マルクスの具体的な革命戦略論は「権力移動論」なのか マルクスとエンゲルスの具体的な革命戦略論を「権力移動論」と捉える見解がある。「権力移動論」とは、マルクスとエンゲルスは、ヨーロッパにおける革命にかんして、国家権力を掌握するのを、大ブルジョアジーから小ブルジョアジーへ、そして小ブルジョアジーからプロレタリアートへと移動させていく、というように考えた、と捉えるものである。 だが、はたしてそう言えるのか。 マルクス・エンゲルスの、ヨーロッパにおける革命の具体的考察を見るならば、それは「権力移動論」というようなものとはまるで異なる。私が読むかぎり、それは、一般に「権力移動論」というかたちで特徴づけら…