三、四匹だったホタルがいつのまにか増えて毎晩、幻想的な光景が目の前で繰り広げられる。 いつも8時半を過ぎるころには静寂な暗闇の中、用水の上をいくつもの幽かな光が流れるように飛び交う。川面に小さな光が揺れ映り用水沿いにあちこちで点滅する。その美しいことと言ったら… センス・オブ・ワンダーの世界! 昨晩は、一匹、すっ-と近寄ってきた。どきどきしながら両の手のひらで、そぉっと光を包む。ご近所さんたちのちっちゃな子たちにも見せてあげたいな~。 今夜はお風呂上がりの夫を連れ出した。「ほら、ほんとにすごいよ~」 借家に住んでいたころ子どもたちは、1歳、4歳、6歳だった。夫が5,6匹、ホタルを虫かごに入れて…