薄明かりが部屋に差し込み、 朝の静けさがカーテン越しに感じられた。 布団から出るのが億劫で、 くるまっている毛布に顔をうずめる。 今日も一日が始まるのか、と重たい気持ちが胸にこみ上げる。 何度も時計の針が動いただろうか。 ようやく布団から這い出し、窓を開けた。 冷気が部屋に流れ込み、少しだけ意識がはっきりする。 ため息をついた後、いつものように机に向かう。 やるべきことは山積みなのに、一向に手につかない。 焦燥感と無力感が交錯し、心がざわめく。 ふと視線は部屋の一角にある小さなランプに落ちた。 私はランプに近付き、スイッチを入れた。 すると部屋全体がほんの少しだけ明るくなった。 その光は、まる…