1. 明治維新政府はヨーロッパ各国の「いいとこどり」をして近代国家を建設しました。 ブログの163から165で「追いつけ追い越せ」日本精神論を書きましたが、当時のヨーロッパの状況と日本の関係を見て行きます。明治維新の頃の日本のリーダーたちは「ヨーロッパの精神よりも優れた日本の精神文化にヨーロッパの物質文明を接ぎ木すれば、その成長は驚異的である」と考えていました。和魂洋才とは日本の思想とヨーロッパの技術を一体化することを指します。 19世紀後半のヨーロッパ諸国は、国家制度も整備され近代国家の様相の確立を完成しつつある時代でもありました。それまですべてを支配していたキリスト教が可視化の社会から排除…