今朝も冷え込みました。朝から冷たい季節風が吹きつけています。
(夕刊、佐久市6時の気温は、氷点下0.5度)
庭先の「ウメモドキ(梅擬)」の葉も、じわじわと霜枯れが進んで、赤い実が目立つようになりました。
今日の予想最高気温は、11度(プラス2度)。
11月のFm放送日で、佐久平駅に出かけました。
Jr小海線高架下の公園では、紅葉がすっかり舞い散って、画像、「ナナカマド(七竈)」の赤い実が青空に映えています。
放送内容は、クロッカスの仲間の花、「サフラン」。
(1)香辛料(スパイス)・着色料の原料となる、植物。
アヤメ科クロッカスの仲間(属)の多年草。
学名:Crocus sativus 英名:Saffron crocus
スパイス原料の「サフラン」は、「秋咲きサフラン」
や「薬用サフラン」として、クロッカスと区別する。
一方、クロッカスを「花サフラン」と呼んで区別する。
(2)風変わりな、花のつくり。
南ヨーロッパの原産。球根(茎)を持つ。
雌しべの花柱は3裂して、赤い糸状。
スパイスの「サフラン」は、花柱を乾燥したもの。
漢名:番紅花。
日本へは、江戸時代(1864)に薬用として渡来した。
観賞用の栽培は、明治以降。
(スペイン民謡、「追憶」をはさむ)
(3)高級なスパイス、「サフラン」。
「サフラン」を水に浸して出る黄色の液(カロテン)で、
食品に色や香りを着ける。
◯パエリア:スペイン風炊き込みご飯。
◯ブイヤベース:南フランスやイタリアなどの魚介料理
スパイスとなるものは、雌しべに1本だけ。
乾燥して用いるため、1キログラムを得るのに、およそ
17万本の花が必要となる。
収穫は、書か時期の約2週間に限られる。すべて手作業
によるので、高価なものになる。
イタリア、の世界遺産「サン・ジミニャーノ」
は、中世にサフランの交易で富をなした街。
(4)観賞用に、卓上・水なし栽培。
サフランは性質が強く、卓上に置いたままの球根(茎)
から芽を出して花を咲かせる。
(インスタント球根)
国内生産の8割を占める大分県竹田市。
室内で水なし栽培状態で、収穫する。
世界的に珍しい方法で、良質の「サフラン」を産する。
(5)晩秋、「サフランの花」
サフランを買ひユトリロの空を負ひ (藤田湘子)
ヨーロッパへの憧れが膨らむ。
花言葉:楽しみ 歓びの中の不安
ヨーロッパでは、様々な物語に登場。
ギリシア神話では、花の神フローッラが草原で、子羊
のために咲かせた花とされる。
日中も強い風は収まらず、木の葉を舞い散らせました。
佐久平駅前の「シラカバ(白樺)」の黄葉は、少なくなりました。
高架下では「ネムノキの葉」が、強風に吹き飛ばされていました。
帰宅してから、水なし栽培していた「サフラン」、花や葉を整理してから土に戻しました。
無事に冬越しして、来年の秋には、新たに球根(茎)が充実することを期待して…。
植物の不思議・生命力などに感心し、興味深く楽しませてもらったことに感謝します。