十七、十八の死が惜しければ、三十の死も惜しい。八十、九十、百になってもこれで足りたということはない。半年と云う虫たちの命が短いとは思わないし、松や柏のように数百年の命が長いとも思わない。天地の悠久に比べれば、松柏も一時蠅なり。(吉田松陰) 一条真也です。言葉は、人生をも変えうる力を持っています。今回の名言は、吉田松陰(1830~59年:文政13年~安政6年)の言葉です。松陰は、長州藩士、思想家、教育者、兵学者。萩城下松本村で長州藩士・杉百合之助の次男として生まれました。私塾・松下村塾で若者を指導。29歳没。 一時蠅とは、「ハエのような存在」という意味です。明治維新という世界史の中でも稀有な変革…