Rare earth elements
レアアースとは、希土類元素のことで、17金属元素の総称。
周期律表において、第三族の中のスカンジウム、イットリウムと、ランタノイドのうちの原子番号57から71の15元素からなる。
希少価値が高い。また、混合酸化物から分離するのが難しい。レアメタルの一部。
ハイブリッド車や電気自動車の駆動モーター、エアコンなどの省エネ家電製品にレアアースを原料とする磁石が使用されている。
その希少さゆえに戦略物資となりうる。そこで代替物の研究が進められている。
日本は希土類の輸入を90%以上中国に頼っている。しかし2010年(平成22年)4月に中国は希土類の出荷を4割削減すると通告してきており、同年9月に尖閣諸島における漁船船長拿捕の報復として、希土類の通関を全部差し止めたとみられる(しかし、中国商務省は報復も差し止めも命令していないと述べている)。しかし、民間備蓄が約1年分あると見られているため直接影響が及んでいるわけではない。更に、希土類ではないが工作機械生産・使用にきわめて重要なタングステンの8割も中国に頼っている。
この状況で、以前から金属類の国家備蓄(米国では実施済み)の必要性が言われており、2010年(平成22年)4月の輸出削減を踏まえ、同年7月経済産業省令の改正が行われ、備蓄が可能になった。
日本の最東端の南鳥島周辺の排他的経済水域内の海底にレアアースを大量に含む泥の大鉱床があることを東京大学の研究チームが発見した。
http://sankei.jp.msn.com/science/news/120628/scn12062819070002-n1.htm(2012年6月28日 )
南鳥島沖に高濃度レアアース、中国鉱山の30倍超す :日本経済新聞(2013年3月21日 )