―その2085― ●歌は、「御園生の竹の林にうぐひすはしば鳴きにしを雪は降りつつ」である。 高知県大豊町粟生 土佐豊永万葉植物園(91)万葉歌碑(大伴家持) ●歌碑は、高知県大豊町粟生 土佐豊永万葉植物園(91)である。 ●歌をみていこう。 四二八五から四二八七歌の題詞は、「十一日大雪落積尺有二寸 因述拙懐歌三首」<十一日に、大雪落(ふ)り積(つ)みて、尺に二寸有り。 よりて拙懐(せつくわい)を述ぶる歌三首>である。 (注)拙懐:自分の思い。 ◆御苑布能 竹林尓 鸎波 之波奈吉尓之乎 雪波布利都ゝ (大伴家持 巻十九 四二八六) ≪書き下し≫御園生(みそのふ)の竹の林にうぐひすはしば鳴きにしを…