日毎に敵と懶惰に戦う

酒と食い物と美術と旅と横浜…などの記録。Twitterやってます @zaikabou

涼宮ハルヒの憂鬱 評

今まで読んだ中で、一番「まっとう」に批評していると思ったのがこれ
http://d.hatena.ne.jp/eyck/20060519
そして、

単なる「物語り失効後のありがちな記号遊び」とは見えない

商業アニメのくり出す記号パターンの果てしない氾濫の最前線にあるように見えながら、実はその臨界部で、なお可能なドラマの回復を狙っているのが「涼宮ハルヒの憂鬱

という視点すらもメタに回収しようとするオタク視点。それに対するメタ突っ込み(そしてそれもまた、ある文脈に回収され得る遊びである)が
http://d.hatena.ne.jp/natori/20060518/p1
なのである、と。

「第10回東京メトロ沿線ウォーキング」オフ

http://d.hatena.ne.jp/hisamura75/20020105
というわけで、今回も奈々子さん(id:hisamura75)幹事でウォーキングオフに行ってきた。毎回毎回、遠方からなのにすみません、次回があったらやりますので…
9時半に山手線で原宿に着き、明治神宮前駅の階段を下りていくと、いきなりの大行列。列の整理が悪い、並んでたのに横入りさせた、といきなりエキサイトしているおじさんもいて、いつも以上に人の出が多い。烏鹿さんが宣伝したから人がいっぱい来たんだね、ということにしておく。
今回が初めての参加のなかむらさん(id:ynkmr)も一緒に、出発。日記読んでいただいているようでありがとうございます。
雨を予想していたのに、良い天気、そしてとてもとても暑い。相変わらずちゃんと着込みすぎてきたので、暑い。表参道を進み、交差点で左に折れて、青山通り。そのまま外苑前まで。お店を覗こうにもまだ開店前なので、ひたすら歩くしかなかったのであった。
神宮外苑に来たのは前回は4月9日だったけれど、一月半でびっくりするぐらい並木の緑は茂り、そして絵画館前を通り過ぎてから左に見える赤坂御所の森も、芽吹き始めた淡い黄緑が織り成す若々しさからいよいよ力強い緑へと様相を変え、歩く間に汗の噴出す気候、からりと晴れた空と相俟って、まさに夏近づきぬ、の風情なのであった。…詩的な文章に挑戦しようとしてみたがこりゃいかんね。
青山一丁目の交差点を過ぎて、右手に墓地を見つつ、乃木坂に近づいたところで、デニーズでご飯。烏鹿さんがナプキンで折り紙をはじめたので、会社の飲み会とかでもやってるんですか、と聞いたらさすがにそれは無いとのことで安心した。冷たいカッペリーニとパン。見るからに暑そうな、そして実際に暑いカンカン照りの窓の外を眺めつつ、のんびり。
再起動して乃木坂を過ぎ、国立新美術館を眺めたり、六本木トンネルの壁画を眺めたりしつつ、六本木ヒルズへ。日傘を買おう、ということで傘の専門店に寄ったら、お値段が立派過ぎるのであって、ははは、ご無体な、ご冗談を、的な値段であって、これはいかんとLAZUSUZANに行ったら、そこそこお買い得な日傘があったので奈々子さんお買い上げなのであった。
ヒルズを出て、歩きはじめたものの、しかし、暑い。とても暑い。全体的に疲れた…ので、「コースを少しく柔軟に解釈しようではないか」ということで衆議一決し、一同は決定に従ったのであった。そして従った結果、http://www.delsole.st/ジェラートだのアフォガードだのを食べたのであった。この店の陽気な店員さんは片言のイタリア語でコミュニケートしているが、本物のイタリア人にイタリア語で話しかけられても大丈夫なのだろうか。などと、お店に難詰する前に、私としてはエスプレッソ・アフォガードとチョコレート・アフォガードの見分け方を学習しなければいけないのは言うまでも無い。そしてほのぼんさんは今日も砂糖と戯れていたのであった。何かの暗喩かもしれない。
で、ほぼ、2時きっかりにゴールしたのであった。

庭園美術館『北欧のスタイリッシュ・デザイン―フィンランドのアラビア窯』展

麻布十番の駅から南北線で目黒へ。庭園美術館へ行く。今回の『フィンランドのアラビア窯』については予備知識がまったくなく、久しぶりに庭園美術館に行くのもいいなあ、って程度でやってきたのだが、これがなかなか、萌え萌えなのである。
初期のデコラティブな作品から、アール・デコアール・ヌーボー、工業規格的なすっきりしていて、それでいて主張のある作品、きっちりアートしちゃってる作品、バラエティに富んでいてどれもクオリティが高く、なんだか全体的に可愛くて、日常の食卓に是非欲しいなあ、というような品々なのである。これはめっけもんでした。というか、自分が今まで知らなかったのを、恥じたほうが良いのかもしれない。代官山のお店で見たことのある…そして、値段の高さに驚いた…ムーミンのマグカップやお皿も、3階の冬の間に飾られていて、ああ、これもアラビア窯だったんですね。
ここで、私は次の用事の関係で、途中で抜けさせていただいた。この後、牡蛎を食べるはずがお店がいっぱいで牡蛎が食べられなかったりしたらしいので、次回のオフの時には是非是非、牡蛎を食べましょう。

そして横浜

目黒駅から目黒線大井町線東横線と乗り継ぐ。菊名を出たあたりで、空の黒さに驚き、これは一雨くるか、と案じつつ、電車は地下へ。そして元町・中華街。地上に出ると、案の定、雨。しかもかなりの強さ。傘持ってなーい。
元町商店街のお店の軒先を飛び移りつつ、母と妹の買い物につきあったりしつつするうちにだいぶん小ぶりになり、そろそろ上がったかな、というころに中華街に移動して、父とも合流して1週間遅れの母の日のお祝いなのであった。『同發別館』というところで中華。いろいろ食べて、全体、非常にオーソドックスな味付けで普通に美味しかったが、一番感心したのがセロリ。火の通し方が素晴らしいなあ。
お店を出て、夜の中華街を徘徊したのだが、市場通りの韓国食材屋の軒先に…

こんなのが。キムチ、そして可愛い犬の写真の数々。うーむ。韓国だからねえ。「可愛い」という意味なのか、「美味しそう」という意味なのか。
それから、ニューグランドの2階のロビーで一休みし、山下公園に出てお散歩、さらに馬車道方面へ向かう。「お茶飲もうか」というので、しかし時間も遅くて喫茶店も閉まっているのでBankARTPubに行ってみたが、これは家族連れで入る雰囲気では無いなあ、ということで、そのまま馬車道から電車に乗って帰宅したのであった。良い一日だった。