前回は神階と社格(一之宮)について解説しました。今回は社格の代表的な延喜式神名帳と、明治維新による近代社格制度を解説します。 延喜式神名帳 近代社格制度 延喜式神名帳 律令制の時代、中央集権国家を築くために、法を制定し、統治した土地に秩序を作ります。大宝律令が有名です。歴史の授業で習ったかも知れませんが、「律令格式」というものです。律は刑法、令は刑法以外の法で、格は律令の補足や修正法令、式というのは律令を施行する上での細則のことです。 (国幣小社 布田天神社 調布市) 延喜式は全50巻3300条にもなるもので、その中に神名帳というものがあり、神社の一覧が記載されています。どんな神社が記載されて…