1963年生まれ。娯楽映画研究。構成作家。ミュージカル・音楽評論家。別名、浦山珠夫。 内外の娯楽映画の解説、評論。映像ソフト・プロデュース。新聞、雑誌、劇場用プログラムへの寄稿。映画祭の企画運営など、娯楽映画をキーワードに、現代にそれらの作品群を照射する仕事を行っている。 主な共著に『若大将グラフィティ』(角川書店)、『無責任グラフィティ クレージー映画大全』(フィルムアート社)、『エノケンと〈東京喜劇〉の黄金時代』(論創社)、『映画監督101 日本映画篇』(新書館)など。
【『ウルトラマン』のエピソード (2)】 古谷「(ネロンガ役の)中島春雄先輩に教わったんですが「ヒーローは最後に勝つんだから、それまではかっこよくやられろ。おれはかっこよく投げられるから。お前は力を入れなくていいよ。手で押すだけでいい」というのが中島さんの持論でした」
【東宝での青年期 (2)】 佐藤「敏さんは『怪獣大戦争』(1965)でのひと際、背の高いX星人をやっていますね。同時上映の『エレキの若大将』(1965)では学生運動をしてすき焼きを食べています。同時公開でぜいたくですよ(一同笑)」 古谷「いまのテレビみたいに裏番組に出ちゃだめよというのはないんですね(笑)。ちゃんとしたすき焼きで、スーパーの安い肉じゃないんですよ。いちばんいい肉を消えものとして小道具さんが買ってくる。板前さんもいて本番で、これはおいしいですよ(笑)」 佐藤「本当においしそうな顔で映ってますね(一同笑)」
『ウルトラマン』(1966)のスーツアクターや『ウルトラセブン』(1967)のアマギ隊員により知られる古谷敏。映画『シン・ウルトラマン』(2022)でもモーションアクションアクターを務めている。
【『とめてくれるなおっ母さん』の想い出(2)】
若いやくざ(佐藤蛾次郎、大野しげひさ、大橋壮多)が組織に取り立てられて奮闘するが、幹部たちの非情な裏切りに遭ってしまうのだった。