(未試乗)→サイズ(多分予算も)オーバー
  • ルノー メガーヌ・スポーツツアラー(未試乗)→検討中に終売
  • プジョー 308SW(ハッチバック現車確認済)→リアシートが窮屈
  • スバル レガシー・アウトバック(現車確認済)→サイズオーバー

遂にスバルだよ。古の話だが、大学時代の先輩の3代目レガシーツーリングワゴンの助手席に何度も乗って「俺も乗りてぇ」と憧れた記憶は鮮明だ(免許はなかった)。最近では友人の先代レヴォーグを100kmほど運転させてもらった。好きか嫌いかで言えば好き。自分の中で日産とスバルは不動のワン・ツーである。

候補は「アウトバック」「レイバック」「レヴォーグ」となる。しかし、アウトバックは長すぎるサイズで除外。また妻ちゃんからはゴルフヴァリアントの乗り味でも文句が出たので*1、まずは走りのレヴォーグではなく乗り心地のレイバックに狙いを定める事にした。レイバックはお買い得だしね。

ところが!レイバックの隣りに停まっていたフォレスターを見た妻ちゃんが「これ格好いいねぇ」と盛り上がり始める。普段追っかけている海外YouTuberがフォレスターに乗っていて、前から良さそうな車だと思っていたそうな。オクサーン、ボク、ソノハナシキイテナイヨ?

俺「それタダのSUVじゃん。」
妻「これは良い。YouTuberが乗っててすっげーよさそうだった。(ふっふーん)」
俺「これが可ならエクストレイルもアリじゃん。」
妻「エクストレイルは嫌い。」
俺「うん。そうだよね。」

そうだ。今回の車選びは、要件を満たせる限りは妻ちゃんの意見を最大限取り入れると決めたのだった*2。よし!たった今から「フォレスター」も候補だ。試乗した後でもなお「良い」と言うほど惚れ込んだ車なのであれば、もう決まりで良いや。パパこっそりSTIを注文しちゃうぞぉ。

こんな場末の記事を読んでいる賢明な車好きならお気付きだろう。フォレスターは図体はそこそこデカいがあくまで実用車。車格的にはレヴォーグやレイバックの下に位置する。海外勢を交えた車探しの中で比較してしまうと、多分イロイロと厳しいのだ。

という訳で2台の試乗が終了。結論としては2台とも候補外となってしまった。

妻「むっすー。(最初からフォレスターの素性を)知ってた?」
俺「知ってた。フォレスターの見積はSTIでもいい?」
妻「好きにして。もう(フォレスターは)ないから。」
俺「ショボーン。」

フォレスターSTIスバリストデビューの夢は一瞬で潰えた。かの国ではフェレスターは舶来の高級車という扱いになるだろうからな。寒い国だからスバルのAWDは頼もしいに違いない。やはり映像や他人の評価だけでは判らんよなぁ。

以下、試乗レビューである。

まずはフォレスターから。ガソリン2.0L N/Aエンジン+モーターのe-BOXERに試乗。

先述のように、車格的には他の比較対象よりも1つ下となる車だ。やはりエンジン音やロードノイズが遠慮なく耳に届くし、乗り味もバタバタ感が否めず平均的な普及価格帯の日本車そのものだね。モデル末期なので最新のものと比較してしまうと一層厳しいという事情もありそうだ。

しかし、個人的はレイバックより好印象だった。まずアクセルレスポンスが割と自然。リニアにトルクが出るNAエンジンである事と、ゼロ回転から最大トルクが出るモーターがアシストする事で、上手い具合にCVTがマッチングできるのだろう。

また、バタバタ感とは言ったが、背高ボディをグラグラさせず走らせるためには致し方ない範囲だと思う。おかげでハンドリングが良いし軽快に走る。運転していて楽しい足回りのバランスは、「さすがスバル!」なのである。

無理がない。辻褄が合っている。真っ当な良い車。希少性とか高級感みたいな余計なものを求めなければ全然アリ。なにより室内の実用性が高い。SUVを除外した車選びが愚行に思える。売れる車には理由があるよ。マジで好印象だった。もし妻ちゃんが試乗後でも「良し」だったら可能性があった。

次に本命のレイバック。この車は現行レヴォーグのリフトアップ版で、1.8Lターボエンジンのみのモノグレードである。

先代レヴォーグの1.6LターボにおいてはCVTとのマッチングがかなりイマイチで「この世代は買えないな」と思った。期待の現行型は排気量が上がった新エンジンとの組み合わせで、結構良くなったと感じた。1世代分の進化はある。偉い。

しかし、モデル末期のフォレスターには届かないのが微妙なところ。踏み込んでから加速までの間延びが気になる一方、リニアに加速し続けたい場面で意図した以上にトルクが盛り上がって難儀する。ターボとCVTの組み合わせでこれ以上煮詰めるのは難しいのかな。ここは予想の範囲内なので減点はしないケド。

悩んだのはそれ以外の全部。ハンドルの切り出しが緩い。舵角と車速によってリアが付いてこない。うねりで上に飛ぶような大きな挙動を示す。それにもかかわらず乗り心地は絶賛できるレベルではない。不意にボコッと来ることがあるし揺れ方もあまり気持ち良くない。ベースのレヴォーグとは恐らく別物。全般的に落ち着かない。

だからといって大きく破綻するような事はない。ガバっと踏んでドカーンと加速し、ギューンと曲がれば気持ちいい。加速中の安定感は高い。車高を上げた分だけロールも大きいが、その先ではしっかり踏ん張る。そこは腐ってもスバル。

確かに優しくはなっている。静粛性も高くて上級車の味がある。一言で表すと「トヨタっぽい」。細かい事を気にせず大雑把に走るのならアリ。ハリアーのユーザー層を狙ったらしいので、全て意図通りなのかもしれない。この方向性の味付けが好みの人も多かろう。加えて装備テンコ盛りで400万切りの価格なのだから買うよね。

レヴォーグも試乗する」となりそうな流れだが、ここで試乗会は終了。レイバックの荷室を検証したところ高さが要求レベルに届かない事が判明したのだ(レヴォーグもボディは同じ)。思ったよりルーフが低い。床面を下げる機能もない。構造的にAWDとのトレードオフか。惜しいが要求とはマッチしなかった。

スバル車は機能満載でお手頃価格なのが魅力的。AWDとアイサイトが(ほぼ)標準だし、電動シートが奢られて上級感を味わえる。造りも堅実で良く走る。しかし「コダワリの水平対向で良かった!」「熟成のCVTで良かった!」と感じられないのが難しいところ。

もしトルコンATのスバル車が復活するなら物凄く期待するよね?なんなら直列エンジンでも可だよね?しかし、電動化の狭間にあって変革は難しそう。レイバックのようなテンコ盛りハリアーモドキの登場は、従来路線が行き詰ってきた事の表れかもしれない。

結局、試乗前と変わらず「ゴルフ・ヴァリアント」が最有力候補である。ここでゴルフに決めても良いと思ったが、妻ちゃんが走りの面で納得していないご様子。そろそろ選択肢もなくなってきたのだがな。リアシートが窮屈だという理由で独断で除外していた「プジョー 308SW」を二人で再検証してみようか。続く。

*1:これ、実は単に足が固いとかではなく、むしろ俺よりもマニアックに足回りを吟味していた事が後で判明するのだけど。次の車の試乗記で詳しく。

*2:要件だけは守らないと彼女の意見を取り入れた途端にフェアレディZになってしまう。

フォルクスワーゲン「ゴルフヴァリアント」試乗記。UIの過度なデジタル化は?だけど好印象! #フォルクスワーゲン #ゴルフ #ゴルフヴァリアント

本命のカングーが少しばかり期待外れだったので(積載性を重視する場合の筆頭候補ではあるけど)、比較の対象をステーションワゴンまで広げる事にした。予算も限られるし「あまり大きくても困るかな」という妻ちゃんの要望もあったりするので、選択肢が多いとは言えない。

価格やサイズが範囲内なのは、

サイズオーバーを許容するなら、

道端で100万円拾ったら、

といったところ。メガーヌスポーツツアラーとマツダ6ワゴンが終売となり、全般的な値上がりもあって手が届く価格帯のステーションワゴンは少ない。なお、レイバックとアウトバックはスバルが勝手にSUVに分類してるだけで、ワゴンが正(以下略)

ミニクラブマンは荷室もMINIなので除外。308SWは後席が弱点。復活の可能性は残すが現時点では除外。パサートはモデル末期。A4は荷室が広くない。いずれも無理してまで選ぶ流れにはならないと思う。ついでに復活したランクル70も再検討したが、冷静に見直して荷室の床面積やリアシートの乗降性に難がある。

さて大型連休。VWが営業していたので「ゴルフ ヴァリアント」に試乗させて頂いた。自分の中で地味なイメージが定着していて、最近まで存在を忘れていた車種だ(汗

まず外観。今時の車としては控えめなのが、むしろスマートで良いと思う。実物はライト類も煌びやかで地味ではなかった。個人的にはステーションワゴンなのでリアのデザインで容積を主張して欲しいのだが、ルーフを絞り込んだ今時の仕上げ。空力の問題もあるのだろう。スペック的には容積が増えているので「シューティングブレーク風」と捉えて良しとする。

次に内装。基本グレードであるActiveでは、簡素なセンターコンソールと質素な布シートが少し物足りなく感じた。中間グレードのStyleでは、センターコンソールこそ架装されて雰囲気が変わるが、シートは生地の質感が少し上がる位。セミバケットシートのR-Lineですらシートの表皮は布をベースに纏められているので、これはもうポリシーなのだろう。

インパネの架装パネルは、Activeが文様入りアルミ調、Styleが木目風ヘアライン加工、R-Lineがカーボン調と差別化される。初見では上位グレードの方がより印象に残るが、何度か見比べるとActiveのアルミ調が質で劣る訳でもないし、ポップさが明るさの演出となる。これは好みの世界かも。いずれにしてもベタな高級感は求めない方向性だ。

しかし、いざ運転席に収まると「なんだか良い雰囲気」に包まれるから不思議なもの。308は強い主張があるし、Aクラスなどゴテゴテに作り込まれている訳だが、「でも半年で飽きるかも」みたいな感覚がある。ゴルフにはそれがない。既存のゴルフユーザーの評価は低いようだが(先代がすごく良かったそうで)、個人的には居心地がよくて積極的に有りだと思った。

感動したのがリアシート。リクライニングのような芸当はないが座り心地が◎。完全にリアシート>フロントシートという感想でフロントシートに文句を付けたくなったが、フロントシートにも特段悪いところが無いのよね。この辺はコストのかけ方が国産車と違うと感じさせる。リアの足元も割と広い。ホイールベースが伸びた余裕は、リアシートとラゲッジの両方に配分したとのこと。

そして走り。試乗車は希望したTDI(2000ccのディーゼル)だ。軽快さを併せ持つ落ち着きがある乗り味と適度な重さのステアリング。運転した時に小さく感じるのは良い車の証だね。全般的に満足レベル。助手席の妻ちゃんは路面の粗を拾う乗り心地が気になったようだが、大昔に乗ったゴルフ(世代もグレードも忘れたけど)と比べたら優しい方向に進化しているのでは?と感じた。

走り出しや低速域でのトルク感は「まぁまぁ」だ。最近の純エンジン車は皆こんな感じなのかね。最新のダウンサイジングターボでも、ターボラグに代表されるターボの特性が完全に無くなる訳ではなかろうしな。燃費や排ガスにウルサイ時代だから意図的に絞られてる気もする。もちろん踏めばガッツリ速いので、バイパスの70km/h上限では全く物足りない。峠行くぞ(行きません)。

我が儘を言えばロードノイズがもう少し抑えられたら尚良かった。セダンではないし妥当な水準なのだろうが、動力音が抑えられているだけにどうしても耳につく場面がある。逆に言えばディーゼルエンジンの騒音はまず気にならない。アイドリングストップからの始動ですら僅かな音と振動のみ。そして加速中は程良い音量でスポーティな太い音をかましてくれる。いいよいいよ~。

アイドリングストップの制御がADASと連動しているのも感動した。信号待ちで停車している際、先行車が発進するとドライバー操作を待つことなく先回りしてエンジンを始動してくれる。結果として走り出しがスムーズなのだ。この1点だけ見ても、電子制御系は相当作り込まれていると想像できる。

「良いのか悪いのか判らん!」と思うのは、物理ボタンがほぼ排除されたインパネの操作系。慣れるまではエアコン操作にも戸惑う事間違いなし。スマホ並に豊富な設定項目は弄り倒す楽しみがありそうだ!とも思うし、車までそうなるのはメンドウかなぁ...とも思う。それだけに機能が不足している感は全くないけど。

懸案の荷室は、少なくとも大型犬の居住スペース+αとして十分機能しそうだ。開口部の低さや床面積の広さがステーションワゴンのメリット。さらに床面全体を5cmほど下げることができるので(308SWなどにも同じ機能がある)見た目のイメージを越える広大な空間となる。まぁ、以前はセダンで暮らしていたのだから、これで足らないということは無かろう。

今回の車選び、迷走している。乗りたい車も何を重視するかも明確でないので、静かさやスムーズさではサクラが、広さではキャラバンが、走りではスカイラインが、それぞれ比較の対象になってどの車でも何かしら不満が残る。加えて程良いサイズと手が届く価格、ADASや燃費性能、可能なら4WD、さらに(10年前の感覚で)値段相応の質感とか言ってるので無理ゲーだ。

その中でもゴルフヴァリアントは気持ち良く乗れそうな1台でかなり好印象。ただ、希望通りの仕様が選べるのかが問題となりそう。というのも次に船で運ばれてくるのはマイナーチェンジ後の型になるそうで、ラインアップも不明で値上げの可能性も高いらしい。円安め。とはいえまだ他も見たいので見積までで保留。これで機を逃すのか?結果オーライとなるか?

以下オマケ。

試乗の後にサクラに乗り換えて、改めて「サクラの完成度高し!」と思った。静粛性や低速域のトルク感はBEVだからチートだとして、それ以外の要素も一般道の速度域ならゴルフと良い勝負なんだよね。軽自動車の走りではない。さすがに高速域では色々と破綻するけど、トレッドを少し広げたら世界で戦える車になるのではないか。他と比較する事もなく走りに惚れ込んで購入した自分の感覚も捨てたものではないなw

リコリス・リコイル展~seize the day~ in 新潟 に行った話。

新潟市マンガ・アニメ情報館 : リコリス・リコイル展 ~seize the day~

GW初日ながら混雑はなし。しかし新潟限定グッズは本日分売り切れ。早く行かないと買えない様だ。たきなスペシャルをリアルな立体にするのはイカンw
















ルノー「カングー」試乗記。想像以上の真面目君だった! #ルノー #カングー

NV350キャラバン壊れた!次の車を検討する話。 #キャラバン #NV200 #エブリイワゴン #カングー #レヴォーグ #アウトバック - 俺#

。。。という訳で早速カングー試乗してきた。知ってたけど確かにこんなのカングーじゃないわ~w

試乗車はディーゼルロードノイズは街乗り速度では全く気にならず。エンジン音は多少主張するが耳障りではない。足も良く動いて商用バン的な粗さはほぼ顔を出さない。背の高さから想像するロール感も無いに等しい。普通に快適な乗用車だった。

今までのパイクカー的なカングーのイメージはない。至極真っ当に走る。あまりに普通過ぎて、街中での走りにおいては購入に向けて背中を強く押すような、想像を超える要素が何もなかった。人生初のインポートカーを検討中なのに全然面白くない。やばいw

まぁ、並外れた積載性と上質と表現できる範疇の乗用車の走りが両立できる、と言う点では貴重な存在か。国産の乗用車に良くある「運転が面白くない味付け」ではないので嫌悪感は全くないし、速度域が上がれば「らしさ」が顔を出してくれそうな感触もあった。

唯一「アカン!」だったのは走り出しに違和感が残るEDC。停止からの発進だと1秒ほど回転数が先に上がり、遅れて車速が付いてくる。CVTのそれとは違った空回り感。何かしらあるとは思っていたけど、走り出した後は加速から停止まで極めてスムーズなので惜しい。慣れるしかないか。

懸案だったリアシートはAcceptableどころか積極的に良いシートだった。背もたれはジャストな角度で、座った瞬間は堅く感じるがゆっくり沈み込んで受け止めしっかりサポートする。変に柔らかいものより長距離向きだろう。

運転席シートも上々。助手席シートも座り心地は良いが、イメージより小ぶりか。良く言えばサポート性が高く、悪く言えばユッタリ感はない。内装の質感は(全ての車が高くなった時代なのは重々承知の上で)「解っちゃいるけど500万出してこれか~」という感想。

観音開きのハッチは正直あまり便利そうじゃない。雨雪では普通に屋根になったほうが助かる。しかし自宅駐車場で開けそうなのは良い。今のキャラバンはスペースの問題でハッチが開けないので、少し前に出すかスライドドアから乗り込む必要がある。

ベルランゴと比較すると、走りは商用車感が強めに残るベルランゴに対し、乗用車寄りで洗練されたカングーとなる。プラスチックの内装は同様だが、ベルランゴが演出で「楽しい」に昇華させているのに対し、カングーは極めて普通な真面目君だ。

大幅な正常進化。価格相応の良い車の感触。しかし『格安だけどオサレで便利で楽しい』という従来のポジションからは随分遠くなった。台頭したガチンコライバルであるベルランゴ三兄弟には味の濃さで遅れをとる。微妙に漂う物足りなさが、イマイチ売れてない理由かぁ。

(もっとも我が家の場合、以前のカングーの乗り味だと候補外なのだけど。)

という訳で候補入り確定ながら、即決と言う感じでもなかった。『黒バンパーを選ぶ遊びはあるが質実剛健。完成度が高く外す事はなさそうだがネガは皆無ではない。高くはないがお買い得でもない。他も見てからにしましょう。』という結論で、引き続き検討だね。

NV350キャラバン壊れた!次の車を検討する話。 #キャラバン #NV200 #エブリイワゴン #カングー #レヴォーグ #アウトバック

愛車「NV350キャラバン」の空調が故障。修理の見積は50万円だった。見積を持ってきたディーラーレディにも「ええっ、、、、すみません。凄い値段です。」と驚かれる始末。コンプレッサーに異物混入で配管含めて全部取り換えないとダメなパターンだそうな。空調の修理は過去2回やっていて、検索すると故障報告多めの感触なのでこの型の弱点なんだろう。

旅行に出られない!などと言いつつノンビリ対応中。何故なら日常生活がサクラで賄えるから。車が1台しかない時には1秒でも早く修理だ買い替えだと動いたものだが、複数台あるとこんな感じになるのね。このままダラダラと先延ばしにして車検が切れたら...(苦笑)。庭先に朽ち果てた車が放置されている理由、理解できてしまった。

NV350は現在10年目で22万キロ。2台体制で走行距離の伸びが鈍化したので、あと3年乗るつもりでナビとタイヤ新調したばかり。ここまで他に大きな故障はなく、3年間で10万円超の修理が何度かある前提で考えていたが、いきなりエアコン50万円は想定外。今後、予定通り10万円超の修理が3回出ると仮定したら全部で80万円だ。

う~ん。新車購入で80万上乗せできたらクラスアップできるよ。堅実に修理をするという選択肢も念頭に置きつつ、買い替えケースの検討も開始した。とりあえず、現時点で候補になりそうな車をリストアップ。メガーヌスポーツツアラーとかマツダ6とか無くなってしまったのね。ステーションワゴン絶滅間近...!

【コスト】維持費を含めたトータルの感覚。
【積載性】人間3人+大型犬を載せてコストコ対応可というのが最低要件。ステーションワゴンでも可だが現時点では室内高も重視で判断。
【リアシート】長距離を人間が座る前提。リクライニングが欲しい。最低でも適切な角度と高さ。犬の都合もあり分割可倒が望まれる。
【走行性能】安定して100km/h巡行できるか?上り坂でへこたれないか?ワインディングもイケる口か?
【雪道性能】できれば4WDが欲しいがFFでも死なない。FRは死ぬ。
【クルーズコントロール】新しく買うなら是非欲しいが無くても死なない。
【趣味性】所有欲がそそられるかどうか。
【俺様の好みレベル】完全に主観的な好みの話。

全体として言える事は『「バン並の積載性」と「ACC」と「4WD」が満たせる車種は現時点で存在しない』という事実である。え?ミニバン?なにそれ車なんですか?(ぉい)

日産 キャラバン

www3.nissan.co.jp

相変わらず有力候補。間違いのないチョイス。

新しいディーゼルエンジンと7ATの組み合わせは「別の車かな?」と言うレベルで良い。旧型乗りとしては垂涎ものの進化を遂げている。継続的に改良されていて全体としても古さは感じない。これでACCが付けば文句ないのだが残念ながらまだ付かない。そして、短い人生に同じ車を2回でチョイスするのはツマランという根源的な問題が横たわる。どうしましょう?

(2024/4現在受注停止。多分納車は早くて8月とのこと。)

日産 NV200 バネット ワゴン

www3.nissan.co.jp

受注再開時に改良版など出てきたら可能性はゼロではないカモ。

2009年登場の長寿モデル。4ATがCVTに変わってから俎上に載るようになった。いかんせん古いので満遍なく平成感が漂うし、海外版はルノーOEMにバトンタッチしていて次期型も期待薄なのだが、未だに致命的な弱点もないのは素性の良さだろうか。価格も据え置きで安く感じるようになった。

(こちらも2024/4現在受注停止。多分納車は早くて8月とのこと。)

日産 クリッパーリオ(スズキ エブリイワゴン

www3.nissan.co.jp

値段で日和って選んでしまいそうだが2台とも軽では妻ちゃん激おこ確定コース。

待望のCVTを搭載したばかりの熱いモデル。上記の表では厳しく走行性能を許容範囲外としているが、CVTならギリギリ我慢できると想像できる。ターボの軽はCVTなら普通に高速走れるからね。コストを限界まで抑えた上で要求を満たせるという点で、常に動向をウォッチすべき唯一無二の貴重な車種。カスタムして乗ってみたいんだよなぁ。

シトロエン ベルランゴ(プジョーリフター/フィアット ドブロ)

web.citroen.jp

試乗の結果予選落ち。リアシートが問題。

プラスチックの安っぽさまで面白さや楽しさに変換される魅力的な車。期待して試乗したものの、直立姿勢のリアシートが受け入れがたく候補外となった。その他はロードノイズが少し気になった程度で、走りも積載性も十分以上。リアに人が乗る予定がなければ有力候補だった。

ルノー カングー

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リアシート次第では有力候補。最新世代のACCが魅力。

現時点では未試乗なので「有力候補」への期待を込めての評価。ベルランゴ3兄妹と同様で、最も気になるのはリクライニング機構のないリアシートの角度なのだが、動画や写真で見た感じ少しマシなのではないか?と推測される。走りと積載性が合格ラインなのは確実なので、早いところ実車を見に行きたい。


ダイハツ アトレー

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乗用バージョン廃止で予選落ち。

エブリイワゴンに先行してCVTを搭載!ACCも付いた!と盛り上がったのに、乗用ワゴンが廃止となってしまった残念な現行モデル。4ナンバーのリアシートは全く使い物にならないからね。乗用ワゴンの復活が大前提となるが、素性としては候補に挙がる可能性を秘めている。

スバル レヴォーグ

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ステーションワゴンを選ぶ場合には候補になり得る。

車内高を諦めた場合の筆頭候補のポジションにある車種だが、あまり好みではない。特にインパネの造形が受け入れがたい。また、トランスミッションにも良いイメージがない。先代モデルに100kmほど乗った際のCVTのルーズな感覚が鮮明な記憶に残るのだ。走りに振りたくてワゴンを選ぶのに、トランスミッションが真逆を目指している点でチグハグになってしまうんだよな。もちろん新世代ではより改良されているのだろうけど。4WD含め良いクルマなのは理解していて、イロイロ諦めて選ぶ可能性が割とあるし、乗ったら結構満足するだろうな!という予感もある。

スバル アウトバック

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ステーションワゴンを選ぶ場合には候補になり得る。

SUVと言う名で車高が高いが実質ワゴンである。先述のCVTのネガは排気量が大きいほうが抑えらえるという事なので、その度合い次第ではあるもののサイズ感など含めてレヴォーグ比でより魅力的な存在なのは間違いない。荷室も広いので車内高の低さをカバーしてくれるだろう。ただしレヴォーグと同じテイストのインパネだけは受け入れがたし。安くないので「イロイロ諦めて選ぶ可能性」は相対的に低い。インパネ刷新を期待したいところだ。

トヨタ クラウン エステー

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ステーションワゴンを選ぶ場合に筆頭候補にしたいが多分買えない。

発売前なので完全に妄想ベースでの判定だが、今日本でステーションワゴンを探すなら外せないモデルだと思った。SUV寄りなので旧来のワゴンのような伸びやかさがないのは惜しいが、それでも魅力的なスタイル。機能的にも不満は出ないだろう。価格予想の情報にえらく幅があって、安い側になったら手が届くけど、高い側だとOut of range。内装は高級車のソレに見えるし、高い側だという気がするね。期待はしないでおこう。

プジョー 308SW

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試乗の結果予選落ち。リアシートが問題。

試乗したのはハッチバックだが、「シートはワゴンも全く同じ」だそうで実車にたどり着く前に予選落ち。ベルランゴと同じくリアシートの角度がきつい。その頃はステーションワゴンに気持ちが傾いていたので、試乗するまで「こいつが次の車の筆頭候補だ!」と思っていたんだけどね。「リアシートが重要なら上位車種を選びなさい」というのがステランティスのスタイル。商品ヒエラルキーの表現方法の違いだ。そんな日本車の常識とは違う部分がありつつも、308はお手頃価格で大きめサイズ、色気もあって魅力的な車だった。

ノートPCでも使える!M.2 SSD用の極薄ヒートシンクを試す話。

仕事用のノートPC、そろそろ買い替えたいけど自分の都合で買い替える訳にも行かない。サラリーマン面倒くせぇな。もう少しお付き合い願うため、内部の掃除をするついでにストレージを交換することにした。

変更前

500GB(2.5インチ SATA)システム
1TB(M.2 NVMe)データ

変更後

2TB(M.2 NVMe)システム兼データ

何故転送速度が遅いSATAがシステムなのかと言うと、旧機のSSDをそのまま移植したからなんだよね。その時は多分パーティションコピーの作業が面倒だったんだと思う。「あら起動したの?じゃーそのままでいいか...」みたいな。遅いとはいえHDDほどじゃないし困りはしないんだよ。という訳で数年越しの是正となる。

GPartedにて外付けにした旧ドライブから新ドライブにデータをコピー中。転送速度速くて助かる。USB2.0の時代には半日仕事だったよ。

データ移行は成功。しかしながら新しいSSDは発熱が多くてアチチな状態。スペック向上もあるけど、ボディとSSDの間に挟まっている熱伝導シリコンブロックの位置が合わないのが原因のようだ。

熱伝導シリコンブロックはこんな形状。そもそもSSDのチップが1個の前提だね。新しいSSDにはチップが3個載ってる。似たようなの探して2個追加するか?と思ったがボディ側の形状からそれも無理そう。ふ~ん。困ったね。

となるとヒートシンクだろうか。シリコンブロックの厚さは2mmだった。押し付けられて若干潰れた状態が定常だろうから、ボディとSSDとの隙間は2mm弱ということになる。そんな薄いヒートシンクあるかしら?

ありましたよ。厚さ1.5mmの銅製ヒートシンク。さすが密林。さすが中国4,096年。はいポチー。

はい届いた。パッケージはこんな感じ。

中身は「ヒートシンク本体」x1、「熱伝導シリコンシート」x1,「ビニルの輪っこ」x9。取説は無し。

早速SSDに装着してみた。良い感じなのではないか。外付けケースでも使えるかも。

ビニルの輪っこは伸びてしまうので使い捨てかな。使用方法の指示はないが3回分だと理解し3個装着。

本体に装着してみる。無事にボディに収まった。温度も安定したようだ。効果ある。目出度い。

システムドライブの転送速度はスペック上では4倍になった。体感でもだいぶ速い。すぐ慣れちゃう範囲だろうけどこれはちょっと損してたな。

ちなみに、Windowsのシステムパーティションを載せ替える場合、GPartedパーティションコピーするだけでは起動する状態にならない。面倒だが新しいディスクに一旦Windowsクリーンインストールしてから、主要なパーティションのみをGpartedで上書きコピーすると確実だ。たまに起動に失敗するパターンもあるけどスタートアップ修復で解消できる。他にも方法あるだろうけど、Windowsは良く解らん隠しパーティションが生成されたりして適切な状態を再現するの難しいんだよね。