ノンフィクション作家。1956年東京都生まれ。
上智大学中退。78年から2年間フィリピン・マニラに留学。都立大学講師などを経てノンフィクション作家に。96年に『コリアン世界の旅』で大宅壮一ノンフィクション賞と講談社ノンフィクション賞をダブル受賞。その後もアジアと科学一般を題材にしたノンフィクションで健筆をふるう。
読書 1 中高校生時代 読書と中高生時代の話を始める予定だったが、それは後回しにして、きょうの話をする。 たった今、フィリピンの勉強会から帰宅したところだ。講師は、フィリピン留学経験もあるジャーナリスト大野拓司さん。とりとめのない話だが、フィリピンの可笑しさ・ユニークさはよくわかった。程度の差はあれ、フィリピンには英語ができる人が日本よりはるかに多くいるのだが、それは幸せかという疑問がある。なまじ英語ができるから、海外出稼ぎ者が多く、一族がその出稼ぎ者に頼り、国家も彼ら彼女らからの仕送りを当てにしている。仕送りが豊富にあれば、政府は殖産興業を考えなくてもいい。役人や政治家が何もしなくても、外国…
何かを調べて、書くことが仕事である場合、 この方の考え方、技術を学んでおいたほうが良いでしょう。 Chat GPTの時代には、真贋を見極められる力がより重要になりますが、 それを培うためには、著書の考え方、取り組み方が有効でしょう。 調べる技術・書く技術 (講談社現代新書) 作者:野村進 講談社 Amazon
あれは、昭和60年頃のこと 就職して数年経った時期 仕事を終え、先輩・同僚が夜の街に繰り出す中、 僕はその誘いを断り、翌日の予算折衝資料を徹夜して仕上げたことがあった 結果、折衝はスムーズで、まずまずの成果があげられた 当日同席した当時の上司(課長補佐)から 「緻密な資料作りとスムーズな折衝で相手を満足させられた、〇〇君(僕のこと)は凄いよ」 と褒められた 人から、特に好意や敬意を抱く人から褒められるとこの上なく嬉しい だから、やる気も出る それまでは、どちらかというと、ネガティブな仕事ぶりだった僕が、 少しだけポジティブに変われた瞬間だった 仕事への前向きな姿勢を褒めてもらった記憶 40年以…
人から学ぶ 新書版の本を読むと、いつもとても勉強になります。今回のこの本は、学んだ上に、ものすごく書きたくなります。 今、何らかの理由で書きあぐねている方にはお勧めです。 特にブログを書いている僕たちにとって、参考になるのが、終わりの方の「第八章 体験を書く」。 ブログを書いていると、全体的に日記風になって、日々の経験を題材にすることが多いのですが、この章を読むと、もっと別の書き方ができないものか、考え始めてしまいます。 この本を読んで学んだのは以下の点です。 見慣れたテーマが化学反応を起こすーチャップリンのステッキ 本の“目利き”になるー本にはお金を惜しむな 第三の目をもつー取材現場にて 見…
角田房子による本間雅晴陸軍中将の伝記[1]を読んだ。 本間雅晴は、アジア太平洋戦争において、第14軍司令官としてフィリピン攻略戦を指揮した人物である。攻略完了後、1942年8月には任を解かれて帰国し、その後軍務につくことはなかったが、戦後「バターン死の行進」の責任を問われて戦犯裁判にかけられ、処刑されている。 この本(2015年刊の文庫版)、角田による本文はともかく、解説がどうもいけない。 解説は野村進というノンフィクションライターによるものなのだが、学生時代(1970年代末~80年代)にフィリピンに留学した際の経験として、こんなことを書いている。 また、同じく下宿前の路地裏で、私が近所の赤ん…
一条真也です。105冊目の「一条真也による一条本紹介」をお届けいたします。『心ゆたかな読書』(現代書林)です。表紙には、開いた本の中から木が生えているイラストが描かれ、「心の森」が表現されています。 『心ゆたかな読書』(現代書林) また、 「ハートフル・ブックス」というサブタイトルがついています。そう、本書は125万部の発行部数を誇る「サンデー新聞」に連載中の「ハートフル・ブックス」で取り上げた150冊を紹介したブックガイドなのです。 本書の帯 帯には、「『論語』から『鬼滅の刃』まで」「万巻の書を読み解いてきた当代一の読み手が、古今東西の150冊を厳選! 心をゆたかにする本たちとの至高の出合い…
読破数 8 稼ぐギャンブル[完全版] じゃい 太田出版 「負けているときに取り返そうと熱くならないこと」 これに尽きる。 自分も大きく勝とうとしたり穴馬に重きを置きすぎてトリガミ、がよくあるだけに、 いかに冷静になってギャンブルをするのが重要か思い知らされた 終わりのクロニクル1[上][下] 川上稔 電撃文庫 中学生以来の再読。 恐ろしいことに出版から20年以上時がたっても読みごたえが変わらない。 会話劇+群像劇+濃厚バトル描写=なぜこれを書ける??? 諦めないオーナー プロ野球改革挑戦記 宮内義彦 日経BP 2014年以前からのオリックスファンなら必読 なぜ2000年代~2010年代のオリッ…
令和5年度学校基本調査(確定値)によれば,大学・短大進学率(過年度卒を含む)は61.1%(前年度比プラス0.7%),大学(学部)進学率(同上)は57.7%(同プラス1.1%)で,ともに過去最高となった(→https://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa01/kihon/kekka/k_detail/2023.htm)。 1年前のエントリー 難読名字(その136):薗浦→https://akamac.hatenablog.com/entry/2022/12/21/213311 2年前のエントリー 橋渡し研究支援機関の認定→https://akamac.hat…
❝【日本という怪しいシステムに関する一見解】❞(初稿1999.10.29) ❝平成15年5月16日改定 岡山県井原医師会鳥越恵治郎(H26年4月17日一部改定)http://www.ibaraisikai.or.jp/information/iitaihoudai/houdai37.html 第37話「日本という怪しいシステムに関する一見解」この記事は一冊の本になるような長文の論文です。学校教育では日本の近現代史は尻切れトンボ傾向のようですが、今日に繋がる20世紀の日本の赤裸々な史実を通して日本の権力構造を解明しています。❞ プロローグ ❝ ※筆者は日本人でありながら、どうしても昭和以後のこの…
❝【日本という怪しいシステムに関する一見解】❞ (初稿1999.10.29) ❝平成15年5月16日改定 岡山県井原医師会鳥越恵治郎(H26年4月17日一部改定)http://www.ibaraisikai.or.jp/information/iitaihoudai/houdai37.html 第37話「日本という怪しいシステムに関する一見解」 この記事は一冊の本になるような長文の論文です。学校教育では日本の近現代史は尻切れトンボ傾向のようですが、今日に繋がる20世紀の日本の赤裸々な史実を通して日本の権力構造を解明しています。❞ ❝今回はプロローグは省略します。今後プロローグは数回に1度記載し…
宮城県・石巻博物館で発見した。読みはそのまま「えんつば」で,一度出会うと忘れがたい名字だ。この名字も一生に一度出会うかどうかの珍しい名字である。 -関連エントリー--難読名字(その151):議所→https://akamac.hatenablog.com/entry/2023/06/20/233000--難読名字(その150):外郎→https://akamac.hatenablog.com/entry/2023/06/19/233000--難読名字(その149):梥本→https://akamac.hatenablog.com/entry/2023/06/18/150321--難読名字(その…
私の忘れられない思い出 それは、「H・S先生の一言」 H・S先生は中学1年の時の担任で、国語の教師 当時35歳だったと記憶している 先生が私の目を見て、授業中、みんなの前で言った その一言 「君はいつも真面目よね、私は真面目な人が好きよ」 「えっっー、先生もう一回・・・・」 とは言えなかったが その一言が、私にとって忘れられない思い出になった これが転機となって 嫌いだった勉強が、段々好きになり、 定年退職後の今でも大学生になって学び続けている 今日のNHK「あさイチ」で、自ら「言葉のオタク」と言っていた 歌人の俵万智さん 大学の先生に短歌を見せたら、「君新しいね」と言われた 小説家で日本大学…