一条真也です。たった一字に深い意味を秘めている文字は、世界でも漢字だけです。そこには、人のこころを豊かにする言霊が宿っています。その意味を知れば、さらに、こころは豊かになるでしょう。今回の「こころの一字」は、「危」です。 危機感の重要性を考える時に、よく引き合いに出されるのが、ゆでガエルのエピソードです。それは、次のような実験です。カエルを2匹取ってきて、1匹を水に入れた鍋に入れます。その鍋を徐々に温めます。温度の変化が徐々であるので、カエルは何の不安も待たずに、心地良く鍋の中にうずくまっています。カエルはいつでも逃げようと思えば逃げ出せるのに、温度が上がっていっても、何の変化意識も持ちません…