自尊心の壁の向こうに見つけたもの


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 …神様はこの世に男と女をお創りになった。悪魔がそれを夫婦にする。
 社会の成熟に伴い晩婚化が進み、独身者が多くなっています。昔なら40歳を過ぎて独身だと変な目で見られましたが、今ではごく普通のこと。これは単に結婚だけの問題にとどまらず、少子化や、女性の進出による職場の変化などとも大きく関わっており、全ての日本人の関心事といっても過言ではありません。
 このドラマは、独身だった主人公が結婚するまでを描く物語。ただし、結婚したい男が結婚というゴールにたどり着くという平凡な話ではありません。むしろ主人公は結婚なんかしたくないと思っているのです。

http://www.fujitv.co.jp/b_hp/shinsuke/

http://www.tvdrama-db.com/drama_info/p/id-39215
今回、何回目かになる再放送で、2006年のTVドラマ「結婚できない男」を初めて観ました。
私としては珍しく、録画したのを毎晩チェックしておりましたが、途中、第10話「女心がわからない!」と本日の最終回、第12話「幸せになって悪いか!?」の録画予約をミスして見逃してしまいました。
非常に残念であります。
http://www.showtime.jp/tv/kansaitv_od/contents/shinsuke/
一昨日は私自身の年齢指定による大腸がん検診だったのですが、このドラマの第1話で、阿部寛演じる主人公が激しい胃痛と下血により救急車で病院に担ぎ込まれ、恥ずかしい姿勢で肛門を検査されたシーンがあり、その時、阿部の尻はきれいだな、と感心したことを思い出しました。

桑野が聴いていた曲(ウィキペディア結婚できない男」より)

第1話
マーラー 交響曲第5番 第5楽章
ショスタコーヴィチ 交響曲第5番 第4楽章

第2話
ショスタコーヴィチ 交響曲第5番 第4楽章

第3話
ワーグナー 歌劇『ニュルンベルクのマイスタージンガー』 第1幕前奏曲

第4話
シューベルト 『魔王』

第5話
マーラー 交響曲第5番
シューベルトアヴェ・マリア

第6話
エルガー 行進曲『威風堂々』

第7話
スメタナ 『我が祖国』ブルダバ(モルダウ

第8話
マーラー 交響曲第5番 第3楽章
モーツァルト 交響曲第41番『ジュピター』 第1楽章

第9話
ムソルグスキー展覧会の絵

第10話
ロッシーニ 歌劇『セビリアの理髪師

第11話
ドヴォルザーク交響曲第9番新世界より

第12話
プッチーニ オペラ『ジャンニ・スキッキ』
ヨハン・シュトラウス2世皇帝円舞曲
ベートーベン 交響曲第7番 第1楽章

今、読んでいる村上春樹小澤征爾の対談集の第4回「グスタフ・マーラーの音楽をめぐって」の中で村上「ショスタコビッチのシンフォニーって、どことなくマーラーを思わせるところがありますよね」小澤「僕もまったくそう思うな。同感です」という遣り取りがありましたが、クラシック音痴の私なので、この第1話の2曲、マーラーの5番とショスタコービッチの5番を聴いて、両方ともマーラーではないかと思った次第です。
上記のごとく、この「結婚できない男」、クラシック音楽だけでなく色々と興味深いシーンが多く、とてもおもしろかった、と言いたいところですが、実は、途中から少し腹が立ってきまして、というのは、このドラマに出てくる男達(阿部寛とその助手の塚本、それに高知も含めて)は皆、女にモテている、ということが分かったからであります。
とはいえ、阿部が演じる主人公のキャラクター自体は嫌いではありません。ウィキペディアによれば阿部自身も「半分は地で演じた」と言っているそうですね。
阿部本人もこのドラマ当時は独身でしたし(結婚は2007年)共演の夏川結衣さんの方が現実に「結婚できない」(勿論実際は、しない、でしょうが)女優になっているようでちょっと気掛かりです(余計なお世話ですが)。
このドラマを割りにまともに観たせいもあって、阿部、夏川御両人に興味を持ってしまい、いつものように国立国会図書館サーチ。以下の何本かの記事を眺めてみるつもりでおります。
阿部寛
「<自尊心の壁の向こうに見つけたもの>そして僕は"男の人生の収集家"になった」(婦人公論 2000-03-07)
「生きてきた証を残したくなった 阿部寛 同じ夢を追いかけてくれる人がいることで」(婦人公論 2011-10-07)
夏川結衣
「『菊亭八百善』の世界へようこそ 宮尾登美子(作家)×夏川結衣(女優)--汲めども尽きぬ、家族という滋味」(婦人公論 2004-04-22)
http://iss.ndl.go.jp/

https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B01K2Q6XCU/ref=atv_hm_hom_3_c_ptjpn_brws_8_4?ie=UTF8&pf_rd_i=home&pf_rd_m=AN1VRQENFRJN5&pf_rd_p=469876329&pf_rd_r=2JZHZ01RWHY96WJGX1AC&pf_rd_s=center-15&pf_rd_t=12401
(後記その1)
新ドラマ「ゴーイングマイホーム」が来月9日(火)からスタートするんだって。しかも音楽がゴンチチ!これは今からちょっと楽しみだな。
http://homepage3.nifty.com/abe-hiroshi/
http://www.ktv.jp/goingmyhome/index.html
(後記その2)
阿部がちょっと老けたな、やはり6年経過してるんだ。