パート労働者の労働時間計算の「15分刻み」は搾取を強化するものだ、と論議しよう 私が働いていた養護老人ホームの厨房の仕事の、パート労働者の労働時間の計算のし方は「15分刻み」であった。たとえば、18時までが勤務指定時間であったとして、18時14分にタイムカードをおすと、14分間分が切り捨てられ、18時までしか働いた時間として計算されなかった。15分を過ぎてはじめて、15分の残業時間と計算された。その区切りは、0分、15分、30分、45分であった。それで、われわれパート労働者たちは、「15分刻み」と呼んだ。 これは労働基準法違反であった。法的には、働いた時間どおりに計算しなければならないとされて…