第96回中央メーデー(代々木公園)に、私は、出版労連の仲間とともに参加した。参加者は1万4000人と発表された。集会後、3コースに分かれて隊列をつくってデモ行進をした。沿道からは外国人観光客が手を振ったり、スマホを向けたりと、多くの注目をうけた。私は、メーデーが労働者の祭典であり、このデモに参加したことで、労働者が隊列をつくって行進して団結を示していることを諸外国の人々から関心をもって受け止められていると感じた。集会では、全労連の指導部は、労働者の切実な願いをすべて「政府に求める」「政府を変える」という方向に捻じ曲げていたからである。労働者階級としての闘いとは程遠いものに歪曲されてしまっていた…