この作品、どうしたって松田優作が出る。主演というだけでなく、松田優作というキャラクターを映画「ひとごろし」作品世界から取り除くことが出来ない。 2026年現在、1976年の作品を観てそう思うのだから、当時もよほど反応が大きかったのではあるまいか。テレビシリーズ「太陽にほえろ」ジーパン刑事役としては73-74年。走り方などアクションに定評ある彼が、わざわざ臆病な武士を選ぶというのだから。 その臆病な武士、双子六兵衛が、藩のものを斬り逃げた仁藤昂軒を追撃するというのだから面白い。 仁藤昂軒は剣術指南役で武芸はめっぽう優れているが人付き合いが苦手で、それゆえ藩で疎まれ闇討ちにあい、それを返り討ちにし…