ザ・コールデスト・ウインター 朝鮮戦争

ザ・コールデスト・ウインター 朝鮮戦争 上

ザ・コールデスト・ウインター 朝鮮戦争 上

ザ・コールデスト・ウインター 朝鮮戦争 下

ザ・コールデスト・ウインター 朝鮮戦争 下

2009年に邦訳が発売された当時、興味を感じ、すぐに買って読みかけたのですが、とっつきにくく感じ、少し読んでそのままになっていました。最近、北朝鮮情勢に様々な動きもあって、やはり朝鮮戦争というものをきっちりと把握しておかなければ、という意識が強くなって、再び読み始めているのですが、結構、はまりつつ読んでいるところです。
アメリカが、北朝鮮ソ連、中国に対し、朝鮮半島で軍事紛争が勃発してもアメリカは介入しないという、誤った印象を与えてしまったことが南進を誘発したことなど、当時の情勢が克明に紹介されているだけでなく、高齢や健康問題を抱え判断力が低下しているマッカーサーの赤裸々な姿など、当時の関係者の人物像がリアルに紹介されていて、最初に感じるとっつきにくさを乗り越えれば、とても興味深く、読んでいて高揚感のようなものも感じます。まだ、読んでいる途中ですが、アメリカの朝鮮半島情勢に対する対応が、より慎重、周到なものであれば、朝鮮戦争は避けられたのではないかと思われ、その教訓は、その後のアメリカによる朝鮮半島情勢に対する対応に、相当程度生かされているのではないかという印象を受けるものがあります。
著者のハルバースタムは、本書を著わした後に交通事故死し、本書が遺作となりましたが、最期を飾るにふさわしい優れた著作を遺したものだと思います。

2012年05月16日のツイート

グーグル、今秋の「Android 5.0」で戦略を変更との報道

http://goo.gl/cGiZj

GoogleAndroid戦略を転換し、同OSの新バージョンを1社ではなく複数のデバイス・メーカーに早期提供するとともに、消費者にはSIMロックが解除された状態(SIMロックフリー)の搭載デバイスを直接販売するという。
WSJは関係者の話として、最大5社のメーカーがAndroid 5.0の早期提供を受け、Nexusラインのリード・デバイス(新機能をいち早く披露するための機種)を生産すると報じている。その中にはスマートフォンタブレットが含まれるという。

Androidが大成功を収めているのは明らかだが、このLinuxベース・モバイルOSでは、機種ごとの一貫性の欠如や「分裂」が、ユーザーや開発者にとって大きな不満となっている。直接販売というGoogleの新戦略により、多くのAndroidスマートフォンで同OSの最新版が稼働することになる可能性がある。また、この戦略は、ほかのメーカーが独自のカスタム・ビルドを迅速に開発するのに役立つかもしれない。

androidは、開かれたものであるだけに、アップルが1社で管理するiOSとは異なり、分断とか分散、と言われる問題が生じていて、様々なバージョンのものが混在して利用者も戸惑う、という状態になっています。上記のように、Nexus(今までは、最初のONEがHTC、次のSとその次のGalaxyをサムスンが、それぞれ1社で製造)に最新バージョンを搭載して複数のメーカーで発売、とすれば、分断、分散問題も、今よりは緩和する可能性はあるでしょう。
とは言え、過去に販売された端末が、OSのバージョンアップが断念される、といった問題は、今後も起きてくると思われ、分断、分散問題を、根絶はできないにしても利用者が深刻な不満を持たずに済むよう、改善する必要は、今後も続くと思います。