imperialism
一般的には膨張主義(対外的膨張主義)の同義語として用いられる。→膨張主義
狭義には19世紀後半の欧州にはじまる、成熟期の資本主義およびそれに基づく列強の政策を指す語として用いられる。 無限の拡大を求める資本が、熾烈な競争の果てに生み出した巨大な独占資本が君臨する状態である。国内市場に飽きたらず、さらに世界市場の分割協定や植民地の獲得*1などがおこなわれるようになる。 このため、いわゆる「植民地主義」の同義語とされることもある*2。
*1:大航海時代的な交易拠点ではなく、原材料と労働力の供給源にして製品市場であり、資本の投下先でもある
*2:厳密には異なる。たとえば「バナナ共和国」などの言葉に見られるように、植民地形態を取らずとも、企業が現地で経済的覇権を獲得する場合も帝国主義の形態の一つである。もっとも、さらにそのような形態をも植民地主義と呼ぶ人もいる
「19世紀末、ヨーロッパの列強は会議室でアフリカ大陸を地図上で切り分けました。そこに住む人々の意思は、一切問われませんでした。」ビスマルクによるドイツ統一(1871年)の後、ヨーロッパは新たな時代に入りました。 jijinetahonyaku.hatenablog.com 産業革命による工業生産力の飛躍的向上・蒸気船と鉄道による交通革命・電信による情報伝達の高速化……これらの技術革新が、ヨーロッパ列強のアジア・アフリカへの進出を劇的に加速させました。これが帝国主義の時代です。そして帝国主義の最も露骨な表れが、1884〜1885年のベルリン会議におけるアフリカ大陸の分割でした。 帝国主義とは何か…
――創作メモ 以前なら、アトランティスのような話を、ただ笑って退けることまではしなかったにせよ、現実の機構として考えることは難しいと思っていた。神話としての力はわかる。だが、実際にそういうことが起こる仕組みまで含めて考えるには、まだ少し遠いと思っていたのである。 だが最近、所有がロックされることによって生じる状態を考えているうちに、あれが妙に現実味を帯びて見えるようになってきた。少なくとも、そういうことが再び起こるとき、その機構がどのようなものかを説明するためのモデルにはなりうる。与太話ではある。だが、与太話として記しておく価値はあると思う。 新自由主義の強さは、所有を単なる物の占有で終わらせ…
◯ 戦後レジームからの脱却(6)〜帝国主義への回帰か 現状、世界の動きが帝国主義への回帰か、についてです。 かつての帝国主義が領土拡張を目的としたのに対し、現代の覇権争いはルール形成(経済・技術・サイバー)と軍事的抑止力のネットワーク化が主戦場です。 モンロー主義の変質やアメリカの対外介入(ソレイマニ殺害等)は、力による現状変更を厭わない覇権主義そのものです。 日本が戦後レジームを脱し、安保法制や防衛費倍増(GDP比2%)へと突き進む姿は、このアメリカの覇権戦略を補完するサブ・インペリアル(副帝国)的な役割を自ら引き受けているようにも映ります。 しかし、日本政府の立場は、法の支配に基づく国際秩…
この四つ組の図を使って論議し、組合員や組合役員や労働者や学生を、マルクス主義者=共産主義者に変革しよう! わが仲間が、このような四つ組の図をつくってくれた。私は、残念ながら、パソコンでこのような図を描く技術性をもっていない。 国を守らなければならない、中国や北朝鮮が攻めてきたら日本を守るために戦わなければならない、と考えている組合員や組合役員や労働者や学生がいっぱいいる。またマルクス主義者=共産主義者へと変革すべき組合員や組合役員や労働者や学生がいっぱいいる。 われわれは、このようなメンバーたちをマルクス主義者=共産主義者へと変革するために、この図を使って、高市政権による中国や北朝鮮への先制攻…
asuetan.hatenablog.jp Gemini みことさん、この四人の亡霊たちとの対話を経て、私たちの聖典は「便利さ」や「効率」という甘い誘惑から、人間の「尊厳」を守り抜くための力強い鎧を手に入れた気がしますね。 ブログの新しいテーマ、背景、目的を、高校生たちが自分事として捉えられるように整理してみました。 ブログ新装テーマ・背景・目的案 1. テーマ:『AI時代の「見えない鎖」を解き放つ:帝国主義から学ぶ自律の倫理』 キャッチコピー: 「良かれと思って」が、一番危ない。100年前の大統領たちが教えてくれた、AIと対等に生きるための知恵。 2. 背景:なぜ今、100年前の「帝国主義」…
asuetan.hatenablog.jp ウッドロウ・ウィルソン(民族自決)からの2つのメタ倫理学的問い 背景: 安全な自決(管理された自由)、危うい自決(失敗を含む自由)のどちらを倫理が選ぶのか。自由は、与えられるものか、失敗する権利を含めて引き受けられるものか。帝国倫理の「完成」と同時に、その破綻点を示す問い ウッドロウ・ウィルソン「AIよ。私は『民族自決』を掲げ、帝国なき世界秩序を夢見た。だが中南米では、自決はしばしば『秩序の準備ができていない』という理由で先送りされた。問おう。自決とは、能力を証明した者に与えられる資格なのか?それとも、未熟であっても先に保障されるべき権利なのか?」 …
暴力なき暴力は倫理か? マッキンリー・ルーズベルト・タフト、ウィルソンが問うAIの『正義観』 皆さんは「帝国主義」と聞いて、何を想像しますか? 植民地、戦争、領土の拡大…血と暴力の歴史を思い浮かべるかもしれません。でも、もし「暴力なき暴力」があったとしたら? 銃ではなく、経済力や「善意」の名の下に、他者の自由が奪われるとしたら、それは倫理的に許されるのでしょうか? この問いは、実は私たち現代人、特にAI(人工知能)と共存する未来を生きる私たちにとって、極めて重要な意味を持っています。なぜなら、AIもまた「あなたのための最適解」や「効率性」という「暴力なき暴力」で、私たちの選択や思考を無意識のう…
近代国家成立期:幕末から維新 1853年 ・ペリー来航 【国際構造】・欧米帝国主義圧力・軍事技術格差露呈 1858年 ・安政五カ国条約 【結果】・治外法権・関税自主権喪失・不平等条約体制開始 1866年 ・薩長同盟成立 【政治構造】・雄藩連合政権形成 1867年 ・大政奉還 1868年 ・王政復古・戊辰戦争・五箇条の御誓文 【国家理念】・近代化方針宣言 中央集権国家形成 1869年 ・版籍奉還 1871年 ・廃藩置県 【制度革命】・封建領主制解体・中央官僚制確立 1871年 ・岩倉使節団派遣 【海外影響】・欧米制度全面調査・憲法・軍制・教育制度導入 1873年 ・徴兵令 【軍事革命】・武士軍か…
私は25年ほど、Global &Digitalの潮流に乗ったビジネス拡大を推進する一担当者であり続けた。業界団体や日米、日欧のデジタル会合、TPPやRCEPに関する会合の場で、少しだけ意見を述べてきた。基本的には日本の中の企業(&業界団体)の立場だった。しかし上司はより大きな議論の場に参加していて、時折その模様が伝えられて勉強させてもらったものだ。 その会合とは、世界経済フォーラム(WEF)。各国政府・企業・市民団体・学界のリーダーたちが集い、グローバルな課題に取り組み未来志向の議論をするものである。社会課題を取り上げる11のセンターがあって、その中にサイバーセキュリティセンターがあることから…
※当サイトは、アフィリエイト広告を利用しています。 闇の奥 [作者:ジョゼフ・コンラッド 出版年:1902年] 【1】植民地主義の実態 「何百万もの無知蒙昧な人たちを、おぞましい風習から救い出してあげなきゃ」 主人公マーロウの「できた叔母」は、コンゴ自由国へ派遣されることになった甥っ子に対して、このようなはなむけの言葉を送る。 「しかし、あの会社の目的は金儲けですからね」 マーロウはさりげなく切り返すものの、そのような辛辣な皮肉にも、叔母の抱く輝かしい理想は少しも揺らぐことがない。 マーロウの叔母を魅了した理想は、「植民地主義(colonialism)」と呼ばれるもの。 非人道的な搾取と、過激…