1.神社の格式のこと。朝廷などの国家が定めていた。日本書紀の時代から格式を定める制度があり、927年には延喜式神名帳がまとめられて制度として確立された。明治時代には政府が近代社格制度をつくった。しかし、1946年に神社の国家管理と社格制度は廃止された。その後、神社本庁では一部の規模の大きな神社を別表神社として由緒正しい神社として定めている。 2.会社の格式や品位のこと。
神社の社格と神道の歴史――忘却された日本人の精神的基盤をたどる 宗像多紀理 一、はじめに――忘れられた制度と精神 日本人にとって神社は、日常の中に自然に溶け込んだ存在であり、特別な信仰心を持たずとも初詣や七五三、あるいは地鎮祭などを通じて、神道的な行為を無意識のうちに行っている。しかし、これほど身近な存在でありながら、多くの人々が神社の成り立ちや制度、さらにはその背後にある思想体系について詳しく知ることはない。とりわけ、「社格(しゃかく)」と呼ばれる神社の序列制度に関しては、歴史的意義が極めて大きいにもかかわらず、現代ではほとんど顧みられていないのが実情である。 本稿では、この「社格制度」の構…
第3弾が完結編になります。昔の人々は神様との関わりを、政治で管理していました。明治維新で更に多くの政策を実行し、日本は「天皇を中心とした神の国」になろうとしていました。もしも戦争に負けていなければ、令和の天皇は神様として存在していたことでしょう。 二十二社 勅祭社 別表神社 伊勢神宮 二十二社 二十二社というのも社格のひとつですが、延喜式神名帳の官幣社や国幣社とは違うものです。突然の災害や飢饉、反乱などの国家的一大事の際、まずは神に祈ることから始めていた平安時代初期のこと。朝廷から奉幣される神社が選ばれたのですが、朝廷的には遠くの神社では緊急時に不都合があるので、二十二社に選ばれたのは京都周辺…
前回は神階と社格(一之宮)について解説しました。今回は社格の代表的な延喜式神名帳と、明治維新による近代社格制度を解説します。 延喜式神名帳 近代社格制度 延喜式神名帳 律令制の時代、中央集権国家を築くために、法を制定し、統治した土地に秩序を作ります。大宝律令が有名です。歴史の授業で習ったかも知れませんが、「律令格式」というものです。律は刑法、令は刑法以外の法で、格は律令の補足や修正法令、式というのは律令を施行する上での細則のことです。 (国幣小社 布田天神社 調布市) 延喜式は全50巻3300条にもなるもので、その中に神名帳というものがあり、神社の一覧が記載されています。どんな神社が記載されて…
こんにちは❗ 最近運動がてら近場の散歩をすることが多いんですが、東京って意外と神社あるんですね~😄 木陰やベンチで休憩できたりと、見つけたらちょっと嬉しい気持ちになります♪ よく通る神社は稲荷神社なんですが、「一宮」という表記が・・・❗ 一宮って偉いんですかね❓🙄 「そういえば、神社って身近なのに意外と知らないな~。」と思ったので、この機会に調べてみました❗ まずは、そもそも神社ってなんなの❓というところから♪ ◆神社とは?◆ 神社を一言で表すと、「神様を祀るところ」です♪ 神道は多神教で、自然を始めあらゆるものに神が宿る。いわゆる「八百万の神」という考えですね😄 神社は日本各地で神様を祀って…
神社について調べている時に、よく「社格」という物を目にします。 神社のランク付けだという事は、その字面からもわかるのですが、内容はイマイチピンとこない。。。 これそもそも、その規格が「一つ」とは限らないんですね。 そして一度GHQによって廃止されてから、再定義はされていないと。 規格は大きく 延喜式(明治以前) 近代社格制度(明治に制定) その他 に分かれるそうです。 要するにいずれも、それぞれの番付において高位にある「神社」が「偉い」神社という事なんだと思います。 (偉いというか役付きというか) ちなみに本日訪れた「都農神社」は 「延喜式」の国幣小社で「一宮」制の「日向国一宮」だそうです。 …