日毎に敵と懶惰に戦う

酒と食い物と美術と旅と横浜…などの記録。Twitterやってます @zaikabou

連休初日

zaikabou2005-04-29

新宿駅南口。南口に久しぶりに行ったら、なんだか凄いことになっている…。
ところで、南口の工事外壁に色々解ったような解らんような事が書いてありますが、押しなべて恥ずかしい、というか、悪い広告代理店に騙されやがって、的な憤懣やるかた無い気分になるのは私だけでしょうか

メガネを買う

8時起床、風呂に入って朝飯。今日から連休だが、一日ぐらい、仕事を片付けに会社に出ると連休明け(ひいては5月中)を晴れがましく迎えられるような気がする。はてさて。
11時ごろに出て、メガネを買いに。いま装着しているメガネは大学一年生のころに買ったもの。もう7年になる。最近は傷も酷いことになっているし、なんだか緩くなって下を向くと落ちるし、ここ数日はツルが逆方向に曲がるし、で、さすがに耐え難くなってきた。んで、駅への道すがら、気の利いた眼鏡屋ができたので、寄ってみる。
両眼視メガネ横浜 | 両眼視機能検査のアイケアシステム
まずはフレームを見ると、ちと値段は張るものの、999.9を初め、かっこいいフレームが沢山並んでいる。特にJAPONISMTOKIが、シンプルモダンで大層素敵だ。結局、TOKIの、フレームがレンズ上部にだけついたタイプと、JAPONISMのこれのblackで迷った挙句、後者にする。
視力測定をお願いすると、まずは目の状態を2つの機械を使ってチェック。それから、視力を測る機械を駆使して、度数・焦点を合わせる能力・乱視の傾向・その他、詳細かつ科学的かつ丁寧に説明しながら、測定を行なってくれる。様々な測定方法を駆使するのだが、それぞれにどんな意味があって、どのように見えるから目がどんな状態なのか、こんなに丁寧な説明を聞いたのは初めて。乱視の仕組みも、図を書きながら説明してくれる。
「じゃあ、これでいきましょう」ということになって、しばらく実際に装着して違和感が無いことを確かめて、決定。測定におおよそ1時間近くかかったが、丁寧な仕事で大変満足。出来あがりは連休明けくらいになるらしい。ボーナス時期になったら、迷ったほうのもう一つ、作ってしまおうかしらん。

オペラシティーで昼飯

綱島から東横線で渋谷へ出て、そこから京王バスの初台行きに乗り、オペラシティ側のバス停で下りる。昼飯に蕎麦でも食いたいな、と思っていたら、オペラシティに永坂更科の布屋太兵衛があったので入る。更科は堀井の方が好きだけど、贅沢はいいません。
いろいろオマケがついている「松」というセットを頼むと、蕎麦は若干茹で過ぎ(もしくは茹で上がってからやや時間経過)で閉口、「焚き込み御飯」とあったのに「ごはんに瓶詰めのシャケをかけたもの」が出てきて苦笑するが、天ぷらは美味しかったし蕎麦そのものは悪くないし、これで1050円だからまあ良しとする。うわー、偉そうだな自分。でも楽しいぞ。今度、マクドナルドとか松屋で飯食いながら、さもグルメ気取りで偉そうに評論するblog始めようか。

NTTICC オープン・ネイチャー|情報としての自然が開くもの

まず、NTTICCへ。メンバーシップのカードを更新しようとすると、この4月で制度が無くなったとのこと。うーむ。入り口横のカフェも営業を止めているし、第2の危機到来かNTTICC。
展覧会の方は、なんというのだろう、デジタルも自然の一部分としてとらえるような、自然もデジタルの一部分と捉えるような、融合的な系譜。所謂フラクタル幾何学的な系譜で自然とデジタルが癒合してるね、的な作品群が一つ。これは単純に見ていて面白い。あと、なんか意味ありげなメッセージ性の強そうな作品群が一つ。こっちは面白くない。窪塚君も「1仕事して99メッセージより、99仕事して1メッセージ」って言ってるよ。
アーティストトークもやっていて、ドラッグとかやって躁鬱病の外人作家さんが「ここは、今の自分はリアルなのかアンリアルなのか」とか語るのを静かに拝聴する、という異空間になっていた。面白かったので1時間聞いてみた。

オペラシティアートギャラリー 谷口吉生のミュージアム

続いて、最近、MOMAの設計をやった建築家の谷口吉生の展示。MOMAで開催された展示会を、独自にアレンジしてこれから国内巡回するそうだ。谷口吉生といえば何と言っても、というか、それを始めて見た時は谷口吉生の名前自体知らなかったのだが、東京国立博物館法隆寺宝物館だ。水の上を歩くようなアプローチ、美術館とは思えない光の溢れるエントランス、1歩展示室に入ると突然暗くなり、ギョッとするほどに整然と並ぶ仏像。美術館や博物館というのはガランドウな箱だけで、あとはそこに展示品が並べ替えられるだけ、と考えていた(そこまでの自意識では考えていなかったとは思うが…)当時の自分にとって、「只それだけの為に」作られた宝物館の空間は衝撃だった。えれぇカッコイイと思った。
さて、その谷口吉生。実は海外の美術館はMOMAが始めてらしいし、国内の作品は「広い空間に」「水やガラスなどの素材を活かして」「周囲の自然との調和を生かして」「アプローチ・エントランスに心血を注いで」作られた作品が多い。そんな人に、ニューヨークのビルのど真ん中にある美術館の改装を任せようとしたMOMAの人は凄い。
だけど、MOMAの改装のコンセプトは「何度も改装が繰り返されてきた、MOMAの歴史との調和」であるそうだし、日本人にとっての自然はもしかしたらニューヨークの都市に住む人にとってのビル群と等価な風景なのではないか、と考えると、谷口さんは奇抜なようで実に理にかなった人選なのかもしれない。
国内の作品群では、酒田の土門拳記念館掛川資生堂アートハウスも良いし、もちろん法隆寺宝物館はグンバツなのだが。何と言っても「行きたい!」と思ったのは広島のゴミ処理場「広島市中工場」。詳しいレポートがありました
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素晴らしい。こんどの広島出張の時に(ry

素敵銅版画

ギャラリーの2階では、常設展をやっていた。山口啓介の怪しい銅版画が鼻血物。この人
山口啓介 Keisuke Yamaguchi ホンとに本と。 by gaden
怪しいスケール感の空想的巨大建造物が不気味な銅版画になっている。眺めているとぐいぐい惹き込まれる。画集は出ていないらしい。美術展のカタログ探すしかないのかな。
http://kgs-tokyo.jp/ikeda.html
うわ、新作の作品展、4月23日に終わったばかりだよ…
http://www.a-arts.co.jp/i-art/i-artex003Amac.html
作品が見られるページを探してたら、あった。上記。いいなあ。頑張れば買えない値段じゃないなあ。長谷川潔は高過ぎてとても買えないけど、あるいはこの人の作品なら、うーむ。

パークタワーに寄道して

その後、オペラシティを出て、パークタワーのOZONEに寄り道。高物見物。中のショップからの、ロストイントランスレーションな眺め。

パークタワーを出て、歩いてゲーセンに寄って新宿駅、山手線で渋谷駅。統一教会の手相見(今回は「占いの勉強中でぇす」らしい)が大量に沸いていて邪魔。東京に出てきて右も左もわからん人間を騙そうという魂胆か。最近、声を掛けられた時の為の寸劇用台本を練っているのだが、身構えていると声を掛けてくれなくて残念。内容としては、嫁の来手の無い田舎から出てきた振りをして「統一教会ちゅうと、合同結婚式で韓国人の嫁さんを紹介してくれるんかね!」と詰め寄る、というものなのだが…。
渋谷から東横線綱島、帰宅してビール、夕飯は蕎麦。